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✿ 密着!カナメ様の学園生活
17時、マチアス・アルフォンス・デュカス:前編
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全ての授業が終われば寮に戻る。
王子殿下でも所謂部活動──その規模が現代世界の部活動と同規模であるかは別として──的なことは可能だが、派手に過去との訣別──不文律を破壊──している状態で、自分以外を危険に巻き込む可能性があると少しでも思うことは控えていた。
それはカナメも同じなのだろう。
(いや、うまいことサシャに丸め込まれてる可能性もあるが)
サシャが寮生活を提案した時、その時はなんとも思わず「これでゆっくり、邪魔もなく婚約者としての時間を過ごせるのではないか」なんて思いもした。
けれど冷静になって思うと、おかしい。
問い詰めればサシャは「安全だから」と笑った。
──────自分に悪意を集めることを厭わず、そうすることで弟であるエティエンヌを守っている。
そうマチアスを知る人間は彼に言うが、サシャもよっぽどだとマチアスは思っている。
サシャの思いは痛いほど理解できる。
マチアスだってカナメをこれ以上危険な立場にしたくはない。
だからこそ、サシャの思いを無駄にしないように万全を期すのだ。
教室を覗くと、カナメが教科書を片手に教師に質問をしている姿があった。
三年時に精霊魔法科に転科したカナメは最初補講地獄──と本人が半泣きで言っている──に苦しんだようだが、今ではすっかり馴染んでいる。
きっとヘインツのおかげだろう。彼は実に優秀な王宮魔術師団員だ。
平民出身にも関わらず副団長をという話もあった──実現していたら平民出身者初の快挙である──ようなのだが「そうなるとマチアス殿下とカナメ様に教えられませんからね」とすっぱり断ったとか。
そのヘインツが幼い頃からかかりっきりで魔術というものを楽しく教えてくれた。これは確実に転科してついていけるカナメの基礎を作り上げた。
マチアスに気がついた教室に残っていた生徒はそっと教室を後にし、アルノルトは彼らに「申し訳ありません」という顔で一礼する。
アーネには室内に入ったらどうか、と手振りで言われたがマチアスはそれを断り、入ってすぐの壁にもたれるように立ち腕を組んで熱心に聞いているカナメを見ていた。
婚約式後は楽しそうに授業を受けていて、マチアスは本当に、その姿を、その話をしてくるカナメを見るのが好きだ。
だからその姿を眺める方が、帰ろうと声をかけるよりも大切なだけ。
申し訳なさそうなアーネに気にするな、と手を振るのだって本心。
(長い付き合いのアーネは正しく理解するだろうが)
マチアスの行動に賛成なのか、よくやったということなのだろうか。ふんわりと風が起きてマチアスの頬をくすぐる。
害がないのは重々承知。しかし精霊たちに好き勝手にさせていると気がついてしまったのだろう、カナメが振り返った。
カナメは根性で驚きの声を上げることも、飛び跳ねることもなかったが、相当驚いたことにマチアスは目で謝る。
カナメの顔が一瞬むくれた。カナメの言いたいことはちゃんとマチアスに伝わっている。
──────そうやってひっそりしてるのはやめて!驚いて悲鳴あげたらどうしてくれるの!?
こんなところだろう。マチアスはあたらめて手をあげ謝罪する。
それに対しても不満そうなのは、マチアスの顔がどこか柔らかかったからだろう。
今度はこんなところだ。
──────悪いと思っていないのに、謝るとか最悪で最低。
「お二人は実にいい関係ですね」なんて教師に言われ、それでもなんとかクールビューティーの仮面を被り続けたカナメとマチアスが並んで歩く。
エスコートをするとか、手を繋ぐとか、そういうことはない。
エティエンヌとシェシュティンはよく手を繋いでいるが、ついこの間まで幼馴染で学友の距離感だったので、突然そういう場でもないのに手を繋ぐとかエスコートとか、二人には難易度が高い。
マチアスはさらっとやれる可能性は高い、いや、確実に問題なくこなすだろう。
内心嬉々としてきっとやってのけるの違いない。
だから、カナメが沸騰しかねないと配慮しているだけなのだろう。
(人目がある場所では婚約者としての距離感になかった分、どうやらそういうことに対して敏感に反応するようになってしまったからな)
下手にやると、二人きりになった途端雷が落ちる。
カナメの言葉の雷と、実際に小さなそれが肩や指先に落ちてくるのだ。
精霊が何を思いそうしているか判断できないが、マチアスはどうせ楽しんでいるのだろうなと思い気にしていない。
幼い時カナメとこの精霊たちが契約してからこちら、規格外の動きを好き勝手にする精霊とマチアスも付き合ってきたようなものだ。
いちいち気にしている時期はとうにすぎた。
それに好き勝手する精霊もマチアスとカナメが仲良くしていることに対しては嬉しいようで、今までカナメが怒るようなからかい──マチアスはからかってはいない。真面目にやっているのだが──をしても、大したことにならないのだ。
ならば気にする必要はないだろう、というところである。
むしろ気にすべきは二体の精霊よりもカナメの機嫌の方だ。
ただこの慣れた距離感を維持していることで、どうにも「付け入る隙がある」と思う頭の足りない人間が生まれるのも事実。
利用できるのでは、と思う気持ち半分。腹立たしい気持ち半分。
難しい気持ちをマチアスは抱いている。
「どうかした?」
隣を歩くカナメに声をかけられ、少し下にあるカナメにマチアスが視線を向ける。
「何か難しい顔で考え事?」
「そんな顔をしていたか?」
「ううん。人にはいつものマチアス王子殿下に見えていると思うよ」
「そうか」
ここで「カナメとの距離感について考えていた」なんて言い出したらマズイことくらい理解しているマチアスはやはり
「いや、ハインツの授業を思い出していただけだ。あの迷路の」
と適当なことを言って濁す。
「精霊たちと出会えて良かったとは思ってるけど、あの授業は困った記憶が強いよ」
「カナメの大切なおやつの時間がなくなるかもしれない授業だったからな」
確かにこれはカナメの事実だったが、小声だったとしても学園内で言わなくてもいいこと。そう思った気持ちを精霊が感じたのか。
マチアスの肩にピリッとしたものが走る。
「バカにしたわけではない。今思えば可愛かったと思っているだけだ」
「お願い、アル、真面目に聞いて」
そう言ってカナメはそっとマチアスに近づき、より小さな声で
「そういうことを、俺の顔が保てなくなるようなことを、人が多い場所で言わないで。新手の嫌がらせでないなら!」
と苛立ちを笑顔の下に隠して言った。
側から見れば、少しだけ背伸びをして微笑んでマチアスの耳に口を近づけ内緒話しているようなカナメと、そのカナメの姿勢を支えるために腰に手を回し視線をカナメへと向けるマチアスという状態。
図らずも二人の仲の良さを見せつけるような状況になっている。
周りで見ていた学園生の中にも思わず見惚れるものや、驚いた顔をするもの、隣の婚約者だろう相手に何か伝えるもの、周りの反応は様々だ。
(お二人は側から見るといちゃついているように見える時がありますからね。ご本人たちはまったくそういう意図がないでしょうが、自分は見ていて好きですね!若くて良いと思います!)
(アプリム殿の素直さはいつも素敵だとは思っておりますが、いちゃついてっていう言葉選びはどうなんでしょうか……ねえ、アルノルト殿)
(カナメ様が気が付かれなければ、いいのではないでしょうか。いちゃつこうが、何をしようが、カナメ様さえ気がつかなければ平和ですから)
護衛と従者二人は周りの視線を掻っ攫った二人を見ながら、目だけでの会話だ。
この三人も長い付き合い。すっかり“こうした会話”が上達し、色々と役に立てている。
「若いっていいですね」
一番の年長者であるアプリムの目の前に、可愛いいちごの氷が一つ落ちてきた。
それに吹き出しそうになったアーネとアルノルトはなんとか耐え、注目されていることに気がついてカナメがむくれないといいなと思うのである。
王子殿下でも所謂部活動──その規模が現代世界の部活動と同規模であるかは別として──的なことは可能だが、派手に過去との訣別──不文律を破壊──している状態で、自分以外を危険に巻き込む可能性があると少しでも思うことは控えていた。
それはカナメも同じなのだろう。
(いや、うまいことサシャに丸め込まれてる可能性もあるが)
サシャが寮生活を提案した時、その時はなんとも思わず「これでゆっくり、邪魔もなく婚約者としての時間を過ごせるのではないか」なんて思いもした。
けれど冷静になって思うと、おかしい。
問い詰めればサシャは「安全だから」と笑った。
──────自分に悪意を集めることを厭わず、そうすることで弟であるエティエンヌを守っている。
そうマチアスを知る人間は彼に言うが、サシャもよっぽどだとマチアスは思っている。
サシャの思いは痛いほど理解できる。
マチアスだってカナメをこれ以上危険な立場にしたくはない。
だからこそ、サシャの思いを無駄にしないように万全を期すのだ。
教室を覗くと、カナメが教科書を片手に教師に質問をしている姿があった。
三年時に精霊魔法科に転科したカナメは最初補講地獄──と本人が半泣きで言っている──に苦しんだようだが、今ではすっかり馴染んでいる。
きっとヘインツのおかげだろう。彼は実に優秀な王宮魔術師団員だ。
平民出身にも関わらず副団長をという話もあった──実現していたら平民出身者初の快挙である──ようなのだが「そうなるとマチアス殿下とカナメ様に教えられませんからね」とすっぱり断ったとか。
そのヘインツが幼い頃からかかりっきりで魔術というものを楽しく教えてくれた。これは確実に転科してついていけるカナメの基礎を作り上げた。
マチアスに気がついた教室に残っていた生徒はそっと教室を後にし、アルノルトは彼らに「申し訳ありません」という顔で一礼する。
アーネには室内に入ったらどうか、と手振りで言われたがマチアスはそれを断り、入ってすぐの壁にもたれるように立ち腕を組んで熱心に聞いているカナメを見ていた。
婚約式後は楽しそうに授業を受けていて、マチアスは本当に、その姿を、その話をしてくるカナメを見るのが好きだ。
だからその姿を眺める方が、帰ろうと声をかけるよりも大切なだけ。
申し訳なさそうなアーネに気にするな、と手を振るのだって本心。
(長い付き合いのアーネは正しく理解するだろうが)
マチアスの行動に賛成なのか、よくやったということなのだろうか。ふんわりと風が起きてマチアスの頬をくすぐる。
害がないのは重々承知。しかし精霊たちに好き勝手にさせていると気がついてしまったのだろう、カナメが振り返った。
カナメは根性で驚きの声を上げることも、飛び跳ねることもなかったが、相当驚いたことにマチアスは目で謝る。
カナメの顔が一瞬むくれた。カナメの言いたいことはちゃんとマチアスに伝わっている。
──────そうやってひっそりしてるのはやめて!驚いて悲鳴あげたらどうしてくれるの!?
こんなところだろう。マチアスはあたらめて手をあげ謝罪する。
それに対しても不満そうなのは、マチアスの顔がどこか柔らかかったからだろう。
今度はこんなところだ。
──────悪いと思っていないのに、謝るとか最悪で最低。
「お二人は実にいい関係ですね」なんて教師に言われ、それでもなんとかクールビューティーの仮面を被り続けたカナメとマチアスが並んで歩く。
エスコートをするとか、手を繋ぐとか、そういうことはない。
エティエンヌとシェシュティンはよく手を繋いでいるが、ついこの間まで幼馴染で学友の距離感だったので、突然そういう場でもないのに手を繋ぐとかエスコートとか、二人には難易度が高い。
マチアスはさらっとやれる可能性は高い、いや、確実に問題なくこなすだろう。
内心嬉々としてきっとやってのけるの違いない。
だから、カナメが沸騰しかねないと配慮しているだけなのだろう。
(人目がある場所では婚約者としての距離感になかった分、どうやらそういうことに対して敏感に反応するようになってしまったからな)
下手にやると、二人きりになった途端雷が落ちる。
カナメの言葉の雷と、実際に小さなそれが肩や指先に落ちてくるのだ。
精霊が何を思いそうしているか判断できないが、マチアスはどうせ楽しんでいるのだろうなと思い気にしていない。
幼い時カナメとこの精霊たちが契約してからこちら、規格外の動きを好き勝手にする精霊とマチアスも付き合ってきたようなものだ。
いちいち気にしている時期はとうにすぎた。
それに好き勝手する精霊もマチアスとカナメが仲良くしていることに対しては嬉しいようで、今までカナメが怒るようなからかい──マチアスはからかってはいない。真面目にやっているのだが──をしても、大したことにならないのだ。
ならば気にする必要はないだろう、というところである。
むしろ気にすべきは二体の精霊よりもカナメの機嫌の方だ。
ただこの慣れた距離感を維持していることで、どうにも「付け入る隙がある」と思う頭の足りない人間が生まれるのも事実。
利用できるのでは、と思う気持ち半分。腹立たしい気持ち半分。
難しい気持ちをマチアスは抱いている。
「どうかした?」
隣を歩くカナメに声をかけられ、少し下にあるカナメにマチアスが視線を向ける。
「何か難しい顔で考え事?」
「そんな顔をしていたか?」
「ううん。人にはいつものマチアス王子殿下に見えていると思うよ」
「そうか」
ここで「カナメとの距離感について考えていた」なんて言い出したらマズイことくらい理解しているマチアスはやはり
「いや、ハインツの授業を思い出していただけだ。あの迷路の」
と適当なことを言って濁す。
「精霊たちと出会えて良かったとは思ってるけど、あの授業は困った記憶が強いよ」
「カナメの大切なおやつの時間がなくなるかもしれない授業だったからな」
確かにこれはカナメの事実だったが、小声だったとしても学園内で言わなくてもいいこと。そう思った気持ちを精霊が感じたのか。
マチアスの肩にピリッとしたものが走る。
「バカにしたわけではない。今思えば可愛かったと思っているだけだ」
「お願い、アル、真面目に聞いて」
そう言ってカナメはそっとマチアスに近づき、より小さな声で
「そういうことを、俺の顔が保てなくなるようなことを、人が多い場所で言わないで。新手の嫌がらせでないなら!」
と苛立ちを笑顔の下に隠して言った。
側から見れば、少しだけ背伸びをして微笑んでマチアスの耳に口を近づけ内緒話しているようなカナメと、そのカナメの姿勢を支えるために腰に手を回し視線をカナメへと向けるマチアスという状態。
図らずも二人の仲の良さを見せつけるような状況になっている。
周りで見ていた学園生の中にも思わず見惚れるものや、驚いた顔をするもの、隣の婚約者だろう相手に何か伝えるもの、周りの反応は様々だ。
(お二人は側から見るといちゃついているように見える時がありますからね。ご本人たちはまったくそういう意図がないでしょうが、自分は見ていて好きですね!若くて良いと思います!)
(アプリム殿の素直さはいつも素敵だとは思っておりますが、いちゃついてっていう言葉選びはどうなんでしょうか……ねえ、アルノルト殿)
(カナメ様が気が付かれなければ、いいのではないでしょうか。いちゃつこうが、何をしようが、カナメ様さえ気がつかなければ平和ですから)
護衛と従者二人は周りの視線を掻っ攫った二人を見ながら、目だけでの会話だ。
この三人も長い付き合い。すっかり“こうした会話”が上達し、色々と役に立てている。
「若いっていいですね」
一番の年長者であるアプリムの目の前に、可愛いいちごの氷が一つ落ちてきた。
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