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✿ 密着!カナメ様の学園生活
18時、カナメ・ルメルシエ:中編
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「起こしてくれてもよかったのに、運んでくれてありがと」
マチアスの隣にカナメが座る。
一瞬グッと下がり、二人分の重さに沈むソファ。
マチアスはさっと本を閉じ、それをアルノルトが受け取り近くの棚に置いた。変わってアーネがサイドテーブルに紅茶の入ったカップを起き、マチアスの空になったカップに紅茶を注ぐ。
「あれほど気持ちよさそうに寝ているの見て、起こそうとは思わない」
「そんなに気持ちよさそうに寝てた?いい夢でも見てたのかなあ」
「きっとそうだと思うぞ。時々満たされた顔で口をもにゃっと動かしていた」
「寝顔を観察しないで!涎垂れてたり、変な顔したら恥ずかしいじゃん」
「悪夢を見て泣いていたのを見ていたのだから、今更べつに」
「過去に何を見ていたとしても今更はないって分からない?」
上半身を捻り身を乗り出してまで、隣のマチアスにくってかかるカナメにマチアスは瞬いて
「婚約者だろう?俺はどんなカナメも見たいと思うが」
真顔で言った。
真顔というか、どちらかといえば「真っ当なことを言っているはずだ」という表情かもしれない。
何にせよ「自分は決して間違っていないと思うが」と顔には書いてある。
「俺、そういう思考の男の子とか、可愛らしい女の子じゃないけど、やっぱり寝ている時にバカみたいな顔してたら、それを婚約者に見られたくはないかな」
「女の子も寝てしまえば分からないと思うんだが。言われなければ、分からないだろう?」
「……じゃあ、見てもいいけど、言わなくていい」
二人の顔は近い、拳ひとつ分程度の間がある程度だろう。
「可愛いと思えば、言ってしまうかも知れないんだが。それは問題ないだろう?」
「アルの可愛いと俺の可愛いが完全に一致してたらね」
「俺とカナメは違う人間だか……わかった、善処する」
怖くはないが睨みつけるカナメに約束をするマチアス。カナメは満足そうに体を元に戻した。
(マチアス殿下の善処とカナメ様の善処は多分、違うと思います)
(お二人は違う人間ですからね。また言い合いになりますよ。せめて善処の基準を話し合われた方がいいのでは?)
従者二人の心配は、間違いではないだろう。
これまでもこうして共に過ごしてきた二人だ。
それこそ今更、変わりようがない。
カナメの性格が違えば本当に喧嘩にもなるのかも知れないし、マチアスの性格が違えば友情にしかならなかったのかもしれない。
二人を見ていると「相性っていうのは大切なんですね」とニコニコ笑うアプリムの顔が浮かぶアルノルトとアーネだ。
体格は別として顔つきは今も柔らかく、体躯で敬遠される騎士──配置が王族に近ければ近くなる程、容姿がどうであれ怖いと感じる覇気のようなものが滲み出ているのも要因だとは思うが──もいる中で、いざという瞬間まで柔らかい温かみのある騎士であるアプリムは女性にも人気──本人は「マチアス殿下とカナメ様についているから、野心でしょうね!野心のある人といるより、独り身がいいですよ!あーっはははは!」と笑っていまだに独り身である──があるとか。
護衛騎士としてそう言った意味でも稀有な存在としてマチアスの護衛──正しくはカナメの、だろうが──として最高の彼は、今ではマチアスとカナメの周りを取り巻く人間として欠かせない。
人見知りというわけではないが怖がりの虫も飼っているカナメは、知らない人に対して──外見は取り繕うのでそうは見えなくても──内心はひどく過敏に反応する。
そんなカナメはあの『離宮でのお化け探し』の一件があるからか、あっさりアプリムに懐き、今ではカナメ自身もアプリムに対して信頼を強く置くようになった。
それを感じるからアプリムも誠心誠意カナメにも仕え、カナメの事をサシャに相談するのだろう。
これに関しては、サシャを超弩級のブラコンと知る人間が皆「サシャに相談しないで!するならただの親バカのシルヴェストルにして!」と心底思っているかも知れないが、アプリムにとってカナメにとって一番いい相談相手が弟思いの兄なのだから、きっと今度も変わりようがないだろう。
そんな周りの気持ちはさておいても、アプリムの献身を感じているからこそカナメは学園につく見える護衛がアプリムと知ってかなり安心したものだ。
これに関して、マチアスの意見があったのではないか、とカナメは思っている。
──────腕が立つだけでは意味がない。カナメが真っ直ぐに助けを求められる人でなければ、カナメが万が一仮面を落としてもカナメが後悔しないよう背に庇い守ってくれ助けてくれる相手でなければ。
そう思い彼を推薦したのではないか、と。
実際はマチアスが推薦するより先に諜報部などが会議し決めた──アプリムに決定した理由はカナメが想像した通りの理由である──のだけれど、そこはカナメが知らなくてもいいだろう。知ればきっと「もうやだ」と落ち込むだろうし、下手をすれば泣く。
だからマチアスは言わないし、知る人間皆が口をギュッと閉じるのだ。
運ばれてきた夕食を食べ終えても、マチアスの姿をカナメの部屋で見れる。
カナメもそうだが、授業が終わり部屋に戻って早々湯を浴びたから多くの人間が「それがいつもの二人である」と考えているマチアスやカナメとは違う雰囲気が強い。
カナメは髪の毛をゆるく三つ編みにしているし、マチアスも髪がさらさらと揺れている。
こうしてみると二人とも、髪型ひとつで随分と印象が違う。
普段のカナメは前髪とサイドはそのままにしているが長い髪をピシッと後ろへ持っていき首の辺りでキツク飾り紐で結んでいる。長い髪が背中で踊る姿を美しいと憧れる女性がいるのも頷ける、手入れの行き届いた髪だ。
マチアスは前髪とサイドは耳のあたりの長さ、他は首に触れる程度の長さである。どれも適度にではあるが邪魔にならないように少し固めており、その結果マチアスだからこそ冷たく感じる王族色の目がはっきり見え、あの威圧感を他者へ感じさせるだろう。
今はそれが全くと言っていいほどにない。
ゆるく編んだだけの髪の毛ではクールビューティーからほど遠く見えるし、マチアスの威圧感もあまり感じるところではないだろう。
彼らを見守り続けたものたちが見慣れている二人を、多くの人間は想像できない。
常に自分たちが見ているような姿なのではないか、と考えている可能性が高い。高いというよりも、いっそないと言ってもいいかもしれない。
作り物の二人に思うのか、自分たちと同じように何かを感じる感情がないと思うのか、それとも王族とその婚約者は自分たちとは別の生き物だと思うのか。
そう思う視線を向ける人間を多く見るからこそ、二人の中で二人の時間は何にも変え難く大切に思うものなのだろう。
ずっと、二人はそうして大切にして来たのだ。
少し動けば体触れ合う距離でただ隣に座り、この沈黙さえも愛おしい。
マチアスが望んだものを、今ではカナメも望んでいる。
真面目なマチアスが婚約を公にするまでにはと、どうにかして密かに作った二人の時間。
マチアスが言い出したあの時のことを「アルは確かに不器用なのかも知れないけれど、真面目なアルならもっとたくさんそういう時間を作れたと思うよ」と意地悪に笑って言える日がくるんだろうな、なんてカナメは思う。
そして、案外とそれは早く訪れるような気もしている。
カナメだって本当のところ、婚約者としての時間を取ればとるほど不安になっていたはずだ。
公になるまで誰にもバレずにいられるのか。
自分はそんなにも器用に生きていけるのか。
隣に座り本を読んでいるマチアスを横目に
(結局アルのそういう自称不器用なところで、俺を守っていたんだろうなあ。やっぱりアルは言うほど不器用じゃないと思うよ)
婚約発表時にこの国に国賓として来ていた、あのハミギャ国王太子殿下のアーロン・ブスケはカナメに言った。
楽しそうな顔でこっそりと、まるでしてはいけない内緒話のように。
「僕ね、マチアスは、自分で言うほど不器用じゃないと思うんだよね。まあ、人から見れば不器用だと言うのかも知れないけれど、あんなに器用な不器用はいないと僕は思っているんだ」
たしかにその通りだな、と真面目に本を読みメモを取るマチアスをカナメは見つめていた。
マチアスの隣にカナメが座る。
一瞬グッと下がり、二人分の重さに沈むソファ。
マチアスはさっと本を閉じ、それをアルノルトが受け取り近くの棚に置いた。変わってアーネがサイドテーブルに紅茶の入ったカップを起き、マチアスの空になったカップに紅茶を注ぐ。
「あれほど気持ちよさそうに寝ているの見て、起こそうとは思わない」
「そんなに気持ちよさそうに寝てた?いい夢でも見てたのかなあ」
「きっとそうだと思うぞ。時々満たされた顔で口をもにゃっと動かしていた」
「寝顔を観察しないで!涎垂れてたり、変な顔したら恥ずかしいじゃん」
「悪夢を見て泣いていたのを見ていたのだから、今更べつに」
「過去に何を見ていたとしても今更はないって分からない?」
上半身を捻り身を乗り出してまで、隣のマチアスにくってかかるカナメにマチアスは瞬いて
「婚約者だろう?俺はどんなカナメも見たいと思うが」
真顔で言った。
真顔というか、どちらかといえば「真っ当なことを言っているはずだ」という表情かもしれない。
何にせよ「自分は決して間違っていないと思うが」と顔には書いてある。
「俺、そういう思考の男の子とか、可愛らしい女の子じゃないけど、やっぱり寝ている時にバカみたいな顔してたら、それを婚約者に見られたくはないかな」
「女の子も寝てしまえば分からないと思うんだが。言われなければ、分からないだろう?」
「……じゃあ、見てもいいけど、言わなくていい」
二人の顔は近い、拳ひとつ分程度の間がある程度だろう。
「可愛いと思えば、言ってしまうかも知れないんだが。それは問題ないだろう?」
「アルの可愛いと俺の可愛いが完全に一致してたらね」
「俺とカナメは違う人間だか……わかった、善処する」
怖くはないが睨みつけるカナメに約束をするマチアス。カナメは満足そうに体を元に戻した。
(マチアス殿下の善処とカナメ様の善処は多分、違うと思います)
(お二人は違う人間ですからね。また言い合いになりますよ。せめて善処の基準を話し合われた方がいいのでは?)
従者二人の心配は、間違いではないだろう。
これまでもこうして共に過ごしてきた二人だ。
それこそ今更、変わりようがない。
カナメの性格が違えば本当に喧嘩にもなるのかも知れないし、マチアスの性格が違えば友情にしかならなかったのかもしれない。
二人を見ていると「相性っていうのは大切なんですね」とニコニコ笑うアプリムの顔が浮かぶアルノルトとアーネだ。
体格は別として顔つきは今も柔らかく、体躯で敬遠される騎士──配置が王族に近ければ近くなる程、容姿がどうであれ怖いと感じる覇気のようなものが滲み出ているのも要因だとは思うが──もいる中で、いざという瞬間まで柔らかい温かみのある騎士であるアプリムは女性にも人気──本人は「マチアス殿下とカナメ様についているから、野心でしょうね!野心のある人といるより、独り身がいいですよ!あーっはははは!」と笑っていまだに独り身である──があるとか。
護衛騎士としてそう言った意味でも稀有な存在としてマチアスの護衛──正しくはカナメの、だろうが──として最高の彼は、今ではマチアスとカナメの周りを取り巻く人間として欠かせない。
人見知りというわけではないが怖がりの虫も飼っているカナメは、知らない人に対して──外見は取り繕うのでそうは見えなくても──内心はひどく過敏に反応する。
そんなカナメはあの『離宮でのお化け探し』の一件があるからか、あっさりアプリムに懐き、今ではカナメ自身もアプリムに対して信頼を強く置くようになった。
それを感じるからアプリムも誠心誠意カナメにも仕え、カナメの事をサシャに相談するのだろう。
これに関しては、サシャを超弩級のブラコンと知る人間が皆「サシャに相談しないで!するならただの親バカのシルヴェストルにして!」と心底思っているかも知れないが、アプリムにとってカナメにとって一番いい相談相手が弟思いの兄なのだから、きっと今度も変わりようがないだろう。
そんな周りの気持ちはさておいても、アプリムの献身を感じているからこそカナメは学園につく見える護衛がアプリムと知ってかなり安心したものだ。
これに関して、マチアスの意見があったのではないか、とカナメは思っている。
──────腕が立つだけでは意味がない。カナメが真っ直ぐに助けを求められる人でなければ、カナメが万が一仮面を落としてもカナメが後悔しないよう背に庇い守ってくれ助けてくれる相手でなければ。
そう思い彼を推薦したのではないか、と。
実際はマチアスが推薦するより先に諜報部などが会議し決めた──アプリムに決定した理由はカナメが想像した通りの理由である──のだけれど、そこはカナメが知らなくてもいいだろう。知ればきっと「もうやだ」と落ち込むだろうし、下手をすれば泣く。
だからマチアスは言わないし、知る人間皆が口をギュッと閉じるのだ。
運ばれてきた夕食を食べ終えても、マチアスの姿をカナメの部屋で見れる。
カナメもそうだが、授業が終わり部屋に戻って早々湯を浴びたから多くの人間が「それがいつもの二人である」と考えているマチアスやカナメとは違う雰囲気が強い。
カナメは髪の毛をゆるく三つ編みにしているし、マチアスも髪がさらさらと揺れている。
こうしてみると二人とも、髪型ひとつで随分と印象が違う。
普段のカナメは前髪とサイドはそのままにしているが長い髪をピシッと後ろへ持っていき首の辺りでキツク飾り紐で結んでいる。長い髪が背中で踊る姿を美しいと憧れる女性がいるのも頷ける、手入れの行き届いた髪だ。
マチアスは前髪とサイドは耳のあたりの長さ、他は首に触れる程度の長さである。どれも適度にではあるが邪魔にならないように少し固めており、その結果マチアスだからこそ冷たく感じる王族色の目がはっきり見え、あの威圧感を他者へ感じさせるだろう。
今はそれが全くと言っていいほどにない。
ゆるく編んだだけの髪の毛ではクールビューティーからほど遠く見えるし、マチアスの威圧感もあまり感じるところではないだろう。
彼らを見守り続けたものたちが見慣れている二人を、多くの人間は想像できない。
常に自分たちが見ているような姿なのではないか、と考えている可能性が高い。高いというよりも、いっそないと言ってもいいかもしれない。
作り物の二人に思うのか、自分たちと同じように何かを感じる感情がないと思うのか、それとも王族とその婚約者は自分たちとは別の生き物だと思うのか。
そう思う視線を向ける人間を多く見るからこそ、二人の中で二人の時間は何にも変え難く大切に思うものなのだろう。
ずっと、二人はそうして大切にして来たのだ。
少し動けば体触れ合う距離でただ隣に座り、この沈黙さえも愛おしい。
マチアスが望んだものを、今ではカナメも望んでいる。
真面目なマチアスが婚約を公にするまでにはと、どうにかして密かに作った二人の時間。
マチアスが言い出したあの時のことを「アルは確かに不器用なのかも知れないけれど、真面目なアルならもっとたくさんそういう時間を作れたと思うよ」と意地悪に笑って言える日がくるんだろうな、なんてカナメは思う。
そして、案外とそれは早く訪れるような気もしている。
カナメだって本当のところ、婚約者としての時間を取ればとるほど不安になっていたはずだ。
公になるまで誰にもバレずにいられるのか。
自分はそんなにも器用に生きていけるのか。
隣に座り本を読んでいるマチアスを横目に
(結局アルのそういう自称不器用なところで、俺を守っていたんだろうなあ。やっぱりアルは言うほど不器用じゃないと思うよ)
婚約発表時にこの国に国賓として来ていた、あのハミギャ国王太子殿下のアーロン・ブスケはカナメに言った。
楽しそうな顔でこっそりと、まるでしてはいけない内緒話のように。
「僕ね、マチアスは、自分で言うほど不器用じゃないと思うんだよね。まあ、人から見れば不器用だと言うのかも知れないけれど、あんなに器用な不器用はいないと僕は思っているんだ」
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