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夏は 夜

プール帰り(肌色多めの回)

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*お下品注意*

 今回は男子高校生達によるヤラカシが含まれております。(not BL, becauseおバカ)
肌色多めにつき、苦手な方は速やかにお逃げ下さいまし。(えっちはしません。///)
 読みすすめる勇者な読者の方には、登場人物を3頭身化して下腹ぷっくりエンジェル☆ボディ(もしくはQP)に変換してから、脳内再生することをオススメします。(伏して謝罪)

 ☆ * ☆ * ☆

(朋宏目線)

 今日の体育はプール授業だった。控えめに言って憂鬱である。想像してみてほしい。


 普段の学校生活でも、少し暑いだけでカラフルなパンツ1丁(略してパン1)になるまで脱ぎ出す輩がほとんど。この時点で白ブリーフ派はほぼ駆逐される。が…いや、バレなきゃ多分最後の砦トランクスも脱いでるだろ、お前ら。

 だからそこ!フラフープするみたいに腰をグラインドさせながら、ブーメランパンツを振り回して飛ばすんじゃない!名前(見た目)がソレなだけで、ブーメランのように戻ってこないんだぞ!肌着で遊ぶんじゃない!
…なんて説教じみたことを言いながらも。いちいち拾って、個別に返してしまうんだがな…まったく。(ため息)


 ちなみに。流石に小鳥サイズ?の脳ミソでも、彼らは素っ裸で教室からはでない。何故なら、うっかり麗しの『三賢華』+α に自慢にもならない自分らの「フルフル○ンチ○」をフリフリしているところなんぞ、見られる訳にはいかないのだ。自主規制というやつだ。

 脱いだら脱いだで、そこかしこで始まる謎のポージング大会。互いの筋肉健闘を讃え合い、贅肉をツツキ合う儀式が時間を問わず繰り広げられる。仲いいね、お前ら。

「見よ!この無駄の無い腹筋を!」

「おめぇのは筋肉じゃねぇ、ただの痩せた腹肉だ!」

「てめぇのワンパック☆ボディ割れてない腹なんざ、一銭の価値もないわあ!」

 剥き身のプリケツに躾の上履き連打!

小猿に50pointのダメージ!

真っ赤になったケツっペタを抱えて、小猿がひんひん泣きじゃくる。そこへ外野から「温情のタオル」が投げ込まれた!…なんて三文芝居だ。


 教室と言わず、廊下と言わず、むせかえるような芳ばしい男臭さは、鼻が感じる度を越えていて。時折、我に返ったかのように振り撒かれる種類不問な消臭剤の異臭に、ただでさえ薄い酸素が持っていかれる。そんな学校生活。(体感)


 暑いというだけでおちゃらける彼ら裸族が、水泳の授業は「合法的」に水着裸体になれるというだけで、何故にあれほど熱狂的になれるのか…摩訶不思議だ。下着と水着は、ぜんぜん意味が違うだと?わかっとるわぁ!だったらちゃんと、水着を履きなさぁい!


 プールの授業は、さながらオコチャマの水遊びのようだ。授業中にも関わらず、持ち込まれるビーチボールなんぞは言わずもがな。シュノーケルやら足ヒレフィンまで装着する始末。カオス。

 そしてプールサイドのゴミ箱には。授業開始直後にも関わらず、すでに穴の開いた浮き輪が複数、突っ込まれている。男子高校生の体力(肺活量 含む)には、市販のビニール素材は柔すぎる。ビニールテープや配管テープでの補強なんぞ、何の意味もない。


 指導する教師側ですら「水鉄砲」なんて可愛らしいものじゃない、海外製の強力「ウォーターガン」を背負って教鞭をとるのだ。流れ弾も強烈…おま、それ、反則だろぉぉ!ぶふぉぉお。(顔が変形します)


 プールの授業が終わったら終わったで、朝から制服の下に、直接 水着を着て登校してた生徒は。着替えの下着を忘れたと大騒ぎし。しかもこれが全生徒の半数を越えてまで発生する、確信犯。

 なので、水着が乾くまで着替えようとしない。必然的に水着姿の野郎共が構内を闊歩するはめになる。しかも、ビーチサンダルまで装備して。

…これ、学外の人からすれば2ー4ー通報案件だと思うんだが、もはや夏の風物詩と化している。慣れとはオソロシイ…。

 この異常な熱気の中で。周囲から浮かない程度に冷静さを保つのは如何に大変か。理解して、いただけたであろうか?         


まぁ、でも。プールが楽しみなことには変わりないんですけどね…。

 あぁ、でも…。…あっつぅぃ……。 
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