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新しい生活6
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「で、新婚旅行はどうだった? まさか別行動をしたとか言わないでしょうね」
ゆきなお義母様の言葉になにも言えなくなってしまう。ここで別行動でしたって言ったらどうなっちゃうんだろう。でも嘘なんて言えないし、と僕が心の中で慌てていると陸さんが答えた。
「別行動に決まってるだろう。ちなみにお土産も全部千景が選んだ。俺はなにもしてない」
それ言ったらお義母様に怒られると思って僕は身を縮こませてしまう。嘘をつくのはどうかと思うけれど、そんなに正直に話さなくても……と思ってしまう。せめてお土産の下りくらいは黙っておいてもよかったのでは? と思ってしまう。でも、陸さんがそう答えた以上僕はなんとも言えない。
「何が決まってるですか! あのね、普通の旅行じゃないのよ? 新婚旅行なのよ? 2度とない旅行なのよ。それを別行動しただなんて」
「結婚だって好きでしたわけじゃない」
陸さんの言葉に胸が痛くなる。わかっていることではあるけれど、はっきりと言われるとさすがにキツい。
「なんてことを言うの! 千景くんのなにが不満なの。こんなに良い子はいないわよ。とにかく、あなたは千景くんと結婚したのだから番になって孫の顔でも見せてちょうだい」
やっぱりそうだよね。望まれるのはそれだよね。番になって子供を産むこと。僕は陸さんに憧れているから番になって陸さんの子供を産めるのは嬉しいことだけど、陸さんは僕と番になる気なんてないだろうし、ましてや子供を作る気なんてさらさらないだろう。
「そんなことどれだけ待っても無理だよ」
どれだけ待っても無理……。
その言葉が胸に刺さる。
そうだよね。好きで結婚したわけじゃない。だから番になんてなる気もないし、子供なんてあり得ないんだろう。そう思ってふと思った。陸さんの好きな人の性別はなんだろう。
陸さんの好きな人がオメガだった場合、アルファの陸さんとは番になることができる。そして1度番になった場合、番のアルファにのみフェロモンを発することができなくなるため、離婚や番解消した場合オメガにとってはとてもダメージが大きい。だって、もうアルファを誘惑するフェロモンを出すことができないから再婚とか再度他の人と番に……というわけにはいかない。ということは陸さんとその人がもし番になっていたらもう離れるわけにはいかなくなる。そうしたら番になっていない僕が離婚するしかないということだ。陸さんに好きな人がいるだろうということはわかっていたけれど、そこまで考えていなかった。そうだ。僕が離婚になるかもしれないんだ。
「私は千景くん以外は認めませんからね」
そうお義母様は言う。お義母様は僕のことを可愛がってくれるから。でも、離婚になるかもしれないということを考えたら僕はショックを受けてしまった。なんでそのことに気づかなかったのだろう。
「千景くん、顔色が悪いわ。陸、あなたのせいよ」
「そんなこと言われても困るよ。俺がこの結婚を望んでなんていなかったって知ってるだろう」
「千景くんの前でそんなことを言う馬鹿がどこにいますか! 少しは人の気持ちを考えなさい」
陸さんに好きな人がいるのは間違いないと思う。でも、相手の性別によっては別れられないことがあるって思い至らなかった僕は馬鹿だ。そんなことに気づいたら顔色も悪くなるだろう。自分勝手だけど、陸さんの相手がアルファかベータであることを願うしかない。もしオメガだったらこの結婚は遅かれ早かれ離婚になるだろう。それがたまらなく怖かった。
ゆきなお義母様の言葉になにも言えなくなってしまう。ここで別行動でしたって言ったらどうなっちゃうんだろう。でも嘘なんて言えないし、と僕が心の中で慌てていると陸さんが答えた。
「別行動に決まってるだろう。ちなみにお土産も全部千景が選んだ。俺はなにもしてない」
それ言ったらお義母様に怒られると思って僕は身を縮こませてしまう。嘘をつくのはどうかと思うけれど、そんなに正直に話さなくても……と思ってしまう。せめてお土産の下りくらいは黙っておいてもよかったのでは? と思ってしまう。でも、陸さんがそう答えた以上僕はなんとも言えない。
「何が決まってるですか! あのね、普通の旅行じゃないのよ? 新婚旅行なのよ? 2度とない旅行なのよ。それを別行動しただなんて」
「結婚だって好きでしたわけじゃない」
陸さんの言葉に胸が痛くなる。わかっていることではあるけれど、はっきりと言われるとさすがにキツい。
「なんてことを言うの! 千景くんのなにが不満なの。こんなに良い子はいないわよ。とにかく、あなたは千景くんと結婚したのだから番になって孫の顔でも見せてちょうだい」
やっぱりそうだよね。望まれるのはそれだよね。番になって子供を産むこと。僕は陸さんに憧れているから番になって陸さんの子供を産めるのは嬉しいことだけど、陸さんは僕と番になる気なんてないだろうし、ましてや子供を作る気なんてさらさらないだろう。
「そんなことどれだけ待っても無理だよ」
どれだけ待っても無理……。
その言葉が胸に刺さる。
そうだよね。好きで結婚したわけじゃない。だから番になんてなる気もないし、子供なんてあり得ないんだろう。そう思ってふと思った。陸さんの好きな人の性別はなんだろう。
陸さんの好きな人がオメガだった場合、アルファの陸さんとは番になることができる。そして1度番になった場合、番のアルファにのみフェロモンを発することができなくなるため、離婚や番解消した場合オメガにとってはとてもダメージが大きい。だって、もうアルファを誘惑するフェロモンを出すことができないから再婚とか再度他の人と番に……というわけにはいかない。ということは陸さんとその人がもし番になっていたらもう離れるわけにはいかなくなる。そうしたら番になっていない僕が離婚するしかないということだ。陸さんに好きな人がいるだろうということはわかっていたけれど、そこまで考えていなかった。そうだ。僕が離婚になるかもしれないんだ。
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そうお義母様は言う。お義母様は僕のことを可愛がってくれるから。でも、離婚になるかもしれないということを考えたら僕はショックを受けてしまった。なんでそのことに気づかなかったのだろう。
「千景くん、顔色が悪いわ。陸、あなたのせいよ」
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