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「いつか一緒に大阪に行こう。来週はそうだな、一度くらいなら大丈夫だろう」
「そうですか? 無理しないで下さいね」
「大丈夫だ」
「あ、仕事じゃ無理かもしれないけど、時間があったらお好み焼きに行って下さい。こっちのとどう違うのか気になります」
「そうだな。会食が予定されているが可能なら行ってみるよ」
「向こうではお店の人が焼くっていうけど、どうしてなんだろう。自分なんか慣れちゃって自分で焼きたくなりそう」
「そうか。向こうでは自分で焼かないのか。それは面白いな」
「でしょう? いつか大阪でお好み焼き食べたいな」
「そのときには、一緒に遊びがてら行こう」
そう言うと神宮寺は甘い笑みを浮かべる。こういうちょっとしたときに甘い表情を見せるようになったのだ。その表情を見ると直生は、なんだか恥ずかしくてムズムズしてくる。
そんな甘い顔は好きな女に向けろ、と思う反面、照れくささもある。複雑な男心だ。
それにしても神宮寺と一緒に遊びに行くなんて想像もできないな、と思う。もちろん神宮寺だって気分転換に遊びに出ることはあるだろう。でも、それさえ想像しづらいというのに、一緒に遊びに行くのが自分とか絶対に想像できないな、と思う。
話していて、ところどころで感じるのは、神宮寺は距離を縮めようとしているんだろうな、ということだ。一緒に遊びに行く、というのもそのひとつだろう。一緒に食事をするのはだいぶ慣れて来たが、一緒に遊びに行ったりするのは、まだハードルが高い。神宮寺は友達になりたいのだろうか。でも、友達にあんなに甘い顔はしない。女性に向けるものを自分に向けてくるのがわからないのだ。友達になるのはいい。でも、それではあの甘い顔の意味がわからない。それがわからなくて落ち着かなくなる。
「それはいいですけど。神宮寺さん忙しいんでしょ? そんなに遊びに行く時間なんて取れるんですか?」
「忙しいな。でも、直生と遊びに行けるなら、何をさておいても時間を作る」
「そう言っておいてドタキャンとか俺は嫌ですからね」
「直生とのデートをドタキャンなんてしないさ。ドタキャンするなら仕事の方をドタキャンする」
と、嘘とも冗談ともとれないことを言う神宮寺は、コテを置き、テーブルに肘をつくと首をかしげるように手に頭を乗せ、甘い顔をしてこちらを見ている。その顔に、ドキドキして顔を背ける。
「ドタキャンしなかったら誘ってもいいのか?」
「遊びに行くのも食事に来るのも変わらなくないですか?」
「食事デートもいいけど、それだけじゃ物足りないからな」
「あの。ひとつ断っておきますが、これはデートじゃありません。ただの食事会です」
「冷たいな」
「そういうセリフは俺にじゃなくて綺麗な女性にでも言ってあげてください。俺に言っても喜びませんし」
「俺にとっては綺麗な女性よりも直生の方がいいが」
「神宮寺さん! ふざけるのもほどほどにして下さいよ。それじゃ、俺を口説いてるようなもんですよ?」
「口説いてるからな」
そう言って神宮寺は笑う。最初は神宮寺が笑う姿は想像できなかったが、今では笑う姿はよく見る。
それにしても、ふざける神宮寺相手にあれこれ言ってみるが、暖簾に腕押しで全く意味をなさない。大体、男相手に口説いてる、はないだろう、と思いながらもドキドキしてしまうのは気のせいだろうか。相手がイケメンだからだ。だからドキドキしてしまうだけだ。決して他意はない。最近の食事会はこんな調子で、どうも体に良くない。神宮寺が何を考えているのかも直生にはわからなかった。
「そうですか? 無理しないで下さいね」
「大丈夫だ」
「あ、仕事じゃ無理かもしれないけど、時間があったらお好み焼きに行って下さい。こっちのとどう違うのか気になります」
「そうだな。会食が予定されているが可能なら行ってみるよ」
「向こうではお店の人が焼くっていうけど、どうしてなんだろう。自分なんか慣れちゃって自分で焼きたくなりそう」
「そうか。向こうでは自分で焼かないのか。それは面白いな」
「でしょう? いつか大阪でお好み焼き食べたいな」
「そのときには、一緒に遊びがてら行こう」
そう言うと神宮寺は甘い笑みを浮かべる。こういうちょっとしたときに甘い表情を見せるようになったのだ。その表情を見ると直生は、なんだか恥ずかしくてムズムズしてくる。
そんな甘い顔は好きな女に向けろ、と思う反面、照れくささもある。複雑な男心だ。
それにしても神宮寺と一緒に遊びに行くなんて想像もできないな、と思う。もちろん神宮寺だって気分転換に遊びに出ることはあるだろう。でも、それさえ想像しづらいというのに、一緒に遊びに行くのが自分とか絶対に想像できないな、と思う。
話していて、ところどころで感じるのは、神宮寺は距離を縮めようとしているんだろうな、ということだ。一緒に遊びに行く、というのもそのひとつだろう。一緒に食事をするのはだいぶ慣れて来たが、一緒に遊びに行ったりするのは、まだハードルが高い。神宮寺は友達になりたいのだろうか。でも、友達にあんなに甘い顔はしない。女性に向けるものを自分に向けてくるのがわからないのだ。友達になるのはいい。でも、それではあの甘い顔の意味がわからない。それがわからなくて落ち着かなくなる。
「それはいいですけど。神宮寺さん忙しいんでしょ? そんなに遊びに行く時間なんて取れるんですか?」
「忙しいな。でも、直生と遊びに行けるなら、何をさておいても時間を作る」
「そう言っておいてドタキャンとか俺は嫌ですからね」
「直生とのデートをドタキャンなんてしないさ。ドタキャンするなら仕事の方をドタキャンする」
と、嘘とも冗談ともとれないことを言う神宮寺は、コテを置き、テーブルに肘をつくと首をかしげるように手に頭を乗せ、甘い顔をしてこちらを見ている。その顔に、ドキドキして顔を背ける。
「ドタキャンしなかったら誘ってもいいのか?」
「遊びに行くのも食事に来るのも変わらなくないですか?」
「食事デートもいいけど、それだけじゃ物足りないからな」
「あの。ひとつ断っておきますが、これはデートじゃありません。ただの食事会です」
「冷たいな」
「そういうセリフは俺にじゃなくて綺麗な女性にでも言ってあげてください。俺に言っても喜びませんし」
「俺にとっては綺麗な女性よりも直生の方がいいが」
「神宮寺さん! ふざけるのもほどほどにして下さいよ。それじゃ、俺を口説いてるようなもんですよ?」
「口説いてるからな」
そう言って神宮寺は笑う。最初は神宮寺が笑う姿は想像できなかったが、今では笑う姿はよく見る。
それにしても、ふざける神宮寺相手にあれこれ言ってみるが、暖簾に腕押しで全く意味をなさない。大体、男相手に口説いてる、はないだろう、と思いながらもドキドキしてしまうのは気のせいだろうか。相手がイケメンだからだ。だからドキドキしてしまうだけだ。決して他意はない。最近の食事会はこんな調子で、どうも体に良くない。神宮寺が何を考えているのかも直生にはわからなかった。
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