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コンビニの灯りと傘の下で4
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イジュンがプリンも食べ終え、次はフルーツサンドを開けた。さっきまで居酒屋にいたのによく食べられるなと思う。
「明日海も。半分こ」
そういって俺にも2つ入りのフルーツサンドの1つをくれた。フルーツサンドなんてあまり食べたことないな。普通に売られているから、フルーツサンドが珍しいとも思ったことないし。だから、おそらく子供のとき以来のフルーツサンドだ。
「パンに生クリームって不思議だよね。でも美味しい。だけど、これはスイーツになると思うんだけど、普通のサンドイッチと同じ棚に売られているんだから不思議だ。日本人は普通に食事として食べているの?」
「うーん。どうなんだろう。普通の食事のときにフルーツサンドを食べているやつって見ないけど。でも、女子は知らない。男だといないけど。実際俺は子供の頃食べたっきりだ」
「やっぱり生クリームとか甘い物は女の人の領分だね」
そんな風に話していたら、遠くでゴロゴロと雷が鳴った。そういえば夜は雨が降るとかって言ってたな。折りたたみを持ってきて良かった。
「雨、来るかな」
「来るだろうな。もう食べ終わったか? 急ごう」
そう言って食べたものをゴミ箱に捨て、外を出る。ここから駅まではたいした距離はないから大丈夫だろう。そう思って半歩踏み出したところで、ばしゃりと頭の上から容赦なく降ったきた。
「わっ」
雨はイジュンの頭を濡らした。少し遅れていた俺は大丈夫だったけれど、イジュンが少し濡れてしまった。
「待って。今、傘出すから」
そう言って傘をさし、イジュンが濡れないように傘をさしかける。イジュンはびっくりしたように目を丸くする。
「明日海いいよ。明日海が濡れちゃう。それこそコンビニに傘ない?」
「あるけど必要ない。ひとつだけどここにあるし、ここから駅までは近いし、イジュンが泊まってるホテルまで送っていくから大丈夫だ。大体、買ったら帰国するときどうするんだよ」
そう言って、俺も傘の中に入る。お互い濡れないようにと傘の中に入ると自然とお互いの肩が触れあう。少し濡れてしまう反対側の肩とは対照的に、触れあう肩は温かい。イジュンの温かい肩を意識してしまう。なにもないのに。
「さっきまでは大丈夫そうだったのにね」
「秋雨って言う言葉があるくらい秋は雨が降るだろ」
そんな話しをしながら、雨に濡れたアスファルトを歩く。このまましばらく歩いていたい。そう思ってしまうほどには、雨音に包まれたこの空間が特別に感じた。
「そうか。朝、天気アプリを見てなかった。スーツケースの中には折りたたみが入っているのに」
「それならビニール傘なんて買わなくて良かったな」
「でも、明日海を濡らしてしまってる」
「そんなこと気にするな。男なんだから多少濡れたって問題ない」
俺がそう言うとイジュンは眉を少し垂らして笑う。なんか言いたそうだけど、なにも言わない。なんだろう。なにか変なことを言った覚えはないんだけど。
「明日海って優しいよね」
「え?」
「声をかけてきた見ず知らずの韓国人を美味しい店に連れて行ってくれて、それだけでなく、今日は無理だと朝言われたのに、夜、こうやって時間をあけてくれた。学校のことで忙しいのに。普通なら今日なんて知らんぷりなのに」
「昨日約束しただろう、案内するって。それなのに昼間案内できなかったんだ。俺が悪いだろう」
「そう思う明日海は優しいんだよ。日本人は優しいと思うけど、特に明日海は優しいと思う。ありがとう」
「なに言ってるんだよ。ほら、これ以上雨脚が強くなる前にお前の泊まってるホテルまで行くぞ」
「うん。ありがとう」
面と向かって優しいと言われたことが恥ずかしくて俺は足元を見た。
「明日海も。半分こ」
そういって俺にも2つ入りのフルーツサンドの1つをくれた。フルーツサンドなんてあまり食べたことないな。普通に売られているから、フルーツサンドが珍しいとも思ったことないし。だから、おそらく子供のとき以来のフルーツサンドだ。
「パンに生クリームって不思議だよね。でも美味しい。だけど、これはスイーツになると思うんだけど、普通のサンドイッチと同じ棚に売られているんだから不思議だ。日本人は普通に食事として食べているの?」
「うーん。どうなんだろう。普通の食事のときにフルーツサンドを食べているやつって見ないけど。でも、女子は知らない。男だといないけど。実際俺は子供の頃食べたっきりだ」
「やっぱり生クリームとか甘い物は女の人の領分だね」
そんな風に話していたら、遠くでゴロゴロと雷が鳴った。そういえば夜は雨が降るとかって言ってたな。折りたたみを持ってきて良かった。
「雨、来るかな」
「来るだろうな。もう食べ終わったか? 急ごう」
そう言って食べたものをゴミ箱に捨て、外を出る。ここから駅まではたいした距離はないから大丈夫だろう。そう思って半歩踏み出したところで、ばしゃりと頭の上から容赦なく降ったきた。
「わっ」
雨はイジュンの頭を濡らした。少し遅れていた俺は大丈夫だったけれど、イジュンが少し濡れてしまった。
「待って。今、傘出すから」
そう言って傘をさし、イジュンが濡れないように傘をさしかける。イジュンはびっくりしたように目を丸くする。
「明日海いいよ。明日海が濡れちゃう。それこそコンビニに傘ない?」
「あるけど必要ない。ひとつだけどここにあるし、ここから駅までは近いし、イジュンが泊まってるホテルまで送っていくから大丈夫だ。大体、買ったら帰国するときどうするんだよ」
そう言って、俺も傘の中に入る。お互い濡れないようにと傘の中に入ると自然とお互いの肩が触れあう。少し濡れてしまう反対側の肩とは対照的に、触れあう肩は温かい。イジュンの温かい肩を意識してしまう。なにもないのに。
「さっきまでは大丈夫そうだったのにね」
「秋雨って言う言葉があるくらい秋は雨が降るだろ」
そんな話しをしながら、雨に濡れたアスファルトを歩く。このまましばらく歩いていたい。そう思ってしまうほどには、雨音に包まれたこの空間が特別に感じた。
「そうか。朝、天気アプリを見てなかった。スーツケースの中には折りたたみが入っているのに」
「それならビニール傘なんて買わなくて良かったな」
「でも、明日海を濡らしてしまってる」
「そんなこと気にするな。男なんだから多少濡れたって問題ない」
俺がそう言うとイジュンは眉を少し垂らして笑う。なんか言いたそうだけど、なにも言わない。なんだろう。なにか変なことを言った覚えはないんだけど。
「明日海って優しいよね」
「え?」
「声をかけてきた見ず知らずの韓国人を美味しい店に連れて行ってくれて、それだけでなく、今日は無理だと朝言われたのに、夜、こうやって時間をあけてくれた。学校のことで忙しいのに。普通なら今日なんて知らんぷりなのに」
「昨日約束しただろう、案内するって。それなのに昼間案内できなかったんだ。俺が悪いだろう」
「そう思う明日海は優しいんだよ。日本人は優しいと思うけど、特に明日海は優しいと思う。ありがとう」
「なに言ってるんだよ。ほら、これ以上雨脚が強くなる前にお前の泊まってるホテルまで行くぞ」
「うん。ありがとう」
面と向かって優しいと言われたことが恥ずかしくて俺は足元を見た。
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