闇の音

No.1 闇に落ちた狐

闇に落ちる前は…

私は双子としてある村で生まれた。
その村の人は白銀の髪に緑または青の目の色をしてる。
だけど、私と双子の兄は髪の色が黒だった。
目の色が変わっていたからよくいじめられることが多かった。
私と兄が泣きながら帰ってくると母は優しく頭を撫でて慰めてくれた。

「いい？私の可愛い小狐ちゃん。ここの村の人たちはあなた達2人が珍しい子達だからきっと羨ましいのよ。だから仲良くなりたいんだけどね。それを素直に言えないのよ。だからね。絶対力を使って暴れたりしちゃダメよ。これはお母さんとの約束ね。」

母の撫でる手は優しくそしてとても暖かった。

「ただいまー！ほら！パパが帰ってきたぞー！」

父が私と母そして兄を抱きしめた。
少し苦しいけど嬉しい気持ちでいっぱいだった。

あの日が来るまでは