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第1話 「デス・セレモニー」
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「お兄ちゃん...」
「ああ...行くぞ。」
俺たち兄妹は不気味な程に重たい翡翠の扉を開いた。
そこにはあの見慣れたマグマに囲まれたステージが実際に広がっていた。
古龍ディノバルドが潜むという魔境。
3人称視点では何度もみた光景だが1人称だとその迫力は桁違いだ。
かつてレアドロ狙いで幾度も周回したはずのこの黒龍ディノバルド討伐ダンジョン。
攻撃パターン、総HP、弱点すべて把握している。
だが...
「ギュアアアアアアア!」
ディノバルドがマグマの海から姿を現すとおれは全身鳥肌が立ち、震えに震えた。
あまりの抑えきれぬ興奮に、だ。
まるで初挑戦みたいなこのワクワク感。
たまらない!
実際に自分で握りしめる剣の重みは計り知れないものがあるのだな。
「こいつは俺が頂くからな!ミア」
おれが聖剣を抜刀した刹那、ディノバルドの断末魔が鳴り響く。
「ンギャアアアアアアァン」
ディノバルドは理不尽だと言わんばかりの面持ちで地面に崩れ去った。
隣にいる妹の頭上に経験値+60000の文字。
「は?」
「お兄ちゃんごめん、またスナイパーでワンパンしちゃったよ、テヘへ 」
妹は自分よりも大きいDSR-51を軽々と持ち上げガッツポーズを決めた。
「テヘへじゃない!ちょっとは俺にも倒させろ!」
「えーっ」
「ったく次いくぞ!」
俺たち、柊兄妹は総プレイヤー数3000万人を誇るPCゲーム超人気MMORPG「ティアズ・オンライン」で最強格のプレイヤーだった。
大人数ギルド相手に回復アイテムを使用せず俺たち2人だけで返り討ちにしたり本来なら討伐に1ヶ月はかかるレイドボスをワンパンしてしまったりとゲーム内で俺たちの伝説を知らない人は居なかっただろう。
それもあってかゲームマスターだという噂や神そのものだと囁かれていたのを覚えている。
あくまでもその実態はただの男子高校生とJKというだけなのだが。
だがティアズ・オンラインが欧州にも進出しついに全世界に!と一番勢いに乗っていた最中にその事件は起きたのだ。
それは突然のサービス終了。
突如ログイン不能に陥りその一週間後公式SNSでのサービス終了宣言。
あの時のことをまだ鮮明に覚えている。
公式SNSでの
「サービス終了とさせて頂きます。」
という文字を見た瞬間、兄妹共にぶっ倒れて1ヶ月くらい体調不良に襲われていたのが全くもって懐かしい。
まるでわが子を失ったかのようなショックだった。
当然あまりの急さに様々な陰謀や噂が当時囁かれた。
大量の情報集収をするためのものだったんじゃないか、あまりに人気すぎたためにそれを危惧した国に潰された等々、結局噂は噂にすぎず真実は誰にも分からないまま時が過ぎ去った。
サービス終了のショックは俺たちだけじゃなくティアズロスという言葉が生まれるくらいの社会現象までになっていた最中、
再び事件は起きることになる。
衝撃のサービス終了から1年後。
全体感式システム(シンクロドライブ)を搭載した次世代ゲームハード、『IGNIS』の発表と同時に専用ソフト「ティアズ・オンライン」が復活発表されたのだった。
全体感式システム(シンクロドライブ)とは簡単に言えば人間の神経を機械によって擬似互換することでゲーム内でも5感を捉えられるようにするというシステムだ。
IGNISはその機能を搭載した機械で首に装着し使用する。
シンクロドライブで電子神経に切り替わればそこはもう現実ではなく完全な異世界が待っているって訳だ。
実際の体はもちろん現実世界でお寝んねしているのだが。
突然の復活を遂げたティアズは新システムもあって新規ユーザーを多く取り込んで予約だけでも全世界1億というプレイヤーを獲得し...今日のリリース日を迎えた。
「い、妹よ...もう今日は疲れた...」
「仮想世界じゃ疲れとかないから。セレモニー終わったらまた周回!一応新作ってことで私たちのパラメーターリセットされたんだからね!」
「はいはい」
懐かしの難関クエストを初日から回り終えた俺達ははじまりの城に戻り18時からのオープニングセレモニーを待っているところだ。妹のミアは前作同様「ガンナー」を極めるらしく馬鹿でかい銃器を背中に装備している。
服が引っ張られてむ、胸が強調されているのは言わないでおこう。
うん。
「何見てんの」
「へ?」
「だから!何見てんの!」
「いや...そんなのむ、むねに決まって(ry」
「馬鹿ッ!」
「んごぉ!」
妹の鉄拳が炸裂し体は吹き飛んだが痛みはない。さすがは仮想現実!
だがhpバーが半分以下に落ちているのは見なかったことにする。
「お兄ちゃんそろそろだよ!」
「お」
ゴーンという鐘の音と共に城内のプレイヤー達の歓喜が湧き始める。
セレモニーの18時の合図だろう。
それにしても物凄い人の数である。
城内は全く城とは思えないほどの広さなのだが人の波で一杯で皆酒や豪華な食事に夢中だ。
「みんな一年ぶりにこの世界に帰ってきて嬉しいんだな」
「ねー」
ドンっ!と場内が暗転すると会場内のボルテージは頂点に達した。
ついに来るのだ。公式のアナウンスが。
一年ぶりに。
場内の何も無い特設ステージから突然大量の煙が立ち上る。
プレイヤー達の拍手喝采に包まれて現れたのは高身長の可愛い黒髪ロングの女の子である。格好は黒ずくめでどことなく不気味な印象だった。
「皆さんこんにちは♪」
再びプレイヤーの歓声が吹き荒れる。
妹もきゃっきゃはしゃぐ。
「皆さん大変長らくお待たせいたしました!ティアズ・オンライン正式リリースをここに宣言致します!」
少女は歓声に続けて
「システムは基本的にpc時代のものと変わりません。レベリング機能、ダンジョン構成、職業共に同様、つまり神経接続されているかされてないかだけの違いです!」
「ですが1つだけ、今回、新要素を導入させて頂きます」
歓声が一斉に止まりプレイヤー達はその場で話し合う。
「なんだよ新要素って」
「そんな告知事前にあったか?」
「一体なんなんだ?」
周囲がざわつき始めると少女ははーいそこまで!と言った。
「こちらをご覧下さい!」
その言葉と共に現れたのはあるプレイヤーがシンクロドライブをしていると思われる一室の映像である。IGNISを首に装着しベッドに横になっている。
「なんにゃこれ?」
妹はきょとんとした顔を向けた。
「な、なんだよこれ、これ、おれじゃないか!」
ザワつく人混みの中から1人の男がステージへと向かうと少女はどうぞと手を差し伸べステージへと男をあげた。
「おい!なんでこんな映像移してるんだ!」
「特別デモンストレーションですよ?♡」
「と、とくべつ?....ッ!?」
少女は即座にハンドガンを構えると男の額にピタリと銃口を合わせる。
「皆さんご堪能あれ!」
パァンという鈍い響きが城内に拡散する。
男のアバターのhpゲージは当然瞬間に飛びアバター倒れたままは赤い光を放ち消滅した。
その瞬間、映像内の男が急激に眠ったまま激しくもがいたと思った刹那、全く動かなくなってしまった。
一体なんなんだ...これは。
「さて皆さん、たった今ゲーム内で死亡した彼は」
『現実でも死亡致しました』
少女の宣言と共に城内は悲鳴の喝采に飲み込まれる。
「な、なに...どういうこと」
隣にいる妹が俺の手を握りしめる。
手は微かに震えていた。
「わ、わからない。本当に死んだのか?」
「そうですとも~」
少女は俺の方を向いてニヤリと笑い続ける。
「彼は確かに死にました。それも心臓麻痺です。ではなぜ死んだか。それは新システムによるものです!それはゲーム内でHPが全損した場合あなた方は現実世界でも死ぬ。」
悲鳴と共に幾らかの叫び声が聞こえてくる。
「ろ、ログアウトもできないぞ!」
「ログアウトボタンがない...!」
「IGNISの強制シャットダウンもできない...!」
おれは即座にメニューバーを空に指をなぞるようにして呼び出し確認する。
「馬鹿な...本当にログアウトメニューがない」
「そ、そんな...」
妹は涙目になりながらメニューバーを探し続ける。
「現在確認しているログイン人数は1億921名。それではその1億人に説明しましょう!ルールは至ってシンプルです!ゲームをクリアした瞬間、すべてのプレイヤーは解放されます!pc版をプレイしていた方はきっとお分かりですよね?このゲームにおけるクリアとは何か...」
おれは考える。
明確なクリアはレベル制限が存在しないこのゲームには存在しないがダンジョン数の上限とコレクションの収集に関して言えばクリアはある...。
全ボスダンジョンは裏まで合わせれば200、コレクションは...No001からNo500まで。まさかこれを...?
「200迷宮すべてのボスダンジョンクリア、それに加えレアドロップアイテムコレクションの収集率100%を誰か1人でも達成した瞬間ゲームクリアです!そして、唯一皆さんに朗報なのはクリア後の報酬でーす!現在皆様には10万ビットというゲーム内の通貨が与えられています。生還した場合その時持っていたビットの100倍、現金でお支払い致します!」
再びザワつきが頂点に達する。
「ふざけるな!そんなんで釣り合うかボケが! 」
「要らないから返してぇえ!」
「まあまあ、皆さんよく考えてください!ゲーム内でお金を増やすことはそう難しくありません。1000万ビット集まれば10億円、1億ビットで100億円...!」
ザワつきがピタリと止まる。
「そしてクリア者には、第2回のデスゲームの主催者権限が与えられます...!」
少女は恐怖に染まるプレイヤーを見渡しひきつるように静かに笑う。
「それでは皆さん説明は以上です~!剣と銃の世界をご堪能あれ...。」
再び煙が舞うと共に少女は消え、プレイヤーの悲鳴と怒号の嵐が混じり合い城内はパニック状態に陥っていた。
「お兄ちゃん。行こう」
妹は俺の手を今度は強くにぎって引っ張りこう言った。
「私達が、必ずクリアする!」
これがデスゲームでの運命が回り始めた瞬間だった。
「ああ...行くぞ。」
俺たち兄妹は不気味な程に重たい翡翠の扉を開いた。
そこにはあの見慣れたマグマに囲まれたステージが実際に広がっていた。
古龍ディノバルドが潜むという魔境。
3人称視点では何度もみた光景だが1人称だとその迫力は桁違いだ。
かつてレアドロ狙いで幾度も周回したはずのこの黒龍ディノバルド討伐ダンジョン。
攻撃パターン、総HP、弱点すべて把握している。
だが...
「ギュアアアアアアア!」
ディノバルドがマグマの海から姿を現すとおれは全身鳥肌が立ち、震えに震えた。
あまりの抑えきれぬ興奮に、だ。
まるで初挑戦みたいなこのワクワク感。
たまらない!
実際に自分で握りしめる剣の重みは計り知れないものがあるのだな。
「こいつは俺が頂くからな!ミア」
おれが聖剣を抜刀した刹那、ディノバルドの断末魔が鳴り響く。
「ンギャアアアアアアァン」
ディノバルドは理不尽だと言わんばかりの面持ちで地面に崩れ去った。
隣にいる妹の頭上に経験値+60000の文字。
「は?」
「お兄ちゃんごめん、またスナイパーでワンパンしちゃったよ、テヘへ 」
妹は自分よりも大きいDSR-51を軽々と持ち上げガッツポーズを決めた。
「テヘへじゃない!ちょっとは俺にも倒させろ!」
「えーっ」
「ったく次いくぞ!」
俺たち、柊兄妹は総プレイヤー数3000万人を誇るPCゲーム超人気MMORPG「ティアズ・オンライン」で最強格のプレイヤーだった。
大人数ギルド相手に回復アイテムを使用せず俺たち2人だけで返り討ちにしたり本来なら討伐に1ヶ月はかかるレイドボスをワンパンしてしまったりとゲーム内で俺たちの伝説を知らない人は居なかっただろう。
それもあってかゲームマスターだという噂や神そのものだと囁かれていたのを覚えている。
あくまでもその実態はただの男子高校生とJKというだけなのだが。
だがティアズ・オンラインが欧州にも進出しついに全世界に!と一番勢いに乗っていた最中にその事件は起きたのだ。
それは突然のサービス終了。
突如ログイン不能に陥りその一週間後公式SNSでのサービス終了宣言。
あの時のことをまだ鮮明に覚えている。
公式SNSでの
「サービス終了とさせて頂きます。」
という文字を見た瞬間、兄妹共にぶっ倒れて1ヶ月くらい体調不良に襲われていたのが全くもって懐かしい。
まるでわが子を失ったかのようなショックだった。
当然あまりの急さに様々な陰謀や噂が当時囁かれた。
大量の情報集収をするためのものだったんじゃないか、あまりに人気すぎたためにそれを危惧した国に潰された等々、結局噂は噂にすぎず真実は誰にも分からないまま時が過ぎ去った。
サービス終了のショックは俺たちだけじゃなくティアズロスという言葉が生まれるくらいの社会現象までになっていた最中、
再び事件は起きることになる。
衝撃のサービス終了から1年後。
全体感式システム(シンクロドライブ)を搭載した次世代ゲームハード、『IGNIS』の発表と同時に専用ソフト「ティアズ・オンライン」が復活発表されたのだった。
全体感式システム(シンクロドライブ)とは簡単に言えば人間の神経を機械によって擬似互換することでゲーム内でも5感を捉えられるようにするというシステムだ。
IGNISはその機能を搭載した機械で首に装着し使用する。
シンクロドライブで電子神経に切り替わればそこはもう現実ではなく完全な異世界が待っているって訳だ。
実際の体はもちろん現実世界でお寝んねしているのだが。
突然の復活を遂げたティアズは新システムもあって新規ユーザーを多く取り込んで予約だけでも全世界1億というプレイヤーを獲得し...今日のリリース日を迎えた。
「い、妹よ...もう今日は疲れた...」
「仮想世界じゃ疲れとかないから。セレモニー終わったらまた周回!一応新作ってことで私たちのパラメーターリセットされたんだからね!」
「はいはい」
懐かしの難関クエストを初日から回り終えた俺達ははじまりの城に戻り18時からのオープニングセレモニーを待っているところだ。妹のミアは前作同様「ガンナー」を極めるらしく馬鹿でかい銃器を背中に装備している。
服が引っ張られてむ、胸が強調されているのは言わないでおこう。
うん。
「何見てんの」
「へ?」
「だから!何見てんの!」
「いや...そんなのむ、むねに決まって(ry」
「馬鹿ッ!」
「んごぉ!」
妹の鉄拳が炸裂し体は吹き飛んだが痛みはない。さすがは仮想現実!
だがhpバーが半分以下に落ちているのは見なかったことにする。
「お兄ちゃんそろそろだよ!」
「お」
ゴーンという鐘の音と共に城内のプレイヤー達の歓喜が湧き始める。
セレモニーの18時の合図だろう。
それにしても物凄い人の数である。
城内は全く城とは思えないほどの広さなのだが人の波で一杯で皆酒や豪華な食事に夢中だ。
「みんな一年ぶりにこの世界に帰ってきて嬉しいんだな」
「ねー」
ドンっ!と場内が暗転すると会場内のボルテージは頂点に達した。
ついに来るのだ。公式のアナウンスが。
一年ぶりに。
場内の何も無い特設ステージから突然大量の煙が立ち上る。
プレイヤー達の拍手喝采に包まれて現れたのは高身長の可愛い黒髪ロングの女の子である。格好は黒ずくめでどことなく不気味な印象だった。
「皆さんこんにちは♪」
再びプレイヤーの歓声が吹き荒れる。
妹もきゃっきゃはしゃぐ。
「皆さん大変長らくお待たせいたしました!ティアズ・オンライン正式リリースをここに宣言致します!」
少女は歓声に続けて
「システムは基本的にpc時代のものと変わりません。レベリング機能、ダンジョン構成、職業共に同様、つまり神経接続されているかされてないかだけの違いです!」
「ですが1つだけ、今回、新要素を導入させて頂きます」
歓声が一斉に止まりプレイヤー達はその場で話し合う。
「なんだよ新要素って」
「そんな告知事前にあったか?」
「一体なんなんだ?」
周囲がざわつき始めると少女ははーいそこまで!と言った。
「こちらをご覧下さい!」
その言葉と共に現れたのはあるプレイヤーがシンクロドライブをしていると思われる一室の映像である。IGNISを首に装着しベッドに横になっている。
「なんにゃこれ?」
妹はきょとんとした顔を向けた。
「な、なんだよこれ、これ、おれじゃないか!」
ザワつく人混みの中から1人の男がステージへと向かうと少女はどうぞと手を差し伸べステージへと男をあげた。
「おい!なんでこんな映像移してるんだ!」
「特別デモンストレーションですよ?♡」
「と、とくべつ?....ッ!?」
少女は即座にハンドガンを構えると男の額にピタリと銃口を合わせる。
「皆さんご堪能あれ!」
パァンという鈍い響きが城内に拡散する。
男のアバターのhpゲージは当然瞬間に飛びアバター倒れたままは赤い光を放ち消滅した。
その瞬間、映像内の男が急激に眠ったまま激しくもがいたと思った刹那、全く動かなくなってしまった。
一体なんなんだ...これは。
「さて皆さん、たった今ゲーム内で死亡した彼は」
『現実でも死亡致しました』
少女の宣言と共に城内は悲鳴の喝采に飲み込まれる。
「な、なに...どういうこと」
隣にいる妹が俺の手を握りしめる。
手は微かに震えていた。
「わ、わからない。本当に死んだのか?」
「そうですとも~」
少女は俺の方を向いてニヤリと笑い続ける。
「彼は確かに死にました。それも心臓麻痺です。ではなぜ死んだか。それは新システムによるものです!それはゲーム内でHPが全損した場合あなた方は現実世界でも死ぬ。」
悲鳴と共に幾らかの叫び声が聞こえてくる。
「ろ、ログアウトもできないぞ!」
「ログアウトボタンがない...!」
「IGNISの強制シャットダウンもできない...!」
おれは即座にメニューバーを空に指をなぞるようにして呼び出し確認する。
「馬鹿な...本当にログアウトメニューがない」
「そ、そんな...」
妹は涙目になりながらメニューバーを探し続ける。
「現在確認しているログイン人数は1億921名。それではその1億人に説明しましょう!ルールは至ってシンプルです!ゲームをクリアした瞬間、すべてのプレイヤーは解放されます!pc版をプレイしていた方はきっとお分かりですよね?このゲームにおけるクリアとは何か...」
おれは考える。
明確なクリアはレベル制限が存在しないこのゲームには存在しないがダンジョン数の上限とコレクションの収集に関して言えばクリアはある...。
全ボスダンジョンは裏まで合わせれば200、コレクションは...No001からNo500まで。まさかこれを...?
「200迷宮すべてのボスダンジョンクリア、それに加えレアドロップアイテムコレクションの収集率100%を誰か1人でも達成した瞬間ゲームクリアです!そして、唯一皆さんに朗報なのはクリア後の報酬でーす!現在皆様には10万ビットというゲーム内の通貨が与えられています。生還した場合その時持っていたビットの100倍、現金でお支払い致します!」
再びザワつきが頂点に達する。
「ふざけるな!そんなんで釣り合うかボケが! 」
「要らないから返してぇえ!」
「まあまあ、皆さんよく考えてください!ゲーム内でお金を増やすことはそう難しくありません。1000万ビット集まれば10億円、1億ビットで100億円...!」
ザワつきがピタリと止まる。
「そしてクリア者には、第2回のデスゲームの主催者権限が与えられます...!」
少女は恐怖に染まるプレイヤーを見渡しひきつるように静かに笑う。
「それでは皆さん説明は以上です~!剣と銃の世界をご堪能あれ...。」
再び煙が舞うと共に少女は消え、プレイヤーの悲鳴と怒号の嵐が混じり合い城内はパニック状態に陥っていた。
「お兄ちゃん。行こう」
妹は俺の手を今度は強くにぎって引っ張りこう言った。
「私達が、必ずクリアする!」
これがデスゲームでの運命が回り始めた瞬間だった。
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