33 / 33
第二章 二度目の異世界
31.遭遇
しおりを挟む「ルルそれ以上追求しないで……お願いします」
俺、居た堪れなくて泣きそうです。
〈? よく分からないけど、シューヤがそう言うならこれ以上聞かないわ〉
「ありがとう……」
ルルがこれ以上追求しないでくれたおかげで、俺は何とか生き延びた。
ルル様ありがとう!!!
しかしどうやらルルは魔力が見えるみたいだ。だから俺のお腹の中に溜まっているユリウスの魔力が見えたのだろう。
(ユリウスとヤったの丸分かりじゃないか)
恥ずかしくてまた泣きそうになるから、話題を変えよう。
「えっと……魔力があるなら俺も魔法が使えるってほんと?」
(元はユリウスの魔力だけど浸透してるのなら使えるかな?)
〈えぇ、一般的には使えるわ。でも魔力があっても魔法のセンスが無くて結果、宝の持ち腐れの人も居るから絶対とは言えないわね~〉
「センス……」
(冬真だったら魔法好きだしセンスが良さそうだな)
と、考えているとルルが提案してきた。
〈ねぇ、シューヤ。魔法が使えるか試してみましょうよ!〉
「え、試す? でも部屋の中だと危ないよ」
〈なら中庭に行きましょう♪ そもそもシューヤは部屋に閉じこもってばかりじゃない! ちゃんと日光浴しないと体に悪いわよ〉
「ユリウスと一緒に散歩してるよ?」
〈でもたまにでしょ? そんなのダメよ!〉
ルルは俺の手を取って外へ連れ出そうとする。
「でも、ユリウスが一人で外に出ないようにって言われてるから……」
そうだ。ユリウスは俺が一人で外に出るのを凄く嫌がる。ここはユリウスの離宮で凄く広い上、迷う自信しかないから心配してくれてるんだろう。だからたまに勉強の息抜きで外にある四阿でユリウスとお茶会してる程度だ。
〈アタシが居るから大丈夫よ!これでも上級妖精なのよ〉
ふふんっと、ルルは胸を張って言った。ルルは上級妖精になったんだ。凄い頑張ったんだな~と、思わずルルの頭を撫でた。
〈ちょっと、なによ〉
ルルが真っ赤になってた。可愛いな~
「じゃあ……ちょっと魔法が使えるか確認して、すぐ戻るなら」
それくらいなら大丈夫だよね?
〈! じゃあ早速行きましょう♪〉
嬉しいそうなルルに連れられて俺は中庭に出た。
◇◆◇
「火炎球!」
「水の大障壁」
「迅雷球」
…………………………………………あれ?
「ねぇ、ルルさん」
俺は背後で見守っていたルルを見た。
〈………どうやらシューヤは魔法のセンスがないみたいね〉
そんなあああ~~~~
俺は地面に膝をついて倒れこんだ。
「…………女神様は意地悪だ」
〈まぁ、シューヤには魔法のセンスがないってことがわかってよかったじゃない〉
「それ慰めになってないよぉ」
(はぁ……魔力があっても使えないんじゃ仕方ない。部屋に戻ろう)
そう思って立ち上がろうとしたら
「そこに居るのは、人間か。ははっ、俺は実に運が良い」
そうニヤニヤと笑いながら近づいて来たのは、第一王子のディルバルドだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
年末で仕事がバタバタしてるので、空いてしまうかもしれませんが、なるべく更新ができるように頑張ります。
13
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
竜の生贄になった僕だけど、甘やかされて幸せすぎっ!【完結】
ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
病み墜ちした騎士を救う方法
無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。
死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。
死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。
どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……?
※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)
九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。
半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。
そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。
これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。
注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。
*ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)
婚約者の前で奪われる!?王太子が僕の番だった夜
侑
BL
僕は辺境伯家の嫡男レオン・グレイスフィールド。
婚約者・隣国カリスト王国の辺境伯家、リリアナの社交界デビューに付き添うため、隣国の王都に足を踏み入れた。
しかし、王家の祝賀の列に並んだその瞬間、僕の運命は思わぬ方向へ。
王族として番に敏感な王太子が、僕を一目で見抜き、容赦なく迫ってくる。
転生者で、元女子大生の僕にはまだ理解できない感覚。
リリアナの隣にいるはずなのに、僕は気づけば王太子殿下に手を握られて……
婚約者の目の前で、運命の番に奪われる夜。
仕事の関係上、あまり創作活動ができず、1話1話が短くなっています。
2日に1話ぐらいのペースで更新できたらいいなと思っています。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
独占欲よき!!笑
ちい様
コメントありがとうございます。
独占欲は良いですよね〜
これからどんどんユリウスの独占欲が強くなります😊