あれするのが好き過ぎる不死娼婦の女の子

kromin

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さほど高位じゃ無いけど神になった子に会いに行った

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「おー、神界ちょっと久しぶり」

「あー神様、おっひさー。あ、今回は若い感じのお姿なんですねー」

「クソ魔王討伐の際に加勢してくれた時は、典型的な神様的老人スタイルでしたよねー」
「へー、女の子やショタジジイ姿や竜になる時もある?今度見せて下さいな」

「あ、お仕事なんですね。どうぞお気をつけて。じゃ、私あの子に会って来ますので」


「あー居た居た。このお宮、プチトリアノン宮みたいで可愛いよね」

「あ、母さん。久しぶり」
「うんうん、元気そうで良かったよ。白いローブ似合ってるよ」

「うん、アレなじいさんに拾われて研究所に居た時はずっと白衣だったから、そんな感じの服ばっかり着てる」
「君も売り飛ばされてから、大変だったもんねー」


「うん、まあお察しの通りろくな身分じゃないから超捨て値で投げ売りされて、人身売買組織に全身バラバラにされて文字通り身売りされてさ、不死だから死ねないけどもう脳みそ以外ほとんどまともに残ってないような肉塊にされて蠢いてたんだけどさ」

「マッドサイエンティストな偏屈じいさんがその状態の俺を超絶捨て値で買って谷底の研究所に持ち帰って、まあマッドなんでクローンやら人工臓器やら遺伝子組み換え培養肉やらなんやらの技術を総動員させて、ほぼ元通りにしてくれたんだよね」
「うんうん、倫理観的には完全アレだけど良かったね」
「まあ髪色は元が分からないからって事で超適当に水色にされて、目の色もパーツ定期交換の度に代わるんだけどさ」

「まあそこは仕方ないよね、ところで超絶捨て値ってどのくらいだったの?」
「うん、確かワンコインくらい。高いお肉は買えないくらい」
「あららー、尊厳。まあ私もだけど」

「うんまあ、母さんも大概だよね」
「私も一応最高ランクとはいえ、相当な安値で売られたみたいだけどね。まあ屈辱的だから良いけど」
「…母さん、本当歪みないよね」

「うんまあとっくのとうに知ってる。でもさ、その偏屈じいさんと色々あったけど結局は和解出来たんでしょ?」
「まあ、相当かかったけどね」


「ほら、クローンとかで大半のパーツ作ってる訳だから、培養器の中に大量の俺がいるんだよね」

「生体パーツの寿命そんなに長くないから定期的に交換しなきゃいけないんだけどさ、生きるためとはいえ過去がアレだったから、意識無いとは言えクローンたちを同じ目に遭わせるの嫌だったんだよね」
「まあ、当然そうだよね」

「で、体しんどいのはもう我慢するから、そういうのやめてくれないかってじいさんに必死に言ったんだけどさ、偏屈でマッドなもんだからお前なんでそんな不合理な事言うのって聞いちゃくれなかったんだよね」
「うーん、まあマッドだからそんなもんだろうね」

「正直それ言われた時にはもう出て行こうかと思ったんだけどさ、たまに買い出しに行く以外研究所の周りの地理全然知らなかったし、素質は確かに超上がったものの俺あんまり直接戦闘タイプじゃないしでそうもいかなくてさ」
「うん、確かに君超強いけど科学攻撃とかデバフ技系だもんね」

「そういう訳で母さんやレジスタンスの人がスカウトに来てくれるまで相当しんどかったんだけどね」
「いやー、大変だったね」


「俺がそういう事言ってから何をとち狂ったのかそのじいさん、お前寂しいのかって意識と人格ちゃんとある俺のクローン多数作り出して、何故か幼児や女の子の俺も作ったりしてまあカオスだけど賑やかな日々ではあったんだけどさ」
「うっわー、それは本当カオスだね」

「まあ全員俺の基本人格引き継いでるから、ぶっ飛んだ奴はいつつも基本はいい奴だったけどね」


「で、そのクローン達の数名が俺の境遇や考え理解してくれて、集団でもう一度じいさんに直談判に行ったの」

「それで、相当時間はかかったけどもまあ最後はなんとか俺の考え理解してくれて、丸ごとクローンから臓器取り出すのは止めてくれて、可能な部分は人工臓器とかにしてくれたんだよね」
「うんうん、良かったね」

「まあ、人工臓器も慣れるまでちょっとだけしんどかったけどね。今はもう平気。神になったし」

「でさ、俺が母さん達にスカウトされて研究所出る時に教えてくれたんだけどさ」
「じいさん、性格がアレ過ぎるから当然友達居なかったんだけど、生涯でたった一人だけ友人が居たんだってさ。で、俺にかなり似てたんだって。まあ俺再生してから気づいたらしいけど」


「じいさんが学生時代の友人で、分野は違うけどそいつも超天才科学者だったんだって」

「でもマッドじゃなくてすごいお人よしのいい奴だったせいで、ある日酒場の酔客のケンカ仲裁しようとして刺されて死んじゃったんだよね」
「あららー、お気の毒に」


「当然じいさんはブチ切れて、それはもう倫理的に完全アウトな報復をその刺した奴にしたらしいけどさ」
「うわー、大体想像は付くけど何したの」

「…まあ要するに、死ねないようにして超アレな実験を繰り返しまくって、もうSAN値直葬状態な肉塊にしたの」
「お、おう」

「実際そいつ俺の研究所の倉庫に今も居るんだけどさ、アレ見ると俺吐きそうになる…ってか何度か吐いた」
「そ、それはそれは」

「…俺のクローン達も全員アレは出来る限り見たくないって言ってるし、じいさんいい加減処分して欲しいんだけどさ」
「…お、おじいさんが天寿を全うしたら処分されると良いね」


「…あー、じいさん。俺拾った時から相当なじいさんで、魔族とは言えもう相当歳行ってるから、たぶんそろそろだと思うんだよね。まあ色々非合法な延命治療はしてるけどさ」
「…ああ、そうなんだ」

「まあ、俺拾って歪んだ形とは言え治してくれたのは間違いなく善行だけど、それ以外には相当ヤバい事してるし、ってかどちらかと言えばかなり魔王側だったし。まあ俺はレジスタンス入り許してくれたけどさ」

「だから、たぶん死んだら間違いなく地獄行きだと思うんだよね」

「…うん、残念だけどそうだろうね」


「…まあ、だからさ。大した地位では無いけど俺、神になって少しはじいさんの罪軽くしてやれるかなーと思って神様にお願いしたの」
「うん、すごく良いと思うよ」

「まあ神様もさ、母さん達に感化されるまでは完全に冷徹な傍観者だったけど、最近はかなりこっちに寄り添ってくれるようになったし。すぐには無理だけど俺の頑張りが認められれば多少は減刑してやれるかもって言ってくれたんだよね」
「うん、良かったね!」

「そういう訳で、まあ科学知識とデバフ系技以外は大した事出来ないけど。下界の人達のために頑張ろうと思ってる」
「うん、頑張って!」


「母さんはまあお察しの通り相変わらずだよね」
「うん、非常にお察し」

「…正直うちのじいさんも母さんのびっくり遍歴とド変態っぷりには非常に興味を持っててさ、まあ可能な限り倫理は保つから研究させて欲しいって言ってるんだけど、…当然やだよね」

「…うん、ごめん絶対やだ…」
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