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エピソード12 誰が魔王を殺したか
ハーフエルフと気配と種明かし
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「な……『何から話しましょうか』って、そりゃ……」
スウィッシュの問いかけに、夜闇に包まれた周囲を怯えた目で見回しながら、エラルティスは答える。
「な、なんでわらわが、こんな青臭い雑草の生い茂った森の中で寝ていたのか……からに決まっているでしょう!」
「あら? まだ分かってなかったの?」
エラルティスの上ずった声に苦笑しながら、スウィッシュは首を傾げてみせた。
「それはもちろん、あたしたちがあなたの事を攫ってきたからよ、あの神殿からね」
「さ、攫った……わらわを眠りの精霊術で眠らせて?」
スウィッシュの答えに、狼狽を隠せぬ様子で呟いたエラルティスはハッとして、焚き火の向かい側に座っているハーフエルフに目を向ける。
そして、険しい表情を浮かべながら、訝しげに尋ねた。
「そうですわ……! あ、あの時、どうやってわらわの前にいきなり現れたのですか、ファミィさんッ?」
「え? あ……ええと」
エラルティスに問い質されたファミィは、言いづらそうに頬を指で掻きながら答える。
「いや、どうやってって……別に、何かしたわけじゃなくて、普通に歩いて……」
「はぁっ?」
ファミィの答えを聞くや、エラルティスは眉間に深い皺を寄せ、不機嫌そうに声を荒げた。
「普通に歩いたですってぇ? そんな訳無いですわ! あの時、何の気配も感じなかったのに、気が付いたら背後にいたじゃないですか、貴女っ?」
「え、ええと、それは……」
「そもそも、貴女はいつから、わらわの部屋の中に居たんですか? この氷娘と戦っている間も、ずっと扉の方に意識を向けてましたけど、貴女が入ってきた様子はありませんでしたわよ!」
「いつからって……」
捲し立てるエラルティスの剣幕に気圧されながら、ファミィは困ったような顔をして、実に申し訳なさそうに答える。
「ご、ゴメン……実は、最初っから居た」
「はぁ? さ、最初っから……?」
「うん。スウィッシュが部屋に入ったのと同時に、私たちも中に……」
「はいぃっ?」
ファミィの答えを聞いたエラルティスは、ハッとして目を剥いた。
「さ、さては……わらわが氷娘に気を取られた隙に、野鼠のようにコソコソと忍び入ったのですね!」
「……いや、普通に立ってた。スウィッシュのすぐ後ろに」
「は?」
エラルティスは、今度はキョトンとした表情を浮かべる。
そして、ありありと不興を露わにしながら、ファミィに訊き返す。
「……わらわの事をからかってますの? 貴女が氷娘の後ろに突っ立っていたのなら、わらわが気付かないはずが無いじゃありませんか? どうして、そんな見え見えの嘘を――」
「噓じゃないわよ」
エラルティスの言葉を遮ったのは、ニヤニヤ笑いを浮かべたスウィッシュだった。
彼女は、苛立ちながら自分の事を睨みつけてくる聖女の事が滑稽でたまらない様子で、楽しそうに言葉を続ける。
「ファミィの言う事は本当よ。あの時、ふたりはあたしのすぐ後に続いて、あなたの部屋に入ったの」
「で、ですから! だったら、わらわが気付かないはずが――」
「そうよね、アル?」
「――ああ」
「ぎゃ……ぎゃあああああっ?」
唐突にファミィの隣から上がった陰気そうな男の声に驚いたエラルティスは、情けない悲鳴を上げた。
彼女は亡霊でも目にしたかのように顔色を真っ青にしながら、今初めて知覚した陰気な若い魔族の男の顔を凝視する。
「あ……貴方……確か、アヴァーシの宿屋で会った……魔王の下僕……!」
「……いや、下僕じゃないぞ。――魔王国四天王のひとり、陰密将アルトゥーだ」
「いや、だから、下僕じゃないですの、ソレ」
「……」
「って……貴方、いつの間に現れ――」
「言っておくけど、アルはさっきからずっとそこに座ってたわよ」
「は、はあぁっ?」
口を挟んだスウィッシュの言葉に、エラルティスはあんぐりと口を開けた。
そんな彼女のリアクションに思わず吹き出しながら、スウィッシュは言葉を継ぐ。
「……これで分かったでしょ? あの時、あなたがファミィの存在に気付かなかった理由が」
「ま、まさか……」
「そう」
ハッと目を剥くエラルティスに、スウィッシュは小さく首を縦に振り、無表情で焚き火に枯れ木をくべるアルトゥーの顔をチラリと見てから話を続けた。
「アルは凄いのよ。普通に歩いてるだけじゃ、誰にも全然気付かれないからね。しかも、それって“ちーと能力”とか“ぎふと”とかみたいな特別なものじゃなくって、単に“影が薄いから”ってだけらしいのよ! ヤバくない?」
「……」
本人は褒めているつもりなのだろうが、聞きようによっては貶しているようにも聞こえるスウィッシュの言葉に、アルトゥーは憮然とした様子で黙り込む。
彼の傍らに座っていたファミィは、そんな横顔の変化に目ざとく気付き、慌てて声をかけた。
「だ、大丈夫だぞ、アルトゥー! お、お前の事は、私がちゃんと見ているから! 今までも……そして、こ、これからもずっと……」
「ファミィ……」
「はいはーいっ! そこのふたり、どさくさに紛れてイチャイチャしなーいッ!」
頬を上気させながら熱い視線を交わすふたりを、眉を吊り上げたスウィッシュがすかさず制止する。
その声に、慌てた様子で目を逸らしたファミィとアルトゥーの事をジト目で睨んだスウィッシュは、気を取り直すように咳払いをすると、先ほどの続きを話し始めた。
「ええと……とにかく、アルにはそういう“気配をメチャクチャ消す”って特性があってね。その上、アルにピッタリ密着した人も、同じように存在感を消す事が出来るの」
「じゃ、じゃあ、あの時も……」
「……ああ」
上気する頬を冷まそうとするように掌で撫でながら、ファミィは呆然と呟くエラルティスに頷く。
「あの時、私はアルトゥーにピッタリと身を寄せていたんだ。だからお前は、アルトゥーの影の薄さの影響を受けた私の存在に気付かなかった」
「ど、どうして、そんな事を……?」
「……それは」
エラルティスの問いかけに、ファミィは一瞬気まずそうに口ごもり、それから低い声で答えた。
「もちろん、お前の不意を衝いて眠りの精霊術をかける為だ」
「な……!」
ファミィの答えを聞いて、エラルティスは翠眼を大きく見張る。
驚きを隠せぬ様子のエラルティスを前に、ファミィは淡々とした口ぶりで話を続けた。
「眠りの精霊術は、相手にかなり接近しないとかける事が出来ない。けれど、ただでさえ警戒心の強いお前に、眠りの精霊術が有効な距離まで近づくのは至難の業だ。だから、私はアルトゥーに引っ付いて気配を消し――」
「あたしが派手に暴れる事で注意を引いて、万が一にもあなたに二人の存在を気取られる事が無いようにしたの」
ファミィの言葉をスウィッシュが引き継ぐ。
一方、ふたりの“種明かし”を聞かされたエラルティスは、愕然とした様子で、うわごとのように呟いた。
「そ……それじゃ、わらわが貴女の提案を蹴る事も、あらかじめ予測した上で……姑息な姦計を用いて、わざとわらわの事をハメたと……?」
「ハメたっていうか……」
エラルティスの言葉に、スウィッシュは苦笑しながら答える。
「――もちろん、あなたがあたしの提案を素直に飲んでくれれば、あそこで一戦構える事も無かったし、そんな風に手荒な真似もしなかったわよ。……でも、あなたが聞く訳無いでしょ? 魔族のあたしの言葉はもちろん、仮にファミィが同じ事をお願いしたとしても」
「……そんな事、当たり前じゃないですの」
聖女は、鋭い目で三人の顔を睨みつけながら、憎々しげに吐き捨てた。
「あの魔族の娘を元に戻す為でしたっけ? ――そんな事の為に、聖女たるわらわが汚らわしい魔族に力を貸すなんて、誰の口から聞こうと到底飲める訳が無いじゃありませんか」
「だから、己たちは策を弄したんだ。無理やりにでもお前の力を借りる為にな」
憎悪と嫌悪に満ちたエラルティスの言葉にも眉ひとつ動かさず答えるアルトゥー。
そんな彼の言葉を聞いていたエラルティスは、チラリとスウィッシュの顔を一瞥すると、訝しげに首を傾げた。
「……なんで、そこまでして、わらわの力を借りたがっているんですの、貴女たちは?」
そう呟きながら溜息を吐いたエラルティスは、「分かりましたわ」と言うと、スウィッシュの顔を見つめ、促すように顎をクイッと上げてみせる。
「じゃあ、話だけは聞いて差し上げます。――説明なさい。どうして、あのゆるふわ娘を元に戻す為にわらわの力が必要なのか……を」
スウィッシュの問いかけに、夜闇に包まれた周囲を怯えた目で見回しながら、エラルティスは答える。
「な、なんでわらわが、こんな青臭い雑草の生い茂った森の中で寝ていたのか……からに決まっているでしょう!」
「あら? まだ分かってなかったの?」
エラルティスの上ずった声に苦笑しながら、スウィッシュは首を傾げてみせた。
「それはもちろん、あたしたちがあなたの事を攫ってきたからよ、あの神殿からね」
「さ、攫った……わらわを眠りの精霊術で眠らせて?」
スウィッシュの答えに、狼狽を隠せぬ様子で呟いたエラルティスはハッとして、焚き火の向かい側に座っているハーフエルフに目を向ける。
そして、険しい表情を浮かべながら、訝しげに尋ねた。
「そうですわ……! あ、あの時、どうやってわらわの前にいきなり現れたのですか、ファミィさんッ?」
「え? あ……ええと」
エラルティスに問い質されたファミィは、言いづらそうに頬を指で掻きながら答える。
「いや、どうやってって……別に、何かしたわけじゃなくて、普通に歩いて……」
「はぁっ?」
ファミィの答えを聞くや、エラルティスは眉間に深い皺を寄せ、不機嫌そうに声を荒げた。
「普通に歩いたですってぇ? そんな訳無いですわ! あの時、何の気配も感じなかったのに、気が付いたら背後にいたじゃないですか、貴女っ?」
「え、ええと、それは……」
「そもそも、貴女はいつから、わらわの部屋の中に居たんですか? この氷娘と戦っている間も、ずっと扉の方に意識を向けてましたけど、貴女が入ってきた様子はありませんでしたわよ!」
「いつからって……」
捲し立てるエラルティスの剣幕に気圧されながら、ファミィは困ったような顔をして、実に申し訳なさそうに答える。
「ご、ゴメン……実は、最初っから居た」
「はぁ? さ、最初っから……?」
「うん。スウィッシュが部屋に入ったのと同時に、私たちも中に……」
「はいぃっ?」
ファミィの答えを聞いたエラルティスは、ハッとして目を剥いた。
「さ、さては……わらわが氷娘に気を取られた隙に、野鼠のようにコソコソと忍び入ったのですね!」
「……いや、普通に立ってた。スウィッシュのすぐ後ろに」
「は?」
エラルティスは、今度はキョトンとした表情を浮かべる。
そして、ありありと不興を露わにしながら、ファミィに訊き返す。
「……わらわの事をからかってますの? 貴女が氷娘の後ろに突っ立っていたのなら、わらわが気付かないはずが無いじゃありませんか? どうして、そんな見え見えの嘘を――」
「噓じゃないわよ」
エラルティスの言葉を遮ったのは、ニヤニヤ笑いを浮かべたスウィッシュだった。
彼女は、苛立ちながら自分の事を睨みつけてくる聖女の事が滑稽でたまらない様子で、楽しそうに言葉を続ける。
「ファミィの言う事は本当よ。あの時、ふたりはあたしのすぐ後に続いて、あなたの部屋に入ったの」
「で、ですから! だったら、わらわが気付かないはずが――」
「そうよね、アル?」
「――ああ」
「ぎゃ……ぎゃあああああっ?」
唐突にファミィの隣から上がった陰気そうな男の声に驚いたエラルティスは、情けない悲鳴を上げた。
彼女は亡霊でも目にしたかのように顔色を真っ青にしながら、今初めて知覚した陰気な若い魔族の男の顔を凝視する。
「あ……貴方……確か、アヴァーシの宿屋で会った……魔王の下僕……!」
「……いや、下僕じゃないぞ。――魔王国四天王のひとり、陰密将アルトゥーだ」
「いや、だから、下僕じゃないですの、ソレ」
「……」
「って……貴方、いつの間に現れ――」
「言っておくけど、アルはさっきからずっとそこに座ってたわよ」
「は、はあぁっ?」
口を挟んだスウィッシュの言葉に、エラルティスはあんぐりと口を開けた。
そんな彼女のリアクションに思わず吹き出しながら、スウィッシュは言葉を継ぐ。
「……これで分かったでしょ? あの時、あなたがファミィの存在に気付かなかった理由が」
「ま、まさか……」
「そう」
ハッと目を剥くエラルティスに、スウィッシュは小さく首を縦に振り、無表情で焚き火に枯れ木をくべるアルトゥーの顔をチラリと見てから話を続けた。
「アルは凄いのよ。普通に歩いてるだけじゃ、誰にも全然気付かれないからね。しかも、それって“ちーと能力”とか“ぎふと”とかみたいな特別なものじゃなくって、単に“影が薄いから”ってだけらしいのよ! ヤバくない?」
「……」
本人は褒めているつもりなのだろうが、聞きようによっては貶しているようにも聞こえるスウィッシュの言葉に、アルトゥーは憮然とした様子で黙り込む。
彼の傍らに座っていたファミィは、そんな横顔の変化に目ざとく気付き、慌てて声をかけた。
「だ、大丈夫だぞ、アルトゥー! お、お前の事は、私がちゃんと見ているから! 今までも……そして、こ、これからもずっと……」
「ファミィ……」
「はいはーいっ! そこのふたり、どさくさに紛れてイチャイチャしなーいッ!」
頬を上気させながら熱い視線を交わすふたりを、眉を吊り上げたスウィッシュがすかさず制止する。
その声に、慌てた様子で目を逸らしたファミィとアルトゥーの事をジト目で睨んだスウィッシュは、気を取り直すように咳払いをすると、先ほどの続きを話し始めた。
「ええと……とにかく、アルにはそういう“気配をメチャクチャ消す”って特性があってね。その上、アルにピッタリ密着した人も、同じように存在感を消す事が出来るの」
「じゃ、じゃあ、あの時も……」
「……ああ」
上気する頬を冷まそうとするように掌で撫でながら、ファミィは呆然と呟くエラルティスに頷く。
「あの時、私はアルトゥーにピッタリと身を寄せていたんだ。だからお前は、アルトゥーの影の薄さの影響を受けた私の存在に気付かなかった」
「ど、どうして、そんな事を……?」
「……それは」
エラルティスの問いかけに、ファミィは一瞬気まずそうに口ごもり、それから低い声で答えた。
「もちろん、お前の不意を衝いて眠りの精霊術をかける為だ」
「な……!」
ファミィの答えを聞いて、エラルティスは翠眼を大きく見張る。
驚きを隠せぬ様子のエラルティスを前に、ファミィは淡々とした口ぶりで話を続けた。
「眠りの精霊術は、相手にかなり接近しないとかける事が出来ない。けれど、ただでさえ警戒心の強いお前に、眠りの精霊術が有効な距離まで近づくのは至難の業だ。だから、私はアルトゥーに引っ付いて気配を消し――」
「あたしが派手に暴れる事で注意を引いて、万が一にもあなたに二人の存在を気取られる事が無いようにしたの」
ファミィの言葉をスウィッシュが引き継ぐ。
一方、ふたりの“種明かし”を聞かされたエラルティスは、愕然とした様子で、うわごとのように呟いた。
「そ……それじゃ、わらわが貴女の提案を蹴る事も、あらかじめ予測した上で……姑息な姦計を用いて、わざとわらわの事をハメたと……?」
「ハメたっていうか……」
エラルティスの言葉に、スウィッシュは苦笑しながら答える。
「――もちろん、あなたがあたしの提案を素直に飲んでくれれば、あそこで一戦構える事も無かったし、そんな風に手荒な真似もしなかったわよ。……でも、あなたが聞く訳無いでしょ? 魔族のあたしの言葉はもちろん、仮にファミィが同じ事をお願いしたとしても」
「……そんな事、当たり前じゃないですの」
聖女は、鋭い目で三人の顔を睨みつけながら、憎々しげに吐き捨てた。
「あの魔族の娘を元に戻す為でしたっけ? ――そんな事の為に、聖女たるわらわが汚らわしい魔族に力を貸すなんて、誰の口から聞こうと到底飲める訳が無いじゃありませんか」
「だから、己たちは策を弄したんだ。無理やりにでもお前の力を借りる為にな」
憎悪と嫌悪に満ちたエラルティスの言葉にも眉ひとつ動かさず答えるアルトゥー。
そんな彼の言葉を聞いていたエラルティスは、チラリとスウィッシュの顔を一瞥すると、訝しげに首を傾げた。
「……なんで、そこまでして、わらわの力を借りたがっているんですの、貴女たちは?」
そう呟きながら溜息を吐いたエラルティスは、「分かりましたわ」と言うと、スウィッシュの顔を見つめ、促すように顎をクイッと上げてみせる。
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