128 / 423
エピソード6 勇魔同舟
老エルフと下戸と乾杯
しおりを挟む
“亡霊”の存在に驚いて腰を抜かしたトーチャが、従業員に担ぎ上げられて大食堂を退室した後、ギャレマスたちは溢れんばかりの料理が並べられたテーブルの椅子に腰を下ろした。
「じゃあ、先ずは乾杯でもするとしようかのう」
そう言いながら、いそいそと発泡酒の瓶を手にしたのは、ヴァートスである。
彼は、右隣に座ったギャレマスに向けて瓶を差し出した。
「ホレ、お主も遠慮せずに飲め飲め!」
「……あの。遠慮も何も、ここの料金を払うのは余なのだが……」
まるで主賓のように振る舞うヴァートスにジト目を向けつつ覆面を脱いだギャレマスは、逆さに置かれたグラスを手に取り、酌を受ける。
ギャレマスのグラスになみなみとバルを注ぎ込んだヴァートスは、今度は左隣に座ったシュータに酒を勧める。
「ホレ、転移者の兄ちゃんも遠慮せんと!」
「あ……いや、俺、酒はちょっと……」
意外にも、掌を上げて酌を断るシュータ。
それを見たヴァートスが、訝しげな表情を浮かべる。
「何じゃ若いの。ここは日本じゃないんじゃ。二十歳未満で飲酒しても、別に咎められんぞ」
「……いや、そういうのじゃなくって」
シュータはヴァートスにしかめ面を向けつつ、気まずそうに言った。
「その……苦手なんだよ、酒って。だって……何か変な匂いがするし、苦いし……」
「カーッ! お子様舌か! つまらん奴っちゃのう~」
「う、うるっせえな!」
大げさに呆れるヴァートスに、ムッとした表情を浮かべて怒鳴るシュータ。
「酒が飲めねえからって、別に何にも損しねえからいいじゃねえかよ!」
「それが意外と、社会人になってから、気難しい偏屈老害オヤジを相手にする機会が増えると役に立つんじゃぞい。酒が飲めるってだけで、勝手に親近感を持ってくれたりするからのう」
「今まさに目の前でウザがらみしてくる偏屈老害爺を相手にする時とかか?」
「ヒョッヒョッヒョッ! 確かに!」
ヴァートスは、シュータの物言いに愉快そうな笑い声を上げると、バルの瓶を置き、代わりに木苺のジュースの瓶を手に取った。
そして、シュータの返事も聞かずにグラスにジュースを注ぎ込むと、再びバルの瓶を持ち直し、今度は向かいに座ったアルトゥーに顔を向ける。
「お主はイケるじゃろ。……それとも、まだ気分がすぐれぬか?」
「あ、いや、大丈夫だ。自分で注ぐから――」
「まあまあ、遠慮するな」
「あ……忝い」
アルトゥーのグラスにもバルを注いだヴァートスは、傍らに瓶を置くと、自分のグラスを持った。そして、他の三人に目配せする。
彼の目配せを受けた三人も、渋々といった様子でグラスを持った。
「……では」
と、ヴァートスはひとつ咳払いをしてから声を上げる。
「えー、奇しくも、この場に現地人魔王と転移者と転生者と、ついでにもうひとりが勢揃いした事を祝して――」
「いや、だから、ここの料金を払うのは余なのに、何で貴殿が仕切るのだ……」
「つうか、そんな事を祝されてもなぁ……」
「……ついで……」
自分の声に対して上がった三者三様の不満の声も華麗に無視して、ヴァートスはグラスを掲げ上げた。
そして、満面の笑顔を湛えて声高らかに叫ぶ。
「カンパ~イッ!」
「「「――乾杯……」」」
彼の音頭に続いて、テンションダダ下がりの三人の声が重なった。
そんな三人の様子を気にかける様子も無く、ヴァートスはグラスのバルを一気に飲み干し、
「か~ッ! 美味い! 美味すぎる! もう一杯ッ!」
と叫びながら、空になったグラスをギャレマスに突き出した。
「あーハイハイ……」
ギャレマスは、慌てて手を伸ばそうとしたアルトゥーを目で制すると、気安い様子でバルの瓶を手に取り、差し出されたヴァートスのグラスに注ぎ込む。
「おっとっと……」
なみなみと注がれ、溢れそうになった泡を口で受けながら、ヴァートスは満面の笑みを浮かべた。
「いやはや、三百年生きてきたが、現役の魔王から酌をされる日が来ようとは、些か感慨深いのう。……とはいえ」
老エルフはそう言うと、三人の顔を見回し、少しガッカリした表情を浮かべる。
「……せっかくの名酒、どうせじゃったら、キレイな姉ちゃんの酌で飲みたいもんじゃのう。――というか、ギャレの字。お主の連れの蒼髪のお姐ちゃんや、お主の娘っ子はおらんのか?」
「あ……スウィッシュとサリアか?」
ギャレマスは、ヴァートスの言葉に首を横に振って、言葉を継いだ。
「あのふたりは今、エステだかマッサージだかを受けておる。一時間は戻って来ぬであろうな」
「ちょ! ちょっと待て、クソ魔王!」
ギャレマスの答えに声を上ずらせたのはシュータだった。
彼は、目を大きく見開きながらギャレマスに訊ねる。
「む……娘っ子って、まさか、あの赤毛の凶運女の事か? あ、あいつもここに来てるのかッ?」
「ん? あ、ウム。そうだが……」
ギャレマスは、シュータの異常な反応に怪訝な表情を浮かべながら頷いた。
その答えを聞いて、「マジかよ……」と表情を引き攣らせるシュータに、ヴァートスは尋ねかける。
「何じゃ? どうしたんじゃ、急に? あのお嬢ちゃんと何かあったんか?」
「いや……べ、別に、そんな大した事じゃないんだけどよ……」
「――まさかっ!」
どこか歯切れの悪いシュータの様子に、何やらピンときたギャレマスは、目を剥いた。
「しゅ、シュータッ! き、貴様……よもや、余のサリアに懸想しておるのかッ? な、ならぬ、断じてならぬぞ! 余の命よりも大切なサリアを、お主のような鬼畜非道な人格破綻男になど、絶対に嫁に行かせは――グボアッ!」
「んな訳ねえだろ、このボケ魔王ッ!」
興奮で顔を真っ赤にして激昂するギャレマスの眉間をエネルギー弾で強かに打ち据えたシュータは、肩を怒らせながら怒鳴る。
そして、バツが悪そうに目を逸らしながら、言い訳するように言葉を継いだ。
「ただ……苦手なんだよ、あの天然女。性格もアレだけど、アイツの運関係のパラメータが異常値過ぎて、すげえ戦りづらかったしよぉ……」
「あー、確かに。ちいと分かるわい」
シュータの言葉に、骨付き肉に齧り付いていたヴァートスも頷く。
「ワシも、最初に会った時に、あのお嬢ちゃんと戦ったからのう。確かに、理屈では説明のつかん偶発的な奇跡が起こったわい」
「え? ジイさんも、あの赤毛娘と戦ったのか?」
「おうともさ」
驚いたシュータの問いに、ヴァートスは大きく頷き、グラスの中のバルを一息に飲み干した。
そして、泡の付いた口髭を手の甲で拭ってニヤリと笑うと、ギャレマスの事を指さす。
「あのお嬢ちゃんとだけではないぞ。ギャレの字と戦って、あと一歩のところまで追い詰めたし――」
「い、いや、アレは……ギックリ腰のせいで本調子じゃなかったせいであって……」
ヴァートスの言葉に、思わず不満げな声を上げるギャレマス。だが、ヴァートスは、そんな魔王の抗議も華麗にスルーして、更に言葉を続ける。
「蒼髪のお嬢ちゃんとハーフエルフのパツキンお嬢ちゃんがふたりがかりでも、ワシの火精霊術を防ぐのがやっとじゃったんだからのう、ヒョッヒョッヒョッ!」
「……え?」
シュータは、ヴァートスの言葉を聞いて、ハッとした表情を浮かべた。
そして、訝しげに眉間に皺を寄せる。
「……ハーフエルフのパツキン……何か……それって……まるでアイツみたいな……」
「おう、そうじゃったな」
難しい顔をして考え込むシュータに、ヴァートスは顎髭を撫でながら大きく頷いた。
「今はギャレの字とつるんでおるが、以前は、お主と同じ“伝説の四勇士”のひとりじゃったんだっけか。まいは……ファミィさんは」
「……は?」
老エルフの口から思いもかけない名前が飛び出した事に驚き、思わずシュータは目を丸くした。
「じゃあ、先ずは乾杯でもするとしようかのう」
そう言いながら、いそいそと発泡酒の瓶を手にしたのは、ヴァートスである。
彼は、右隣に座ったギャレマスに向けて瓶を差し出した。
「ホレ、お主も遠慮せずに飲め飲め!」
「……あの。遠慮も何も、ここの料金を払うのは余なのだが……」
まるで主賓のように振る舞うヴァートスにジト目を向けつつ覆面を脱いだギャレマスは、逆さに置かれたグラスを手に取り、酌を受ける。
ギャレマスのグラスになみなみとバルを注ぎ込んだヴァートスは、今度は左隣に座ったシュータに酒を勧める。
「ホレ、転移者の兄ちゃんも遠慮せんと!」
「あ……いや、俺、酒はちょっと……」
意外にも、掌を上げて酌を断るシュータ。
それを見たヴァートスが、訝しげな表情を浮かべる。
「何じゃ若いの。ここは日本じゃないんじゃ。二十歳未満で飲酒しても、別に咎められんぞ」
「……いや、そういうのじゃなくって」
シュータはヴァートスにしかめ面を向けつつ、気まずそうに言った。
「その……苦手なんだよ、酒って。だって……何か変な匂いがするし、苦いし……」
「カーッ! お子様舌か! つまらん奴っちゃのう~」
「う、うるっせえな!」
大げさに呆れるヴァートスに、ムッとした表情を浮かべて怒鳴るシュータ。
「酒が飲めねえからって、別に何にも損しねえからいいじゃねえかよ!」
「それが意外と、社会人になってから、気難しい偏屈老害オヤジを相手にする機会が増えると役に立つんじゃぞい。酒が飲めるってだけで、勝手に親近感を持ってくれたりするからのう」
「今まさに目の前でウザがらみしてくる偏屈老害爺を相手にする時とかか?」
「ヒョッヒョッヒョッ! 確かに!」
ヴァートスは、シュータの物言いに愉快そうな笑い声を上げると、バルの瓶を置き、代わりに木苺のジュースの瓶を手に取った。
そして、シュータの返事も聞かずにグラスにジュースを注ぎ込むと、再びバルの瓶を持ち直し、今度は向かいに座ったアルトゥーに顔を向ける。
「お主はイケるじゃろ。……それとも、まだ気分がすぐれぬか?」
「あ、いや、大丈夫だ。自分で注ぐから――」
「まあまあ、遠慮するな」
「あ……忝い」
アルトゥーのグラスにもバルを注いだヴァートスは、傍らに瓶を置くと、自分のグラスを持った。そして、他の三人に目配せする。
彼の目配せを受けた三人も、渋々といった様子でグラスを持った。
「……では」
と、ヴァートスはひとつ咳払いをしてから声を上げる。
「えー、奇しくも、この場に現地人魔王と転移者と転生者と、ついでにもうひとりが勢揃いした事を祝して――」
「いや、だから、ここの料金を払うのは余なのに、何で貴殿が仕切るのだ……」
「つうか、そんな事を祝されてもなぁ……」
「……ついで……」
自分の声に対して上がった三者三様の不満の声も華麗に無視して、ヴァートスはグラスを掲げ上げた。
そして、満面の笑顔を湛えて声高らかに叫ぶ。
「カンパ~イッ!」
「「「――乾杯……」」」
彼の音頭に続いて、テンションダダ下がりの三人の声が重なった。
そんな三人の様子を気にかける様子も無く、ヴァートスはグラスのバルを一気に飲み干し、
「か~ッ! 美味い! 美味すぎる! もう一杯ッ!」
と叫びながら、空になったグラスをギャレマスに突き出した。
「あーハイハイ……」
ギャレマスは、慌てて手を伸ばそうとしたアルトゥーを目で制すると、気安い様子でバルの瓶を手に取り、差し出されたヴァートスのグラスに注ぎ込む。
「おっとっと……」
なみなみと注がれ、溢れそうになった泡を口で受けながら、ヴァートスは満面の笑みを浮かべた。
「いやはや、三百年生きてきたが、現役の魔王から酌をされる日が来ようとは、些か感慨深いのう。……とはいえ」
老エルフはそう言うと、三人の顔を見回し、少しガッカリした表情を浮かべる。
「……せっかくの名酒、どうせじゃったら、キレイな姉ちゃんの酌で飲みたいもんじゃのう。――というか、ギャレの字。お主の連れの蒼髪のお姐ちゃんや、お主の娘っ子はおらんのか?」
「あ……スウィッシュとサリアか?」
ギャレマスは、ヴァートスの言葉に首を横に振って、言葉を継いだ。
「あのふたりは今、エステだかマッサージだかを受けておる。一時間は戻って来ぬであろうな」
「ちょ! ちょっと待て、クソ魔王!」
ギャレマスの答えに声を上ずらせたのはシュータだった。
彼は、目を大きく見開きながらギャレマスに訊ねる。
「む……娘っ子って、まさか、あの赤毛の凶運女の事か? あ、あいつもここに来てるのかッ?」
「ん? あ、ウム。そうだが……」
ギャレマスは、シュータの異常な反応に怪訝な表情を浮かべながら頷いた。
その答えを聞いて、「マジかよ……」と表情を引き攣らせるシュータに、ヴァートスは尋ねかける。
「何じゃ? どうしたんじゃ、急に? あのお嬢ちゃんと何かあったんか?」
「いや……べ、別に、そんな大した事じゃないんだけどよ……」
「――まさかっ!」
どこか歯切れの悪いシュータの様子に、何やらピンときたギャレマスは、目を剥いた。
「しゅ、シュータッ! き、貴様……よもや、余のサリアに懸想しておるのかッ? な、ならぬ、断じてならぬぞ! 余の命よりも大切なサリアを、お主のような鬼畜非道な人格破綻男になど、絶対に嫁に行かせは――グボアッ!」
「んな訳ねえだろ、このボケ魔王ッ!」
興奮で顔を真っ赤にして激昂するギャレマスの眉間をエネルギー弾で強かに打ち据えたシュータは、肩を怒らせながら怒鳴る。
そして、バツが悪そうに目を逸らしながら、言い訳するように言葉を継いだ。
「ただ……苦手なんだよ、あの天然女。性格もアレだけど、アイツの運関係のパラメータが異常値過ぎて、すげえ戦りづらかったしよぉ……」
「あー、確かに。ちいと分かるわい」
シュータの言葉に、骨付き肉に齧り付いていたヴァートスも頷く。
「ワシも、最初に会った時に、あのお嬢ちゃんと戦ったからのう。確かに、理屈では説明のつかん偶発的な奇跡が起こったわい」
「え? ジイさんも、あの赤毛娘と戦ったのか?」
「おうともさ」
驚いたシュータの問いに、ヴァートスは大きく頷き、グラスの中のバルを一息に飲み干した。
そして、泡の付いた口髭を手の甲で拭ってニヤリと笑うと、ギャレマスの事を指さす。
「あのお嬢ちゃんとだけではないぞ。ギャレの字と戦って、あと一歩のところまで追い詰めたし――」
「い、いや、アレは……ギックリ腰のせいで本調子じゃなかったせいであって……」
ヴァートスの言葉に、思わず不満げな声を上げるギャレマス。だが、ヴァートスは、そんな魔王の抗議も華麗にスルーして、更に言葉を続ける。
「蒼髪のお嬢ちゃんとハーフエルフのパツキンお嬢ちゃんがふたりがかりでも、ワシの火精霊術を防ぐのがやっとじゃったんだからのう、ヒョッヒョッヒョッ!」
「……え?」
シュータは、ヴァートスの言葉を聞いて、ハッとした表情を浮かべた。
そして、訝しげに眉間に皺を寄せる。
「……ハーフエルフのパツキン……何か……それって……まるでアイツみたいな……」
「おう、そうじゃったな」
難しい顔をして考え込むシュータに、ヴァートスは顎髭を撫でながら大きく頷いた。
「今はギャレの字とつるんでおるが、以前は、お主と同じ“伝説の四勇士”のひとりじゃったんだっけか。まいは……ファミィさんは」
「……は?」
老エルフの口から思いもかけない名前が飛び出した事に驚き、思わずシュータは目を丸くした。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収
ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。
彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。
だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。
自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。
「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」
契約解除。返還されたレベルは9999。
一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。
対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。
静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。
「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」
これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる