214 / 423
エピソード8 謀事魔多し
魔王と娘と正体
しおりを挟む
光の失せた部屋の真ん中に立っていたのは紛れもなく、先ほどエラルティスの“対魔完滅法術”によって浄滅されたはずのサリア・ギャレマスだった。
先ほどまで彼女を柱に縛りつけていた太縄と聖鎖は、なぜか細かく切り裂かれ、生地の薄いローブを纏っただけのサリアの身体にだらりと絡みついている。
サリアは、自分の身体に絡みついていた太縄と聖鎖の切れ端を、無造作に投げ捨てた。
振り払われ、床に落ちた聖鎖は、淡い光を放ちながら溶けるように消えていく。
サリアは、光の鎖が淡雪のように消えていく様を、無表情で眺めていた。
「サリア…………様?」
「――サリアッ! お主、無事だったのかッ?」
そんな彼女に向けて、スウィッシュは何故か語尾を半音上げた疑問形で呼びかけ、ギャレマスは歓喜に満ちた顔で叫ぶ。
自分への呼びかけの声に気付いたサリアが、床に向けていた目を上げ、ふたりの事を見た。
そして、ニヤリと笑うと、彼女の方にひらひらと手を振ってみせる。
「――よおっ! アンタら」
「「……ッ!」」
「たしか……スウィッシュと、それに魔王様――だな」
「――ッ!」
「え……?」
サリアの声を聞いたスウィッシュとギャレマスは、その言葉に激しい違和感を覚えて息を呑んだ。
と、その時、
「良かった~! 無事だったんだね、サッちゃん!」
ギャレマスたちから少し離れたところで嬉しそうな声が上がる。
その声は、エラルティスの法術による呪縛が解けて、ようやく起き上がれたジェレミィアのものだった。
彼女は、安堵で尻尾を千切れんばかりに振りながら、サリアに向かって笑いかける。
「エラリィの術が効かなかったんだね。本当に良かった……サッちゃんが消えちゃわな――」
「おおっ!」
ジェレミィアの姿を見たサリアは、その目を輝かせると、突然駆け出し、勢いよくジェレミィアの身体に抱きついた。
「う、うわっ? な、なに? どうしたの、サッちゃん?」
「わあ~っ! すげえ! ホンモノの尻尾だ!」
「えっ? ちょ、ちょっ? なんでいきなりアタシの尻尾を……あっ、やめ……」
「マジふさふさしてる~! 昔、隣の家で飼ってたレトリバーのカンタが、丁度こんな感じだった!」
「あ……だ、ダメだって……そ……そんなにモフモフされたら……って、あふぅんっ!」
必死でサリアを制止しようとするジェレミィアだったが、絶妙な手触りで尻尾をモフられた事に快感を覚え、思わず変な喘ぎ声を上げながら、その場にへたり込んでしまう。
するとサリアは、おもむろにジェレミィアの頭についた、狼のような三角耳に手を触れた。
耳に触れられたジェレミィアは、頬を更に上気させながらビクンと身体を震わせる。
「あんっ……や、やめてぇ……そこは……あっ」
「へ~。マジでケモミミじゃん! ゲームとかマンガとかで、結構ケモミミキャラ見てたけど、リアルだとこんな感じなんだな。意外としっかり動物の耳になってるっつーか……」
「み、耳に指入れないで……あんっ……そ、そこはらめぇええっ! あひゃぁんっ!」
興味津々といった様子のサリアに好き勝手に耳の中をいじられ、頬を真っ赤に染めながら艶っぽい悲鳴を上げるジェレミィア。……どうやら、獣人族の耳の中にある快感のツボを刺激されてしまったようだ。
「あ、あのっ! その辺でやめてあげて下さいっ!」
嬌声を上げるジェレミィアのあられもない姿を見せまいと、慌ててギャレマスの目を手で覆いながら、スウィッシュは上ずった声でサリアの事を窘める。
その声を聞いたサリアは、苦笑いを浮かべながら、ようやくジェレミィアから離れた。
そして、自分の足元にうずくまって身体をビクビクさせている狼獣人の事を見下ろしながら、バツ悪げに頭を掻く。
「いやぁ、悪ぃ悪ぃ。ガキの頃にマンガやアニメで見てたケモミミ獣人をリアルで見れて、ついついはしゃいじまったよ」
「ま……まんが? あに……あにめ……?」
「あ……ひょっとして、そういうの存在しないカンジか? この世界って?」
「こ……この世界?」
サリアが口にした言葉に、訝しげな表情を浮かべるスウィッシュ。
「……さっきから、どうもおかしいと思っていたのだけれど――」
彼女は、不安と警戒が綯い交ぜになった目でサリアの事を凝視しながら、おずおずと口を開く。
「あなた……本当にサリア様なんですか?」
「……ふふ」
スウィッシュの問いかけに、サリアは答えず、その代わりに含み笑いを漏らし、それからコクンと頷いた。
「……そうさ。半分はな」
「半分……?」
サリアの口から出た奇妙な答えに、思わず戸惑いの表情を浮かべたスウィッシュ。
そんな彼女の反応に対し、サリアは愉快そうな笑い声を上げる。
「くっくっくっ! まあ、そんな顔になるのも無理ねえか。元があんなゆるふわ娘だったのが、いきなりウチみたいにガサツな女に変わっちまったら、そりゃビックリするよな!」
「――ッ!」
サリアの言葉を聞いたギャレマスは、目隠しされていたスウィッシュの手を振りほどくと、不敵に嗤っている娘の顔をした見知らぬ女に鋭い視線を向け、声を荒げた。
「今……『変わっちまった』と申したな! ――やはり、お主はサリアではない! 何らかの力でサリアの身体を乗っ取った別人であろう!」
「ふふ……そんな事無いって。ウチは、紛れもなくアンタの娘だよ、この世界では、ね」
「……っ!」
サリア――いや、“サリアの顔をした何者か”が口にしたフレーズを聞いた瞬間、ギャレマスはハッと気づいた。
「……『この世界では』……だと?」
つい最近、同じ言葉を口にした者が居た。
――そう、
『ワシをこの世界に送り込んだのは、妖精王とやらでな』
齢三百歳を超える、掴みどころのないエルフ族の老人・ヴァートスだ。
そして、彼は自分の事を――。
「……そう、か」
ギャレマスは、胸の中を黒雲のように暗澹たる気持ちが満ちてくるのを感じながら、沈んだ声で呟き、じっと娘の顔を見つめた。
「サリア……いや、お主――異世界転生者か」
「……さすが魔王様。察しがいいね」
魔王が沈痛な表情を浮かべて口にした言葉に、彼女は薄笑みを浮かべる。
「ああ、そうだよ」
サリアの顔をした何者かは、そう答えて頷くと、エヘンと言わんばかりに胸を張った。
「いかにも、ウチはいわゆる“異世界転生者”ってヤツさ。この世界に来る前は、“刃瑠騎梨偉”って女暴走族で頭を張ってたんだよ」
「ば……ばるきりー……? れでーす……?」
「へ、へっど……?」
次々と出てくる聞き慣れぬ単語のラッシュに思考が追い付かず、当惑を隠せないギャレマスとスウィッシュ。
そんなふたりの様子も意に介さず、サリアの顔をした“転生者”は、高らかに自分の名を名乗る。
「“門矢司”――それが、ウチの前世の名さ。ヨロシクな、この世界のお父さん♪」
先ほどまで彼女を柱に縛りつけていた太縄と聖鎖は、なぜか細かく切り裂かれ、生地の薄いローブを纏っただけのサリアの身体にだらりと絡みついている。
サリアは、自分の身体に絡みついていた太縄と聖鎖の切れ端を、無造作に投げ捨てた。
振り払われ、床に落ちた聖鎖は、淡い光を放ちながら溶けるように消えていく。
サリアは、光の鎖が淡雪のように消えていく様を、無表情で眺めていた。
「サリア…………様?」
「――サリアッ! お主、無事だったのかッ?」
そんな彼女に向けて、スウィッシュは何故か語尾を半音上げた疑問形で呼びかけ、ギャレマスは歓喜に満ちた顔で叫ぶ。
自分への呼びかけの声に気付いたサリアが、床に向けていた目を上げ、ふたりの事を見た。
そして、ニヤリと笑うと、彼女の方にひらひらと手を振ってみせる。
「――よおっ! アンタら」
「「……ッ!」」
「たしか……スウィッシュと、それに魔王様――だな」
「――ッ!」
「え……?」
サリアの声を聞いたスウィッシュとギャレマスは、その言葉に激しい違和感を覚えて息を呑んだ。
と、その時、
「良かった~! 無事だったんだね、サッちゃん!」
ギャレマスたちから少し離れたところで嬉しそうな声が上がる。
その声は、エラルティスの法術による呪縛が解けて、ようやく起き上がれたジェレミィアのものだった。
彼女は、安堵で尻尾を千切れんばかりに振りながら、サリアに向かって笑いかける。
「エラリィの術が効かなかったんだね。本当に良かった……サッちゃんが消えちゃわな――」
「おおっ!」
ジェレミィアの姿を見たサリアは、その目を輝かせると、突然駆け出し、勢いよくジェレミィアの身体に抱きついた。
「う、うわっ? な、なに? どうしたの、サッちゃん?」
「わあ~っ! すげえ! ホンモノの尻尾だ!」
「えっ? ちょ、ちょっ? なんでいきなりアタシの尻尾を……あっ、やめ……」
「マジふさふさしてる~! 昔、隣の家で飼ってたレトリバーのカンタが、丁度こんな感じだった!」
「あ……だ、ダメだって……そ……そんなにモフモフされたら……って、あふぅんっ!」
必死でサリアを制止しようとするジェレミィアだったが、絶妙な手触りで尻尾をモフられた事に快感を覚え、思わず変な喘ぎ声を上げながら、その場にへたり込んでしまう。
するとサリアは、おもむろにジェレミィアの頭についた、狼のような三角耳に手を触れた。
耳に触れられたジェレミィアは、頬を更に上気させながらビクンと身体を震わせる。
「あんっ……や、やめてぇ……そこは……あっ」
「へ~。マジでケモミミじゃん! ゲームとかマンガとかで、結構ケモミミキャラ見てたけど、リアルだとこんな感じなんだな。意外としっかり動物の耳になってるっつーか……」
「み、耳に指入れないで……あんっ……そ、そこはらめぇええっ! あひゃぁんっ!」
興味津々といった様子のサリアに好き勝手に耳の中をいじられ、頬を真っ赤に染めながら艶っぽい悲鳴を上げるジェレミィア。……どうやら、獣人族の耳の中にある快感のツボを刺激されてしまったようだ。
「あ、あのっ! その辺でやめてあげて下さいっ!」
嬌声を上げるジェレミィアのあられもない姿を見せまいと、慌ててギャレマスの目を手で覆いながら、スウィッシュは上ずった声でサリアの事を窘める。
その声を聞いたサリアは、苦笑いを浮かべながら、ようやくジェレミィアから離れた。
そして、自分の足元にうずくまって身体をビクビクさせている狼獣人の事を見下ろしながら、バツ悪げに頭を掻く。
「いやぁ、悪ぃ悪ぃ。ガキの頃にマンガやアニメで見てたケモミミ獣人をリアルで見れて、ついついはしゃいじまったよ」
「ま……まんが? あに……あにめ……?」
「あ……ひょっとして、そういうの存在しないカンジか? この世界って?」
「こ……この世界?」
サリアが口にした言葉に、訝しげな表情を浮かべるスウィッシュ。
「……さっきから、どうもおかしいと思っていたのだけれど――」
彼女は、不安と警戒が綯い交ぜになった目でサリアの事を凝視しながら、おずおずと口を開く。
「あなた……本当にサリア様なんですか?」
「……ふふ」
スウィッシュの問いかけに、サリアは答えず、その代わりに含み笑いを漏らし、それからコクンと頷いた。
「……そうさ。半分はな」
「半分……?」
サリアの口から出た奇妙な答えに、思わず戸惑いの表情を浮かべたスウィッシュ。
そんな彼女の反応に対し、サリアは愉快そうな笑い声を上げる。
「くっくっくっ! まあ、そんな顔になるのも無理ねえか。元があんなゆるふわ娘だったのが、いきなりウチみたいにガサツな女に変わっちまったら、そりゃビックリするよな!」
「――ッ!」
サリアの言葉を聞いたギャレマスは、目隠しされていたスウィッシュの手を振りほどくと、不敵に嗤っている娘の顔をした見知らぬ女に鋭い視線を向け、声を荒げた。
「今……『変わっちまった』と申したな! ――やはり、お主はサリアではない! 何らかの力でサリアの身体を乗っ取った別人であろう!」
「ふふ……そんな事無いって。ウチは、紛れもなくアンタの娘だよ、この世界では、ね」
「……っ!」
サリア――いや、“サリアの顔をした何者か”が口にしたフレーズを聞いた瞬間、ギャレマスはハッと気づいた。
「……『この世界では』……だと?」
つい最近、同じ言葉を口にした者が居た。
――そう、
『ワシをこの世界に送り込んだのは、妖精王とやらでな』
齢三百歳を超える、掴みどころのないエルフ族の老人・ヴァートスだ。
そして、彼は自分の事を――。
「……そう、か」
ギャレマスは、胸の中を黒雲のように暗澹たる気持ちが満ちてくるのを感じながら、沈んだ声で呟き、じっと娘の顔を見つめた。
「サリア……いや、お主――異世界転生者か」
「……さすが魔王様。察しがいいね」
魔王が沈痛な表情を浮かべて口にした言葉に、彼女は薄笑みを浮かべる。
「ああ、そうだよ」
サリアの顔をした何者かは、そう答えて頷くと、エヘンと言わんばかりに胸を張った。
「いかにも、ウチはいわゆる“異世界転生者”ってヤツさ。この世界に来る前は、“刃瑠騎梨偉”って女暴走族で頭を張ってたんだよ」
「ば……ばるきりー……? れでーす……?」
「へ、へっど……?」
次々と出てくる聞き慣れぬ単語のラッシュに思考が追い付かず、当惑を隠せないギャレマスとスウィッシュ。
そんなふたりの様子も意に介さず、サリアの顔をした“転生者”は、高らかに自分の名を名乗る。
「“門矢司”――それが、ウチの前世の名さ。ヨロシクな、この世界のお父さん♪」
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる