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第十一章 新たな堕人の少女は、何を知るのか
第十一章其の玖 少女
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――そして、場面は再び、猫獣人族の拠点であるオシス砦へと戻る。
猫獣人に周りを囲まれたまま、掘っ立て小屋の一棟に通された香月碧は、粗末な木の椅子に座らされる。
彼女は、テーブルの上に置かれた木製のコップに注がれた透明な液体に目を落とすと、訝しげに眉根を寄せた。
「……何、コレ?」
「いや、何って……ただの水だけど……」
その整った顔立ちにありありと胡乱げな表情を浮かべる碧に辟易しながら、ハヤテは答える。
彼の答えを聞いた碧は、ますます眉間の皺を深くした。
「ただの水? 本当に?」
「まあ、本来だったら、お客様にはお茶かコーヒーを……って言いたい所なんだが、ピシィナ――猫獣人たちの好むお茶はどうも……俺達人間の味覚には合わないみたいでね。だから、君には申し訳ないんだけど、無難に水で……」
「いや……そうじゃなくて!」
ピントのズレた答えに苛立ちを露わにしながら、碧は声を荒げる。
「ど……どうせ、この水の中には毒が入ってて、飲んだ私が意識を喪った後に、そこに立ってる猫の化け物と一緒にナニかをしようという魂胆――」
「心外だな。我らミアン王国の兵の誇りにかけて、そのような卑劣な真似をするはずがなかろう!」
彼女の物言いに、思わずムッとしたのは、監視を兼ねてこの場に同席しているヴァルトー中隊長だった。
だが、碧はヴァルトーの怒声にも怯まず、眉を吊り上げながら更に声を張り上げる。
「そ――そんな事なんか知らないわよ! ていうか、そもそも何よ、ミアン王国って? ネコならネコらしく、“ニャンニャン王国”にしときなさいよ!」
「にゃ……にゃんにゃん王国……だと?」
威勢のいい碧の切り返しに、ヴァルトーは思わず目を白黒させる。
「……はぁ」
一方、警戒心を剥き出しにして怒鳴る碧の頑なさに思わずため息を吐いたハヤテは、おもむろに彼女の前に置かれたコップを取り上げると、一気に飲み干した。
「え――?」
「……この水に俺とヴァルトーさんが毒を入れていたとしたら、こんな真似が出来るはずも無いだろう?」
「そ……それは……」
ハヤテの行動に返す言葉もない様子で、碧は口をへの字に曲げてそっぽを向く。
そんな彼女を前に、困ったように肩を竦めてみせたハヤテは、水差しを手に取り、空になったコップに新たな水を注いだ。
そして、再び水で満たされたコップを碧の前に置くと、優しい声で言う。
「ほら……本当にただの水だから、安心して飲んでくれ」
「……」
「この世界に堕ちてから、何も口にしてないだろう? このままじゃ、脱水症状を起こしてしまう」
「の……飲んだわよ……川の水なら、しこたま……」
「あ……そうだったな」
碧の答えに苦笑いを浮かべたハヤテは、ポリポリと首筋を掻いた。
そして、首を傾けてこきりと鳴らすと、再び碧に視線を向け、静かに訊く。
「確か……君は、大きなトカゲのような生物に追われたと言っていたね?」
「……うん」
ハヤテの問いに、小さく頷く碧。
そして、当時の恐怖を思い出して、ブルリと身体を震わせると、おずおずと尋ねた。
「さっき、どこまで話したっけ……?」
「……君がこの世界に堕ちて早々、大きなトカゲみたいな生物に追いかけられた――ってところまでだったよ」
「そう! 大変だったのよ! 木の根っこで地面がデコボコしているし、あのドラゴンもどきがめっちゃ追いかけてくるしで、ホントに死んじゃうかと思った……!」
その時の事を思い出したのか、碧はブルリと身を震わせる。
自分も似たような経験をしたハヤテは、心中で頷きながら、顎に指を当てながら問いを重ねた。
「ところで……その時、君は何か持っていたんじゃないか? 例えば……キラキラ光る二枚の薄い板――とか」
「……持ってたわよ。――でも」
「特撮番組の『装甲戦士テラ』で出てきた……コンセプト・ディスクに変わってしまった。――そうだね?」
「そう! しかも――」
ハヤテの言葉に、碧は大きく頷き、同時に憮然とした表情を浮かべた。
「何か知らないけど、ディスク二枚に変わったのよ、それが! いくらディスクがあっても、コンセプト・ディスク・ドライブが無かったら意味無いじゃん!」
「やっぱり、そうか……」
彼女の言葉に、ハヤテはボソリと呟き、それからヴァルトーに向けて目配せした。
ハヤテの目配せを受けたヴァルトーは、彼に向かって小さく頷くと、テーブルの上に何かを出した。
「――そう! コレよコレ!」
テーブルの上で記録面をキラキラと輝かせる二枚のコンセプト・ディスクを見た碧は、興奮した様子で指をさした。
「装甲戦士ルナ……尽夜様が使う基本フォームの“ライトニングチーター”ディスクが出たのは嬉しいんだけど、肝心のコンセプト・ディスク・ドライブが無いと意味無いのよね……」
「……すまない」
残念そうに語る碧に、何故か謝るハヤテ。
それを見た碧は、訝しげな表情を浮かべた。
「え……? な、何であなたが謝るの?」
「ごめん……。君の持っていた“光る板”がコンセプト・ディスク・ドライブに変化しなかったのは、俺のせいだ――多分」
そう言うと、ハヤテは何かを取り出し、テーブルの上へ静かに置く。
彼が置いた四角くて白い物を見た碧は、驚愕で目を大きく見開かれた。
「あ――! これ……こ、コンセプト・ディスク・ドライブじゃん! しかも、ツクヨ様用のホワイトバージョン!」
そして、ハヤテの顔をギロリと睨みつけ。言葉を続ける。
「な……何で、あなたなんかがそれを……装甲戦士ルナのコンセプト・ディスク・ドライブを持ってんのよ!」
「……実はこの前、他の装甲戦士と戦った際に、何故か空の“光る板”が、ルナのコンセプト・ディスク・ドライブに変わったんだ」
ハヤテは、彼女の問いに答えると、再び深く頭を下げた。
「……多分、君の“光る板”がコンセプト・ディスク・ドライブに変わらなかった理由は、そのせいなんだと思う。俺が、君よりも早く、ワンオフの装甲アイテムであるルナのコンセプト・ディスク・ドライブを手に入れてしまったから……」
「……はい?」
ハヤテの言葉に、碧は目を丸くする。
「ちょ……ちょっと待ってよ。何……? 『他の装甲戦士と戦った際に』……って? いえ……そもそも、この装甲アイテムは何なのよ? 私たちは、何でこんなものを持って、この世界にやって来たの?」
「そうか……そこから話すべきだったね。話をする順番を間違えていたみたいだ」
碧の戸惑う様子を見たハヤテは、そう呟いて頷くと、彼女の顔をジッと見据えて、静かに言葉をかけた。
「じゃあ……一から順番に話すとしよう。俺が知り得る限りの……この世界と、俺達――オチビトの事をね」
猫獣人に周りを囲まれたまま、掘っ立て小屋の一棟に通された香月碧は、粗末な木の椅子に座らされる。
彼女は、テーブルの上に置かれた木製のコップに注がれた透明な液体に目を落とすと、訝しげに眉根を寄せた。
「……何、コレ?」
「いや、何って……ただの水だけど……」
その整った顔立ちにありありと胡乱げな表情を浮かべる碧に辟易しながら、ハヤテは答える。
彼の答えを聞いた碧は、ますます眉間の皺を深くした。
「ただの水? 本当に?」
「まあ、本来だったら、お客様にはお茶かコーヒーを……って言いたい所なんだが、ピシィナ――猫獣人たちの好むお茶はどうも……俺達人間の味覚には合わないみたいでね。だから、君には申し訳ないんだけど、無難に水で……」
「いや……そうじゃなくて!」
ピントのズレた答えに苛立ちを露わにしながら、碧は声を荒げる。
「ど……どうせ、この水の中には毒が入ってて、飲んだ私が意識を喪った後に、そこに立ってる猫の化け物と一緒にナニかをしようという魂胆――」
「心外だな。我らミアン王国の兵の誇りにかけて、そのような卑劣な真似をするはずがなかろう!」
彼女の物言いに、思わずムッとしたのは、監視を兼ねてこの場に同席しているヴァルトー中隊長だった。
だが、碧はヴァルトーの怒声にも怯まず、眉を吊り上げながら更に声を張り上げる。
「そ――そんな事なんか知らないわよ! ていうか、そもそも何よ、ミアン王国って? ネコならネコらしく、“ニャンニャン王国”にしときなさいよ!」
「にゃ……にゃんにゃん王国……だと?」
威勢のいい碧の切り返しに、ヴァルトーは思わず目を白黒させる。
「……はぁ」
一方、警戒心を剥き出しにして怒鳴る碧の頑なさに思わずため息を吐いたハヤテは、おもむろに彼女の前に置かれたコップを取り上げると、一気に飲み干した。
「え――?」
「……この水に俺とヴァルトーさんが毒を入れていたとしたら、こんな真似が出来るはずも無いだろう?」
「そ……それは……」
ハヤテの行動に返す言葉もない様子で、碧は口をへの字に曲げてそっぽを向く。
そんな彼女を前に、困ったように肩を竦めてみせたハヤテは、水差しを手に取り、空になったコップに新たな水を注いだ。
そして、再び水で満たされたコップを碧の前に置くと、優しい声で言う。
「ほら……本当にただの水だから、安心して飲んでくれ」
「……」
「この世界に堕ちてから、何も口にしてないだろう? このままじゃ、脱水症状を起こしてしまう」
「の……飲んだわよ……川の水なら、しこたま……」
「あ……そうだったな」
碧の答えに苦笑いを浮かべたハヤテは、ポリポリと首筋を掻いた。
そして、首を傾けてこきりと鳴らすと、再び碧に視線を向け、静かに訊く。
「確か……君は、大きなトカゲのような生物に追われたと言っていたね?」
「……うん」
ハヤテの問いに、小さく頷く碧。
そして、当時の恐怖を思い出して、ブルリと身体を震わせると、おずおずと尋ねた。
「さっき、どこまで話したっけ……?」
「……君がこの世界に堕ちて早々、大きなトカゲみたいな生物に追いかけられた――ってところまでだったよ」
「そう! 大変だったのよ! 木の根っこで地面がデコボコしているし、あのドラゴンもどきがめっちゃ追いかけてくるしで、ホントに死んじゃうかと思った……!」
その時の事を思い出したのか、碧はブルリと身を震わせる。
自分も似たような経験をしたハヤテは、心中で頷きながら、顎に指を当てながら問いを重ねた。
「ところで……その時、君は何か持っていたんじゃないか? 例えば……キラキラ光る二枚の薄い板――とか」
「……持ってたわよ。――でも」
「特撮番組の『装甲戦士テラ』で出てきた……コンセプト・ディスクに変わってしまった。――そうだね?」
「そう! しかも――」
ハヤテの言葉に、碧は大きく頷き、同時に憮然とした表情を浮かべた。
「何か知らないけど、ディスク二枚に変わったのよ、それが! いくらディスクがあっても、コンセプト・ディスク・ドライブが無かったら意味無いじゃん!」
「やっぱり、そうか……」
彼女の言葉に、ハヤテはボソリと呟き、それからヴァルトーに向けて目配せした。
ハヤテの目配せを受けたヴァルトーは、彼に向かって小さく頷くと、テーブルの上に何かを出した。
「――そう! コレよコレ!」
テーブルの上で記録面をキラキラと輝かせる二枚のコンセプト・ディスクを見た碧は、興奮した様子で指をさした。
「装甲戦士ルナ……尽夜様が使う基本フォームの“ライトニングチーター”ディスクが出たのは嬉しいんだけど、肝心のコンセプト・ディスク・ドライブが無いと意味無いのよね……」
「……すまない」
残念そうに語る碧に、何故か謝るハヤテ。
それを見た碧は、訝しげな表情を浮かべた。
「え……? な、何であなたが謝るの?」
「ごめん……。君の持っていた“光る板”がコンセプト・ディスク・ドライブに変化しなかったのは、俺のせいだ――多分」
そう言うと、ハヤテは何かを取り出し、テーブルの上へ静かに置く。
彼が置いた四角くて白い物を見た碧は、驚愕で目を大きく見開かれた。
「あ――! これ……こ、コンセプト・ディスク・ドライブじゃん! しかも、ツクヨ様用のホワイトバージョン!」
そして、ハヤテの顔をギロリと睨みつけ。言葉を続ける。
「な……何で、あなたなんかがそれを……装甲戦士ルナのコンセプト・ディスク・ドライブを持ってんのよ!」
「……実はこの前、他の装甲戦士と戦った際に、何故か空の“光る板”が、ルナのコンセプト・ディスク・ドライブに変わったんだ」
ハヤテは、彼女の問いに答えると、再び深く頭を下げた。
「……多分、君の“光る板”がコンセプト・ディスク・ドライブに変わらなかった理由は、そのせいなんだと思う。俺が、君よりも早く、ワンオフの装甲アイテムであるルナのコンセプト・ディスク・ドライブを手に入れてしまったから……」
「……はい?」
ハヤテの言葉に、碧は目を丸くする。
「ちょ……ちょっと待ってよ。何……? 『他の装甲戦士と戦った際に』……って? いえ……そもそも、この装甲アイテムは何なのよ? 私たちは、何でこんなものを持って、この世界にやって来たの?」
「そうか……そこから話すべきだったね。話をする順番を間違えていたみたいだ」
碧の戸惑う様子を見たハヤテは、そう呟いて頷くと、彼女の顔をジッと見据えて、静かに言葉をかけた。
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