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CASE3 甘い言葉にはご用心
CASE3-31 「お師様に、部屋に残るよう言われてなかったかしら?」
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「ではでは……お邪魔いたしますぞ」
腰を擦りながら、リイドの家の中に入ってきた老神官と、彼の後をついて入ってきたふたりの修道女は、足の踏み場もない部屋の惨状に暫し言葉を喪った。
「……これは、酷いですね……」
背の低い方の修道女が、思わずぽつりと真情を吐露する。それを聞き咎めたリイドが、ギロリと背の低い修道女を睨みつける前に、すかさず背の高い方の修道女が低い声で窘める。
「これ! 失礼な事を言わないの! これはきっと、この部屋に蔓延る妖気が為した特異現象よ……」
「……いや、その――こ、コレは――」
「そうで御座いましょう? そうでなくては、うら若い女性の家が、こんなに荒れるはずがありません!」
「ぐ――ッ!」
あまりにもキッパリと断言する修道女を前にして、寸前に怒鳴ろうとした「コレはアタシが散らかしたんだよ!」という言葉が喉に詰まるリイド。あまりにも確信に満ちた態度で決めつけてきた修道女を前に、本当の事を言うに言えず、リイドは顔を真っ赤にして小さく頷いた。
背の高い修道女は、彼女が首を縦に振るのを見ると得たりとばかりに大きく頷き、老神官に向かって急かすように言う。
「――お師様。これは、思っていたよりも、状況は悪化しているようで御座います。一刻も早く、儀式を執り行わなければ……!」
「うむ。そのようじゃな」
老神官・フールオはそう言うと、修道女達にテキパキと指示を与えながら、儀式の準備を整えていく。
そんな彼らの様子を、玄関先で立ち尽くしたまま、落ち着かない様子で見守るだけのリイド。
――と、その時。
「――う、うわあああああああぁぁぁっ!」
「ひ――ひいいいっ! な、何だ、あのバケモノはぁああっ!」
「お……お化けぇっ! お、お助けをぉぉぉぉっ!」
突然、部屋の外から、恐怖に満ちたいくつもの悲鳴が聴こえてきた。
ハッとして顔を見合わせる三人の聖職者。次の瞬間、彼らは部屋の窓へと走り寄り、締め切られた窓を押し上げて、その隙間から上半身を乗り出した。
三人は、同時に右を向き、表情を厳しくした。
「お……お師様! あ――アレって!」
背の低い修道女が真っ直ぐ腕を右に伸ばして、指を差す。
背の高い修道女は、彼女が指さした方向に視線を向けると、険しい顔で唇を噛んだ。
「ま……間違いないわ。こんな真昼の内から、アレがこんなに具象化するなんて……! お師様、これはやはり――」
「うむ、お主の考えの通りじゃろう……」
フールオは、弟子の言葉に、深刻そうに眉根に皺を寄せて、厳かに頷いた。
「十中八九、この部屋の禍々しき物が放つ尋常でない妖気が、元からこの土地に棲みついておった悪しき霊に力を与えたのじゃ。……これは、イカンな」
「……え? な、何よ? そ――外で、一体何が……?」
事態が呑み込めず、自分も外の様子を見ようと窓に近付くリイドだったが、
「――いかんっ!」
振り返った老神官が、強い口調で彼女を押し止めた。
ビクリと身体を硬直させる彼女に、険しい顔を向けて、フールオは言う。
「アンタは寄るな! 見てはイカン! 何の修養も受けておらんアンタが、アレを見てしまったら、確実に持っていかれてしまうぞ!」
「ひ……!」
老人の剣幕に、思わず気圧されるリイド。
――その間にも、外の悲鳴と怒号は増すばかり。
「や……止めてぇ! た……助けてえ!」
「ひ――! に、逃げろ! アイツは……もうダメだ!」
「こ……この野郎! よくも――!」
「おい! 止めろぉ! 無理だ……ああ、もう……間に合わない……!」
外の喧騒に、険しい顔を見合わせた神官とふたりの修道女は、互いに小さく頷き合うと、リイドの方へと振り返った。
まず、フールオが口を開く。
「……お嬢さんや。私らは、これからアレを浄めに向かいます。アンタは、この部屋でジッとしていなされ」
「いえ、お師様……今の内に、玄関の方から逃げて頂いた方が……」
師匠の言葉に、オズオズと異を唱える小柄な修道女。だが、背の高い方の修道女が、小さく頭を振って、口を挟んだ。
「いえ、彼女はここで隠れていた方がいいわ。玄関口の方にも、アレが回り込んできているかもしれない……」
「でも、この部屋には、こんなに妖気が――!」
「いや、ここは、みだりに動かない方が良い」
「「――!」」
フールオは、意見の対立するふたりの修道女を、威厳に満ちた一言で黙らせた。
そして、もう一度リイドの方に向き直り、厳しい口調で告げる。
「アンタはこの部屋に残りなさい。外のアレは、私たちが片付ける。――しかし」
そこで一度言葉を切った老神官は、額に浮かんだ脂汗を袖口で拭いてから、言葉を継いだ。
「万が一、我々が斃されたら、その時は、全力でこの土地から逃げなされ……大事なモノだけ持って、な」
「……」
リイドは、微かに身を震わせながら、小さく頷いた。
それを見た三人の聖職者は、彼女に背を向けると次々に窓の間を擦り抜けて、外へと飛び出していく。
――そして、部屋にはリイドひとりが残った。
「…………」
彼女は、落ち着かない様子で両手を組みながら、キョロキョロと周囲を見回す。
窓の外を見てみたい衝動に駆られたが、「何の修養も受けておらんアンタが、アレを見てしまったら、確実に持っていかれてしまうぞ!」という老神官の言葉が脳裏を過ぎって、その身を震わせながら思い止まった。
――外で響き渡る喧騒と狂乱の声は、相変わらず止まない。
暫くの間、ジッと立ち尽くしていたリイドだったが……唐突に行動を起こした。
(……逃げよう!)
彼女はくるりと踵を返して玄関の扉を開けようとしたが、その動きは凍りついたように止まる。
そして、もう一度半回転すると、部屋の中に駈け入った。
(アレを回収してから……逃げないと!)
彼女は、迷いのない足取りで居間に入ると、壁際に設置された暖炉の中に飛び入る。
暖炉の中に積もった灰が舞い上がり、彼女は思わず目を押さえて激しく咳き込んだ。が、夥しい灰にもリイドは怯まず、涙で霞む目を凝らして、暖炉の裏側を凝視する。
(――あった!)
彼女は、目当てのものを見付けると、暖炉の縁に左手をかけ、右手をいっぱいに伸ばして、空を掻く。
――カチリと音がして、彼女の指先が、目当てのものに触れる。
そして、それをしっかりと握り締めると、力を込めて引っ張った。
数分かけて、それはようやく固定していた暖炉の裏側から外れ、彼女の右手にしっかりと握られる。
安堵の表情を浮かべて、手にしたものを慎重に手繰り寄せるリイド。
(――やった!)
そして、遂に彼女は、念願のそれをしっかりと胸に掻き抱く事が出来た。灰と煤だらけの顔で、リイドはにんまりと微笑みを浮かべる。
――だが、何時までもそうしている訳にも行かない。一刻も早く、この家を――この街を離れなければ……!
と、彼女が玄関に向かおうと振り向いた時――、
「――あら? お師様から、部屋に残るよう言われてなかったかしら?」
「――!」
突然かけられた声に仰天して、彼女は声のした――窓の方に顔を向けた。
「……て、テメエは……!」
驚きで呆然とするリイドの視線の先には、外から窓枠に頬杖をついている、背の高い修道女が顔を覗かせていた。
彼女は、表情を歪ませるリイドの事が可笑しくてしょうがないかのようにクスクス笑いながら、顔の前を覆っていたヴェールを、ゆっくりと捲り上げる。
「……貴女の話は伺っていたけど、実際にお目にかかるのは初めてかしら?」
彼女はそう言うと、紫水晶のような瞳をキラキラと輝かせて、魅惑的なウインクをしてみせた。
そして、露わになったその美しい顔に柔らかな微笑を浮かべて、涼やかな声で言葉を紡ぐ。
「初めまして。私は、マイス・L・ダイサリィ。――今、貴女が抱えている“ガルムの爪”を、貴女にまんまと盗まれた、『ダイサリィ・アームズ&アーマー』の主よ」
腰を擦りながら、リイドの家の中に入ってきた老神官と、彼の後をついて入ってきたふたりの修道女は、足の踏み場もない部屋の惨状に暫し言葉を喪った。
「……これは、酷いですね……」
背の低い方の修道女が、思わずぽつりと真情を吐露する。それを聞き咎めたリイドが、ギロリと背の低い修道女を睨みつける前に、すかさず背の高い方の修道女が低い声で窘める。
「これ! 失礼な事を言わないの! これはきっと、この部屋に蔓延る妖気が為した特異現象よ……」
「……いや、その――こ、コレは――」
「そうで御座いましょう? そうでなくては、うら若い女性の家が、こんなに荒れるはずがありません!」
「ぐ――ッ!」
あまりにもキッパリと断言する修道女を前にして、寸前に怒鳴ろうとした「コレはアタシが散らかしたんだよ!」という言葉が喉に詰まるリイド。あまりにも確信に満ちた態度で決めつけてきた修道女を前に、本当の事を言うに言えず、リイドは顔を真っ赤にして小さく頷いた。
背の高い修道女は、彼女が首を縦に振るのを見ると得たりとばかりに大きく頷き、老神官に向かって急かすように言う。
「――お師様。これは、思っていたよりも、状況は悪化しているようで御座います。一刻も早く、儀式を執り行わなければ……!」
「うむ。そのようじゃな」
老神官・フールオはそう言うと、修道女達にテキパキと指示を与えながら、儀式の準備を整えていく。
そんな彼らの様子を、玄関先で立ち尽くしたまま、落ち着かない様子で見守るだけのリイド。
――と、その時。
「――う、うわあああああああぁぁぁっ!」
「ひ――ひいいいっ! な、何だ、あのバケモノはぁああっ!」
「お……お化けぇっ! お、お助けをぉぉぉぉっ!」
突然、部屋の外から、恐怖に満ちたいくつもの悲鳴が聴こえてきた。
ハッとして顔を見合わせる三人の聖職者。次の瞬間、彼らは部屋の窓へと走り寄り、締め切られた窓を押し上げて、その隙間から上半身を乗り出した。
三人は、同時に右を向き、表情を厳しくした。
「お……お師様! あ――アレって!」
背の低い修道女が真っ直ぐ腕を右に伸ばして、指を差す。
背の高い修道女は、彼女が指さした方向に視線を向けると、険しい顔で唇を噛んだ。
「ま……間違いないわ。こんな真昼の内から、アレがこんなに具象化するなんて……! お師様、これはやはり――」
「うむ、お主の考えの通りじゃろう……」
フールオは、弟子の言葉に、深刻そうに眉根に皺を寄せて、厳かに頷いた。
「十中八九、この部屋の禍々しき物が放つ尋常でない妖気が、元からこの土地に棲みついておった悪しき霊に力を与えたのじゃ。……これは、イカンな」
「……え? な、何よ? そ――外で、一体何が……?」
事態が呑み込めず、自分も外の様子を見ようと窓に近付くリイドだったが、
「――いかんっ!」
振り返った老神官が、強い口調で彼女を押し止めた。
ビクリと身体を硬直させる彼女に、険しい顔を向けて、フールオは言う。
「アンタは寄るな! 見てはイカン! 何の修養も受けておらんアンタが、アレを見てしまったら、確実に持っていかれてしまうぞ!」
「ひ……!」
老人の剣幕に、思わず気圧されるリイド。
――その間にも、外の悲鳴と怒号は増すばかり。
「や……止めてぇ! た……助けてえ!」
「ひ――! に、逃げろ! アイツは……もうダメだ!」
「こ……この野郎! よくも――!」
「おい! 止めろぉ! 無理だ……ああ、もう……間に合わない……!」
外の喧騒に、険しい顔を見合わせた神官とふたりの修道女は、互いに小さく頷き合うと、リイドの方へと振り返った。
まず、フールオが口を開く。
「……お嬢さんや。私らは、これからアレを浄めに向かいます。アンタは、この部屋でジッとしていなされ」
「いえ、お師様……今の内に、玄関の方から逃げて頂いた方が……」
師匠の言葉に、オズオズと異を唱える小柄な修道女。だが、背の高い方の修道女が、小さく頭を振って、口を挟んだ。
「いえ、彼女はここで隠れていた方がいいわ。玄関口の方にも、アレが回り込んできているかもしれない……」
「でも、この部屋には、こんなに妖気が――!」
「いや、ここは、みだりに動かない方が良い」
「「――!」」
フールオは、意見の対立するふたりの修道女を、威厳に満ちた一言で黙らせた。
そして、もう一度リイドの方に向き直り、厳しい口調で告げる。
「アンタはこの部屋に残りなさい。外のアレは、私たちが片付ける。――しかし」
そこで一度言葉を切った老神官は、額に浮かんだ脂汗を袖口で拭いてから、言葉を継いだ。
「万が一、我々が斃されたら、その時は、全力でこの土地から逃げなされ……大事なモノだけ持って、な」
「……」
リイドは、微かに身を震わせながら、小さく頷いた。
それを見た三人の聖職者は、彼女に背を向けると次々に窓の間を擦り抜けて、外へと飛び出していく。
――そして、部屋にはリイドひとりが残った。
「…………」
彼女は、落ち着かない様子で両手を組みながら、キョロキョロと周囲を見回す。
窓の外を見てみたい衝動に駆られたが、「何の修養も受けておらんアンタが、アレを見てしまったら、確実に持っていかれてしまうぞ!」という老神官の言葉が脳裏を過ぎって、その身を震わせながら思い止まった。
――外で響き渡る喧騒と狂乱の声は、相変わらず止まない。
暫くの間、ジッと立ち尽くしていたリイドだったが……唐突に行動を起こした。
(……逃げよう!)
彼女はくるりと踵を返して玄関の扉を開けようとしたが、その動きは凍りついたように止まる。
そして、もう一度半回転すると、部屋の中に駈け入った。
(アレを回収してから……逃げないと!)
彼女は、迷いのない足取りで居間に入ると、壁際に設置された暖炉の中に飛び入る。
暖炉の中に積もった灰が舞い上がり、彼女は思わず目を押さえて激しく咳き込んだ。が、夥しい灰にもリイドは怯まず、涙で霞む目を凝らして、暖炉の裏側を凝視する。
(――あった!)
彼女は、目当てのものを見付けると、暖炉の縁に左手をかけ、右手をいっぱいに伸ばして、空を掻く。
――カチリと音がして、彼女の指先が、目当てのものに触れる。
そして、それをしっかりと握り締めると、力を込めて引っ張った。
数分かけて、それはようやく固定していた暖炉の裏側から外れ、彼女の右手にしっかりと握られる。
安堵の表情を浮かべて、手にしたものを慎重に手繰り寄せるリイド。
(――やった!)
そして、遂に彼女は、念願のそれをしっかりと胸に掻き抱く事が出来た。灰と煤だらけの顔で、リイドはにんまりと微笑みを浮かべる。
――だが、何時までもそうしている訳にも行かない。一刻も早く、この家を――この街を離れなければ……!
と、彼女が玄関に向かおうと振り向いた時――、
「――あら? お師様から、部屋に残るよう言われてなかったかしら?」
「――!」
突然かけられた声に仰天して、彼女は声のした――窓の方に顔を向けた。
「……て、テメエは……!」
驚きで呆然とするリイドの視線の先には、外から窓枠に頬杖をついている、背の高い修道女が顔を覗かせていた。
彼女は、表情を歪ませるリイドの事が可笑しくてしょうがないかのようにクスクス笑いながら、顔の前を覆っていたヴェールを、ゆっくりと捲り上げる。
「……貴女の話は伺っていたけど、実際にお目にかかるのは初めてかしら?」
彼女はそう言うと、紫水晶のような瞳をキラキラと輝かせて、魅惑的なウインクをしてみせた。
そして、露わになったその美しい顔に柔らかな微笑を浮かべて、涼やかな声で言葉を紡ぐ。
「初めまして。私は、マイス・L・ダイサリィ。――今、貴女が抱えている“ガルムの爪”を、貴女にまんまと盗まれた、『ダイサリィ・アームズ&アーマー』の主よ」
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