宇宙人は来ます

二合 富由美(ふあい ふゆみ)

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07 不可能な事

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 かつての人類は、火を作る事も出来なかった。
 火は自然界に存在発生するもので、火を吐く生物も存在していなかった。

 かつての人類は、空を飛ぶ事も出来なかった。
 空は特定の生物の領域であり、【天使】の様な超常の存在でなくては参入できないと考えていた。

 かつての人類は、物を変形させる事しか出来なかった。
 割ったり切ったり削ったりできるが、その性質を変える事は出来なかった。

 かつての人類は、知る能力が乏しかった。
 赤外線、紫外線、放射線、超音波などの存在も知らず、発生させる事も防ぐ事も出来なかった。


 さて、今の人類はどうだろう?
 それらを出来ないだろうか?

 今の人類が「出来る」と言える事を、かつての人類は「できるわけがない」と言い切るだろう。
 見えない光でテレビをつけたり、遠くの映像を見たり、ビデオで昔を見たりするのを、できるわけがないと言うだろう。
 音声認識などは魔法の呪文としか見られずに宗教裁判にかけられるのは間違いない。

 この様に人間は、物的根拠が無くとも自分自身が知らない事、できない事を「できるわけがない」と言う傾向がある。
 オリンピックを知らない人に「人間は100mを10秒未満で走れる」と言っても「できるわけがない」と答えるだろう。

 今回、「重力制御ができれば宇宙人の来訪は可能だ」と言っても、「重力制御などできるわけがない」と答える者がでてくる。
 その根拠を尋ねると「現代科学でできないから」と言う、極めて傲慢無能な回答だけが返ってくる。

 それが正論であるならば、先の古代人が「できるわけがない」と感じていた様に、人類はタバコに火をつける事も、飛行機に乗る事も、プラスチックを使う事もできていない筈であるのに。
 また、地球人にできないから宇宙人にもできないと言うのも傲慢極まりない考え方だ。

 宇宙人は公然とは存在を明かさずに、一部の人間とだけコンタクトをしていると言う人も居る。
 確かに、こんな傲慢で愚かな人類に公然と接触をはかる知性体が居る訳もないと、痛感しているのは私だけだろうか?



END
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