鏡花水月

味噌焼きそば

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第4章 連戦

第16話 【二者択一】の罰

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レイ「!?」ザクッ

レイ「ぐあッ!…何…!?それは本物!?」

聡「僕の能力は【偽物を本物にする能力】さ…」

レイ(つまりあいつが持っているのは…実質…いや、本物の拳銃って訳か…!)

泰斗「ん?身体が軽くなった…?……まさか…!」

レイ(最悪だ…ここで弱点がバレた…)

レイ「…ハァッ!」

その瞬間、聡が手に持っていた拳銃は地面に勢いよく叩きつけられ、粉々に砕け散った。

泰斗「聡さん!?」

聡「く…武器が…」

泰斗「クソ…つまり、お前の弱点は1つのものしか万有引力の効果を受けないってことか…!」

レイ「そうだ…飛び道具は厄介だからな…それを対象にした…」

聡「泰斗くん…行くぞ…!」

泰斗「ええ…行きます!」

と言うと、泰斗と聡はレイに向かって走り出した。

レイ「くっ…」

レイ(どっちだ…!?どっちにすればいい!?…そうか!)

レイ「ハァッ!」

泰斗「ぐあッ!」

聡「泰斗くん!?」

泰斗「早く!アイツを…ぐっ!」

レイ(さて…あいつはどう対処する?一度打たれているし、肉弾戦は無理…)

聡「分かった…【再構築】!!」

レイ「!?まだ持っていたのか!?」

聡「うおお!!倒れろ!」

聡は本物にしたナイフを振り下ろす。

はずだった。甲高い音が鳴り響く。

レイ「危ない危ない、もう少しで刺さるところだった…!」

聡「く…クソォ!何で…」

レイ「幾ら本物を出そうと、私に刺さることは無い…」

聡「……なーんてね【再構築】!」

聡はそう言うと、ジャケットから拳銃を2丁出し、発砲した。

レイ「何!?ぐあッ!ああ!!」ボタボタ

レイが膝を付く。

泰斗「ふー、これで形勢逆転って訳だ…」

聡「それじゃ泰斗くん、頼むよ。」

レイ「くそ…このままやられてなるものか…ハァッ!」

聡「ぐあッ!あ…足が…」

泰斗「…足掻きってことかな?まぁ、君はGAME OVERだが…」

泰斗「【放ったパンチを全て相手に自動角度変更】!!」

レイ「ありがとう…ボス…」

泰斗「オラオラオラオラァッ!」

レイ「ぐあああああああああッ!」

ブオン

泰斗「ハァッ…大丈夫!?聡さん!?」

聡「ああ、大丈夫だが…それより彼女を…」

泰斗「分かった…ピッポッパ…プルルル…はい、あの…救急車を…はい、2人……」

アジト

ボス「…!!クソ!レイの境界世界も解除された!」

???男1「何!?」

ボス「……まだアイツらの怪我も治らない…ようやくお前の出番だ…!」

???男1「ふー!やったぜ!よーやく暴れられるぜ!」
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