鏡花水月

味噌焼きそば

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第5章 最終決戦

第24話 【能力】の覚醒

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泰斗「陽太!ここは危険だ!早く帰れ!」

陽太「友達のピンチに駆けつけない奴がいるかよ?」

泰斗「…!」

ボス「お前…手に持っている…【それ】は…!」

陽太「そう…【能力を引き出す剣】……だろ?」

泰斗「止めろ陽太!死ぬかもしれないんだぞ!」

陽太「…正直、今俺は震えている……けど…やるんだ!!うおおおおおォォォーーッ!」

キュピィィン…

ボス「う…ぐ…ハッ!」

泰斗「よ…陽太ーー!!」

陽太「ここ…だ…!」

泰斗「生きている…ということは!」

聡「能力を…手に入れたわけか!」

ボス「ど…どんな能力だ…!?」

陽太「はぁっ!」

ブオン…

バチィッ!バチバチ…

ボス「な…何故【境界世界】の能力を!?く…クソ…押される…はぁっ!」

バチィッ!

ボス「な…何故…何故私が押し負けるんだァッ!?」

陽太「【正義は勝つ】」

ボス「ぐわぁっーーッ!」

ブオン…

ボス「ぐ…クソ…このゴミカスがァッ!」

泰斗「これで…よっと、体が軽くなったぜ!」

聡「あとは…叩くだけだ…!」

ボス「不味い不味い不味いィッ!」

泰斗「かなり焦ってるぜ…あれ!」

ボス「なーんてな。」

泰斗「!?」

ボス「念の為…【これ】をもっておいて…本当に良かったよ…!」

聡「それは…【もう一本の剣】!!」

ボス「オレに【力】をッ!」ドスッ

ボス「うわァーーッ!ぐ……ふ…こ…これで……オレの…【勝ち】だッ!」

泰斗「聡さんッ!能力を持つ者が剣を受けるとどうなるんだッ!?」

聡「ぼ……僕にも…分からないッ…!」

キュピィィン!

ボス「ふふ……ふ……ハッハッハ……ハッハッハッハー!」

陽太「笑っているぞッ!アイツッ!」

ボス「…先程、お前さんに教えてもらったよ…」

ボス「剣は【願っている能力】を授けてくれる…とッ!」

ボス「境界世界が邪魔だったからな…無しでも能力が発動できるようにしたッ!はぁッ!」

泰斗「な…くそ…もう一度これ…が…!」

聡「くそ…形勢逆転って…わけか…」

陽太「……!」

ボス「何故だ…何故お前這いつくばらないんだァッ!?」

陽太「みんな…【俺の能力】について忘れてないか?」

みんな「!!」

陽太「俺の能力は…身体能力を上昇する能力…つまりお前と俺は対をなす能力同士ってわけだ!」

ボス「だが…【無意味】だな」

陽太「!!??!?」ズザァ

ボス「【お前の能力を無効化した】」

陽太「ぐ……クソォォ!」

ボス「…さっき【正義は勝つ】と言ったが、それはあながち間違いでも無い…」

ボス「【自分だけの正義】を持てば絶対に負けないことになるからなぁ!」

ボス「お前達の正義など…俺の正義に比べればァ!ちっぽけなものだということだ!」
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