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11 嘘と嘘
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父親どころか母親にだってぶたれたことないのに!
目の前にしゃがみこんだその姿に、本気でびっくりした。
「なに、なんでここにいるの!」
「董子さん、何回呼んでも気づいてくれないんだもんな。まじで傷ついた」
「え? そうなの? 気づかなかった」
「ぼーっとするなんて、董子さんにしては珍しいっすね」
にやっと笑う佐倉くん。
立ち上がった彼を見て、違和感を覚える。
私服だ。
「ねえ佐倉くん、本当になんでここにいるの?」
「原さんに決まってるじゃないですか。俺が休みなのをいいことに、使いっ走りっていうか、お守りを頼まれたっていうか」
「じゃあ私、休み取る必要なかった? 今から出勤しようかな…」
「いやいやいや! 董子さんそれひどいでしょ! 俺ひとりじゃ子守りなんて無理ですよ! 董子さんもひとりじゃ大変だろうから、助っ人に入ってくれって言われたんですよ! 二人で子守りしてほしいってことです!」
なんだか必死に訴えてくる。
申し訳ない誤解をした。
「でも今日、新しいカノジョとデートって言ってなかった? 大丈夫なの?」
「あー特にどこに行くとか決めてなかったんで大丈夫です。それより袖、すごいことになってますよ」
「…うん。もう今更手遅れだろうし、帰ってから洗うよ」
愛鈴ちゃんの手からどろどろに溶けたチョコレートをつまみ上げ、テッシュでくるんでコンビニ袋に入れる。
右隣に座った佐倉くんは珍しい、と呟いた。
「いつもきっちりしてる董子さんが。ぼーっとしてたり、どうしたんですか?」
「原さんから、今日のことはなんて聞いてるの?」
「奥さんと喧嘩して家を追い出されて、自分のかわりに董子さんが子守りしてくれてるから助けてほしいって」
うん。嘘はついていない。
ただ本当のことも言ってない感じだ。
浮気がばれたこととか昨夜は私の部屋に泊まったこととか。
まあ、あえて言う必要もなかろう。
「ちなみに原さん、今日は勝負デーです。夕方から勝負案件の打ち合わせ。なるべく早めに切り上げるようにするとは言ってましたけど」
「早く切り上げなくていいから、しっかり受注してきてほしいって伝えて」
「了解でーす」
原さんからの返信はすぐにきた。
任せろ、と力強いお言葉。
仕事では、とっても頼りになる人なのだ。
「原さんてすごいよねえ」
「なんすか、急に」
「だってあんなに案件抱えて忙しいのに、佐倉くんたち後輩の面倒も見て、飲み会にも必ず顔出すしさ。それで家に帰って奥さんと愛鈴ちゃんの相手までして。私なんてこの数時間でこんなヘトヘトなのに。本当にすごいと思う」
「子守りだって慣れでしょ」
「慣れ。慣れなのかな。このドタバタに慣れる日がくるのかなあ」
「…そんな弱気な董子さん、はじめてですよ。まじで大丈夫ですか?」
「私は応用力がないから、はじめてのことにチャレンジするのは、いつも本当に大変なの。でもだから大丈夫。はじめての時は、いつもこんな感じだから」
「意外だなー」
「そう? 私だって佐倉くんくらいの年頃の時は毎日のように先輩に怒られて、しょげで、転職しようかなとか何回も考えてたよ。今そうじゃないのは、私が優秀だからじゃなくて、それこそ慣れてるからなだけ。誰だって長く同じ仕事をしてれば、ある程度まではできるようになるものなの」
でも、と左隣を見る。
天使はすやすやと眠っている。
「子育ては、向いてないかな。ほんと世のお母様がたを尊敬するわー」
「そうかなあ。董子さんなら、可愛いお母さんになると思うけどなあ」
「無理無理」
「でも」
「ままはどこ?」
起きた。
天使が目を覚ましてしまった。
「ままどこおおおお!」
それからが大変だった。
チョコレートまみれの口で泣き叫ぶ愛鈴ちゃんを、いい歳をした大人二人であわあわと慰めるも、いっこうに泣き止まない。
「佐倉くん、女の子の扱い慣れてるでしょ! たらしなんでしょ!」
「なんすか、たらしって! そもそも未成年は守備範囲外です」
「役立たず!」
「そんなこと言ったって!」
これはもう、最終手段だ。
「佐倉くん、原さんの家の住所知ってる?」
「あー、前に飲み会のあと送ってったことがあるんで、カーナビに記録残ってると思うけど」
「よし。ここまでは車で来てるんだよね?」
「はい。董子さん家の近くのパーキングに停めてます。…え? まさか行くんですか? 原さん家に?」
「他に何か名案がある?」
「ないです」
「よし。愛鈴ちゃん、おうちに帰ろうか。ママに会いに行こう」
手を差し出すと、握り返してくる。
すると佐倉くんが愛鈴ちゃんの隣にしゃがみこんだ。
「可愛いワンピースだね」
「ままが買ってくれたの」
「いいね。可愛い。似合ってるよ。汚れたらいけないから、お兄ちゃんがだっこしてってあげようか」
「やだ」
「でも車まで距離があるからたくさん歩くよ」
「やだ」
「とうこちゃん、ままにあいたい」
「諦めなよ、佐倉くん。ふられたんだよ」
「…俺は諦めが悪いんで、諦めません」
不貞腐れた佐倉くんを引き連れて、車を停めているというパーキングまで三人で歩く。
「そういえば、どうして私たちがあの公園にいるってわかったの?」
「董子さん家に行ったら誰も出てこないし、携帯にも出ないし、そういや近くに公園があるって話してたなって横峯が」
「横峯?」
「あ、いやあの、董子さんの家に泊まったことがあるって言ってたから、ちょっと聞いてみたんですよ」
たしかに横峯を家に泊めて、翌朝、この通勤路を一緒に歩いて出勤したことがある。
でもなんだろう。
怪しい。動揺する姿が怪しい。
まさか付き合ってる相手って、横峯?
あの飲み会での一連の流れはカムフラージュ?
「董子さん?」
そんなことって、ある?
「董子さん、そこ、左ですよ」
おっと右に行きそうだった。慌てて左の道へ入る。
動揺している。これはまずい。落ち着け董子。ここは路上、隣には幼子、私には臨時保護者としてこの子を無事に親元に届ける義務がある。
今はこの疑惑は横に置いておこう。
目的のパーキングに到着し、佐倉くんの愛車に乗り込む。私と愛鈴ちゃんは後部座席に座った。当然のごとくチャイルドシートなんてものはないので、シートベルトをさせて、手をぎゅっと握った。
原さんの自宅は車でも一時間ほど。
走行中の車中では奇妙な沈黙が続く。
音楽でもかけてと頼むと、よくわからないダンスミュージックばかりだった。愛鈴ちゃんの表情が曇ったので、しかたなくスマホで幼児向けの音楽を探した。
「これ、知ってる?」
「うん」
「歌える?」
「うん」
かすれた声で愛鈴ちゃんはぼそぼそと歌ってくれる。
とりあえずの間は繋げそうだ。
「こどもの世話って大変ですね」
「ようやく思い知ったか」
「まさかちびっこにまでふられるなんて、俺の何がそんなに駄目なんですかね?」
「ん? …ちびっこにまで、とは? 前のカノジョのこと?」
「昨日ふられました」
「ん? 昨日? 昨日って、昨日?」
辻褄が合わない…いや、そうでもないか?
周囲が知ったのが最近なだけで、私が勘違いしていただけで、彼は二ヶ月前に恋人と別れ、その後また新しい恋人と出逢って別れていたとすれば、辻褄は合う。
ただなぜ恋人と別れる寸前に公言したのだろうかという謎は残るが。
恐るべし二十代のスピード感。
ついていけない。
「昨日、お昼一緒してた女の子は?」
「あれは友達です」
「…ともだちねえ」
「同じ業界に就職するつもりだから、話が聞きたいって言われて」
「ともだちねえ」
「ほんとだってば!」
愛鈴ちゃんが びっくりしている。
ごめん、と佐倉くんは軽く謝った。
「愛鈴ちゃん、あのお兄ちゃんのこと好き?」
「…すきくない」
「だよね。そういうとこが、ふられる要因なんじゃないの。反省したら?」
目的地周辺に到着しました、とカーナビのアナウンスが案内終了を告げる。
愛鈴ちゃんは近所の景色をよく覚えていて、あそこと自宅の一軒家を指差した。表札にはローマ字で原と書いてある。ここだ。
「すぐ済むと思うから、ちょっと待ってて」
「了解です。路駐してたら迷惑になりそうだし、その辺流してきますよ。終わったら連絡ください」
愛鈴ちゃんを連れて原家の前で降りる。
インターホンを鳴らすが反応がない。
勢いあまった愛鈴ちゃんは玄関のドアノブを回すが、やはり開かない。
弱った。不在であるとは想定していなかった。
と、その時、
「まま!」
愛鈴ちゃんが駆け出した。
見ると、青いワンピース姿の女性と、その母親らしい女性がこちらへ向かって歩いてくるところだった。
良かった。これで臨時保護者の肩書きから解放される。
「突然申し訳ありません。私、楠ノ宮董子と申します」
「楠ノ宮?」
反芻したのは母親のほうだった。
おや、とその怒気に違和感を覚えたのも束の間。
「浮気相手がよくもノコノコ顔を出せたもんだね!」
ばちーん。
左から、右に。
首がぐきっと回ったような気がした。
目の前にしゃがみこんだその姿に、本気でびっくりした。
「なに、なんでここにいるの!」
「董子さん、何回呼んでも気づいてくれないんだもんな。まじで傷ついた」
「え? そうなの? 気づかなかった」
「ぼーっとするなんて、董子さんにしては珍しいっすね」
にやっと笑う佐倉くん。
立ち上がった彼を見て、違和感を覚える。
私服だ。
「ねえ佐倉くん、本当になんでここにいるの?」
「原さんに決まってるじゃないですか。俺が休みなのをいいことに、使いっ走りっていうか、お守りを頼まれたっていうか」
「じゃあ私、休み取る必要なかった? 今から出勤しようかな…」
「いやいやいや! 董子さんそれひどいでしょ! 俺ひとりじゃ子守りなんて無理ですよ! 董子さんもひとりじゃ大変だろうから、助っ人に入ってくれって言われたんですよ! 二人で子守りしてほしいってことです!」
なんだか必死に訴えてくる。
申し訳ない誤解をした。
「でも今日、新しいカノジョとデートって言ってなかった? 大丈夫なの?」
「あー特にどこに行くとか決めてなかったんで大丈夫です。それより袖、すごいことになってますよ」
「…うん。もう今更手遅れだろうし、帰ってから洗うよ」
愛鈴ちゃんの手からどろどろに溶けたチョコレートをつまみ上げ、テッシュでくるんでコンビニ袋に入れる。
右隣に座った佐倉くんは珍しい、と呟いた。
「いつもきっちりしてる董子さんが。ぼーっとしてたり、どうしたんですか?」
「原さんから、今日のことはなんて聞いてるの?」
「奥さんと喧嘩して家を追い出されて、自分のかわりに董子さんが子守りしてくれてるから助けてほしいって」
うん。嘘はついていない。
ただ本当のことも言ってない感じだ。
浮気がばれたこととか昨夜は私の部屋に泊まったこととか。
まあ、あえて言う必要もなかろう。
「ちなみに原さん、今日は勝負デーです。夕方から勝負案件の打ち合わせ。なるべく早めに切り上げるようにするとは言ってましたけど」
「早く切り上げなくていいから、しっかり受注してきてほしいって伝えて」
「了解でーす」
原さんからの返信はすぐにきた。
任せろ、と力強いお言葉。
仕事では、とっても頼りになる人なのだ。
「原さんてすごいよねえ」
「なんすか、急に」
「だってあんなに案件抱えて忙しいのに、佐倉くんたち後輩の面倒も見て、飲み会にも必ず顔出すしさ。それで家に帰って奥さんと愛鈴ちゃんの相手までして。私なんてこの数時間でこんなヘトヘトなのに。本当にすごいと思う」
「子守りだって慣れでしょ」
「慣れ。慣れなのかな。このドタバタに慣れる日がくるのかなあ」
「…そんな弱気な董子さん、はじめてですよ。まじで大丈夫ですか?」
「私は応用力がないから、はじめてのことにチャレンジするのは、いつも本当に大変なの。でもだから大丈夫。はじめての時は、いつもこんな感じだから」
「意外だなー」
「そう? 私だって佐倉くんくらいの年頃の時は毎日のように先輩に怒られて、しょげで、転職しようかなとか何回も考えてたよ。今そうじゃないのは、私が優秀だからじゃなくて、それこそ慣れてるからなだけ。誰だって長く同じ仕事をしてれば、ある程度まではできるようになるものなの」
でも、と左隣を見る。
天使はすやすやと眠っている。
「子育ては、向いてないかな。ほんと世のお母様がたを尊敬するわー」
「そうかなあ。董子さんなら、可愛いお母さんになると思うけどなあ」
「無理無理」
「でも」
「ままはどこ?」
起きた。
天使が目を覚ましてしまった。
「ままどこおおおお!」
それからが大変だった。
チョコレートまみれの口で泣き叫ぶ愛鈴ちゃんを、いい歳をした大人二人であわあわと慰めるも、いっこうに泣き止まない。
「佐倉くん、女の子の扱い慣れてるでしょ! たらしなんでしょ!」
「なんすか、たらしって! そもそも未成年は守備範囲外です」
「役立たず!」
「そんなこと言ったって!」
これはもう、最終手段だ。
「佐倉くん、原さんの家の住所知ってる?」
「あー、前に飲み会のあと送ってったことがあるんで、カーナビに記録残ってると思うけど」
「よし。ここまでは車で来てるんだよね?」
「はい。董子さん家の近くのパーキングに停めてます。…え? まさか行くんですか? 原さん家に?」
「他に何か名案がある?」
「ないです」
「よし。愛鈴ちゃん、おうちに帰ろうか。ママに会いに行こう」
手を差し出すと、握り返してくる。
すると佐倉くんが愛鈴ちゃんの隣にしゃがみこんだ。
「可愛いワンピースだね」
「ままが買ってくれたの」
「いいね。可愛い。似合ってるよ。汚れたらいけないから、お兄ちゃんがだっこしてってあげようか」
「やだ」
「でも車まで距離があるからたくさん歩くよ」
「やだ」
「とうこちゃん、ままにあいたい」
「諦めなよ、佐倉くん。ふられたんだよ」
「…俺は諦めが悪いんで、諦めません」
不貞腐れた佐倉くんを引き連れて、車を停めているというパーキングまで三人で歩く。
「そういえば、どうして私たちがあの公園にいるってわかったの?」
「董子さん家に行ったら誰も出てこないし、携帯にも出ないし、そういや近くに公園があるって話してたなって横峯が」
「横峯?」
「あ、いやあの、董子さんの家に泊まったことがあるって言ってたから、ちょっと聞いてみたんですよ」
たしかに横峯を家に泊めて、翌朝、この通勤路を一緒に歩いて出勤したことがある。
でもなんだろう。
怪しい。動揺する姿が怪しい。
まさか付き合ってる相手って、横峯?
あの飲み会での一連の流れはカムフラージュ?
「董子さん?」
そんなことって、ある?
「董子さん、そこ、左ですよ」
おっと右に行きそうだった。慌てて左の道へ入る。
動揺している。これはまずい。落ち着け董子。ここは路上、隣には幼子、私には臨時保護者としてこの子を無事に親元に届ける義務がある。
今はこの疑惑は横に置いておこう。
目的のパーキングに到着し、佐倉くんの愛車に乗り込む。私と愛鈴ちゃんは後部座席に座った。当然のごとくチャイルドシートなんてものはないので、シートベルトをさせて、手をぎゅっと握った。
原さんの自宅は車でも一時間ほど。
走行中の車中では奇妙な沈黙が続く。
音楽でもかけてと頼むと、よくわからないダンスミュージックばかりだった。愛鈴ちゃんの表情が曇ったので、しかたなくスマホで幼児向けの音楽を探した。
「これ、知ってる?」
「うん」
「歌える?」
「うん」
かすれた声で愛鈴ちゃんはぼそぼそと歌ってくれる。
とりあえずの間は繋げそうだ。
「こどもの世話って大変ですね」
「ようやく思い知ったか」
「まさかちびっこにまでふられるなんて、俺の何がそんなに駄目なんですかね?」
「ん? …ちびっこにまで、とは? 前のカノジョのこと?」
「昨日ふられました」
「ん? 昨日? 昨日って、昨日?」
辻褄が合わない…いや、そうでもないか?
周囲が知ったのが最近なだけで、私が勘違いしていただけで、彼は二ヶ月前に恋人と別れ、その後また新しい恋人と出逢って別れていたとすれば、辻褄は合う。
ただなぜ恋人と別れる寸前に公言したのだろうかという謎は残るが。
恐るべし二十代のスピード感。
ついていけない。
「昨日、お昼一緒してた女の子は?」
「あれは友達です」
「…ともだちねえ」
「同じ業界に就職するつもりだから、話が聞きたいって言われて」
「ともだちねえ」
「ほんとだってば!」
愛鈴ちゃんが びっくりしている。
ごめん、と佐倉くんは軽く謝った。
「愛鈴ちゃん、あのお兄ちゃんのこと好き?」
「…すきくない」
「だよね。そういうとこが、ふられる要因なんじゃないの。反省したら?」
目的地周辺に到着しました、とカーナビのアナウンスが案内終了を告げる。
愛鈴ちゃんは近所の景色をよく覚えていて、あそこと自宅の一軒家を指差した。表札にはローマ字で原と書いてある。ここだ。
「すぐ済むと思うから、ちょっと待ってて」
「了解です。路駐してたら迷惑になりそうだし、その辺流してきますよ。終わったら連絡ください」
愛鈴ちゃんを連れて原家の前で降りる。
インターホンを鳴らすが反応がない。
勢いあまった愛鈴ちゃんは玄関のドアノブを回すが、やはり開かない。
弱った。不在であるとは想定していなかった。
と、その時、
「まま!」
愛鈴ちゃんが駆け出した。
見ると、青いワンピース姿の女性と、その母親らしい女性がこちらへ向かって歩いてくるところだった。
良かった。これで臨時保護者の肩書きから解放される。
「突然申し訳ありません。私、楠ノ宮董子と申します」
「楠ノ宮?」
反芻したのは母親のほうだった。
おや、とその怒気に違和感を覚えたのも束の間。
「浮気相手がよくもノコノコ顔を出せたもんだね!」
ばちーん。
左から、右に。
首がぐきっと回ったような気がした。
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