見える世界は暗くても、空はきっとずっと碧い。

命

しっかりと自分の人生として語るのはこれが初めてじゃないかと思う。
この文章を最後まで読む人は一体どんな人なんだろうと思うがまぁそんなことを考えてもどうせ答えなんか出ない。辞めておく。

命、そう言われてあなたは何を考えるだろうか。何を連想するだろうか。
私の命は単純だ。なんの価値も見いだせないような世界で、訳の分からないまま社会の波にのまれ、挙句に答えもないまま生きる選択肢を今日も明日も選ぶ。
そんなような事。

きっとそんな考えをしている人も、少なくないと思う。
誰かに立派と言われても、自分からしたら滅相もない。
輝いていると言われても、実際歩いているのは泥の中をかき分けながら歩いているだけ。
偉いね、凄いね、そうやって全てを知った大人たちに褒められてきたからだろうか。いつからかこの世には希望しかないと思ってた。汚れなど知らなかった。
でもふとした時に汚れに満ちていることを知った。同時に、汚れた世界で必死こいて希望を掴んでいる存在がいることも知った。

汚れた汚い世界でただ意味もなく生きるんじゃ面白くない。希望あふれた世界で生きてみたい。そう思って早数年。ただただ時が流れていくだけで、なんの成果も出せていない。
私の命はかなり浅い。薄っぺらいもので形成されている。だが誰かから見たら割と濃くて厚いものだったりする。

平等とか不平等とか結局どうでもいいが、せめて命の重みくらいは統一したい。
殺人犯にも親はいて、ヤンキーだって恋はする。
見られてない努力が努力じゃないわけない。
失敗したから努力してないわけじゃない。
不完全だから人間で、傷付け合うから人間なんだ。
バカでアホでクズでクソで、それでいいじゃないか。
面白かったら笑って、辛かったら泣く。
それが出来る人生を保てばそれでいいじゃないか。









私の人生なんか、命なんか、その程度だ。