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「炎」第二十一話
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「見えた!出口だ!」
後ろから迫ってくる追ってに対し、拾った野球ボールを投げながら、ブレイバは目の前の大きな門を指差した。
あそこを出れば外に出ることができる、リグレットは背負った機械剣の重さを感じながら、ちょっとだけ緊張していた。
でもなんだか、少し、何かが足りない気がした。
少し頭を捻る。
「‥‥あっ!」
「おっとっ‥‥おいリグレット!?」
急に立ち止まったリグレットにブレイバは困惑したが、リグレットは真っ青な顔で言った。
「ホープがこの城にいること忘れてた!やばい、戻らないと!」
「おいちょま
ブレイバの声も虚しく、リグレットは180度回転、迫りくる追手に真正面から突っ込んでいった。
たじろぐ兵士たち、リグレットはにやりと笑って背中の機械剣に手を賭けた。
その瞬間、ブレイバの背中に恐ろしい程の悪寒が走った。
あの剣で、あの子が人を殺める、血みどろの姿が目に浮かんだからだ。
「~~~~~~!」
声を出そうとしたブレイバだったが、偶然にも剣を持った彼と目が合った。
その目は、あまりにも澄んでいて、とても人を殺す前の者の目ではなかった。
ブレイバには、それが「大丈夫」と言っているようにさえ見えた。
「よいしょぉぉぉぉぉっ!」
低くしゃがみ込んだリグレット、片足を軸にし、自分がすっぽり入るほどの切り込みを地面に入れた。
「ごめんなさい、囮お願いします!」
「はぁ!?」
ブレイバの声が届くより前に、底が抜けた床が落ち、リグレットはその穴に吸い込まれていった。
足場が無くなった途端、兵士たちは互いに顔を見合わせ、穴の中を覗き込み。
「あいつだ!あいつを先に捕まえるんだぁ!」
穴を飛び越え剣を抜き、標的をブレイバ一人に絞ったのである。
勿論ブレイバは逃げる、たくさんの兵士がブレイバを追いかける。
「リグレット…‥‥」
囮にされたことは別に怒ってはいない、ただ、一人になった彼が心配だった。
でも、恥ずかしながらブレイバの心の中は、もっと別の物で満たされていた。
「好きな女の子守るために一人で、か、かっこいいことするじゃないか!」
自然と笑みがこぼれてしまう自分がとても憎く、当たり前のように手を差し伸べることのできるあの子が、とてもかっこいいと思った。
出口を抜けると、一人の兵士が不意打ちをするべく剣を振るってきた。
「遅いな、だが筋がいい、思い切って弓兵にでもなればどうだ?」
剣を持つ手首を掴み、その隙に鳩尾を殴る。
気を失った兵士の手から剣が落ち、ブレイバはそれを手に取った。
「おのれ、この反逆者めがぁ!」
追いかけてきた兵士たちの先頭にいた槍兵の槍が、ブレイバの横腹を狙った。
「槍なのに力んでいるな、君は逆にこの剣を使え」
奪った剣で矛先を逸らす、すかさずガラ空きの胴に跳び蹴りを一発。
まるでドミノ倒しのように後ろの兵士たちが倒れて行き、土埃が宙を舞う。
咳払いをしながら、ブレイバは片目を閉じて言った。
「剣はもう握りたくなかったんだがな、だが生憎、私は今、久しぶりに武人の気分なんだ、さぁ、誰からでも掛かって来い!」
剣を構えるブレイバ、起き上がり襲い掛かってくる兵士を次々に蹴散らしていく。
その実力差は、誰が見ても歴然だった。
後ろから迫ってくる追ってに対し、拾った野球ボールを投げながら、ブレイバは目の前の大きな門を指差した。
あそこを出れば外に出ることができる、リグレットは背負った機械剣の重さを感じながら、ちょっとだけ緊張していた。
でもなんだか、少し、何かが足りない気がした。
少し頭を捻る。
「‥‥あっ!」
「おっとっ‥‥おいリグレット!?」
急に立ち止まったリグレットにブレイバは困惑したが、リグレットは真っ青な顔で言った。
「ホープがこの城にいること忘れてた!やばい、戻らないと!」
「おいちょま
ブレイバの声も虚しく、リグレットは180度回転、迫りくる追手に真正面から突っ込んでいった。
たじろぐ兵士たち、リグレットはにやりと笑って背中の機械剣に手を賭けた。
その瞬間、ブレイバの背中に恐ろしい程の悪寒が走った。
あの剣で、あの子が人を殺める、血みどろの姿が目に浮かんだからだ。
「~~~~~~!」
声を出そうとしたブレイバだったが、偶然にも剣を持った彼と目が合った。
その目は、あまりにも澄んでいて、とても人を殺す前の者の目ではなかった。
ブレイバには、それが「大丈夫」と言っているようにさえ見えた。
「よいしょぉぉぉぉぉっ!」
低くしゃがみ込んだリグレット、片足を軸にし、自分がすっぽり入るほどの切り込みを地面に入れた。
「ごめんなさい、囮お願いします!」
「はぁ!?」
ブレイバの声が届くより前に、底が抜けた床が落ち、リグレットはその穴に吸い込まれていった。
足場が無くなった途端、兵士たちは互いに顔を見合わせ、穴の中を覗き込み。
「あいつだ!あいつを先に捕まえるんだぁ!」
穴を飛び越え剣を抜き、標的をブレイバ一人に絞ったのである。
勿論ブレイバは逃げる、たくさんの兵士がブレイバを追いかける。
「リグレット…‥‥」
囮にされたことは別に怒ってはいない、ただ、一人になった彼が心配だった。
でも、恥ずかしながらブレイバの心の中は、もっと別の物で満たされていた。
「好きな女の子守るために一人で、か、かっこいいことするじゃないか!」
自然と笑みがこぼれてしまう自分がとても憎く、当たり前のように手を差し伸べることのできるあの子が、とてもかっこいいと思った。
出口を抜けると、一人の兵士が不意打ちをするべく剣を振るってきた。
「遅いな、だが筋がいい、思い切って弓兵にでもなればどうだ?」
剣を持つ手首を掴み、その隙に鳩尾を殴る。
気を失った兵士の手から剣が落ち、ブレイバはそれを手に取った。
「おのれ、この反逆者めがぁ!」
追いかけてきた兵士たちの先頭にいた槍兵の槍が、ブレイバの横腹を狙った。
「槍なのに力んでいるな、君は逆にこの剣を使え」
奪った剣で矛先を逸らす、すかさずガラ空きの胴に跳び蹴りを一発。
まるでドミノ倒しのように後ろの兵士たちが倒れて行き、土埃が宙を舞う。
咳払いをしながら、ブレイバは片目を閉じて言った。
「剣はもう握りたくなかったんだがな、だが生憎、私は今、久しぶりに武人の気分なんだ、さぁ、誰からでも掛かって来い!」
剣を構えるブレイバ、起き上がり襲い掛かってくる兵士を次々に蹴散らしていく。
その実力差は、誰が見ても歴然だった。
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