【完結*R-18】あいたいひと。

瑛瑠

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その先にあるもの※

プレゼントを開ける時

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ーーーーーside Takamiya


「ぬいで」


発した声は、少し掠れてて、
俺は、まっすぐ彼女の瞳を見て、そう言った。

大きく開いた瞳が揺れて、
ちょっと目を背けた彼女がかわいい。

「や…
だめ、ですよ…」

さっきは勢いよく拒否したくせに、
そう、小さな声で呟いた君は、満更でもなさそうに見える。

「だめじゃないよ」

そう言って、ベッドを降りて近づいた。
彼女の後ろは窓だから、もう、逃げ場はない。

「だめじゃないよ」
そう言いながら、ようやく捕まえた彼女の腰に手を回して、先程、散々苛め抜いた耳元に口づける。

「あッ、はっ、んッそれ、いやだって…」


お互いに守ってきた最後の一線。
最初に越えたのは俺の方。
戸惑いがあるのはわかってる。でも理性なんてこっちもとうに崩れてる。

それを、彼女は少しの理性で俺の手を跳ね除けた。
ちょっとした意地悪のつもりだった。
まとっている現実を全部、先に脱ぎ捨ててしまえば、もう、引き返すことなんてできないだろう。


彼女は、耳と首元がとても弱い。

昔、BBQの時に、首にペットボトルを後ろから当てた時の反応や、麦わらのリボンが耳をかすめた時の反応、覚えてる。

何人が彼女のこの顔を見たのだろう。
そんな資格なんてないけど、今までの男に嫉妬する。

頬や首を赤くして膝の力が抜けた彼女を抱きとめながら、背中のファスナーに手をかける。

急ぎすぎてる?


プレゼントの包装をきれいに開ける感覚で
、背中のリボンをシュルっとほどき、

ゆっくり、ゆっくり、

ジジッ…ジジジッ
ファスナーが下りる音を聞いてた。


「ねぇ、ぬいで」

そう言いながら脱がしてるのは俺。
もっともっと俺を求めて。
君からいっぱい俺を欲しがって欲しい。

下がっていくファスナーと比例して、彼女の顔に戸惑いより期待の方が大きくなる。

かわいい。
あの頃には見せなかった顔


そして。ゆっくり、肩から布を滑らせて、

ストン

ワンピースが下に落ちる。

次いで、肩にかけた手を腕にすべらせ、キャミソールの肩ひもを下に落としていく。


もう、戻れない。

窓の夜景をバックに、彼女の白い肌は、青白くキラキラ輝いて見えて、
きれい
かわいい
それしか感想が出てこない。

言葉の代わりに、彼女の肩、首元、髪にキスをする。
こんなに小さかったんだ。
ぎゅっと抱きしめて改めて気づく。
すっぽりと俺の体に包まれてる彼女のドキドキが伝わってくる。
背中に回した手で、ブラのホックを外した。


熱いカラダ。
背中をそっと指でなぞる。
ビクッと反応する彼女がかわいくて仕方ない。

首元に埋めて、深く息を吸う。
彼女のにおいにくらくらしてしまう。
フェロモンっていうの?
おかしくなりそう。
いや、もうなってるか。

室内には、しつこく首筋に口付ける俺のリップ音と、彼女の吐息が響く。

もう、立ってられないのか、完全に俺の体に預けた体重。
時折、もぞもぞと体を動かす。
昔から気になってた大きなふくらみの先が固くなってるのには気付いてる。
きっと、まだしっかりと着込んでる、俺のネクタイピンやシャツのボタンが当たってるんだろう。

でも、まだ。
まだ、触ってあげない。
足りない。もっと。
もっと求めて乱れる彼女が見たい。


不意に俺の胸を押し返し、
彼女は、胸元のネクタイに目をやった。

震える指で結び目に手をかけて。
そして、あの時に見た、もう、我慢できないような、オンナの顔で俺を見上げた。

ぐっと息を呑む。
自分で仕掛けたにも拘らず、想像以上にヤバイ。
このまま欲望のままにひどいことをしてしまいそう。

「まだダーメ。」

なにがまだダメ、だ。
とっくに我慢できてないのは自分のくせに。
ポーカーフェイスを気取る、そんな自分に呆れる。

彼女の両腕を掴んで、ネクタイから手を離した。

両腕を離したことで露わになる、
彼女の胸。
男どもの間でいつも話のネタになってた、大きくて白い胸。
長い髪の先が触れてる、
痛そうなくらい、尖って震えてる乳首。

今、この状況であることが、信じられないような、夢のような、でも必然のような。
でも今があって、俺と彼女が今ここにいるのは確かなこと。


そのまま抱え上げて、
さっきまで彼女が身に纏っていたと同じ、
深いブルーのベッドカバーの上にに横たえた。

濃紺と白のコントラスト。
いや、今は少しピンクに色づいているかもしれない。

できることなら破ってしまいたかったけど、ストッキングを腰から爪先まで、丁寧に脱がす。
薄いピンク色のショーツは、流石に暴走しそうだったので、残した。


「きれい。本当にきれい」

つぶやきながら、
手をとってそっと、キスをする。

かわいい。
かわいい。

喉元からツゥーーっと、指先でショーツのフチまでなぞる。

そして、そっとお腹に口付ける。
白くてやわらかなお腹にキュッとへこんだおへそがかわいい。
白くて、まだこんなに綺麗な部分にいっぱい俺の跡を残してしまえたらいいのに。
10年前、かなわなかったことが目の前にある。この欲望のまま彼女を抱いて、俺の気持ち全部、彼女のナカに注いでいっぱいにして、俺が彼女のこのお胎を膨らませることができたら…

……最低なことを考えた。
さすがにそこの可否の判断ができなくなるまでの理性は捨ててはいない。
ただその最低な考えに、下半身が熱くなり、
色々と限界が近いことを知らせる。



なごり惜しむように、口を離し、身体を起こす。
彼女はぼうっとしたような虚な瞳で、俺を見ている。

「待ってて。」


俺の最後の理性の鍵だった、深いブルーの、ネクタイの結び目に手をかけて…
シュルッと引き抜いたネクタイを適当に投げ、
シャツのボタンに手をかけたそのときだった。












「すき…」












2人の間には決して紡ぐことが許されないであろう、聞こえるはずのない言葉が、
彼女の方から聞こえてきた。
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