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野心家令嬢奮闘記! ~3~

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 こんにちは! 私、マデリーン
 聞いてよ、私ったらすごいのよ!
 私ね、王子さまと恋人同士になったのよ
 まずは私と王子さまの経緯を話すわね

 
 ~~~~~~~

 王子さまと同じクラスになった私は、どうしたら王子さまと仲良くなれるか!
 すっごく考えたのよね
 そしたら偶々、家の酒場にお城勤めの人達が来たのよね
 ちょうど人が少ない時だったのか、その人達ったら、王子さまの事を話しだしたのよ

「王子は婚約者と上手くいってない」
 とか
「婚約者は王子の好みじゃない!」
 とか
「王子の好みは胸の大きな人だ」
 とか
「美人より可愛らしい感じの胸の大きな娘が好みだ」
 とかとか、色々しゃべっていたの
 なんかすごく胸の大きさを強調していたけど…

 うーん、私胸小さい…… いや、スレンダーなのよね
 余計な肉のない細身なの (エヘン)
 余計な肉がないから胸を寄せて作るって事はできないし…
 早速、王子さまと仲良くなるぞ! 計画が問題にぶち当たってしまった



 でも、私には幸運の神様が付いているみたい
 これまた偶然、家の近所で美容サロンってのがオープンして
 偶々通りかかった私がモニターになったの!
 なんか無料タダで美容サロンが使えるっていうのよ
 無料ならやってみなくちゃね!!

 このサロンで可愛らしく見えるメイクを習ったり、胸を大きく魅せる方法を教わったの(物理的に胸パットを盛れ!って)
 胸パットも重さも形も自然な感じで、すっっっごく高そうなんだけど、モニターだからタダで良いって!
 モニターになれてラッキー 


 可愛さも胸の大きさも手に入れたわ!
 後は王子さまに気に入ってもらえるよう努力あるのみ!!


 そして!
 私の努力が実り晴れて王子さま、いえ、レオン様と恋人同士になれたのよ!
 お似合いの二人だなんても言っていたし
 ふふふっ、玉の輿、玉の輿
 レオン様とのデートは夢みたいに色々な所に連れて行ってくれるし、プレゼントも酒場の娘じゃあ絶対に手に入らない宝石やらドレスや、見たこともないような物をくれるの
 私幸せ~~

 ~~~~~~~~


 今日はレオン様に校舎裏の木で待っていて欲しいと呼び出されたの
 何の用だろ~?

 早く来ないかな~ レオン様
 私は幸せな気持ちでレオン様を待つ…



 数分後… 私は突然の災難に襲われて全てを失った…


 ~~終わり~~

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