ファンタジー系短編集

ひなクラゲ

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乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う

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 俺は転生者…

 妹と喫茶店で待ち合わせをしていた所、喫茶店にトラックが突っ込んできて、そこからの意識はない
 多分その時に俺は死んだのだろう…

 気づいたら俺はこの世界にいた

 ここは乙女ゲームの世界…

 俺は乙女ゲームには詳しくないけれど、妹がプレイしていたのを見ているので間違いない!

 乙女ゲームと同じ世界観

 この国の主要人物の名前

 今までの出来事…

 全てが俺の知っている乙女ゲームと一緒だ

 ちなみに俺は名も無いモブだ…

 モブ故にこの世界のイベントをずっと見てきた

 見たくもないイベントもね…


 現在、悪役令嬢断罪イベントが終わり、多分エンディングを迎えた頃だろう…

 物語の〆はお決まりの主人公は王子様と結ばれて幸せに暮らしました… めでたしめでたし~
 かな…

 でも本当にそうだろうか?

 俺は転生者だからだろうか、それともゲームを知っているからか、この国はもう終わりだ…

 主人公の幸せの為だけに、哀れな1人の少女悪役令嬢を身勝手に断罪し、あまつさえ処刑してしまう、王子国の権力者がこの国を平和に導けるとは思えない…

 何よりこの国は隣の国によって滅ぼされるだろう…

 何故そう思うかって?


 だって、処刑された悪役令嬢は隣の国の王様の孫娘なのだから…


 昔から隣国同士、小競り合いが絶えず戦い合っていた…

 しかし数年前、両家の王族の娘が隣国の貴族に嫁ぎ合うという形で和平を結んだ

 それが今は亡き悪役令嬢の母上…
 隣の国の王様の娘だった

 隣の国の王様は亡くなってしまった娘の子供悪役令嬢をとても可愛がっていた…

 そんな孫娘を理不尽な理由で処刑されたのだから、どうなるかは想像がつくだろう

 こんな事、ただの平民のモブの俺ですら考えつくのに、この国の連中はどうなんだろう?
 隣の国に嫁いた王族の娘はどうなった事か…

 そんな事にすら頭が回らない程にこの国は平和ボケしている
(まあ、乙女ゲームにも隣国とか戦争という件がなかったから仕方無いのかもしれないが…)

 怒りに燃える隣の国と、乙女ゲームのフワフワな世界観の闘争心とは無縁なこの国が戦争をして勝てる筈も無い…

 乙女ゲームが終わり…

 この世界はフワフワで甘々な女の子達の夢の世界も終わる…

 後に残るのは凄惨な現実だけ…


 それではさようなら………
 

    ~~完~~
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