異世界転移しました?

ひなクラゲ

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~序章~

笑劇! 市役所と書いてギルドと読むって?

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 ………

 …

 舐めているのか…

「着きました!」
 


 俺は鈴木さんの案内でギルドに行く事になった
 この世界でナガレモノはギルドを通してしか仕事や住む場所、その他色々な物が手に入らないらしい…

 ドッキリだとしたら設定が細かいな…


 鈴木さんは軽自動車に俺を乗せ、ギルドへ向かった…
 周りは畑が広がっており、農家の人が畑仕事をしている
 どう見ても、平和な日常だよな…
 どこに敵がいるんだ!
 魔法なんて誰も使ってないぞ!!

 しばらくすると町中に入ったようで、ちらほらと店などがある
 どこをどう見ても異世界らしい物が見当たらないよ…

 あー、なんか少し大きめな建物が見えてきた
 役所っぽいけど…

 そして、冒頭に戻る…

「お疲れ様でした! 四季さん
 ギルドに着きましたよ」
 鈴木さんが車を停めた先には先程の建物が見えた

 あれがギルドか……
 ………
 ……

 舐めてるのか!!
 ギルドの入り口の看板には大きく

『イーヤマ市役所』
 と、書かれている!

 市役所じゃねーか!
 何がギルドだっ、ドッキリの設定が細かいなーなんて思っていたけど、まんま市役所に案内って…
 せめて張り紙とかで隠せよ

 俺は鈴木さんに一言言いたくて、鈴木さんを見る

「ようこそ、イーヤマ市役所ギルドへ!」 
 そー来るか!
 市役所と書いてギルドと読むって適当か!!

 流石にもう付き合っていられない…
 言ってやる! 帰ってやる、と……

「鈴木さん!」
「さあ、四季さん! 詳しい話はギルドの中でどうぞ!!」
 ああっ、声が被った…

 鈴木さんは俺を市役所の中に案内する…
 優柔不断な俺が憎い! 
 鈴木さんに案内されてどんどん奥の部屋に連れて行かれるよ~
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