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しおりを挟む婆ちゃんと住む年代物の平屋建ての家に着いたのは21時を少し過ぎていた。帰路の途中でスマホを見たら沢山の着信があって、慌てて電話して「本屋で立ち読みしてたら夢中になってしまって気がついたら、こんな時間になってた。ごめん。。。」と、謝ったが、玄関に入った途端に「馬鹿孫が、心配かけて!!」と、泣かれた。。。
『◯◯ちゃん、何処にいるの!!』
子供の甲高い声で目が覚めてガバッと跳ね起きた。
朝だ。。。。。
あれから遅い夕飯を食べて、風呂に入って寝た。精神的に疲れていたのか、案外布団の中に入って程なくスッと眠れた。と、思ったらまた、あの夢を見た。
汗が浮かんだ額を拭えば、指に感じる感触。。。普段は忘れている程には目立たない傷痕。いつ何処で付いたのか記憶が無い。婆ちゃんに聞いたら分かるかも知れないが、今更って気もするけど。日常に不便を感じてもいないし。。。
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