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しおりを挟む痛いほど打つ胸の痛みを抱えながら学校に着くと、予想どおりに俺に向けられる嫉妬の視線。。。流石に先生達もチラホラ居るお陰で因縁とかの類は今のところ無い。教室内でも、同じく妬み嫉みの視線に取り囲まれるが、やはり此方も挑んで来る人間は居ない。身長が他者より高いだけでも抑止力になるって初めて知ったよ。それより、真弓を校内で見つけたら何としてでも聞かないと。
そんな事ばかり考えていたせいか、移動教室に入ってから忘れ物に気がついた。慌てて降りた階段の途中で、3人の上級生の1人に軽くぶつかってしまった。
「ごめんなさい。。。」
俺は直ぐに誤ったし頭も下げた。だけど、彼等はスンナリと解放してはくれなかった。
「アッ!お前,昨日マユミちゃんと腕を組んで歩いてた奴じゃん!!」「俺達を差し置いて、見せつけやがって!!」「調子に乗るなよ?お前なんて直ぐにマユちゃんに捨てられるんだからな!!」
昔の人は女性三人寄れば、かしましいって言ってるけど、男三人も結構うるさい。。。
「あの。俺、忘れ物を取りに行きたいんですが。授業がはじまっちゃいますし。。。」
自分達の言葉を下級生如きに断ち切られたとでも思ったのか、1人がいきり立って俺のブレザーの襟を掴んできた。
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