205 / 215
第31章 凌雲閣と事件。
6 凌雲閣と悪魔。
しおりを挟む
確かに、息子は犯罪に手を染めたが。
「ウチの子は確かに悪さをしましたが、人死にも無い、しかもまだ若く」
《お父様、ものには限度が有ります。年齢は確かに幾ばくかは若い、ですが悪事の内容は極めて悪質。お父様は全くそうは思われない、と言う事で宜しいですか》
「いえ、ですが若い頃は誰しも」
《コチラは急遽、検察側から提出された資料です。弁護人、コレは、事実でしょうか》
『休廷を』
《でしたら、先ずはこの事を把握していたのか、お伺いしてからにしましょう》
『いえ、ですが』
《では、休廷》
ウチの子は昔から可笑しかった。
ウチの血が悪いんじゃない。
あの女の血のせいだ。
あの家の血のせいだ。
たかが女に襲われた程度で、可笑しくなる方がどうかしている。
全く、最近の若い者は。
『ご主人、コレは事実ですか』
「いや、まぁ、確かに大袈裟に」
『事実ですか』
「俺に嫉妬させる為、子に少しちょっかいを」
『事実なんですね』
「ですけど、そもそもアイツが元から」
『コレは規約違反です、私は降ります、どうか他の方をお探し下さい』
「いや、たかが昔の些細な事を」
『次の方には誠心誠意、全てお話し下さい。では、失礼致します』
裁判は、証人喚問の段階から、既に難航続きとなった。
だが、コレは彼にとっては良い風向きだ。
『君には、幾つか記憶の抜け漏れが有るだろう』
「それは、悪魔が取り憑いている証拠で」
『人は、辛い事を忘れる事で生きている。殆どの者に、オシメが不快だった記憶は無い。君は、とても嫌な記憶に蓋をした、そして辻褄を合わせを無理に行った。ご母堂と、いつから会えていないのだろうか』
「母は、男と逃げたんです」
『いや、君と引き離されてしまったのだよ。あの悪辣な父親によって、君達親子は、無理矢理に引き離されてしまった』
「そんなの、嘘にきまってます。だって父は」
『君の父親は屑だ、立派な人物とは程遠い、品性下劣な糞野郎だ』
「違います!!」
『では、良く思い出してごらん、ご母堂は君に笑顔を向けていたかどうか。君の父親は、いつ、どの様にどの様な事を褒めたかを』
僕の中は、真っ白でした。
抜け漏ればかり。
まるで絵日記には何も無かった様に、真っ白な項が何枚も何枚も有るのです。
「やっぱり、僕は可笑しいのでしょうか」
私は、敢えて思い出させる必要は無いと判断した。
コレは既に悪しき前例も有っての事。
記憶は時に非常に脆く、繊細な綿飴の様に、触れただけで形を変えてしまう場合が有る。
『こんな事件が有ったのだよ』
酷く平穏な家庭に、娘2人と父親1人の家族に、まるで悪魔の様な女が現れた。
まだまだ若い父親との婚姻の為、女は子供達に根も葉も無い事を吹き込み、深い山へと追い出した。
そして狩人が子供達を見付け、村へと戻そうとしたが。
子供達は父親に虐げられていた、と警察に訴え。
父親は捕まり、女は逃げた。
周囲も父親も、決して虐げてはいないと証言をしたが。
子供達は詳しく話した。
この事件は混迷を極め、とある学者が呼び出されると。
先ずは件の女を探すべきだと提言し、女は暫くして取り押さえられた。
そして警察が取り調べを行い、学者が事情を聞き出した。
すると、女は酷い虚言持ちだと分かった。
嘘を嘘と気付かず、当然ながら嘘を吐く事に罪の意識も無い。
だが子供達までもが、そもそも女の事は知らない、と証言し。
更に事件は謎を深めた。
そして学者は、更に子供達から聞き取りを行った。
今度は別々に、更に詳しく。
すると子供達の証言は食い違い始め。
幼い妹は、とうとう父親に会いたいと泣き始めた。
ココで学者は仮定した。
子供の脳も心も脆く。
己を最も守れる答えを、自ら捏造したのではないか、と。
学者は尋ね方を変えた。
あの女に、姉を殺されたく無くば嘘を吐け、そう言われたのでは無いかと。
最初は姉は否定し、妹は直ぐにそうだと答えた。
そうして姉妹に暫く尋ねた後、後は静かに過ごさせた。
すると徐々に、父親に虐げられていた、と言った事は話さなくなり。
とうとう女の事も、山奥に追い遣られた事も忘れ、家に帰りたいと泣き出し始め。
警察も学者も、子供達を家に帰し。
暫く観察を続けたが、それ以降、騒動は無かった。
「何故、少女は」
『父親を大切に思っていたからだよ、だが、その結果酷い目に遭ってしまった。幼い者に矛盾は解けん、だが矛盾を背負わされ、父親を憎む様になった』
「その方が、楽だから」
『その通り、父親はお前達を実は疎んでいる、いつか殺す気だ。逃がしてやる、逃げろ、そう唆され続けた子供達はとうとう山奥に追い遣られ。真夜中の山奥で過ごす事になり、その結果を、父親と結び付けた』
記憶を掘り返す事は、実に危険な事。
とある事件では質問の仕方により、実際に誘導が行われ、無実の者が刑務所へと入った事も有る。
だからこそ、質問は慎重にせねばならない。
迂闊に記憶を掘り起こしてはならない、とされる様になった。
「けど、アナタは、抜け漏れが無いかと尋ねた」
『この場合、確信が有るからこそだが。君は、そうした正常な判断が行える、正常な状態とも言えるだろう』
「ですけど、僕は」
『親とて万能なる神では無い、間違う事も有る。先ずは、そうした事を認める事から、初めてみてはどうだろうか』
「ですが、僕は罪人で」
『悪魔憑きの罪人、他の受刑者との接触は不味い。先ずは、ココで1つ1つ認めるべき事を認めてからだ』
そして稀代の詐欺師と呼ばれた犯人は、医療刑務所へと収監された。
明らかに親の悪影響を受け、その証拠も有り、償いの道へは先ず当たり前を覚え直す事から始めなければならず。
刑務所では、そうした補佐が十分では無いとして、罪に向き合う為の治療を優先する事が妥当と判断された。
『責任能力は有れど、罪と向き合うには不十分』
「はい、そう書かれていましたね」
『私はね、こうした方々を適切な場所へと送る、そうした役目なのだよ』
「どうすれば、彼の悪魔は去るのでしょうか」
『触れない事だ、その悪魔の存在を無かった事にする、悪魔を手放させればいつしか消えて無くなるよ』
「まるで信仰や、神様のようですね」
『悪魔バアルは、かの国では神、つまりはそう言う事だよ』
「どうして、我が国の様に取り入れ無かったのでしょうか」
『地続き故、人の多さ故、かも知れないね』
「あ、すみません、やっと腑に落ちました」
『何が、だろうか』
「そうした神様が来て下さらないのでは、そうした心配が有ったんです」
『ほう』
「折角、いらっしゃるんですから、いつかココにも尋ねて来て下さればと。ですけど、それは悪魔では無く神様として来て欲しいだけなんです。最初は悪魔として知った事で、来て頂きたいのかどうか、そうした事が全てこんがらがっていたんです。ですけど、すっかり解けました。来て下さいますかね、異国の神様」
『あぁ、君の様な者が多ければ、きっと喜んで来て下さるだろうね』
「ですけど我が国の民は欲張りですから、益が有るだろう、と祀ってしまう節が有るんですよね」
『ココの神は信仰され、請われる事で神となっている。少なくとも私はそう思っているのだし、そうした事が嫌であれば、近寄る事はしないだろう』
「あ、妖精はどう言った扱いなのでしょう?ココの妖怪はどうですか?妖怪はどう呼ばれているのでしょう?」
『成程、コレが林檎君と言うワケだ』
「すみません、1つ1つ、宜しくお願いします」
『あぁ、構わないよ』
遠い異国の神様ですが。
それも、邪険にされた事が嫌だったのです。
嫌う自由は確かに有ります。
でも、もしそれが誤解なら。
僕は嫌なんです。
不条理で不合理、可哀想な事象はとても嫌いです。
何も悪くない神様が邪険にされた。
そんな文化は生憎とココには既に存在していないので、そうした事が今でも行われている。
その事が、とても嫌だったのです。
「ウチの子は確かに悪さをしましたが、人死にも無い、しかもまだ若く」
《お父様、ものには限度が有ります。年齢は確かに幾ばくかは若い、ですが悪事の内容は極めて悪質。お父様は全くそうは思われない、と言う事で宜しいですか》
「いえ、ですが若い頃は誰しも」
《コチラは急遽、検察側から提出された資料です。弁護人、コレは、事実でしょうか》
『休廷を』
《でしたら、先ずはこの事を把握していたのか、お伺いしてからにしましょう》
『いえ、ですが』
《では、休廷》
ウチの子は昔から可笑しかった。
ウチの血が悪いんじゃない。
あの女の血のせいだ。
あの家の血のせいだ。
たかが女に襲われた程度で、可笑しくなる方がどうかしている。
全く、最近の若い者は。
『ご主人、コレは事実ですか』
「いや、まぁ、確かに大袈裟に」
『事実ですか』
「俺に嫉妬させる為、子に少しちょっかいを」
『事実なんですね』
「ですけど、そもそもアイツが元から」
『コレは規約違反です、私は降ります、どうか他の方をお探し下さい』
「いや、たかが昔の些細な事を」
『次の方には誠心誠意、全てお話し下さい。では、失礼致します』
裁判は、証人喚問の段階から、既に難航続きとなった。
だが、コレは彼にとっては良い風向きだ。
『君には、幾つか記憶の抜け漏れが有るだろう』
「それは、悪魔が取り憑いている証拠で」
『人は、辛い事を忘れる事で生きている。殆どの者に、オシメが不快だった記憶は無い。君は、とても嫌な記憶に蓋をした、そして辻褄を合わせを無理に行った。ご母堂と、いつから会えていないのだろうか』
「母は、男と逃げたんです」
『いや、君と引き離されてしまったのだよ。あの悪辣な父親によって、君達親子は、無理矢理に引き離されてしまった』
「そんなの、嘘にきまってます。だって父は」
『君の父親は屑だ、立派な人物とは程遠い、品性下劣な糞野郎だ』
「違います!!」
『では、良く思い出してごらん、ご母堂は君に笑顔を向けていたかどうか。君の父親は、いつ、どの様にどの様な事を褒めたかを』
僕の中は、真っ白でした。
抜け漏ればかり。
まるで絵日記には何も無かった様に、真っ白な項が何枚も何枚も有るのです。
「やっぱり、僕は可笑しいのでしょうか」
私は、敢えて思い出させる必要は無いと判断した。
コレは既に悪しき前例も有っての事。
記憶は時に非常に脆く、繊細な綿飴の様に、触れただけで形を変えてしまう場合が有る。
『こんな事件が有ったのだよ』
酷く平穏な家庭に、娘2人と父親1人の家族に、まるで悪魔の様な女が現れた。
まだまだ若い父親との婚姻の為、女は子供達に根も葉も無い事を吹き込み、深い山へと追い出した。
そして狩人が子供達を見付け、村へと戻そうとしたが。
子供達は父親に虐げられていた、と警察に訴え。
父親は捕まり、女は逃げた。
周囲も父親も、決して虐げてはいないと証言をしたが。
子供達は詳しく話した。
この事件は混迷を極め、とある学者が呼び出されると。
先ずは件の女を探すべきだと提言し、女は暫くして取り押さえられた。
そして警察が取り調べを行い、学者が事情を聞き出した。
すると、女は酷い虚言持ちだと分かった。
嘘を嘘と気付かず、当然ながら嘘を吐く事に罪の意識も無い。
だが子供達までもが、そもそも女の事は知らない、と証言し。
更に事件は謎を深めた。
そして学者は、更に子供達から聞き取りを行った。
今度は別々に、更に詳しく。
すると子供達の証言は食い違い始め。
幼い妹は、とうとう父親に会いたいと泣き始めた。
ココで学者は仮定した。
子供の脳も心も脆く。
己を最も守れる答えを、自ら捏造したのではないか、と。
学者は尋ね方を変えた。
あの女に、姉を殺されたく無くば嘘を吐け、そう言われたのでは無いかと。
最初は姉は否定し、妹は直ぐにそうだと答えた。
そうして姉妹に暫く尋ねた後、後は静かに過ごさせた。
すると徐々に、父親に虐げられていた、と言った事は話さなくなり。
とうとう女の事も、山奥に追い遣られた事も忘れ、家に帰りたいと泣き出し始め。
警察も学者も、子供達を家に帰し。
暫く観察を続けたが、それ以降、騒動は無かった。
「何故、少女は」
『父親を大切に思っていたからだよ、だが、その結果酷い目に遭ってしまった。幼い者に矛盾は解けん、だが矛盾を背負わされ、父親を憎む様になった』
「その方が、楽だから」
『その通り、父親はお前達を実は疎んでいる、いつか殺す気だ。逃がしてやる、逃げろ、そう唆され続けた子供達はとうとう山奥に追い遣られ。真夜中の山奥で過ごす事になり、その結果を、父親と結び付けた』
記憶を掘り返す事は、実に危険な事。
とある事件では質問の仕方により、実際に誘導が行われ、無実の者が刑務所へと入った事も有る。
だからこそ、質問は慎重にせねばならない。
迂闊に記憶を掘り起こしてはならない、とされる様になった。
「けど、アナタは、抜け漏れが無いかと尋ねた」
『この場合、確信が有るからこそだが。君は、そうした正常な判断が行える、正常な状態とも言えるだろう』
「ですけど、僕は」
『親とて万能なる神では無い、間違う事も有る。先ずは、そうした事を認める事から、初めてみてはどうだろうか』
「ですが、僕は罪人で」
『悪魔憑きの罪人、他の受刑者との接触は不味い。先ずは、ココで1つ1つ認めるべき事を認めてからだ』
そして稀代の詐欺師と呼ばれた犯人は、医療刑務所へと収監された。
明らかに親の悪影響を受け、その証拠も有り、償いの道へは先ず当たり前を覚え直す事から始めなければならず。
刑務所では、そうした補佐が十分では無いとして、罪に向き合う為の治療を優先する事が妥当と判断された。
『責任能力は有れど、罪と向き合うには不十分』
「はい、そう書かれていましたね」
『私はね、こうした方々を適切な場所へと送る、そうした役目なのだよ』
「どうすれば、彼の悪魔は去るのでしょうか」
『触れない事だ、その悪魔の存在を無かった事にする、悪魔を手放させればいつしか消えて無くなるよ』
「まるで信仰や、神様のようですね」
『悪魔バアルは、かの国では神、つまりはそう言う事だよ』
「どうして、我が国の様に取り入れ無かったのでしょうか」
『地続き故、人の多さ故、かも知れないね』
「あ、すみません、やっと腑に落ちました」
『何が、だろうか』
「そうした神様が来て下さらないのでは、そうした心配が有ったんです」
『ほう』
「折角、いらっしゃるんですから、いつかココにも尋ねて来て下さればと。ですけど、それは悪魔では無く神様として来て欲しいだけなんです。最初は悪魔として知った事で、来て頂きたいのかどうか、そうした事が全てこんがらがっていたんです。ですけど、すっかり解けました。来て下さいますかね、異国の神様」
『あぁ、君の様な者が多ければ、きっと喜んで来て下さるだろうね』
「ですけど我が国の民は欲張りですから、益が有るだろう、と祀ってしまう節が有るんですよね」
『ココの神は信仰され、請われる事で神となっている。少なくとも私はそう思っているのだし、そうした事が嫌であれば、近寄る事はしないだろう』
「あ、妖精はどう言った扱いなのでしょう?ココの妖怪はどうですか?妖怪はどう呼ばれているのでしょう?」
『成程、コレが林檎君と言うワケだ』
「すみません、1つ1つ、宜しくお願いします」
『あぁ、構わないよ』
遠い異国の神様ですが。
それも、邪険にされた事が嫌だったのです。
嫌う自由は確かに有ります。
でも、もしそれが誤解なら。
僕は嫌なんです。
不条理で不合理、可哀想な事象はとても嫌いです。
何も悪くない神様が邪険にされた。
そんな文化は生憎とココには既に存在していないので、そうした事が今でも行われている。
その事が、とても嫌だったのです。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
痩せたがりの姫言(ひめごと)
エフ=宝泉薫
青春
ヒロインは痩せ姫。
姫自身、あるいは周囲の人たちが密かな本音をつぶやきます。
だから「姫言」と書いてひめごと。
別サイト(カクヨム)で書いている「隠し部屋のシルフィーたち」もテイストが似ているので、混ぜることにしました。
語り手も、語られる対象も、作品ごとに異なります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる