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第1章
17 星空と塵の中で。
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解決は半日で済んだ。
多分、魔道具のお陰?
《イーライ》
「奇跡的に何もされて無いんだけど、ごめんね、まさかと思って罠に嵌まった」
《僕も、まさかこんな所に居ると思わなかったよ》
「どうやって?」
《ケントの友達だよ、ココで本を読んでて、閉館になっても君が出入り口に現れないから。ケントから僕へ、彼らと一緒に探し回ってココへ》
「友人の友人にも恵まれてるのに、ごめんね、優しい人かもって思って」
《優しいは優しいかもだけど、間違ってる、隔離だけでは片付かないんだから》
「事情があるかもだし、あまり怒らないでくれない?」
《分かった、先ずは事情を冷静に聞くよ》
「ありがとう、ごめんね」
魔道具じゃなくて友人に救われた。
何も無かったから良いけど、もし何か有ったら、彼らにも傷跡を残してたかも。
やっぱり、ココを辞めるべきなのかな。
「は?辞める?何で」
「また君らに迷惑を掛けたし、先生方にも、だから居ない方が良いかなと」
けど、でも、だからって何でだよ。
『俺が言うのは違うとは思うが、それは絶対に間違っている』
《うん、悪くないのに引くのは外交的にも間違ってる、すべき事じゃないよ》
「ほら、馬鹿でも理屈と道理が分かってるんだし、お前は絶対に引くな」
「でも今回は何も無かったから良いけど、次は君達の誰かが関わって、僕に何か有ったら嫌でしょ?そう傷付けたくない、関わって嫌な思いをさせたくない、数少ない友達の友達だから」
「お前も、人付き合いが苦手かよ」
《僕と一緒だね》
『お前と一緒は本当に失礼だと思うぞ』
「お前は口を利くのも烏滸がましいけどな」
『悪かった、すみません、ごめんなさい』
《コイツが噂を少し流しちゃったんだよね、ごめんね、気付けなくて》
「あ、いえ、助けて貰ったし、被害はそう変わらないだろうし」
《そんな凄いの?》
「まぁ、動物の亡骸とか経血ラブレターとか、精子炙り出しレターとか」
『精子炙り出しレター』
「手が込んでんだよなぁ、髪を刺繡糸として刺繍したハンカチとか」
《凄い、好きな人からなら嬉しいけど、大変だね》
『嬉しいのか、髪の毛刺繍入りハンカチ』
「お前は他人の手でも嬉しいから寧ろ良く分かるだろ」
「え、手が届いたの?」
『あ、いや』
「まぁ、ある意味では手が届いちゃってたな」
《大事な部分にね、コイツ凄いデカいんだよ、チ〇コ》
「え、そんな、見せ合うものなの?」
「いや、寧ろ俺らが一方的に見た側面は否定出来ないな」
「それは勃起してる状態でって事?」
《うん、あの柱位は有ったね》
『いや流石に無理だろ、下手をすれば失神するぞ?』
「あの、何で勃起してる時を見る事が有るワケ?」
「浮気現場を俺らが見た」
《最近の2つ名はダブルハンドビッグマン、こう、だから》
『はいすみません性欲が強くて巨根でごめんなさい』
「両手に収まらない程の巨根、な」
《そうそう、2段ベッドが使えないんだよね、突き破っちゃうから》
「凄い、家系なの?」
『いや、マジでこの程度だからな?』
《照れないで良いんだよ?学園1番の巨根男子、最近の皆の憧れの的なんだから》
「でもイーライ、サイズなんて気にするんじゃないぞ、最終的には頭の良さで選ばれるんだからな」
《溜まり過ぎると頭が悪くなる呪いが掛かってるんだよね、難しいよね、巨チ〇コだし》
『そこに大きさは関係無いだろ』
イーライが気まずそうな顔をした時、気付くべきだった。
「ありがとうね、気に掛けてくれて」
《あ、休みたいよね、ごめんね》
「すまん、出直すわ、また明日な」
『お邪魔しました』
俺らの仲が良さそうな事が、追い打ちを掛けたのか。
暫く休むと聞いたのは、次の日、パトリック兄ちゃんからだった。
《婚約者がイジメられて、婚約破棄、だったらしい》
「善意だったんだよね?」
《善意だった、大事になるのも承知で、敢えて。だから謹慎3日、君は暫くこの寮から出るの禁止》
「ごめんね」
《イーライ、確かに部屋に連れ込まれたミスは有るけど、善意なのは間違っていなかったんだし。僕の方こそごめんね、直ぐに解決させられなくて》
「ううん、他の事情も絡んでるんだろうし、大丈夫」
僕やウォルターにはイーライだけで良くても、イーライには他が必要なのかも知れない。
やっとローズから解放されて、新しい人間関係を築こうとして、監禁されて。
なのに怯えは無い。
寧ろ有るのは、不安や苦悩。
《友達が欲しかった?》
「少し、けど1番は傷付けたくなかった、善意だけなら疑うだけでも傷付けちゃうから。善意だけの人を傷付けたくなかった、優しさじゃなくて、罪を増やしたく無かった」
《そこは貴族に向かないね》
「だよね、自分でもそう思う」
《今の君に罪は》
「ココでは無いにしても、向こうでは罪なんだ、善意を疑うのも傷付けるのも罪。だからコレは罰なんだ、仕方無い、理由も有るしって、思ってる」
《彼は、その君の罪悪感を感じ取ったのかもね、僕も今は凄く監禁したいもの》
「だから寮を出るなって事にしたの?」
《ううん、学園との総意、君を守る為》
「やっぱり辞めた方が」
《問題の解決にはならないよね、問題の無い子が通えないなんて、有ってはいけない事なんだから》
「無意識に何か」
《無いよ、君の振る舞いに問題は無い、寧ろ良くやってる方だけど。嫌なら良いよ、辞めて旅に出て、このイーライを消しちゃおう》
「ケントがね、人付き合いが下手だなって、マジでそうなんだよね。だから、どうしたら良いのかも、どうしたいかも分かんない」
《だから休憩、もう休もう、はい横になって》
「うん、ごめんね、ありがとう」
可哀想だと、可哀想過ぎると、何も手を出せなくなる。
可愛くて可哀想なイーライ、今日は手を出さないでおこう。
『イーライ、食事だよ』
「ありがとう」
イーライが監禁された事件から3日、今度は私達が監禁していまっている様な状態になっている。
最初は少し安心し、楽しいとすら思っていたのに。
今は。
『後は』
「大丈夫、ありがとう、じゃあね」
いつも通りにしたいからと、1人で食べ、1人で勉強をする。
そうして他の生徒と同じ様に過ごし、放課後になってから、やっと甘えてくれる。
可哀想で堪らない。
律儀に、何の監視も無いにも関わらず、真面目に過ごす。
1人、部屋の中で。
『可哀想過ぎると、手を出せない』
《分かる、しかも半ば監禁状態だし、手出しし難いよね》
『少しはサボってくれても構わないと言っているのに』
《真面目に健気にされると、可哀想過ぎて、ね》
そう私達が遠慮と気後れをしていたせいか。
「本当に何も無かったんだけど、嫌になった?」
『違うんだイーライ』
《何も無かったと僕らも思ってるし、そう信じてるけど、イーライが可哀想過ぎて》
「可哀想?」
《他の子なら平気でサボるし愚痴も言う、けど君は被害者なのに文句も愚痴も言わないで、真面目に過ごしてるでしょ?》
『平気なのは分かるんだが、逆に、今までの事を思い起こさせて』
「あぁ、可哀想過ぎてそれどころじゃない?」
《うん》
『すまない、コレは私達の問題なのに、君に言い出させてしまって申し訳無い』
「嫌じゃないんだよね?」
『勿論』
《触れたいよ、ベタベタしたいのは変わらない》
「ごめんね、コレはコレで面白いなと思ってたんだけど、変だよね」
『いや、もう少し、理由が違えば監禁生活も悪くは無いと思う』
《僻地に行けば関わるのは領民とだけだし、僕も少し、最初だけなら良かった》
「良かった、うん、可哀想過ぎると手を出すどころじゃないのは分かる。けど僕はどうしたら良い?」
そこが非常に難問で。
イーライに行動を変えて欲しいワケではなく、けれど自分達の行動を変えるにしても、違和感が。
《そのまま、無理をしないで、したい様にして欲しい》
『それから願いを素直に、いつも通りに』
「じゃあ、暫く我慢する期間にしよう」
『いや、それは』
《今日こそはと思ってたのに》
「いや、折角だし、このまま謹慎が完全に解けるまで何も無しにします」
そうして今までに無い程、長いお預け期間が発生してしまう事に。
どうして、こうなってしまったのか。
多分、魔道具のお陰?
《イーライ》
「奇跡的に何もされて無いんだけど、ごめんね、まさかと思って罠に嵌まった」
《僕も、まさかこんな所に居ると思わなかったよ》
「どうやって?」
《ケントの友達だよ、ココで本を読んでて、閉館になっても君が出入り口に現れないから。ケントから僕へ、彼らと一緒に探し回ってココへ》
「友人の友人にも恵まれてるのに、ごめんね、優しい人かもって思って」
《優しいは優しいかもだけど、間違ってる、隔離だけでは片付かないんだから》
「事情があるかもだし、あまり怒らないでくれない?」
《分かった、先ずは事情を冷静に聞くよ》
「ありがとう、ごめんね」
魔道具じゃなくて友人に救われた。
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やっぱり、ココを辞めるべきなのかな。
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「また君らに迷惑を掛けたし、先生方にも、だから居ない方が良いかなと」
けど、でも、だからって何でだよ。
『俺が言うのは違うとは思うが、それは絶対に間違っている』
《うん、悪くないのに引くのは外交的にも間違ってる、すべき事じゃないよ》
「ほら、馬鹿でも理屈と道理が分かってるんだし、お前は絶対に引くな」
「でも今回は何も無かったから良いけど、次は君達の誰かが関わって、僕に何か有ったら嫌でしょ?そう傷付けたくない、関わって嫌な思いをさせたくない、数少ない友達の友達だから」
「お前も、人付き合いが苦手かよ」
《僕と一緒だね》
『お前と一緒は本当に失礼だと思うぞ』
「お前は口を利くのも烏滸がましいけどな」
『悪かった、すみません、ごめんなさい』
《コイツが噂を少し流しちゃったんだよね、ごめんね、気付けなくて》
「あ、いえ、助けて貰ったし、被害はそう変わらないだろうし」
《そんな凄いの?》
「まぁ、動物の亡骸とか経血ラブレターとか、精子炙り出しレターとか」
『精子炙り出しレター』
「手が込んでんだよなぁ、髪を刺繡糸として刺繍したハンカチとか」
《凄い、好きな人からなら嬉しいけど、大変だね》
『嬉しいのか、髪の毛刺繍入りハンカチ』
「お前は他人の手でも嬉しいから寧ろ良く分かるだろ」
「え、手が届いたの?」
『あ、いや』
「まぁ、ある意味では手が届いちゃってたな」
《大事な部分にね、コイツ凄いデカいんだよ、チ〇コ》
「え、そんな、見せ合うものなの?」
「いや、寧ろ俺らが一方的に見た側面は否定出来ないな」
「それは勃起してる状態でって事?」
《うん、あの柱位は有ったね》
『いや流石に無理だろ、下手をすれば失神するぞ?』
「あの、何で勃起してる時を見る事が有るワケ?」
「浮気現場を俺らが見た」
《最近の2つ名はダブルハンドビッグマン、こう、だから》
『はいすみません性欲が強くて巨根でごめんなさい』
「両手に収まらない程の巨根、な」
《そうそう、2段ベッドが使えないんだよね、突き破っちゃうから》
「凄い、家系なの?」
『いや、マジでこの程度だからな?』
《照れないで良いんだよ?学園1番の巨根男子、最近の皆の憧れの的なんだから》
「でもイーライ、サイズなんて気にするんじゃないぞ、最終的には頭の良さで選ばれるんだからな」
《溜まり過ぎると頭が悪くなる呪いが掛かってるんだよね、難しいよね、巨チ〇コだし》
『そこに大きさは関係無いだろ』
イーライが気まずそうな顔をした時、気付くべきだった。
「ありがとうね、気に掛けてくれて」
《あ、休みたいよね、ごめんね》
「すまん、出直すわ、また明日な」
『お邪魔しました』
俺らの仲が良さそうな事が、追い打ちを掛けたのか。
暫く休むと聞いたのは、次の日、パトリック兄ちゃんからだった。
《婚約者がイジメられて、婚約破棄、だったらしい》
「善意だったんだよね?」
《善意だった、大事になるのも承知で、敢えて。だから謹慎3日、君は暫くこの寮から出るの禁止》
「ごめんね」
《イーライ、確かに部屋に連れ込まれたミスは有るけど、善意なのは間違っていなかったんだし。僕の方こそごめんね、直ぐに解決させられなくて》
「ううん、他の事情も絡んでるんだろうし、大丈夫」
僕やウォルターにはイーライだけで良くても、イーライには他が必要なのかも知れない。
やっとローズから解放されて、新しい人間関係を築こうとして、監禁されて。
なのに怯えは無い。
寧ろ有るのは、不安や苦悩。
《友達が欲しかった?》
「少し、けど1番は傷付けたくなかった、善意だけなら疑うだけでも傷付けちゃうから。善意だけの人を傷付けたくなかった、優しさじゃなくて、罪を増やしたく無かった」
《そこは貴族に向かないね》
「だよね、自分でもそう思う」
《今の君に罪は》
「ココでは無いにしても、向こうでは罪なんだ、善意を疑うのも傷付けるのも罪。だからコレは罰なんだ、仕方無い、理由も有るしって、思ってる」
《彼は、その君の罪悪感を感じ取ったのかもね、僕も今は凄く監禁したいもの》
「だから寮を出るなって事にしたの?」
《ううん、学園との総意、君を守る為》
「やっぱり辞めた方が」
《問題の解決にはならないよね、問題の無い子が通えないなんて、有ってはいけない事なんだから》
「無意識に何か」
《無いよ、君の振る舞いに問題は無い、寧ろ良くやってる方だけど。嫌なら良いよ、辞めて旅に出て、このイーライを消しちゃおう》
「ケントがね、人付き合いが下手だなって、マジでそうなんだよね。だから、どうしたら良いのかも、どうしたいかも分かんない」
《だから休憩、もう休もう、はい横になって》
「うん、ごめんね、ありがとう」
可哀想だと、可哀想過ぎると、何も手を出せなくなる。
可愛くて可哀想なイーライ、今日は手を出さないでおこう。
『イーライ、食事だよ』
「ありがとう」
イーライが監禁された事件から3日、今度は私達が監禁していまっている様な状態になっている。
最初は少し安心し、楽しいとすら思っていたのに。
今は。
『後は』
「大丈夫、ありがとう、じゃあね」
いつも通りにしたいからと、1人で食べ、1人で勉強をする。
そうして他の生徒と同じ様に過ごし、放課後になってから、やっと甘えてくれる。
可哀想で堪らない。
律儀に、何の監視も無いにも関わらず、真面目に過ごす。
1人、部屋の中で。
『可哀想過ぎると、手を出せない』
《分かる、しかも半ば監禁状態だし、手出しし難いよね》
『少しはサボってくれても構わないと言っているのに』
《真面目に健気にされると、可哀想過ぎて、ね》
そう私達が遠慮と気後れをしていたせいか。
「本当に何も無かったんだけど、嫌になった?」
『違うんだイーライ』
《何も無かったと僕らも思ってるし、そう信じてるけど、イーライが可哀想過ぎて》
「可哀想?」
《他の子なら平気でサボるし愚痴も言う、けど君は被害者なのに文句も愚痴も言わないで、真面目に過ごしてるでしょ?》
『平気なのは分かるんだが、逆に、今までの事を思い起こさせて』
「あぁ、可哀想過ぎてそれどころじゃない?」
《うん》
『すまない、コレは私達の問題なのに、君に言い出させてしまって申し訳無い』
「嫌じゃないんだよね?」
『勿論』
《触れたいよ、ベタベタしたいのは変わらない》
「ごめんね、コレはコレで面白いなと思ってたんだけど、変だよね」
『いや、もう少し、理由が違えば監禁生活も悪くは無いと思う』
《僻地に行けば関わるのは領民とだけだし、僕も少し、最初だけなら良かった》
「良かった、うん、可哀想過ぎると手を出すどころじゃないのは分かる。けど僕はどうしたら良い?」
そこが非常に難問で。
イーライに行動を変えて欲しいワケではなく、けれど自分達の行動を変えるにしても、違和感が。
《そのまま、無理をしないで、したい様にして欲しい》
『それから願いを素直に、いつも通りに』
「じゃあ、暫く我慢する期間にしよう」
『いや、それは』
《今日こそはと思ってたのに》
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