入れ替わった彼女

チャロコロ

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日常 3

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 安堵しながら大きく息を吐く。
 「本田だけど、今も俺ん家にいるかな?」
 返事がない。電波が悪かったのか?
 「もしもし?」
 「さっきまでいたけど、帰っちゃった」
 時間的に考えて仕方ないと思いつつも、がっくりと肩を落とした。
 「そっか。色々聞きたいことがあるんだけど、今話せるかな?」
 「いいよ、少しなら」
 「どうして俺の家が分かったの?」
 「ふふっ、秘密」
 「相変わらずだな」
 琴音の知り合いか訊ねてみようと思ったが、遥は自分のことを琴音と言っていたので、ここで名前を出すのはおかしいと思い、話題にするのはやめた。
 「君には話したいことがいっぱいあるから」
 琴音、あるいは遥と呼ぶことで、遥の反応が悪くなるのを恐れた。
 「私もいっぱいあるよ」
 彼女の話し方は中学時代から変わってない。
 はっきりとした口調で、どこかイタズラっぽい雰囲気が出ている。
 「あっ、そうだ。私本田君のために晩ご飯作っておいたから。せっかくだから食べてね」
 「えっ?ご飯作れるの?」
 遥の中学時代からは想像できない。
 「何それ?失礼ね。中学生の時とは違うんだから」
 彼女は笑いながら応える。
 「いやっ、悪い。まさかそんなことしてくれてるだ何て思いもしなかったから」
 「どんだけイメージ悪いのよ。ついでに部屋の掃除もしておいたから感謝しなさい」
 「……恩にきます」
 電話をしながら頭を下げた。
 見た目と少しギャップのある活発な性格も相変わらずだった。
 その後話をした限りでは、遥も仕事をしている様子で、明日も仕事なので帰宅したとのことだった。時間がある時に会う約束をして電話を切った。
 遥が自身のことを琴音と言った理由は彼女なりの冗談かも知れない。
 ということは、遥は琴音の友達か何かだろう。
 遥が琴音から私のことを聞き、懐かしくなって琴音に事情を説明して鍵を借りたのかも知れない。 琴音もしっかりした女性だが、融通が利かない訳ではない。
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