ナミは何でもあり

チャロコロ

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作戦決行

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 私は浅野君のクラスが体育の授業で不在の時に教室に忍び込むと、自作の小型GPSを学生カバンに仕込む。これで浅野君の家は判明する。と言うか最初からこうすれば良かった。
帰宅途中には「ミッションだ、例のチョコレートを大量買いしてこい!」とお父さんにメールを送っておく。「何で?」と返信が来るが、ここは敢えて無視をする。
 これで前準備は完璧だ。私は今日もかわいい!
 風呂に入ると、神経を集中するために両手を合わせてお祈りをする。これを毎日行えば胸が大きくなるらしい。心なしか胸が大きく……気のせいか。
 ベッドに入ると天井を注視する。
 今夜は浅野君に会っても恥ずかしくないようにかわいいパジャマを着る。
 一時間お風呂に入ったし、いつもはしないコンディショナーも使い、風呂上がりにはお母さんの部屋から拝借した顔パックを使った。
 今夜はついに浅野君の家へお邪魔して、私と花子でとり憑く。これで浅野君は私の虜になる。長年夢見てきたことがついに現実となる時がきたのだ。
 時計を見ると、午後11時を回っている。
 「もうそろそろね」
 長いまつ毛の奥底にある、私の妖艶な瞳は天井を仰ぐ。
 用意した大量のチョコレートはピラミッド型に積んである。これには2時間もの時間を要した。おかげで明日は筋肉痛間違いなしだ。
 いつの間にかグラスに注がれたオレンジジュースをテーブルに置き、ふう、と息を吐く。大きなゲップも出た、ちょっと飲み過ぎた。腹からタプタプ音がする。
 胃薬を飲んで胃腸を整えると、いよいよ本番だ!
 「幽体離脱ー!」
 お約束の掛け声と共に、私と花子が幽体として登場する。花子は眠っている。
 「花子、起きろ!」
 私が口を開いても、花子は寝息を立てたまま起きようとしない。
 肩を揺すっても起きそうにないので、助走をつけて「とうっ!」というボイスを上げて花子にダイブをする。
 「うげっ!」
 ドスンという音と時を同じくして、花子のうめき声が部屋中に響く。
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