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先輩と掃除
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散乱している本は本棚に詰め込めるだけ詰め込んだが、それでも半分以上が入りきらなかったので、大きさを揃えて部屋の端に積み上げた。
本は英語で書かれた分厚い哲学書やら、歴史を感じさせる文学全集やら、今話題のライトノベルやら、PTAの皆様が発狂しそうな18歳未満お断りの禁書まで様々だ。
つーか最後のにいたっては何であるんだ。
本の整理が終わった後は、掃除機を借りてきて、大量のホコリを一網打尽。
30分経過したときには、足の踏み場くらいはあるようになった。
「どうせすぐに元に戻るというのに、何故人は掃除をするんだい? まったくもって理解不能だよ」
ちなみに先輩は何一つ協力せずに、パソコンで小説を書いていた。
そもそもこれは学校の施設であって先輩の施設ではない。 よくもまあ文芸部の顧問はこんな横暴を許しているものだ。
「大丈夫だよ。うちの顧問は寛容でね、よっぽどのことが無い限り好きにしていいってお墨付きを貰っているんだ」
それは寛容と言うより匙を投げられているという表現の方がふさわしいのでは?
そしてその顧問と覚しき人物は影も形も見回らない
「この部屋には来ないよ。部室に行こうとすると頭痛が発生するという奇病を患っているみたいでね」
奇病では無く野生の勘と言うのだろう。
それが無かった僕は、部活初日にもかかわらず年末大掃除並の重労働を強いられているのだワハハ。
「人聞きの悪いことを言わないでくれるかな。これは君が自発的に……悪く言えば勝手にやったことだろう。まったく、本の配置をまた覚えなくっちゃあいけないじゃないか。整理されたものなんて面白みに欠ける。いかなるものも混沌より産まれるというのに」
高校生になって厨二病は痛いですよ先輩。
「やかましい。作家なんてのはどいつもこいつもいい年こいた厨二病の集まりさ。いや、それ以上にタチが悪い。なにせ妄想を自分の中だけで完結できずに文字にして、他人に見せるなんて痴態を晒しているんだからね。露出狂とそう変わらないよ。連中は肉体を露出し、作家は心を露出しているって訳さ」
盛大にブーメランをぶん投げている先輩だったが、その顔はどこか誇らしげだった。
つまり先輩は誇り高き露出狂ということか。
なるほど納得した。
「そこは納得しなくていいんだよ」
本は英語で書かれた分厚い哲学書やら、歴史を感じさせる文学全集やら、今話題のライトノベルやら、PTAの皆様が発狂しそうな18歳未満お断りの禁書まで様々だ。
つーか最後のにいたっては何であるんだ。
本の整理が終わった後は、掃除機を借りてきて、大量のホコリを一網打尽。
30分経過したときには、足の踏み場くらいはあるようになった。
「どうせすぐに元に戻るというのに、何故人は掃除をするんだい? まったくもって理解不能だよ」
ちなみに先輩は何一つ協力せずに、パソコンで小説を書いていた。
そもそもこれは学校の施設であって先輩の施設ではない。 よくもまあ文芸部の顧問はこんな横暴を許しているものだ。
「大丈夫だよ。うちの顧問は寛容でね、よっぽどのことが無い限り好きにしていいってお墨付きを貰っているんだ」
それは寛容と言うより匙を投げられているという表現の方がふさわしいのでは?
そしてその顧問と覚しき人物は影も形も見回らない
「この部屋には来ないよ。部室に行こうとすると頭痛が発生するという奇病を患っているみたいでね」
奇病では無く野生の勘と言うのだろう。
それが無かった僕は、部活初日にもかかわらず年末大掃除並の重労働を強いられているのだワハハ。
「人聞きの悪いことを言わないでくれるかな。これは君が自発的に……悪く言えば勝手にやったことだろう。まったく、本の配置をまた覚えなくっちゃあいけないじゃないか。整理されたものなんて面白みに欠ける。いかなるものも混沌より産まれるというのに」
高校生になって厨二病は痛いですよ先輩。
「やかましい。作家なんてのはどいつもこいつもいい年こいた厨二病の集まりさ。いや、それ以上にタチが悪い。なにせ妄想を自分の中だけで完結できずに文字にして、他人に見せるなんて痴態を晒しているんだからね。露出狂とそう変わらないよ。連中は肉体を露出し、作家は心を露出しているって訳さ」
盛大にブーメランをぶん投げている先輩だったが、その顔はどこか誇らしげだった。
つまり先輩は誇り高き露出狂ということか。
なるほど納得した。
「そこは納得しなくていいんだよ」
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