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猫かぶり聖女×奴隷吸血鬼
05
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「シャシャさま、シャシャさまぁ……っ!」
大の男がわたしに縋りつきながら、必死に名前を呼ぶ。馬車の中は、ドドが何度も出した精液の臭いでむせ返っていた。
長い吐精が終わっても、ドドの欲は固いまま。まだ足りないらしい。しゅる、と手淫を続けると、ドドが、ひと際高い声を上げた。
「床に、こんなに出したのに、まだ物足りないなんて」
床には、普通の人間の、成人男性とは比べ物にならないくらいの精液が、べっとりとついている。まあ、掃除するのわたしじゃないし、別にいい。
行きと違って、帰りは民衆の出迎えがないから見られる心配もない。たまに誰か、平民と出くわしても、馬車から手を振ればいいだけだから、床に窓から見えない範囲に何があろうと関係ないのだ。
「やめ、やめ、てっ……、先、先ほど……ああっ!」
びくびくと、ドドの内ももが震える。早速限界が近いらしい。それでも、わたしは手を緩めない。この状態での「やめて」が、本当にやめてほしいパターンだったことなんて一度もない。
そのまま、二度目の射精を促そうとしたとき――。
「せ、いじょ、さま……っ」
「――は?」
ドドのその言葉を聞いてわたしはぎゅっと手に力を込めた。ドドの、息が詰まるような声が聞こえる。
「誰が、なんだって?」
自分でもびっくりするくらい、固い声。わたしの口から出ている。
「も、もうしわけ――ぐっ!」
わたしはドドのモノから手を離し、謝罪しようとしているドドの肩を思いっきりひっぱたく。聖女の力を込めて。
ドドはあっけなく椅子から落ちる。咄嗟に手をつくのが間に合ったようで、向かいの椅子に顔面を打ち付けるのは免れたようだ。でも、体勢に気を使う余裕までなかったようで、わたしの方に尻を向けるような体勢になった。下半身だけ、全部脱がせているので、かなり間抜けな格好である。
ドドが姿勢を直す前に、わたしは目の前の尻を思いっきりひっぱたいた。
「何が聖女よ! わたしの名前は! 『聖女』じゃない!」
バチン、バチン、と、何度も、力の限りひっぱたく。わたし自身の手も痛いくらいだったが、そんなのは関係ない。
二、三度叩いただけで、ドドの尻は真っ赤になる。それでも、手を止める気にはならなかった。
――バチィン!
「――うぅっ!」
ひと際強く叩くと、ドドが呻き声を上げる。
「ドド! わたしの名前は!? 言ってみなさいよ!」
「しゃ、シャシャさま、シャシャ様ですっ……! ぐぅっ!」
「分かってるなら間違えるな!」
もう一度、強くひっぱたこうとしたそのときだった。
――コンコンコン。
車体を三度叩く音。その音に、わたしは一瞬で我に返る。もうすぐ街につくという、御者の合図だ。……もうそんな時間?
わたしは荒げた息を整えるため、軽く深呼吸をする。
「……ドド、街に入るからそのまま頭を下げて――あら」
馬車の外からドドが見えないよう、隠れて貰おうと彼を見たとき、床に散る精液が、増えていることに気が付く。
大の男がわたしに縋りつきながら、必死に名前を呼ぶ。馬車の中は、ドドが何度も出した精液の臭いでむせ返っていた。
長い吐精が終わっても、ドドの欲は固いまま。まだ足りないらしい。しゅる、と手淫を続けると、ドドが、ひと際高い声を上げた。
「床に、こんなに出したのに、まだ物足りないなんて」
床には、普通の人間の、成人男性とは比べ物にならないくらいの精液が、べっとりとついている。まあ、掃除するのわたしじゃないし、別にいい。
行きと違って、帰りは民衆の出迎えがないから見られる心配もない。たまに誰か、平民と出くわしても、馬車から手を振ればいいだけだから、床に窓から見えない範囲に何があろうと関係ないのだ。
「やめ、やめ、てっ……、先、先ほど……ああっ!」
びくびくと、ドドの内ももが震える。早速限界が近いらしい。それでも、わたしは手を緩めない。この状態での「やめて」が、本当にやめてほしいパターンだったことなんて一度もない。
そのまま、二度目の射精を促そうとしたとき――。
「せ、いじょ、さま……っ」
「――は?」
ドドのその言葉を聞いてわたしはぎゅっと手に力を込めた。ドドの、息が詰まるような声が聞こえる。
「誰が、なんだって?」
自分でもびっくりするくらい、固い声。わたしの口から出ている。
「も、もうしわけ――ぐっ!」
わたしはドドのモノから手を離し、謝罪しようとしているドドの肩を思いっきりひっぱたく。聖女の力を込めて。
ドドはあっけなく椅子から落ちる。咄嗟に手をつくのが間に合ったようで、向かいの椅子に顔面を打ち付けるのは免れたようだ。でも、体勢に気を使う余裕までなかったようで、わたしの方に尻を向けるような体勢になった。下半身だけ、全部脱がせているので、かなり間抜けな格好である。
ドドが姿勢を直す前に、わたしは目の前の尻を思いっきりひっぱたいた。
「何が聖女よ! わたしの名前は! 『聖女』じゃない!」
バチン、バチン、と、何度も、力の限りひっぱたく。わたし自身の手も痛いくらいだったが、そんなのは関係ない。
二、三度叩いただけで、ドドの尻は真っ赤になる。それでも、手を止める気にはならなかった。
――バチィン!
「――うぅっ!」
ひと際強く叩くと、ドドが呻き声を上げる。
「ドド! わたしの名前は!? 言ってみなさいよ!」
「しゃ、シャシャさま、シャシャ様ですっ……! ぐぅっ!」
「分かってるなら間違えるな!」
もう一度、強くひっぱたこうとしたそのときだった。
――コンコンコン。
車体を三度叩く音。その音に、わたしは一瞬で我に返る。もうすぐ街につくという、御者の合図だ。……もうそんな時間?
わたしは荒げた息を整えるため、軽く深呼吸をする。
「……ドド、街に入るからそのまま頭を下げて――あら」
馬車の外からドドが見えないよう、隠れて貰おうと彼を見たとき、床に散る精液が、増えていることに気が付く。
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