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8話 防壁とゴーレムとお肉!
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朝、日が昇ってから、村を囲む防壁を作りはじめた。
本当は家とか、生活が豊かになるものを作りたかったのだけど、夜にあんなものを見せられてしまえば、後回しだ。
最優先は村の安全の確保だ。
特にフェル達がいなくても守れるくらいには堅くしておきたい。
でも防壁か?
どうやって作ろうかな?
材料はどうする?
木?それとも土か?
どちらにするとしても、今いる子達じゃ作るのは難しい。
となればと召喚書を開いた。
出来れば土か木を操れる子、または効率よく作業出来る子がいいな。
お!ゴーレムがいた!
なになに?
泥人形。生きるのに空気も食物も必要としない。
そして自在に土を操ることができる、か。
うん、ちょうどいいね。
この子にしよう。
ゴーレムのページを開いて、来い!と強く念じる。
そしてゴーレムくんがやって来てくれた。
さっそくゴーレムくんの能力をみせてもらう。
おや?命令したらゴーレムくんが、地面に手をあてはじめたぞ?
おお!すごい。
ゴーレムくんが手を当てたら、その周囲の土が自由自在に動いていってる!
土を自在にあやつるってこういうことか。
いいぞ、この力があればちょっとした堀とか壁くらいならすぐに作れてしまうだろう。
さすがに土壁は景観が悪くなるからやらないけど、堀を作って、そこに木の枝の柵でも追加すれば、防御としては十分だ。
ゴーレムくんにはどんどん村の周りに堀を作ってもらう。
そうしている間に僕は近くの森から枝を拾ってきて、それをツタで縛ってつくる簡易的な柵を作っていく。
枝を運ぶのはフェルに手伝ってもらう。
スラは僕の頭の上で応援だ。
ひんやりしていて、気持ちがいい。
ひいひい。
でも、おもったより大変だ。
正直、これも召喚術で解決しようと思ったが、なんだかみんなに頼ってばかりだとわるいなあという罪悪感のため、自分でやっている。
だが、体を動かすのは悪くない気分だ。
ずうっとパソコンの前でやりたくない仕事をしていた前世と比べれば、すごく楽しい。
「旅人さま!少し休憩しませんか?」
しばらく作業していると、ラナちゃんが声を掛けてきてくれた。
手には木のコップだ。
水をもって来てくれたようだ。
そしてフェルとスラ用の器まである。
ちょうど喉がからからであったため、ありがとうとお礼をいって受け取る。
飲んでみるとただの水ではなかった。
甘酸っぱくておいしい。
フェルもスラも喜んで飲んでいた。
「えへへ。トレント様の木の実を搾って飲み物にしてみました!喜んでもらえてよかったです!」
ラナちゃんは尻尾をブンブンと振りながらわらいながらいった。
今、トレントには光合成と、木の実の生成に集中してもらっている。
だからかなり木の実に関しては余裕がある状況だ。
それに木の実をそのままかじるだけだと、飽きもかならずやってくる。
こういう工夫は大歓迎だった。
「もうじき、狩りにいったみんなも帰ってきます!あ!いってるそばから!」
「タクマ様!ラナ!大きいのが取れましたぞ!」
振り向くと、狩りに出ていた人達が帰ってきた。
数人がかりで大きなイノシシを担いできている。
おお、すごい。大量じゃないか。
「やっぱり、昨日の襲撃での被害でゴブリン共、おとなしくなっていました。おかげで大量です」
彼らの話によると、ゴブリン達というのはとてもやっかいな生き物であるらしい。
一匹一匹の戦闘力は高くはないが、何しろ数が多い。
そのため食料の奪い合いが頻繁に起きていて、そのせいであれほどこの村じゃ食料難になっていたのだ。
加えて悪知恵も働き、矢に毒を塗ったりするので村の人々はそうとう苦しめられたとのことだった。
・・・ちなみにスラはその毒ごとケガ人を治療してしまっていたらしい。
解毒方法も見つかっていないのに不思議だと、彼らは驚いていた。
スラ。
君、すました顔してとんでもないことしてたんだんな。
スラはプルプルと震える。
ただそんなゴブリン達も昨日の戦闘で大分数が減り、しばらくは積極的に関わってこないだろうとの事だ。
そのおかげで大きな獲物もとれた。
今日は、念願のお肉だ。
やったぜ。
本当は家とか、生活が豊かになるものを作りたかったのだけど、夜にあんなものを見せられてしまえば、後回しだ。
最優先は村の安全の確保だ。
特にフェル達がいなくても守れるくらいには堅くしておきたい。
でも防壁か?
どうやって作ろうかな?
材料はどうする?
木?それとも土か?
どちらにするとしても、今いる子達じゃ作るのは難しい。
となればと召喚書を開いた。
出来れば土か木を操れる子、または効率よく作業出来る子がいいな。
お!ゴーレムがいた!
なになに?
泥人形。生きるのに空気も食物も必要としない。
そして自在に土を操ることができる、か。
うん、ちょうどいいね。
この子にしよう。
ゴーレムのページを開いて、来い!と強く念じる。
そしてゴーレムくんがやって来てくれた。
さっそくゴーレムくんの能力をみせてもらう。
おや?命令したらゴーレムくんが、地面に手をあてはじめたぞ?
おお!すごい。
ゴーレムくんが手を当てたら、その周囲の土が自由自在に動いていってる!
土を自在にあやつるってこういうことか。
いいぞ、この力があればちょっとした堀とか壁くらいならすぐに作れてしまうだろう。
さすがに土壁は景観が悪くなるからやらないけど、堀を作って、そこに木の枝の柵でも追加すれば、防御としては十分だ。
ゴーレムくんにはどんどん村の周りに堀を作ってもらう。
そうしている間に僕は近くの森から枝を拾ってきて、それをツタで縛ってつくる簡易的な柵を作っていく。
枝を運ぶのはフェルに手伝ってもらう。
スラは僕の頭の上で応援だ。
ひんやりしていて、気持ちがいい。
ひいひい。
でも、おもったより大変だ。
正直、これも召喚術で解決しようと思ったが、なんだかみんなに頼ってばかりだとわるいなあという罪悪感のため、自分でやっている。
だが、体を動かすのは悪くない気分だ。
ずうっとパソコンの前でやりたくない仕事をしていた前世と比べれば、すごく楽しい。
「旅人さま!少し休憩しませんか?」
しばらく作業していると、ラナちゃんが声を掛けてきてくれた。
手には木のコップだ。
水をもって来てくれたようだ。
そしてフェルとスラ用の器まである。
ちょうど喉がからからであったため、ありがとうとお礼をいって受け取る。
飲んでみるとただの水ではなかった。
甘酸っぱくておいしい。
フェルもスラも喜んで飲んでいた。
「えへへ。トレント様の木の実を搾って飲み物にしてみました!喜んでもらえてよかったです!」
ラナちゃんは尻尾をブンブンと振りながらわらいながらいった。
今、トレントには光合成と、木の実の生成に集中してもらっている。
だからかなり木の実に関しては余裕がある状況だ。
それに木の実をそのままかじるだけだと、飽きもかならずやってくる。
こういう工夫は大歓迎だった。
「もうじき、狩りにいったみんなも帰ってきます!あ!いってるそばから!」
「タクマ様!ラナ!大きいのが取れましたぞ!」
振り向くと、狩りに出ていた人達が帰ってきた。
数人がかりで大きなイノシシを担いできている。
おお、すごい。大量じゃないか。
「やっぱり、昨日の襲撃での被害でゴブリン共、おとなしくなっていました。おかげで大量です」
彼らの話によると、ゴブリン達というのはとてもやっかいな生き物であるらしい。
一匹一匹の戦闘力は高くはないが、何しろ数が多い。
そのため食料の奪い合いが頻繁に起きていて、そのせいであれほどこの村じゃ食料難になっていたのだ。
加えて悪知恵も働き、矢に毒を塗ったりするので村の人々はそうとう苦しめられたとのことだった。
・・・ちなみにスラはその毒ごとケガ人を治療してしまっていたらしい。
解毒方法も見つかっていないのに不思議だと、彼らは驚いていた。
スラ。
君、すました顔してとんでもないことしてたんだんな。
スラはプルプルと震える。
ただそんなゴブリン達も昨日の戦闘で大分数が減り、しばらくは積極的に関わってこないだろうとの事だ。
そのおかげで大きな獲物もとれた。
今日は、念願のお肉だ。
やったぜ。
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