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52話 少女のガワをかぶった魔王様③
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夜、町から帰ってきて温泉に浸かる。
疲れが湯に溶けていくのがわかった。
思わずふわ~と息が漏れる。
フェルもトロンと溶けてしまいそうになっていた。
今日は入るのが遅かったから温泉は2人占めだ。
広い浴場を贅沢に使える。
みんなで入るのもいいけど、こういうのも悪くないと思った。
しばらく湯に浸かりながらのんびりしていると、
「じゃまするぞ」
という声が聞こえてきた。
思わず驚いて振り向くと、そこにはベルさんがいるではないか。
タオルを体に巻き、なぜか男湯に入って来ている。
なんでぇ!っと思わず僕は立ち上がった。
けれどベルさんは気にもとめずに、良いではないかと一緒に湯船に浸かってくる。
しかも真横に。
温泉は広いのでわざわざ隣である必要はないのに。
な、なんだこの状況だ。
「お先に失礼します」
まったく落ち着けないので先に温泉から上がろうとする。
でもベルさんは、わしと風呂が入れんのか?といいながら僕の腕を掴み、それをとめる。
そして僕の顔を見つめながら、笑みを浮かべた。
「この村、隅から隅までみさせて貰もらったが、すべて異常じゃ。おぬしが元凶じゃな?その力がほしい。取引せぬか?」
と言った。
「?」
僕は意味が分からず首を傾げる。
でもベルさんは続けた。
「儂の配下にならんかの?なってくれればこの体、おぬしの好きに使ってよいぞ?きっと気に入るだろう」
そう言って、自身の体を僕へと押し当ててくる。
柔らかい何かが、腕に当たった気がした。
フェルは見つめているが威嚇はしていない。
敵意はないようだった。となれば純粋な勧誘か。
「すみません。それは無理です」
僕は迷うことはせず、きっぱりと勧誘を断る。
彼女のいう配下というのが何かは分からない。
でも僕はこの村にいたい。
この村の皆のために頑張りたい。
今の所他の誰かのために動くつもりはなかった。
それに村長さんにラナちゃんと一緒にいてほしいと頼まれてもいるからな。
まあ、この村が十分に発展してもう僕がいらないよっとなったら別の所にいってもいいと思うけど。
その時にはラナちゃんも、好きな人でも見つけて、もう僕は必要ないだろうから。
それと取引はもっと健全なものにほしいです、とベルさんに伝えると、彼女はむうと不満そうな顔をしていた。
「色仕掛けが効かぬか。つまらぬやつめ。だが分かった。おぬし、この村に必要とされなくなったら、我が配下に加わるのだな?」
「ええ、その可能性はありますね」
「よろしい、ならば・・・」
「ああ!やっぱりここにいた!」
ベルさんが何か言いかけたとき、温泉に別の叫び声が響き彼女の声をかき消した。
声の主はサラさんだった。
彼女もバスタオル一枚で、男湯へと侵入してくる。
そしてベルさんを掴み女湯に入れ!と彼女を運んでいくのであった。
・・・一件落着、かな?
一時はどうなることかと思ったよ。
でもベルさん、何を言いかけてたんだろう?
後で聞いてみようと思った。
疲れが湯に溶けていくのがわかった。
思わずふわ~と息が漏れる。
フェルもトロンと溶けてしまいそうになっていた。
今日は入るのが遅かったから温泉は2人占めだ。
広い浴場を贅沢に使える。
みんなで入るのもいいけど、こういうのも悪くないと思った。
しばらく湯に浸かりながらのんびりしていると、
「じゃまするぞ」
という声が聞こえてきた。
思わず驚いて振り向くと、そこにはベルさんがいるではないか。
タオルを体に巻き、なぜか男湯に入って来ている。
なんでぇ!っと思わず僕は立ち上がった。
けれどベルさんは気にもとめずに、良いではないかと一緒に湯船に浸かってくる。
しかも真横に。
温泉は広いのでわざわざ隣である必要はないのに。
な、なんだこの状況だ。
「お先に失礼します」
まったく落ち着けないので先に温泉から上がろうとする。
でもベルさんは、わしと風呂が入れんのか?といいながら僕の腕を掴み、それをとめる。
そして僕の顔を見つめながら、笑みを浮かべた。
「この村、隅から隅までみさせて貰もらったが、すべて異常じゃ。おぬしが元凶じゃな?その力がほしい。取引せぬか?」
と言った。
「?」
僕は意味が分からず首を傾げる。
でもベルさんは続けた。
「儂の配下にならんかの?なってくれればこの体、おぬしの好きに使ってよいぞ?きっと気に入るだろう」
そう言って、自身の体を僕へと押し当ててくる。
柔らかい何かが、腕に当たった気がした。
フェルは見つめているが威嚇はしていない。
敵意はないようだった。となれば純粋な勧誘か。
「すみません。それは無理です」
僕は迷うことはせず、きっぱりと勧誘を断る。
彼女のいう配下というのが何かは分からない。
でも僕はこの村にいたい。
この村の皆のために頑張りたい。
今の所他の誰かのために動くつもりはなかった。
それに村長さんにラナちゃんと一緒にいてほしいと頼まれてもいるからな。
まあ、この村が十分に発展してもう僕がいらないよっとなったら別の所にいってもいいと思うけど。
その時にはラナちゃんも、好きな人でも見つけて、もう僕は必要ないだろうから。
それと取引はもっと健全なものにほしいです、とベルさんに伝えると、彼女はむうと不満そうな顔をしていた。
「色仕掛けが効かぬか。つまらぬやつめ。だが分かった。おぬし、この村に必要とされなくなったら、我が配下に加わるのだな?」
「ええ、その可能性はありますね」
「よろしい、ならば・・・」
「ああ!やっぱりここにいた!」
ベルさんが何か言いかけたとき、温泉に別の叫び声が響き彼女の声をかき消した。
声の主はサラさんだった。
彼女もバスタオル一枚で、男湯へと侵入してくる。
そしてベルさんを掴み女湯に入れ!と彼女を運んでいくのであった。
・・・一件落着、かな?
一時はどうなることかと思ったよ。
でもベルさん、何を言いかけてたんだろう?
後で聞いてみようと思った。
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