3 / 56
第3話 ついに本気を出す!
しおりを挟む
クラスの生徒15人がそれぞれの席に着く。
俺のクラスは首席合格者の俺と、推薦入学者3人を含んだ、エリートクラスだ。
1年生の中でトップの特別クラス。だからもしこのクラスで1位が取れれば、必然的に学年1位──よほどのことがない限りはそういうこと。
ブレイズには無能と言われ続けている俺も、別にこのクラス内で下ってわけでもなく、ここまでの小テストや単元テストでもまったく目立たない真ん中の方だった。
それもなぜか、ブレイズは俺ばかりに突っかかってくるんだよなぁ。
まあ、実技の方で、俺は今までスキルを発動したことがない。
というか、派手に何か技を繰り出したりしたことがない。
だからほとんどの連中は俺がスキルなしのポンコツだと錯覚するわけだ。
「さてさて、炎ボーイに実力見せつけてやろーぜ」
席に座る前、ゲイルがにやにやしながら言ってきた。
軽く頷いておいたが、今回は本気だ。
多少目立つことにはなるが、ここで強さを見せておくことも、今後の平和で静かな生活のために必須なのかもしれない。
もしかしたら、これを機にブレイズも絡んでこなくなるかも。
それよりいいことなんてないじゃないか。
「では、吾輩の合図で試験開始だ。よいか、くれぐれもカンニングなどの不正行為をしないこと。吾輩にはすべてお見通しといったところだ。解答用紙を見れば、カンニングをした、不正行為を働いた、などという情報はすべて、吾輩の目に映る」
担任のブレイン・イーグルアイ先生が俺たちを脅す。
そうそう、この世界では誰もがスキルを持っていることが当たり前だ。
それで、俺はスキルなしだと思われている。そりゃあ、無能って言われるのも無理はない。
イーグルアイ先生はどう思っているんだろうか?
あの分析眼を使えば、俺の情報がわかる?
てことは、俺が異世界から来たってことも、本当は実力を隠していたってことも、丸見えなのか?
「では、試験開始!」
準備する暇なくテストが始まった。
机と向き合い、問題を解いていく。
書くものは鉛筆でもシャーペンでもなく、インクをつけた羽ペン。
筆記試験がある教科は少ない。
午前中でたった4教科終わらせれば、あとは実技試験に移る。
戦士になるために筆記試験ばかりやっても、あんまり意味がないってことか。
最初に戦うテストは魔術基礎の筆記。
呪文の名前や、魔術の歴史、王国で活躍した偉大な魔術師についての知識が問われる。俺にとってはけっこう簡単だ。
前世で面白くもないテストを受けさせられた身からすると、呪文を覚えることが楽しくてしかたない。
「終了! ただちに手を止め、問題用紙を裏返すように!」
ようやく最初のテストが終わった。
近くの生徒の口から、難しかった、というような小さな声も聞こえてくる。
俺は全部解いてしまっていた。
それも、完璧に。
「では10分間の休憩を取り、次は武器学の筆記に入る。吾輩を失望させるでない。ベストを尽くせ!」
***
それから同じような感じで午前中のテストが終わり、イーグルアイ先生の採点タイムに入った。
とはいえ、あまり時間はかからない。
ひとつの教科、15人分のテストを採点するのにかかる時間はだいたい20秒。1枚につき1秒ちょっとで分析しているらしい。
最初に受けた魔術基礎の他に、武器学、王国史、そしてスキル学基礎。
どれも俺には簡単だった。
採点の途中、イーグルアイ先生が目を細めて俺の方を見ていたようななかったような。
驚いていたのか、それとも……。
「すべての採点が終了した」
担任のひとことで、クラスの雰囲気が引き締まる。
斜め前の席のブレイズは相変わらずだった。
燃える目で俺を睨む。本気でやったのか、と脅している感じだった。
はいはい、本気でやりました。
「吾輩の所感としては、なかなか悪くない。特に今回、非常に優れた点数を叩き出した者も存在する」
クラスのほとんどが──俺とゲイルとブレイズ以外が──ルミナス・グローリーを見た。
ルミナスは成績優秀で、このクラスの推薦入学者3人のうちのひとりだ。
俺にも明るい笑顔で挨拶してくる、優しいやつ。それでいて頭もよく、スキルも派手だ。
確かに人気出るよな。
「優れた点数、いや、この4教科すべてにおいて満点を獲得している」
一気にクラスが騒がしくなった。
ルミナスなのか、ルミナスじゃないのか。
他に名前が上がったやつといえば──。
「案外ゲイルとか!?」
「あー、それあるかも!」
まさかのゲイル。
いや、それも否定はできない。
ああ見えてもゲイルは優秀な生徒。それに加えクラスのムードメーカーでもある。
「いやいや、おれなわけないっての。だってさ、王国史の問題でわかんなかったとこ、『ゲイル』って書いたんだぜ」
ゲイルのひとことで、クラスが爆笑の渦に包まれる。
俺も少しだけ笑ってしまった。ブレイズの頬でさえ緩んでいる。
へぇ。
ブレイズも笑うんだ。やっぱりゲイルはすごい。
「ねえねえ、ジャックくんはどうだった? リリーね、いっぱい空白作っちゃった」
えへへ、みたいな感じで隣のリリーが話しかけてくる。
前世ではこんな純粋で可愛い美少女はいなかった。俺は恵まれている。
「静粛に! 少し浮かれてはいまいか? まだ皆には実技試験が残っている」
うるさくなっていたクラスが、今度は水を打ったように静かになった。
「しかし、この完璧な点数を獲得した生徒は称えたい。吾輩としても正直なところ、感心している」
「おっ、あのイーグルアイ先生からの感心きたー!」
ゲイルが叫ぶ。
俺より2個前の席にいるゲイルは後ろを振り返って俺を見ていた。誇らしげな目だ。
なんでゲイルがそこまで嬉しいのか。それは謎。
即座にイーグルアイ先生がゲイルを睨む。黙れ、ということだ。
「では称えよう。4教科満点の誇るべき生徒は──」
まだほとんどの生徒がルミナスを見ている。
ルミナスは、違う、とでも言うように首を横に振っていた。
「──ジャック・ストロングだ」
俺のクラスは首席合格者の俺と、推薦入学者3人を含んだ、エリートクラスだ。
1年生の中でトップの特別クラス。だからもしこのクラスで1位が取れれば、必然的に学年1位──よほどのことがない限りはそういうこと。
ブレイズには無能と言われ続けている俺も、別にこのクラス内で下ってわけでもなく、ここまでの小テストや単元テストでもまったく目立たない真ん中の方だった。
それもなぜか、ブレイズは俺ばかりに突っかかってくるんだよなぁ。
まあ、実技の方で、俺は今までスキルを発動したことがない。
というか、派手に何か技を繰り出したりしたことがない。
だからほとんどの連中は俺がスキルなしのポンコツだと錯覚するわけだ。
「さてさて、炎ボーイに実力見せつけてやろーぜ」
席に座る前、ゲイルがにやにやしながら言ってきた。
軽く頷いておいたが、今回は本気だ。
多少目立つことにはなるが、ここで強さを見せておくことも、今後の平和で静かな生活のために必須なのかもしれない。
もしかしたら、これを機にブレイズも絡んでこなくなるかも。
それよりいいことなんてないじゃないか。
「では、吾輩の合図で試験開始だ。よいか、くれぐれもカンニングなどの不正行為をしないこと。吾輩にはすべてお見通しといったところだ。解答用紙を見れば、カンニングをした、不正行為を働いた、などという情報はすべて、吾輩の目に映る」
担任のブレイン・イーグルアイ先生が俺たちを脅す。
そうそう、この世界では誰もがスキルを持っていることが当たり前だ。
それで、俺はスキルなしだと思われている。そりゃあ、無能って言われるのも無理はない。
イーグルアイ先生はどう思っているんだろうか?
あの分析眼を使えば、俺の情報がわかる?
てことは、俺が異世界から来たってことも、本当は実力を隠していたってことも、丸見えなのか?
「では、試験開始!」
準備する暇なくテストが始まった。
机と向き合い、問題を解いていく。
書くものは鉛筆でもシャーペンでもなく、インクをつけた羽ペン。
筆記試験がある教科は少ない。
午前中でたった4教科終わらせれば、あとは実技試験に移る。
戦士になるために筆記試験ばかりやっても、あんまり意味がないってことか。
最初に戦うテストは魔術基礎の筆記。
呪文の名前や、魔術の歴史、王国で活躍した偉大な魔術師についての知識が問われる。俺にとってはけっこう簡単だ。
前世で面白くもないテストを受けさせられた身からすると、呪文を覚えることが楽しくてしかたない。
「終了! ただちに手を止め、問題用紙を裏返すように!」
ようやく最初のテストが終わった。
近くの生徒の口から、難しかった、というような小さな声も聞こえてくる。
俺は全部解いてしまっていた。
それも、完璧に。
「では10分間の休憩を取り、次は武器学の筆記に入る。吾輩を失望させるでない。ベストを尽くせ!」
***
それから同じような感じで午前中のテストが終わり、イーグルアイ先生の採点タイムに入った。
とはいえ、あまり時間はかからない。
ひとつの教科、15人分のテストを採点するのにかかる時間はだいたい20秒。1枚につき1秒ちょっとで分析しているらしい。
最初に受けた魔術基礎の他に、武器学、王国史、そしてスキル学基礎。
どれも俺には簡単だった。
採点の途中、イーグルアイ先生が目を細めて俺の方を見ていたようななかったような。
驚いていたのか、それとも……。
「すべての採点が終了した」
担任のひとことで、クラスの雰囲気が引き締まる。
斜め前の席のブレイズは相変わらずだった。
燃える目で俺を睨む。本気でやったのか、と脅している感じだった。
はいはい、本気でやりました。
「吾輩の所感としては、なかなか悪くない。特に今回、非常に優れた点数を叩き出した者も存在する」
クラスのほとんどが──俺とゲイルとブレイズ以外が──ルミナス・グローリーを見た。
ルミナスは成績優秀で、このクラスの推薦入学者3人のうちのひとりだ。
俺にも明るい笑顔で挨拶してくる、優しいやつ。それでいて頭もよく、スキルも派手だ。
確かに人気出るよな。
「優れた点数、いや、この4教科すべてにおいて満点を獲得している」
一気にクラスが騒がしくなった。
ルミナスなのか、ルミナスじゃないのか。
他に名前が上がったやつといえば──。
「案外ゲイルとか!?」
「あー、それあるかも!」
まさかのゲイル。
いや、それも否定はできない。
ああ見えてもゲイルは優秀な生徒。それに加えクラスのムードメーカーでもある。
「いやいや、おれなわけないっての。だってさ、王国史の問題でわかんなかったとこ、『ゲイル』って書いたんだぜ」
ゲイルのひとことで、クラスが爆笑の渦に包まれる。
俺も少しだけ笑ってしまった。ブレイズの頬でさえ緩んでいる。
へぇ。
ブレイズも笑うんだ。やっぱりゲイルはすごい。
「ねえねえ、ジャックくんはどうだった? リリーね、いっぱい空白作っちゃった」
えへへ、みたいな感じで隣のリリーが話しかけてくる。
前世ではこんな純粋で可愛い美少女はいなかった。俺は恵まれている。
「静粛に! 少し浮かれてはいまいか? まだ皆には実技試験が残っている」
うるさくなっていたクラスが、今度は水を打ったように静かになった。
「しかし、この完璧な点数を獲得した生徒は称えたい。吾輩としても正直なところ、感心している」
「おっ、あのイーグルアイ先生からの感心きたー!」
ゲイルが叫ぶ。
俺より2個前の席にいるゲイルは後ろを振り返って俺を見ていた。誇らしげな目だ。
なんでゲイルがそこまで嬉しいのか。それは謎。
即座にイーグルアイ先生がゲイルを睨む。黙れ、ということだ。
「では称えよう。4教科満点の誇るべき生徒は──」
まだほとんどの生徒がルミナスを見ている。
ルミナスは、違う、とでも言うように首を横に振っていた。
「──ジャック・ストロングだ」
320
あなたにおすすめの小説
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました
Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる