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第34話 休日でも訓練したい
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学園を出て街に出る。
この学園に入ってからというもの、外には出たことがないので、なんだか久しぶりだった。
ユピテル英才学園は、その学園の中にあらゆる施設が備わっているので、基本的に生徒は外に出る理由なんてなかった。
だが、休日となれば話は別。
きっと、ほとんどの学園生が外の街に出て、それぞれの楽しい休日を送っているだろう。
「今日はどこに行くんだ?」
俺はフロストについていっていた。
彼からの提案だったし、何か行く場所なんかも考えてくれているんだろう。
フロストは俺に屈託のない笑顔を向けた。
「大丈夫。ぼくがしっかりと考えたから、安心してくれ」
その笑顔にやられ、黙ってフロストの隣を歩いている。
***
「ここだ」
俺たちは街の中心部に近い、有名な対戦フィールドに来ていた。
この世界──いや、この王国では1番の娯楽で、各々、自分の持つスキルや戦闘力で各地域の人と対戦する。
広大なフィールドには、実際の戦闘を想定した障害物や、動物がうろうろ。
戦士になるための訓練には十分の場所だ。
訓練には十分?
訓練?
あれ?
「休日なのに、訓練をするのか?」
「当然だ。ジャックのことなら、やはり休日も訓練をしないと気が済まないだろうと思った。ぼくも、そんなジャックと一緒に訓練をしたくてここまで来たんだ」
なるほど。
フロストはやっぱり真面目だ。
それがいいところなんだが、学園で訓練が禁止されてるから、外で訓練をする、なんて発想は、努力家で真面目なフロストにしか浮かばないだろう。
まあ、トーナメントも近くなってきているし、1日でもブランクがあるのはよくないか。
これはフロストの気持ちに感謝して、やるからには勝ち上がってみせよう。
「この対戦フィールドのいいところは、学生なら学生どうしで対決できるところ。ぼくたちも、この学生トーナメントに出場してみよう。いい模擬試合になるはずだ」
「うちは本気で戦いたいってやつしか受け入れないよ、そこのガキ」
フィールド外のゲージで話し合っている俺たちのところに、ひとりの女戦士が向かってきた。
黒髪ロングに、灰色の目。整った顔立ちは中性的で、どこか色気を感じた。
その女の態度はかなり偉そうで、俺たち学生を完全に見下している。
「俺だって本気で──」
俺が何か言い返そうとしたら、フロストが手で止めた。
「先ほど、なんとおっしゃいましたか? ぼくたちがガキ、と?」
フロストの足から、少しずつ霜が地面を侵食し始めている。
ここだけ空気も冷たかった。さすがに女も驚いたようだ。
フロストの態度は冷たい。
俺は最初に感じていた彼の印象そのまま。というか、フロストは俺以外には絶対零度の男だった。俺は本当に気に入られている。
「本気かと聞かれれば、ぼくたちは本気。ユピテル英才学園の名にかけて、このトーナメントを制覇して見せましょう」
「お……おう……」
女は圧倒されていた。
最初の威勢はどこに行ったのやら。少しメスが見え始めている気もする。
「うちは、その、だから、ね? 本気でがんばろ、って、言いたかったの」
急に弱々しい声を出しやがって。
「ジャック、準備はいいか? 俺たちがこのトーナメント、完全制覇する。決勝で当たることになると思うけど、ぼくもきみも、お互いに本気で戦おう」
俺を見るフロストの目は燃えていた。
そしてまた女を見た目は凍えるほど冷たい。
「では、勝たせてもらう」
***
俺たちもしっかりエントリーし、とうとう試合が始まった。
が……どの学生もレベルの低い人たちばかり。
そもそもユピテル英才学園という名門校の、エリートクラスだからしかたない。俺はスキルを使わずに剣術だけで、決勝まで勝ち上がった。
それはフロストも同じだ。
その冷たいスキルを使わずして、得意の槍術で相手を圧倒していく。
あっという間に、ユピテル英才学園のふたり──友人ふたりが決勝戦で当たることになった。
「どうやら、ぼくたちには簡単過ぎる試合だったらしい。いい模擬試合にはならなかった」
「確かに」
「でも、今回、本番の決勝の模擬試合はできる。きみは必ず決勝に残るだろうから」
フロストが微笑んだ。
フィールドが少しずつ冬景色に変わろうとしている。吹雪が吹き荒れ、さすがは推薦入学者と言わんばかりの自分好みの戦場を作り上げた。
俺たちの圧倒的な強さに、最初は期待せずに少なかった観客も、今では席を埋め尽くすほどの数。
ベストウォーリアートーナメントの前哨戦だ、と叫ぶ者もいた。
「それでは……えっと……」
なんとこの戦いを取り締まるのはさっき俺たちをバカにした女。
実はこのフィールドのオーナーだったらしく、あの様子ではフロストに少しだけのぼせているようだ。
で、この圧倒的な実力者たちを見下したことに、心の底から後悔していることだろう。性格はよくないかもしれないが、少しだけいい気分だった。
「フロスト・ブリザードVSジャック・ストロング戦、開始!」
この学園に入ってからというもの、外には出たことがないので、なんだか久しぶりだった。
ユピテル英才学園は、その学園の中にあらゆる施設が備わっているので、基本的に生徒は外に出る理由なんてなかった。
だが、休日となれば話は別。
きっと、ほとんどの学園生が外の街に出て、それぞれの楽しい休日を送っているだろう。
「今日はどこに行くんだ?」
俺はフロストについていっていた。
彼からの提案だったし、何か行く場所なんかも考えてくれているんだろう。
フロストは俺に屈託のない笑顔を向けた。
「大丈夫。ぼくがしっかりと考えたから、安心してくれ」
その笑顔にやられ、黙ってフロストの隣を歩いている。
***
「ここだ」
俺たちは街の中心部に近い、有名な対戦フィールドに来ていた。
この世界──いや、この王国では1番の娯楽で、各々、自分の持つスキルや戦闘力で各地域の人と対戦する。
広大なフィールドには、実際の戦闘を想定した障害物や、動物がうろうろ。
戦士になるための訓練には十分の場所だ。
訓練には十分?
訓練?
あれ?
「休日なのに、訓練をするのか?」
「当然だ。ジャックのことなら、やはり休日も訓練をしないと気が済まないだろうと思った。ぼくも、そんなジャックと一緒に訓練をしたくてここまで来たんだ」
なるほど。
フロストはやっぱり真面目だ。
それがいいところなんだが、学園で訓練が禁止されてるから、外で訓練をする、なんて発想は、努力家で真面目なフロストにしか浮かばないだろう。
まあ、トーナメントも近くなってきているし、1日でもブランクがあるのはよくないか。
これはフロストの気持ちに感謝して、やるからには勝ち上がってみせよう。
「この対戦フィールドのいいところは、学生なら学生どうしで対決できるところ。ぼくたちも、この学生トーナメントに出場してみよう。いい模擬試合になるはずだ」
「うちは本気で戦いたいってやつしか受け入れないよ、そこのガキ」
フィールド外のゲージで話し合っている俺たちのところに、ひとりの女戦士が向かってきた。
黒髪ロングに、灰色の目。整った顔立ちは中性的で、どこか色気を感じた。
その女の態度はかなり偉そうで、俺たち学生を完全に見下している。
「俺だって本気で──」
俺が何か言い返そうとしたら、フロストが手で止めた。
「先ほど、なんとおっしゃいましたか? ぼくたちがガキ、と?」
フロストの足から、少しずつ霜が地面を侵食し始めている。
ここだけ空気も冷たかった。さすがに女も驚いたようだ。
フロストの態度は冷たい。
俺は最初に感じていた彼の印象そのまま。というか、フロストは俺以外には絶対零度の男だった。俺は本当に気に入られている。
「本気かと聞かれれば、ぼくたちは本気。ユピテル英才学園の名にかけて、このトーナメントを制覇して見せましょう」
「お……おう……」
女は圧倒されていた。
最初の威勢はどこに行ったのやら。少しメスが見え始めている気もする。
「うちは、その、だから、ね? 本気でがんばろ、って、言いたかったの」
急に弱々しい声を出しやがって。
「ジャック、準備はいいか? 俺たちがこのトーナメント、完全制覇する。決勝で当たることになると思うけど、ぼくもきみも、お互いに本気で戦おう」
俺を見るフロストの目は燃えていた。
そしてまた女を見た目は凍えるほど冷たい。
「では、勝たせてもらう」
***
俺たちもしっかりエントリーし、とうとう試合が始まった。
が……どの学生もレベルの低い人たちばかり。
そもそもユピテル英才学園という名門校の、エリートクラスだからしかたない。俺はスキルを使わずに剣術だけで、決勝まで勝ち上がった。
それはフロストも同じだ。
その冷たいスキルを使わずして、得意の槍術で相手を圧倒していく。
あっという間に、ユピテル英才学園のふたり──友人ふたりが決勝戦で当たることになった。
「どうやら、ぼくたちには簡単過ぎる試合だったらしい。いい模擬試合にはならなかった」
「確かに」
「でも、今回、本番の決勝の模擬試合はできる。きみは必ず決勝に残るだろうから」
フロストが微笑んだ。
フィールドが少しずつ冬景色に変わろうとしている。吹雪が吹き荒れ、さすがは推薦入学者と言わんばかりの自分好みの戦場を作り上げた。
俺たちの圧倒的な強さに、最初は期待せずに少なかった観客も、今では席を埋め尽くすほどの数。
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「それでは……えっと……」
なんとこの戦いを取り締まるのはさっき俺たちをバカにした女。
実はこのフィールドのオーナーだったらしく、あの様子ではフロストに少しだけのぼせているようだ。
で、この圧倒的な実力者たちを見下したことに、心の底から後悔していることだろう。性格はよくないかもしれないが、少しだけいい気分だった。
「フロスト・ブリザードVSジャック・ストロング戦、開始!」
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