24 / 103
一学期期末テスト編
その24 それぞれが持つ神能
しおりを挟む
『この世界には神能というものがあり、それぞれの勇者がひとつずつ授かることになっています。かつては無名の神々も含め多種多様な神能が存在していましたが、つい最近行われた、正体不明の神殺しの影響で、無名の神々が天界に避難し、スペイゴール十二神の神能しか授かることができなくなりました』
九条ガブリエルが宣戦布告してきてから三日が経過した。
驚くべきことは、まだこの三日間でセレナと一言も会話していない、ということだ。
三日も話さなかったのは入学して以来初めてのことで、すぐ関係が元に戻るだろうと思っていた俺にとっては、誤算だった。
とはいえ、特に困ることはない。
彼女の方から話しかけてこないので、当然俺からも声をかけないわけだが、俺にはグレイソン、クルリン、ミクリンが常についているので寧ろ騒がしいくらいだ。
授業ではこの四人でまとまって行動し、セレナは離れたところに座って静かに勉強している。
席が隣なのはあくまでも教室での話なので、その特権を使って会話するということは、ホームルームの時しかないのだ。
今は昼食後の五校時目の授業で、〈1-A〉クラスは〈神能学〉を受けていた。
「それぞれの生徒がスペイゴール十二神のうち、一柱の神を信仰しているはずです。そうですね、では、二階堂セレナさん、貴方の信仰神を教えてもらってもいいですか?」
〈神能学〉の教鞭を執るのは中年の女教師、神志那グレース。
背が高く、上品な雰囲気のある人気の教師である。
我らが担任とは違い、彼女は生徒一人ひとりの名前をしっかり覚えていて、丁寧に指導してくれるしっかりした教師だ。現時点での彼女の西園寺オスカーに対する印象は、自分の信仰神を決して明かそうとはしない、どこか不思議な生徒、だろうか。
この学問は勇者を目指す俺達にとって、必要不可欠なものである。
勇者の力の核となるものは主に、剣術、魔力、そしてこの神能。
体内に込めた魔力で身体能力の向上をし、磨いた剣術で敵を穿つ。それでも倒せないのが魔王という存在で、遠い過去、伝説の勇者に切り札として神から神能が与えられたことが始まりだ。
入学してすぐ、この神能覚醒の儀式が行われ、十二神のいずれかの神に強い信仰心を持つことによって、それぞれの生徒が強力な切り札を習得した。
「私の信仰神は戦いの神ミノスです」
覇気のない声でセレナが答える。
ここ三日、彼女はどこか元気がなさそうだ。その原因が俺にあることは確定だろう。
「こうして、自分の信仰神がどの神であるのかを告白することを、〈信仰告白〉といいます。今回セレナさんは素直に応えてくれましたが、〈信仰秘密主義〉といって、自分がどの神を信仰しているのかを黙っておくことも許されています。そうですね、西園寺さん、貴方の信仰神を教えてくださいますか?」
「すみません、師匠。私は〈信仰秘密主義〉です」
来ると思っていた。
というのも、俺がこの〈1-A〉クラスで唯一信仰を明かしていないからだ。
俺は別に目立たない生徒を目指しているわけではない。
この圧倒的な実力の存在をちらつかせたいだけなのだ。
彼には何か秘密があるのではないか、実力を隠しているのではないか、そう思わせる演出をクラス内でもしている、ただそれだけのこと。
俺の返答は皆が予想していたものだろう。
とはいえ、自分の楽しみしか考えず普段を何気なく過ごしているほとんどの生徒にとって、こんな小さなことは記憶から流されて当然のことだ。明日には西園寺という名字さえ忘れている。
俺の発言をまともに聞いていたのは、教師の神志那と、グレイソン達、そしてセレナ。
あとは銀縁の眼鏡をかけた、知的で真面目そうな男子生徒くらいか。
セレナはというと、チラッと俺の方を確認したが、またすぐに教科書に視線を落とした。
彼女の暗い影に包まれる教科書。今のセレナは、拠り所を失った孤独な捨て猫のようだ。
「オスカー、無理に聞き出すつもりはないけど、どうして信仰神を明かさないのかい?」
左隣のグレイソンが、神志那にも聞こえない小さな声で聞いてきた。
「過去が、俺を縛っている」
「?」
「神の時代は過ぎた」
決してグレイソンを見ることはない。
声を落とし、目を細め、過去を思い起こしながら呟く。
あらかじめ用意しておいた台詞が上手くハマって良かった。
グレイソンも馬鹿ではない。だが、彼の中での西園寺オスカーは、もはや神のような存在だ。俺の放つ一言が、彼の人生に多大なる影響を与える。意味深な俺の言葉に、無理やりにでも意味づけしているに違いない。
ちなみに、グレイソンの信仰神はセレナと同じで戦いの神ミノスである。
神にはそれぞれ象徴しているものが存在するが、神能はその信仰神の象徴から大きく影響を受ける。戦いの神から得た神能ならば、戦いの際に強力なものだろうだし、水の女神から得た神能ならば、水を操ったりといった、水にちなんだものとなる。
とはいえ、同じ神を信仰することで、同じ神能を得られるとは限らない。
人間には個性がある。
それぞれに適応した、独自の神能が発現するのだ。それが神能の未知なところであり、興味深いところでもある。
「そういえば、二階堂さんは大丈夫なのかい?」
俺の言葉の解釈を中断し、セレナを気にするグレイソン。
心優しき少年だ。
特に仲がいいわけでもないのに、どこか寂しそうな彼女を気遣っている。
「はぁ」
俺は深い溜め息をついた。
この溜め息に含まれる意味は、神にもわからない。
「オスカー様、今度神能みせてほしいのです」
反対側、つまり右側のクルリン。
授業の内容に関連してはいるが、またまた余計な質問を繰り出してくる。俺は首を傾げた。なぜなら――。
「クルリンは俺の神能を見たことがあるはずだ」
「ふぇ?」
「図書館から消えた時に使っただろ」
しばらく思考停止するクルリン。
ちなみに、そのさらに隣にいる双子の姉のミクリンは、生徒の模範であるかのように授業に集中していた。この世界でミクリンが一番まともだろう。
「うわぁ!」
『大声はやめてくださいね、若槻クルリンさん』
「す、すいませんなのです!」
図書館でのことをはっきりと思い出したのか、いきなり大声を上げたクルリンに、神志那が注意する。注意とはいっても、穏やかな声で、平和的に解決しただけだ。
これが俺だったら一度教室の外に呼び出して怒鳴りつけているだろう。
目に涙を溜めて必死に謝るクルリン。
これは反則だ。
神志那は癒やされたように頬を緩めていた。
「オスカー様の神能、わかったのです」
注意されたので声を落とし、ひそひそとクルリンが話を続ける。
「――しゅんかんいどーなのです。ちなみにあたちは、〈水追跡〉で、自分以外の人もひとりだけならいっしょにできるのです」
「そうか。それは凄い」
棒読みで言ったが、実は結構感心している。
クルリンの神能を使った追跡には、敏感な俺でさえまったく気づかなかったからだ。
「ミクリンとおそろいなのです」
「なるほど」
これもまた棒読みだが、実は結構驚いている。
こういうところは双子なのか。なかなか神能がかぶることはないので、珍しいと思った。
「むぅ。でも、しゅんかんいどーの神能って、十二神のどの神なのです? しゅんかんいどーの神なんていないのです」
俺の神能の違和感。
流石のクルリンも少しだけ疑問に思ったか。
「二階堂さんのことはオスカーがよくわかっているだろうから、とにかくキミを信じるよ」
そして左側で展開されるのはグレイソンとの会話。
「ああ、俺に任せてくれ」
右と左でまったく別の話をしているため、情報の処理が難しい。
「神能の件にセレナの件、九条の件か……順を追って解決していくしかなさそうだ」
重要だが退屈な〈神能学〉の授業で、ひとり微笑んでいる者がいた。
ただひとり信仰の告白を拒否し、スペイゴール十二神からの神能にない神能を持つ者。さらには――クルリンは気づかなかったが――ひとつしか持てないはずの神能を複数持つ者。
その者こそ、西園寺オスカー。
神殺しのオスカーだ。
九条ガブリエルが宣戦布告してきてから三日が経過した。
驚くべきことは、まだこの三日間でセレナと一言も会話していない、ということだ。
三日も話さなかったのは入学して以来初めてのことで、すぐ関係が元に戻るだろうと思っていた俺にとっては、誤算だった。
とはいえ、特に困ることはない。
彼女の方から話しかけてこないので、当然俺からも声をかけないわけだが、俺にはグレイソン、クルリン、ミクリンが常についているので寧ろ騒がしいくらいだ。
授業ではこの四人でまとまって行動し、セレナは離れたところに座って静かに勉強している。
席が隣なのはあくまでも教室での話なので、その特権を使って会話するということは、ホームルームの時しかないのだ。
今は昼食後の五校時目の授業で、〈1-A〉クラスは〈神能学〉を受けていた。
「それぞれの生徒がスペイゴール十二神のうち、一柱の神を信仰しているはずです。そうですね、では、二階堂セレナさん、貴方の信仰神を教えてもらってもいいですか?」
〈神能学〉の教鞭を執るのは中年の女教師、神志那グレース。
背が高く、上品な雰囲気のある人気の教師である。
我らが担任とは違い、彼女は生徒一人ひとりの名前をしっかり覚えていて、丁寧に指導してくれるしっかりした教師だ。現時点での彼女の西園寺オスカーに対する印象は、自分の信仰神を決して明かそうとはしない、どこか不思議な生徒、だろうか。
この学問は勇者を目指す俺達にとって、必要不可欠なものである。
勇者の力の核となるものは主に、剣術、魔力、そしてこの神能。
体内に込めた魔力で身体能力の向上をし、磨いた剣術で敵を穿つ。それでも倒せないのが魔王という存在で、遠い過去、伝説の勇者に切り札として神から神能が与えられたことが始まりだ。
入学してすぐ、この神能覚醒の儀式が行われ、十二神のいずれかの神に強い信仰心を持つことによって、それぞれの生徒が強力な切り札を習得した。
「私の信仰神は戦いの神ミノスです」
覇気のない声でセレナが答える。
ここ三日、彼女はどこか元気がなさそうだ。その原因が俺にあることは確定だろう。
「こうして、自分の信仰神がどの神であるのかを告白することを、〈信仰告白〉といいます。今回セレナさんは素直に応えてくれましたが、〈信仰秘密主義〉といって、自分がどの神を信仰しているのかを黙っておくことも許されています。そうですね、西園寺さん、貴方の信仰神を教えてくださいますか?」
「すみません、師匠。私は〈信仰秘密主義〉です」
来ると思っていた。
というのも、俺がこの〈1-A〉クラスで唯一信仰を明かしていないからだ。
俺は別に目立たない生徒を目指しているわけではない。
この圧倒的な実力の存在をちらつかせたいだけなのだ。
彼には何か秘密があるのではないか、実力を隠しているのではないか、そう思わせる演出をクラス内でもしている、ただそれだけのこと。
俺の返答は皆が予想していたものだろう。
とはいえ、自分の楽しみしか考えず普段を何気なく過ごしているほとんどの生徒にとって、こんな小さなことは記憶から流されて当然のことだ。明日には西園寺という名字さえ忘れている。
俺の発言をまともに聞いていたのは、教師の神志那と、グレイソン達、そしてセレナ。
あとは銀縁の眼鏡をかけた、知的で真面目そうな男子生徒くらいか。
セレナはというと、チラッと俺の方を確認したが、またすぐに教科書に視線を落とした。
彼女の暗い影に包まれる教科書。今のセレナは、拠り所を失った孤独な捨て猫のようだ。
「オスカー、無理に聞き出すつもりはないけど、どうして信仰神を明かさないのかい?」
左隣のグレイソンが、神志那にも聞こえない小さな声で聞いてきた。
「過去が、俺を縛っている」
「?」
「神の時代は過ぎた」
決してグレイソンを見ることはない。
声を落とし、目を細め、過去を思い起こしながら呟く。
あらかじめ用意しておいた台詞が上手くハマって良かった。
グレイソンも馬鹿ではない。だが、彼の中での西園寺オスカーは、もはや神のような存在だ。俺の放つ一言が、彼の人生に多大なる影響を与える。意味深な俺の言葉に、無理やりにでも意味づけしているに違いない。
ちなみに、グレイソンの信仰神はセレナと同じで戦いの神ミノスである。
神にはそれぞれ象徴しているものが存在するが、神能はその信仰神の象徴から大きく影響を受ける。戦いの神から得た神能ならば、戦いの際に強力なものだろうだし、水の女神から得た神能ならば、水を操ったりといった、水にちなんだものとなる。
とはいえ、同じ神を信仰することで、同じ神能を得られるとは限らない。
人間には個性がある。
それぞれに適応した、独自の神能が発現するのだ。それが神能の未知なところであり、興味深いところでもある。
「そういえば、二階堂さんは大丈夫なのかい?」
俺の言葉の解釈を中断し、セレナを気にするグレイソン。
心優しき少年だ。
特に仲がいいわけでもないのに、どこか寂しそうな彼女を気遣っている。
「はぁ」
俺は深い溜め息をついた。
この溜め息に含まれる意味は、神にもわからない。
「オスカー様、今度神能みせてほしいのです」
反対側、つまり右側のクルリン。
授業の内容に関連してはいるが、またまた余計な質問を繰り出してくる。俺は首を傾げた。なぜなら――。
「クルリンは俺の神能を見たことがあるはずだ」
「ふぇ?」
「図書館から消えた時に使っただろ」
しばらく思考停止するクルリン。
ちなみに、そのさらに隣にいる双子の姉のミクリンは、生徒の模範であるかのように授業に集中していた。この世界でミクリンが一番まともだろう。
「うわぁ!」
『大声はやめてくださいね、若槻クルリンさん』
「す、すいませんなのです!」
図書館でのことをはっきりと思い出したのか、いきなり大声を上げたクルリンに、神志那が注意する。注意とはいっても、穏やかな声で、平和的に解決しただけだ。
これが俺だったら一度教室の外に呼び出して怒鳴りつけているだろう。
目に涙を溜めて必死に謝るクルリン。
これは反則だ。
神志那は癒やされたように頬を緩めていた。
「オスカー様の神能、わかったのです」
注意されたので声を落とし、ひそひそとクルリンが話を続ける。
「――しゅんかんいどーなのです。ちなみにあたちは、〈水追跡〉で、自分以外の人もひとりだけならいっしょにできるのです」
「そうか。それは凄い」
棒読みで言ったが、実は結構感心している。
クルリンの神能を使った追跡には、敏感な俺でさえまったく気づかなかったからだ。
「ミクリンとおそろいなのです」
「なるほど」
これもまた棒読みだが、実は結構驚いている。
こういうところは双子なのか。なかなか神能がかぶることはないので、珍しいと思った。
「むぅ。でも、しゅんかんいどーの神能って、十二神のどの神なのです? しゅんかんいどーの神なんていないのです」
俺の神能の違和感。
流石のクルリンも少しだけ疑問に思ったか。
「二階堂さんのことはオスカーがよくわかっているだろうから、とにかくキミを信じるよ」
そして左側で展開されるのはグレイソンとの会話。
「ああ、俺に任せてくれ」
右と左でまったく別の話をしているため、情報の処理が難しい。
「神能の件にセレナの件、九条の件か……順を追って解決していくしかなさそうだ」
重要だが退屈な〈神能学〉の授業で、ひとり微笑んでいる者がいた。
ただひとり信仰の告白を拒否し、スペイゴール十二神からの神能にない神能を持つ者。さらには――クルリンは気づかなかったが――ひとつしか持てないはずの神能を複数持つ者。
その者こそ、西園寺オスカー。
神殺しのオスカーだ。
74
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】オレの勇者パーティは全員アホだが強すぎる。
エース皇命
ファンタジー
異世界に来て3年がたった。
オレの所属する勇者パーティ、イレギュラーズは相変わらず王都最強のパーティとして君臨している。
エルフのクリス、魔術師のジャック、猫耳少女ランラン、絶世の美女シエナ。
全員チート級の強さを誇るけど、どこか抜けていて、アホ全開である。
クリスは髪のセットに命をかけて戦いに遅刻するし、ジャックは賢いもののとことん空気を読まない。ランランは3歩あるくだけで迷子になるし、シエナはマイペースで追い詰めた敵を見逃す。
そんなオレたちの周囲の連中もアホばかりだ。
この世界にはアホしかいないのか。そう呆れるオレだったけど、そんな連中に囲まれている時点で、自分も相当なアホであることに気づくのは、結構すぐのことだった。
最強のアホチーム、イレギュラーズは今日も、王都を救う!
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!
こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」
主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。
しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。
「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」
さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。
そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)
かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる