124 / 145
フロストハウル編
第124話 メイドに萌え萌えキュンされるドラゴンウルフ
しおりを挟む
西園寺の次に一般客として現れたのは、2人の姉だった。
ほぼ同時の到着。
上級冒険者である2人が息を切らすほどの徒競走が、清明高校の廊下で行われていた。
「私が1番」
「いいえ、どう考えてもお姉さん(私)が1番でちゅよね、才斗ちゃん?」
天音姉さん及び真悠姉さん。
この2人が仲良くなることはなさそうだ。
美人すぎる年上のお姉さんから強い圧を受ける俺。
店の裏方スタッフとして酷使されている男子生徒たちは、この様子を羨ましそうに眺めている。大輔もそのうちの1人だ。
「実は……もう先客がいるんだ」
教室の入り口を指さす。
2人の視線は教室の中へと注がれた。
そこには、教室の中でメイド姿の椎名に萌え萌えキュンされている男が――。
「さ、西園寺社長……どうして……」
真悠姉さんは口をポカンと開け、放心状態に。
先を越されていたことへのショックか、威厳ある社長が萌え萌えキュンされていることへのショックか……。
一応西園寺のふにゃふにゃな姿を知ってはいるものの、俺や剣騎ほど見慣れているわけじゃない。
それに、今日の西園寺は通常の威厳モードだ。
引き締まった表情で萌え萌えキュンを受ける西園寺は、どこかシュールというか、見てるこっちが恥ずかしくなるというか……。
一方で天音姉さんは目を見開いて驚きを示していた。
表情で感情を語らないタイプの姉さん。
そんな姉さんでも、さすがにこの光景には度肝を抜かれたか。
「まだ9時50分なのに……」
小振りな口から漏れる一言。
それを聞き、姉さんの驚愕の意味がなんとなくわかる。
実際のところ、西園寺がここに来たのは9時40分だった。
一般公開は10時からと言っていたわけだが、西園寺の威厳に負けて速攻で教室に入れてしまったのだ。
10分前に来れば大丈夫だろうと思っていたのか。
20分前に来ていた西園寺に負けたことが悔しいのかもしれない。
***
――まさか、西園寺龍河と本波真悠まで来るとは……。
岡の頬を汗が伝う。
白桃楓香の暗殺を命じられ、文化祭で任務を遂行すると宣言した岡。
白桃暗殺の鍵は、彼女と黒瀬を引き剥がすこと。
それさえできれば、岡の実力で白桃を処分できる。
岡の超人としてのランクはB。そのため、ランクは裏切らないという考えに則っると、白桃を仕留めることは十分可能だ。
出店のスタッフの役割分担はしっかりと考えてある。
黒瀬と白桃のどちらかがいなくてはコンセプトに反するので、冒険者2人の休憩は交代制。
つまり、その間に2人が引き離されるわけだ。岡自身の休憩時間は白桃と被るように設定したので、準備は万端だった。
しかし、ここで現れた【ウルフパック】のSランク冒険者2名。
白桃が1人になるタイミングがあることに変わりはなさそうなのでそこは問題ないが、強者の目が多くなるというのはさらなる警戒が必要だ。
『キミの高校の敷地内に空間転移装置を用意しておく……白桃楓香をそこに放り込みさえすれば、キミの勝利だ』
ヴェルウェザーの不気味な笑いを思い出し、ポーカーフェイスの下で身震いする岡。
他にも複数人、暗殺者組織【アサシン】から暗殺者が文化祭に紛れ込んでいると聞いている。
彼らの目的は白桃ではないそうなので、バックアップにはさほど期待できない。
――まずはドラゴンウルフに帰ってもらいたいのですが……。
岡は教室内で萌え萌えキュンされている西園寺を見ながら、本気で彼の退場を願った。
***
11時になり、俺の休憩時間が回ってきた。
彼女である楓香と文化祭を楽しみたかったが、休憩時間が被ることはない。
「安心してください、才斗くん。そのうち抜け出してきますからね!」
「それはダメだよ。わかってるよね?」
「あ……」
怖い顔で楓香の後ろに立つ椎名。
楓香でさえも固まってしまうほどの冷たい表情。
責任者として背負っているものもあるだろうから、ここはカップルのわがままを通すわけにはいかないよな。
というわけで、一緒に文化祭を回る相手は――。
「才君の行きたいところはどこだ?」
「才斗は実の姉と回るべき」
「ちょっと、実の姉は私よ」
父親のような雰囲気を醸し出している西園寺。
俺の腕を強引に取って歩く天音姉さん。
そんな実の姉に突っかかる、血の繋がりなど一切ない真悠姉さん。
そして――。
「べ、別にあんたと一緒に文化祭回りたいわけじゃないんだからね」
その後ろを怒ったような顔でついてくるツンデレ美少女、佐藤。
長い黒髪はツインテールにしている。いつもはだいたいポニーテールだが、文化祭ということで特別仕様なのかもしれない。
本来の髪と瞳の色は青と聞いている。
ちなみに、佐藤が冒険者であるということは椎名にバレていなかった。
「メイド服じゃないんだな」
「あんな姿で廊下とか歩けるわけじゃないでしょ! ふざけてるわけ?」
「そういえば、佐藤の萌え萌えキュンは見てないな」
「あんなの、あたしは絶対にしないから!」
萌え萌えキュンはツンデレの天敵だ。
メイド服を着てくれただけで奇跡ってところだろう。
「それで、今からどこ行こうと思ってるわけ? 暇だし、あたしもついていくから」
そのツンデレだけはブレないな。
佐藤の言葉を受けて、他の3人も指示を待つように俺を見た。
どうやら俺の行きたいところを最優先してくれるらしい。とはいえ、特に行きたいところがあるわけでもないんだが。
だったら――。
「体育館に行ってみるか。11時からスペシャルゲストの講演会が始まってるらしい」
「スペシャルゲスト?」
天音姉さんが反応する。
小さく頷き、わかる範囲で答えた。
「スペシャルゲストが誰かは実行委員しか知らないらしい。凄い人が来るってやけに期待を高めてたから、本当に凄い人なのか気になるんだ」
「そこまで期待させるってことは、話題の芸能人か冒険者ってところね」
今度は真悠姉さん。
というか、真悠姉さんが「でちゅね」口調でしゃべってないのを聞くのは久しぶりだ。
期待を膨らませながら体育館に向かう。
芸能人はよくわからないから、できれば冒険者であってもらいたい。凄い冒険者っていうことは、【バトルホークス】あたりのSランク冒険者になるのか?
体育館入り口。
スペシャルゲストのマイクを通した声が聞こえてくる。
それは間違いなく聞き覚えのある声だった。
この声はまさか……。
ほぼ同時の到着。
上級冒険者である2人が息を切らすほどの徒競走が、清明高校の廊下で行われていた。
「私が1番」
「いいえ、どう考えてもお姉さん(私)が1番でちゅよね、才斗ちゃん?」
天音姉さん及び真悠姉さん。
この2人が仲良くなることはなさそうだ。
美人すぎる年上のお姉さんから強い圧を受ける俺。
店の裏方スタッフとして酷使されている男子生徒たちは、この様子を羨ましそうに眺めている。大輔もそのうちの1人だ。
「実は……もう先客がいるんだ」
教室の入り口を指さす。
2人の視線は教室の中へと注がれた。
そこには、教室の中でメイド姿の椎名に萌え萌えキュンされている男が――。
「さ、西園寺社長……どうして……」
真悠姉さんは口をポカンと開け、放心状態に。
先を越されていたことへのショックか、威厳ある社長が萌え萌えキュンされていることへのショックか……。
一応西園寺のふにゃふにゃな姿を知ってはいるものの、俺や剣騎ほど見慣れているわけじゃない。
それに、今日の西園寺は通常の威厳モードだ。
引き締まった表情で萌え萌えキュンを受ける西園寺は、どこかシュールというか、見てるこっちが恥ずかしくなるというか……。
一方で天音姉さんは目を見開いて驚きを示していた。
表情で感情を語らないタイプの姉さん。
そんな姉さんでも、さすがにこの光景には度肝を抜かれたか。
「まだ9時50分なのに……」
小振りな口から漏れる一言。
それを聞き、姉さんの驚愕の意味がなんとなくわかる。
実際のところ、西園寺がここに来たのは9時40分だった。
一般公開は10時からと言っていたわけだが、西園寺の威厳に負けて速攻で教室に入れてしまったのだ。
10分前に来れば大丈夫だろうと思っていたのか。
20分前に来ていた西園寺に負けたことが悔しいのかもしれない。
***
――まさか、西園寺龍河と本波真悠まで来るとは……。
岡の頬を汗が伝う。
白桃楓香の暗殺を命じられ、文化祭で任務を遂行すると宣言した岡。
白桃暗殺の鍵は、彼女と黒瀬を引き剥がすこと。
それさえできれば、岡の実力で白桃を処分できる。
岡の超人としてのランクはB。そのため、ランクは裏切らないという考えに則っると、白桃を仕留めることは十分可能だ。
出店のスタッフの役割分担はしっかりと考えてある。
黒瀬と白桃のどちらかがいなくてはコンセプトに反するので、冒険者2人の休憩は交代制。
つまり、その間に2人が引き離されるわけだ。岡自身の休憩時間は白桃と被るように設定したので、準備は万端だった。
しかし、ここで現れた【ウルフパック】のSランク冒険者2名。
白桃が1人になるタイミングがあることに変わりはなさそうなのでそこは問題ないが、強者の目が多くなるというのはさらなる警戒が必要だ。
『キミの高校の敷地内に空間転移装置を用意しておく……白桃楓香をそこに放り込みさえすれば、キミの勝利だ』
ヴェルウェザーの不気味な笑いを思い出し、ポーカーフェイスの下で身震いする岡。
他にも複数人、暗殺者組織【アサシン】から暗殺者が文化祭に紛れ込んでいると聞いている。
彼らの目的は白桃ではないそうなので、バックアップにはさほど期待できない。
――まずはドラゴンウルフに帰ってもらいたいのですが……。
岡は教室内で萌え萌えキュンされている西園寺を見ながら、本気で彼の退場を願った。
***
11時になり、俺の休憩時間が回ってきた。
彼女である楓香と文化祭を楽しみたかったが、休憩時間が被ることはない。
「安心してください、才斗くん。そのうち抜け出してきますからね!」
「それはダメだよ。わかってるよね?」
「あ……」
怖い顔で楓香の後ろに立つ椎名。
楓香でさえも固まってしまうほどの冷たい表情。
責任者として背負っているものもあるだろうから、ここはカップルのわがままを通すわけにはいかないよな。
というわけで、一緒に文化祭を回る相手は――。
「才君の行きたいところはどこだ?」
「才斗は実の姉と回るべき」
「ちょっと、実の姉は私よ」
父親のような雰囲気を醸し出している西園寺。
俺の腕を強引に取って歩く天音姉さん。
そんな実の姉に突っかかる、血の繋がりなど一切ない真悠姉さん。
そして――。
「べ、別にあんたと一緒に文化祭回りたいわけじゃないんだからね」
その後ろを怒ったような顔でついてくるツンデレ美少女、佐藤。
長い黒髪はツインテールにしている。いつもはだいたいポニーテールだが、文化祭ということで特別仕様なのかもしれない。
本来の髪と瞳の色は青と聞いている。
ちなみに、佐藤が冒険者であるということは椎名にバレていなかった。
「メイド服じゃないんだな」
「あんな姿で廊下とか歩けるわけじゃないでしょ! ふざけてるわけ?」
「そういえば、佐藤の萌え萌えキュンは見てないな」
「あんなの、あたしは絶対にしないから!」
萌え萌えキュンはツンデレの天敵だ。
メイド服を着てくれただけで奇跡ってところだろう。
「それで、今からどこ行こうと思ってるわけ? 暇だし、あたしもついていくから」
そのツンデレだけはブレないな。
佐藤の言葉を受けて、他の3人も指示を待つように俺を見た。
どうやら俺の行きたいところを最優先してくれるらしい。とはいえ、特に行きたいところがあるわけでもないんだが。
だったら――。
「体育館に行ってみるか。11時からスペシャルゲストの講演会が始まってるらしい」
「スペシャルゲスト?」
天音姉さんが反応する。
小さく頷き、わかる範囲で答えた。
「スペシャルゲストが誰かは実行委員しか知らないらしい。凄い人が来るってやけに期待を高めてたから、本当に凄い人なのか気になるんだ」
「そこまで期待させるってことは、話題の芸能人か冒険者ってところね」
今度は真悠姉さん。
というか、真悠姉さんが「でちゅね」口調でしゃべってないのを聞くのは久しぶりだ。
期待を膨らませながら体育館に向かう。
芸能人はよくわからないから、できれば冒険者であってもらいたい。凄い冒険者っていうことは、【バトルホークス】あたりのSランク冒険者になるのか?
体育館入り口。
スペシャルゲストのマイクを通した声が聞こえてくる。
それは間違いなく聞き覚えのある声だった。
この声はまさか……。
20
あなたにおすすめの小説
【完結】メインヒロインとの恋愛フラグを全部ブチ壊した俺、サブヒロインと付き合うことにする
エース皇命
青春
《将来ヤンデレになるメインヒロインより、サブヒロインの方が良くね?》
16歳で自分が前世にハマっていた学園ドラマの主人公の人生を送っていることに気付いた風野白狼。しかしそこで、今ちょうどいい感じのメインヒロインが付き合ったらヤンデレであることを思い出す。
告白されて付き合うのは2か月後。
それまでに起こる体育祭イベント、文化祭イベントでの恋愛フラグを全てぶち壊し、3人の脈ありサブヒロインと付き合うために攻略を始めていく。
3人のサブヒロインもまた曲者揃い。
猫系ふわふわガールの火波 猫音子に、ツンデレ義姉の風野 犬織、アニオタボーイッシュガールの空賀 栗涼。
この3人の中から、最終的に誰を選び、付き合うことになるのか。てかそもそも彼女たちを落とせるのか!?
もちろん、メインヒロインも黙ってはいない!
5人の癖強キャラたちが爆走する、イレギュラーなラブコメ、ここに誕生!
※カクヨム、小説家になろうでも連載中!
高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
ハズレ職業の料理人で始まった俺のVR冒険記、気づけば最強アタッカーに!ついでに、女の子とVチューバー始めました
グミ食べたい
ファンタジー
現実に疲れた俺が辿り着いたのは、自由度抜群のVRMMORPG『アナザーワールド・オンライン』。
選んだ職業は“料理人”。
だがそれは、戦闘とは無縁の完全な負け組職業だった。
地味な日々の中、レベル上げ中にネームドモンスター「猛き猪」が出現。
勝てないと判断したアタッカーはログアウトし、残されたのは三人だけ。
熊型獣人のタンク、ヒーラー、そして非戦闘職の俺。
絶体絶命の状況で包丁を構えた瞬間――料理スキルが覚醒し、常識外のダメージを叩き出す!
そこから始まる、料理人の大逆転。
ギルド設立、仲間との出会い、意外な秘密、そしてVチューバーとしての活動。
リアルでは無職、ゲームでは負け組。
そんな男が奇跡を起こしていくVRMMO物語。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる