19 / 178
上司としての責務編
第19話 お食事デートの相手はまさかのツンデレヒロイン
「西園寺さん、僕の前では情けないよね……」
「いろんな意味で君のことは信用してるんだ。だからこんな情けない社長を許してくれー」
高級ソファに顔面を擦り付けている西園寺。
そこには強者の威厳などなく、わがままな子供のような若々しさがあった。
「そろそろ社長モードに戻ってほしいな……」
「うん、わかった」
ソファから顔を上げた西園寺は涙ぐんでいた。
やれやれ、と山口が呆れる。
幹部であっても、山口しか西園寺のこの姿は知らなかった。
深呼吸をしてから、ソファに座り直す西園寺。
山口にも反対側のソファに座るよう促すと、真剣な表情に戻って話を始めた。
「才君はまだ、29階層にこだわっているのか?」
「それは間違いないね。その復讐に白桃君や周囲の仲間を巻き込みたくないんだと思う」
「そうか……」
西園寺が言及した29階層。
そこは、黒瀬の両親が死んだ場所だ。
「才斗は29階層で両親を殺した【漆黒のデュラハン】討伐を狙っている。違うかい?」
「……」
黒瀬の両親が亡くなった際、当時10歳の黒瀬本人に詳しい情報は与えられなかった。
――黒瀬夫妻を殺したのは【漆黒のデュラハン】である。
この情報は政府が制限している機密事項であり、【ウルフパック】では西園寺と山口しか知らない情報だ。
だが、黒瀬才斗は知りたがった。
真実を。
両親の死の真相を。
そこで、両親の死から2ヶ月がたち、黒瀬が勝手に【選別の泉】に入り、冒険者としての力を手にした時――山口の口からその真実が告げられたのだ。
「才斗はあれ以来、ソロで黙々とダンジョンに潜り続けている。何かに憑りつかれたようにね。復讐心が彼を強くした、そうとも言えるかな」
「……」
山口は次々と言葉を並べていく。
才斗の強さの根幹にあるのは強烈な復讐心。
そう言い切った上で、彼の次なる成長のためには復讐心ではなく、仲間を守る心や想う心が必要だと。だからパーティを組ませようとしているんだろと。
そう西園寺に問いかけた。
西園寺は無言のまま山口の推理に耳を傾けていた。
肯定も否定もしないまま。
しかし、一通り話が終わると、憔悴したような表情で小さく呟いた。
「違う……そもそも根本から、間違っている……」
「間違ってる?」
「才くんの両親を……北斗さんと才華さんを殺したのは【漆黒のデュラハン】なんかじゃないんだ……」
「――」
「オレなんだ……オレが弱かったせいで……2人は冒険者に殺された……」
***
朝になっても、楓香はベッドに横になっていた。
「すっかり心は元気なんですけど、立ち上がろうとしたら脚に力が入らなくて」
「今日は休んだ方がいい」
「嫌です。今凄く、才斗くんとイチャイチャしたいんです。体がうずうずしてます」
それなりに膨らみのある胸をちらつかせながら、ベットでもごもご動く楓香。
俺が普通の男子高校生なら悶絶していたかもしれない。
「剣騎からも休ませるように言われた。楓香の母親にも連絡してある。これは俺が個人的に言ってるわけじゃなく、組織の命令だ」
「むぅー、才斗くんはわたしのこと心配じゃないんですか?」
「元気そうだからまったく心配してない。だが、回復魔法をかけられた後は体力が一時的にグッと落ちる。数日はダンジョンに潜れないだろう」
「この世界は残酷ですね」
「あの重傷を治療してもらったんだから文句は言うな」
「あ、そうそう、わたしを治療してくれた治癒師の方にお礼を言っておいてください。復帰したらわたしからも直接お礼に行きます」
「わかった」
人としての礼儀は兼ね備えているようで何よりだ。
これで、今日は楓香のいない学校生活を送れる。
***
今日はダンジョンが閉鎖されている。
明日にはまた開放される見込みだが、とりあえず放課後はあの場所に立ち寄ろう。
ほぼ毎日ダンジョンで戦い続けてきた俺だが、たまには息抜きも必要なのかもしれない。
明日からのダンジョン攻略はさらに力を入れたいと思っているが。
「黒瀬、ちょっといい?」
「佐藤か」
帰りのホームルームが終わり、多くの生徒が部活動の準備をし始めた頃。
生徒玄関で靴を履いていた俺に、佐藤が絡んできた。
珍しいことでもない。
適当に流しておけばどうにでもなるだろう。
少しだけ気がかりなのが、昨日俺たちを尾行していた件。もしかしたらそのことを探ってくるかもしれないな。
「この後、時間ある?」
「放課後のことか?」
「そうだけど……デートに誘ってるとかじゃないから、勘違いしないでよね!」
「勘違いはしてない。俺はこれから行く場所があるんだが……佐藤もついてくるか?」
「え……いいの?」
「話したいことがあるんだろ?」
「うん……別に、告白とかじゃないから! ただちょっと確認したいことっていうか、学校では聞きにくいことっていうか……とにかく、あんたが拒否しても、あたしついていくから!」
俺は最初から許可してるだろ。
相変わらず面倒な奴だ。
楓香とはまた別の角度の厄介さだな。
***
「――って、ここ凄い高いとこじゃない!?」
「思い入れのあるレストランなんだ。全部俺が出すから、好きなコースを頼んでくれ」
俺と佐藤は学校から徒歩3分圏内にある、小さなイタリアンレストランに来ていた。
両親が生きていた頃、よく連れてきてくれた場所で、個室は完全なプライベート空間を守るために防音仕様になっている。
ここなら、どんな話でも盗み聞きや盗み見される心配はない。
「これって、さ。デートってことよね?」
「デートじゃないって自分で言わなかったか?」
「完全個室でしょ? 今からあたしとえっちなことでも――」
「本題は何だ? 学校では言いにくいことなんだろ?」
楓香みたいなことを言い始める前に、本題に入る。
面倒な前置きはなしだ。
佐藤は呼吸を整えると、意を決したように真剣な顔で言った。
「あたし、見たの。あんたが白桃さん抱えてダンジョン・ドームから出てくるとこ。黒瀬って、冒険者なんでしょ?」
「いろんな意味で君のことは信用してるんだ。だからこんな情けない社長を許してくれー」
高級ソファに顔面を擦り付けている西園寺。
そこには強者の威厳などなく、わがままな子供のような若々しさがあった。
「そろそろ社長モードに戻ってほしいな……」
「うん、わかった」
ソファから顔を上げた西園寺は涙ぐんでいた。
やれやれ、と山口が呆れる。
幹部であっても、山口しか西園寺のこの姿は知らなかった。
深呼吸をしてから、ソファに座り直す西園寺。
山口にも反対側のソファに座るよう促すと、真剣な表情に戻って話を始めた。
「才君はまだ、29階層にこだわっているのか?」
「それは間違いないね。その復讐に白桃君や周囲の仲間を巻き込みたくないんだと思う」
「そうか……」
西園寺が言及した29階層。
そこは、黒瀬の両親が死んだ場所だ。
「才斗は29階層で両親を殺した【漆黒のデュラハン】討伐を狙っている。違うかい?」
「……」
黒瀬の両親が亡くなった際、当時10歳の黒瀬本人に詳しい情報は与えられなかった。
――黒瀬夫妻を殺したのは【漆黒のデュラハン】である。
この情報は政府が制限している機密事項であり、【ウルフパック】では西園寺と山口しか知らない情報だ。
だが、黒瀬才斗は知りたがった。
真実を。
両親の死の真相を。
そこで、両親の死から2ヶ月がたち、黒瀬が勝手に【選別の泉】に入り、冒険者としての力を手にした時――山口の口からその真実が告げられたのだ。
「才斗はあれ以来、ソロで黙々とダンジョンに潜り続けている。何かに憑りつかれたようにね。復讐心が彼を強くした、そうとも言えるかな」
「……」
山口は次々と言葉を並べていく。
才斗の強さの根幹にあるのは強烈な復讐心。
そう言い切った上で、彼の次なる成長のためには復讐心ではなく、仲間を守る心や想う心が必要だと。だからパーティを組ませようとしているんだろと。
そう西園寺に問いかけた。
西園寺は無言のまま山口の推理に耳を傾けていた。
肯定も否定もしないまま。
しかし、一通り話が終わると、憔悴したような表情で小さく呟いた。
「違う……そもそも根本から、間違っている……」
「間違ってる?」
「才くんの両親を……北斗さんと才華さんを殺したのは【漆黒のデュラハン】なんかじゃないんだ……」
「――」
「オレなんだ……オレが弱かったせいで……2人は冒険者に殺された……」
***
朝になっても、楓香はベッドに横になっていた。
「すっかり心は元気なんですけど、立ち上がろうとしたら脚に力が入らなくて」
「今日は休んだ方がいい」
「嫌です。今凄く、才斗くんとイチャイチャしたいんです。体がうずうずしてます」
それなりに膨らみのある胸をちらつかせながら、ベットでもごもご動く楓香。
俺が普通の男子高校生なら悶絶していたかもしれない。
「剣騎からも休ませるように言われた。楓香の母親にも連絡してある。これは俺が個人的に言ってるわけじゃなく、組織の命令だ」
「むぅー、才斗くんはわたしのこと心配じゃないんですか?」
「元気そうだからまったく心配してない。だが、回復魔法をかけられた後は体力が一時的にグッと落ちる。数日はダンジョンに潜れないだろう」
「この世界は残酷ですね」
「あの重傷を治療してもらったんだから文句は言うな」
「あ、そうそう、わたしを治療してくれた治癒師の方にお礼を言っておいてください。復帰したらわたしからも直接お礼に行きます」
「わかった」
人としての礼儀は兼ね備えているようで何よりだ。
これで、今日は楓香のいない学校生活を送れる。
***
今日はダンジョンが閉鎖されている。
明日にはまた開放される見込みだが、とりあえず放課後はあの場所に立ち寄ろう。
ほぼ毎日ダンジョンで戦い続けてきた俺だが、たまには息抜きも必要なのかもしれない。
明日からのダンジョン攻略はさらに力を入れたいと思っているが。
「黒瀬、ちょっといい?」
「佐藤か」
帰りのホームルームが終わり、多くの生徒が部活動の準備をし始めた頃。
生徒玄関で靴を履いていた俺に、佐藤が絡んできた。
珍しいことでもない。
適当に流しておけばどうにでもなるだろう。
少しだけ気がかりなのが、昨日俺たちを尾行していた件。もしかしたらそのことを探ってくるかもしれないな。
「この後、時間ある?」
「放課後のことか?」
「そうだけど……デートに誘ってるとかじゃないから、勘違いしないでよね!」
「勘違いはしてない。俺はこれから行く場所があるんだが……佐藤もついてくるか?」
「え……いいの?」
「話したいことがあるんだろ?」
「うん……別に、告白とかじゃないから! ただちょっと確認したいことっていうか、学校では聞きにくいことっていうか……とにかく、あんたが拒否しても、あたしついていくから!」
俺は最初から許可してるだろ。
相変わらず面倒な奴だ。
楓香とはまた別の角度の厄介さだな。
***
「――って、ここ凄い高いとこじゃない!?」
「思い入れのあるレストランなんだ。全部俺が出すから、好きなコースを頼んでくれ」
俺と佐藤は学校から徒歩3分圏内にある、小さなイタリアンレストランに来ていた。
両親が生きていた頃、よく連れてきてくれた場所で、個室は完全なプライベート空間を守るために防音仕様になっている。
ここなら、どんな話でも盗み聞きや盗み見される心配はない。
「これって、さ。デートってことよね?」
「デートじゃないって自分で言わなかったか?」
「完全個室でしょ? 今からあたしとえっちなことでも――」
「本題は何だ? 学校では言いにくいことなんだろ?」
楓香みたいなことを言い始める前に、本題に入る。
面倒な前置きはなしだ。
佐藤は呼吸を整えると、意を決したように真剣な顔で言った。
「あたし、見たの。あんたが白桃さん抱えてダンジョン・ドームから出てくるとこ。黒瀬って、冒険者なんでしょ?」
あなたにおすすめの小説
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」
「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」
「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件
こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。
・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。
・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。
・物静かで儚げな美術部員。
・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。
・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。
拓海の生活はどうなるのか!?
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
現代社会とダンジョンの共生~華の無いダンジョン生活
シン
ファンタジー
世界中に色々な歪みを引き起こした第二次世界大戦。
大日本帝国は敗戦国となり、国際的な制約を受けながらも復興に勤しんだ。
GHQの占領統治が終了した直後、高度経済成長に呼応するかのように全国にダンジョンが誕生した。
ダンジョンにはモンスターと呼ばれる魔物が生息しており危険な場所だが、貴重な鉱物やモンスター由来の素材や食材が入手出来る、夢の様な場所でもあった。
そのダンジョンからモンスターと戦い、資源を持ち帰る者を探索者と呼ばれ、当時は一攫千金を目論む卑しい職業と呼ばれていたが、現代では国と国民のお腹とサイフを支える立派な職業に昇華した。
探索者は極稀にダンジョン内で発見されるスキルオーブから特殊な能力を得る者が居たが、基本的には身一つの状態でダンジョン探索をするのが普通だ。
そんなダンジョンの探索や、たまにご飯、たまに揉め事などの、華の無いダンジョン探索者のお話しです。
たまに有り得ない方向に話が飛びます。
一話短めです。
洗脳機械で理想のヒロインを作ったら、俺の人生が変わりすぎた
里奈使徒
キャラ文芸
白石翔太は、いじめから逃れるため禁断の選択をした。
財閥令嬢に自作小説のヒロインの記憶を移植し、自分への愛情を植え付けたのだ。
計画は完璧に成功し、絶世の美女は彼を慕うようになる。
しかし、彼女の愛情が深くなるほど、翔太の罪悪感も膨らんでいく。
これは愛なのか、それとも支配なのか?
偽りの記憶から生まれた感情に真実はあるのか?
マッチポンプ(自作自演)の愛に苦悩する少年の、複雑な心理を描く現代ファンタジー。
「愛されたい」という願いが引き起こした、予想外の結末とは——