33 / 145
休日と大阪出張編
第33話 裏の姿の方が好感度上がるというギャップ
しおりを挟む
「私は君の両親の友人だった」
西園寺が話し始める。
冒険者記念館にいるのは、俺と楓香、西園寺の3人だけ。
まるで貸し切られたような空間。
西園寺の声はいつも通り低いが、耳元で爆音を鳴らされた時のような強烈な圧迫感はなく、穏やかだった。
「北斗さんと才華さん……2人の冒険者は私の友人であり、頼りになる冒険者としての先輩だった」
「俺の両親が……」
知らされていたわけではなかったが、西園寺と俺の両親の間に何らかの繋がりがあるのではないかとは思っていた。
年齢的に考えると、母が西園寺より3歳年上で、父が5歳年上。
今日まで生きていたのなら、37歳と39歳。
「私のことを覚えているか? 黒瀬が――いや、才君が幼い頃、私は何度も君に会っている。才君は私を『お兄ちゃん』と呼び、よく懐いていた」
――才君。
この呼び方は、かつて母が俺を呼ぶ時に使っていた。
「君の姉は逆に、私に懐かず、ずっと北斗さんに甘えていた」
「姉? 才斗くんにお姉ちゃんがいたんですか? その話、聞いてないんですけど」
ここで楓香が割り込んでくる。
ずっと黙ってくれるかと思っていたが、そんなことはないか。
「俺の姉は3歳の頃、行方不明になった」
「黒瀬天音……あの娘が行方不明になった時、私は【ウルフパック】の冒険者全員に捜索指示を出した。東京はくまなく調べたつもりだったが……見つかることはなかった」
西園寺は悔しそうに唇を嚙み締めた。
まだあの時のことを引きずっているようだ。
俺はまだ0歳だったので記憶はないが、たまに両親が姉の話をしてくれることがあった。
『才君には、お姉ちゃんがいるんだよ』
母は過去形じゃなく現在形を使った。
それはつまり、まだどこかで生きている可能性を諦めていない、ということだ。
「社長は、俺の姉がどこかで生きていると思いますか?」
「……諦めてはない。私が考えているのは、何者かに誘拐されたという可能性だ。理由はわからないが……あれだけ捜索したのに遺体も痕跡も見つからなかった。むしろその可能性が高いのかもしれない」
俺の姉がどこかで生きている。
その事実があったところで、俺が何か感じることはない。
もはや俺にとっては他人だ。
ただ、もし姉が生きていて、幼い頃の記憶を少しでも覚えているのなら……俺の知らない両親の話を、聞きたい。
「才君……両親の死に関しての話だが――」
「大丈夫です」
恐る恐る、西園寺が口を開く。
普段の西園寺からは想像できない、何かに怯えているような表情。
俺はそれが見たくなくて、これ以上何かを知るのが怖くて、無礼にも話を遮った。
「俺たちはそろそろ失礼します。社長の貴重な休日をこれ以上邪魔するわけにはいきませんから」
「だが――」
「冒険者パーティの件は考えてます。安心してください。では」
楓香は俺と西園寺をきょろきょろと交互に見ていたが、俺に手を引っ張られると嬉しそうにその手を絡め、一緒に記念館を出た。
***
山口と青木の大阪ランチは、スミレが来るとすぐに終わりを告げた。
「真一さん、少し用事を思い出したので、今日は帰ります。ごめんなさい」
スミレの一言。
青木は彼女にメロメロなため、特に用事の内容を聞いたりすることなくスミレを帰した。
スミレは山口と店主に頭を下げると、そそくさと店を出た。
***
――才斗に顔立ちが似てるからって、まさか、ね。
その翌日の土曜日。
ちょうど黒瀬たちが冒険者ワールドを楽しんでいる頃。
山口はまだ大阪で青木と行動を共にしていた。本来は日帰りの予定だったのだが、スミレを見たことでもうしばらく大阪に滞在することを決めたのだ。
現在時刻は午後2時。
ちょうど東京では、黒瀬たちが記念館を出た頃だ。
「なんや急に気が変わったってぇ。おれの彼女は奪えんで」
「そんなつもりはないよ。せっかくだからダンジョンに潜ろうかと思ってね」
大阪のダンジョン。
東京にできたダンジョンとは構造が違えど、出現するモンスターはさほど変わらない。結局、どのダンジョンに潜っても大きな違いはない。
軽いダンジョン探索を終え、地上に戻る。
「うわ、13件の着信履歴が……」
ダンジョン内は電波が通じない。
連絡を取り合うことはできない。
ダンジョンに潜っていた僅か1時間足らずの間に、同じ人物から13回も電話がかかっている。その人物とは――。
「西園寺さん、緊急?」
『緊急なんだぁぁああ! オレを助けてくれぇぇええ!』
――【ウルフパック】の社長で、Sランク冒険者の西園寺龍河だった。
青木に許可をもらい、少し離れた場所で電話をかけ直している。
「才斗と何かあったってことかい?」
西園寺が情けない姿を見せるのは、ほとんど黒瀬才斗が絡む時だ。
『そうなんだよぅ。また両親のこと言えなかったんだぁぁああ』
「な、泣いてる?」
『うん』
わかりやすく山口が溜め息をつく。
その溜め息がちょうどいいトリガーになったのか、西園寺の声の調子が変わった。
『才君とはさっき冒険者ワールドで会った。その際、少し話す機会があったんだが、そこで彼の両親のことを話そうと思ったわけで……結局、話せなかった』
「相当落ち込んでるみたいだね」
『そうなんだよぅ! 一応天音ちゃんのことは少し話したけど――』
「そうだ! 僕もそのことで話がある」
『ふぇ?』
「僕の勘違いかもしれないけど、聞いてほしい。長年行方不明だった才斗の姉——黒瀬天音が、見つかったかもしれない」
西園寺が話し始める。
冒険者記念館にいるのは、俺と楓香、西園寺の3人だけ。
まるで貸し切られたような空間。
西園寺の声はいつも通り低いが、耳元で爆音を鳴らされた時のような強烈な圧迫感はなく、穏やかだった。
「北斗さんと才華さん……2人の冒険者は私の友人であり、頼りになる冒険者としての先輩だった」
「俺の両親が……」
知らされていたわけではなかったが、西園寺と俺の両親の間に何らかの繋がりがあるのではないかとは思っていた。
年齢的に考えると、母が西園寺より3歳年上で、父が5歳年上。
今日まで生きていたのなら、37歳と39歳。
「私のことを覚えているか? 黒瀬が――いや、才君が幼い頃、私は何度も君に会っている。才君は私を『お兄ちゃん』と呼び、よく懐いていた」
――才君。
この呼び方は、かつて母が俺を呼ぶ時に使っていた。
「君の姉は逆に、私に懐かず、ずっと北斗さんに甘えていた」
「姉? 才斗くんにお姉ちゃんがいたんですか? その話、聞いてないんですけど」
ここで楓香が割り込んでくる。
ずっと黙ってくれるかと思っていたが、そんなことはないか。
「俺の姉は3歳の頃、行方不明になった」
「黒瀬天音……あの娘が行方不明になった時、私は【ウルフパック】の冒険者全員に捜索指示を出した。東京はくまなく調べたつもりだったが……見つかることはなかった」
西園寺は悔しそうに唇を嚙み締めた。
まだあの時のことを引きずっているようだ。
俺はまだ0歳だったので記憶はないが、たまに両親が姉の話をしてくれることがあった。
『才君には、お姉ちゃんがいるんだよ』
母は過去形じゃなく現在形を使った。
それはつまり、まだどこかで生きている可能性を諦めていない、ということだ。
「社長は、俺の姉がどこかで生きていると思いますか?」
「……諦めてはない。私が考えているのは、何者かに誘拐されたという可能性だ。理由はわからないが……あれだけ捜索したのに遺体も痕跡も見つからなかった。むしろその可能性が高いのかもしれない」
俺の姉がどこかで生きている。
その事実があったところで、俺が何か感じることはない。
もはや俺にとっては他人だ。
ただ、もし姉が生きていて、幼い頃の記憶を少しでも覚えているのなら……俺の知らない両親の話を、聞きたい。
「才君……両親の死に関しての話だが――」
「大丈夫です」
恐る恐る、西園寺が口を開く。
普段の西園寺からは想像できない、何かに怯えているような表情。
俺はそれが見たくなくて、これ以上何かを知るのが怖くて、無礼にも話を遮った。
「俺たちはそろそろ失礼します。社長の貴重な休日をこれ以上邪魔するわけにはいきませんから」
「だが――」
「冒険者パーティの件は考えてます。安心してください。では」
楓香は俺と西園寺をきょろきょろと交互に見ていたが、俺に手を引っ張られると嬉しそうにその手を絡め、一緒に記念館を出た。
***
山口と青木の大阪ランチは、スミレが来るとすぐに終わりを告げた。
「真一さん、少し用事を思い出したので、今日は帰ります。ごめんなさい」
スミレの一言。
青木は彼女にメロメロなため、特に用事の内容を聞いたりすることなくスミレを帰した。
スミレは山口と店主に頭を下げると、そそくさと店を出た。
***
――才斗に顔立ちが似てるからって、まさか、ね。
その翌日の土曜日。
ちょうど黒瀬たちが冒険者ワールドを楽しんでいる頃。
山口はまだ大阪で青木と行動を共にしていた。本来は日帰りの予定だったのだが、スミレを見たことでもうしばらく大阪に滞在することを決めたのだ。
現在時刻は午後2時。
ちょうど東京では、黒瀬たちが記念館を出た頃だ。
「なんや急に気が変わったってぇ。おれの彼女は奪えんで」
「そんなつもりはないよ。せっかくだからダンジョンに潜ろうかと思ってね」
大阪のダンジョン。
東京にできたダンジョンとは構造が違えど、出現するモンスターはさほど変わらない。結局、どのダンジョンに潜っても大きな違いはない。
軽いダンジョン探索を終え、地上に戻る。
「うわ、13件の着信履歴が……」
ダンジョン内は電波が通じない。
連絡を取り合うことはできない。
ダンジョンに潜っていた僅か1時間足らずの間に、同じ人物から13回も電話がかかっている。その人物とは――。
「西園寺さん、緊急?」
『緊急なんだぁぁああ! オレを助けてくれぇぇええ!』
――【ウルフパック】の社長で、Sランク冒険者の西園寺龍河だった。
青木に許可をもらい、少し離れた場所で電話をかけ直している。
「才斗と何かあったってことかい?」
西園寺が情けない姿を見せるのは、ほとんど黒瀬才斗が絡む時だ。
『そうなんだよぅ。また両親のこと言えなかったんだぁぁああ』
「な、泣いてる?」
『うん』
わかりやすく山口が溜め息をつく。
その溜め息がちょうどいいトリガーになったのか、西園寺の声の調子が変わった。
『才君とはさっき冒険者ワールドで会った。その際、少し話す機会があったんだが、そこで彼の両親のことを話そうと思ったわけで……結局、話せなかった』
「相当落ち込んでるみたいだね」
『そうなんだよぅ! 一応天音ちゃんのことは少し話したけど――』
「そうだ! 僕もそのことで話がある」
『ふぇ?』
「僕の勘違いかもしれないけど、聞いてほしい。長年行方不明だった才斗の姉——黒瀬天音が、見つかったかもしれない」
53
あなたにおすすめの小説
【完結】メインヒロインとの恋愛フラグを全部ブチ壊した俺、サブヒロインと付き合うことにする
エース皇命
青春
《将来ヤンデレになるメインヒロインより、サブヒロインの方が良くね?》
16歳で自分が前世にハマっていた学園ドラマの主人公の人生を送っていることに気付いた風野白狼。しかしそこで、今ちょうどいい感じのメインヒロインが付き合ったらヤンデレであることを思い出す。
告白されて付き合うのは2か月後。
それまでに起こる体育祭イベント、文化祭イベントでの恋愛フラグを全てぶち壊し、3人の脈ありサブヒロインと付き合うために攻略を始めていく。
3人のサブヒロインもまた曲者揃い。
猫系ふわふわガールの火波 猫音子に、ツンデレ義姉の風野 犬織、アニオタボーイッシュガールの空賀 栗涼。
この3人の中から、最終的に誰を選び、付き合うことになるのか。てかそもそも彼女たちを落とせるのか!?
もちろん、メインヒロインも黙ってはいない!
5人の癖強キャラたちが爆走する、イレギュラーなラブコメ、ここに誕生!
※カクヨム、小説家になろうでも連載中!
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
ハズレ職業の料理人で始まった俺のVR冒険記、気づけば最強アタッカーに!ついでに、女の子とVチューバー始めました
グミ食べたい
ファンタジー
現実に疲れた俺が辿り着いたのは、自由度抜群のVRMMORPG『アナザーワールド・オンライン』。
選んだ職業は“料理人”。
だがそれは、戦闘とは無縁の完全な負け組職業だった。
地味な日々の中、レベル上げ中にネームドモンスター「猛き猪」が出現。
勝てないと判断したアタッカーはログアウトし、残されたのは三人だけ。
熊型獣人のタンク、ヒーラー、そして非戦闘職の俺。
絶体絶命の状況で包丁を構えた瞬間――料理スキルが覚醒し、常識外のダメージを叩き出す!
そこから始まる、料理人の大逆転。
ギルド設立、仲間との出会い、意外な秘密、そしてVチューバーとしての活動。
リアルでは無職、ゲームでは負け組。
そんな男が奇跡を起こしていくVRMMO物語。
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる