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白熱の最強冒険者決定戦編
第88話 再登場キャラが2人も出てくるというサービス
Sランク入場の時がやってきた。
スタッフの指示に従い、入場門の前に一斉に並ぶ。
Aランクの二次予選進出冒険者が最も多く、30人くらいだったので、フィールドでのバトルロイヤルも白熱していることだろう。
もうBランク冒険者たちは淘汰されてしまったのか否か。
ここにいるSランク冒険者は11人。
【ウルフパック】の西園寺と一ノ瀬、剣騎、真悠姉さん、雷電、真一と俺。
幹部メンバー全員が参戦し、ここまで残っている。
まあ当然のことだろう。
一ノ瀬は誰とも話したくないのか、イヤホンで周囲の音を遮断し、感じ悪い雰囲気を控え室中に放っていた。
少し離れたところから、フィールド入場の準備をしている。
雷電も似たような感じだ。
同じ組織である俺たちとはあまり関わりたくないらしい。
【バトルホークス】からは3人のSランク冒険者がいた。
これで全部じゃない。
剣騎からは、【バトルホークス】の他の高ランク冒険者は大会そのものに出場していないと聞いた。
冒戦に重きを置く冒険者は多くいる。
それと同時に、冒戦なんかよりダンジョンで実践的なトレーニングやってた方がいいわ!という層も一定数存在する。
残りの1名は大企業出身じゃない冒険者。
見たことがないので、地方のフリーか、中小企業出身だろう。少し興味がある。
「多分だけど、ここにいるメンツはほぼ全員残るだろうね」
剣騎の一言に俺も頷きを返す。
「BランクとAランクでのサバイバルだろうな」
「でも僕たちが入場する必要があるってことは、まだ4人に絞れてないってわけだ」
控えている冒険者が神宮司も含め12名なので、この時点で4名に削れていれば、俺たちは入場すらしなくていい。
だが、それは厳しそうだ。
35名以上から5分10分程度の戦いで4名。
ランクが上がるたびにタフになっていく冒険者たちの体が、スピード勝負を無効にしている。
「とにかく、神宮司君に入場させたら何がどうなるかまったくわからない。入場したら5分で15人に絞ろう」
「そうだな」
ルール上、同じ組織に所属しているからといって助け合うことはできない。
だが、お互いに戦わないことを選ぶのは個人の自由だ。
一ノ瀬、雷電あたりは未知数だが、【ウルフパック】のメンバーが自分を蹴落とそうとしてくる確率は低いということだ。
「そういえば才斗」
「どうした?」
「昨日一ノ瀬君が才斗だけは潰すって言ってたよ」
「……は?」
もしかしたら俺、決勝トーナメント出場すら危ういかもしれない。
***
知ってはいたものの、フィールドに出た途端、観客の数が圧倒的すぎて腰を抜かした。
10万人も収容していることを考えるだけで気が狂いそうだ。
「才斗くーん! 大好きでーす!」
「応援してるわけじゃないから! 勘違いしないでよね!」
なんと、聞き覚えのある声が鋭い耳に入ってくる。
片方はいつも聞いている甘々の声。
もう片方はツンデレ感満載のセリフを吐くのはあの人しかいないという、少し甲高い声。
――楓香と佐藤。
かろうじて捉えられる2人の姿。
2人は観客席の比較的手前側に座っていたが、そもそも高いのでフィールドからは遠い。
楓香はお手製才斗くんうちわを手に持ち、全力で振っていた。
というか、佐藤がいるなんて意外だ。
ここまで人が多く集まる場所となると、闇派閥も手を出しずらいだろうという考えだろうか。
西園寺がしっかり交渉してくれたおかげで、政府の監視下に置かれながらも【ウルフパック】の保護を受けている佐藤。
普通に思うんだが、楓香と佐藤の2人って結構仲いいよな。
隣に座ってポップコーンをシェアしている様子を見る限りだとそうなる。
『さぁーて、ようやくSランクのエリートたちが入ってきましたぁぁぁあああ! 盛大な歓声を送っていきましょう!』
『やっぱり【ウルフパック】と【バトルホークス】の冒険者が出場してると盛り上がりますね』
『そうですね中島さーん。注目はどの冒険者になりますか?』
実況のアナウンサーは俺の一次予選の時と同じ若い感じの男性だったが、今回はなんと、知り合いのちゃんとした解説者が追加されていた。
まさかの富秋。
どうして彼が解説に抜擢されたのかはわからない。
あとで聞いておこう。
『そうですね。このSランク冒険者の中では、西園寺龍河が圧倒的だと思います。それと、贔屓にはなるんですが、黒瀬才斗には個人的に注目しています』
『西園寺さんには昨日の実況で非常にお世話になりましたぁ! そんな彼に中島さんは大注目! そしてなんと、中島さんが個人的に注目しているのは、先日会見でその正体を全世界に公開した、黒瀬才斗だぁぁぁあああ!』
大歓声。
特に楓香から。
『贔屓になる、とおっしゃいましたが、中島さんとブラックとの接点はあるんですかね?』
『はい、2年ほど前でした。ダンジョンで他の冒険者に裏切られ、死を覚悟していた僕を救ってくれたのが才斗君なんです』
大歓声。
特に腐女子の皆様から。
『なんと! 衝撃の接点が発覚しましたぁぁああ! そして中島さん、ズバリ、ブラックの決勝トーナメント進出の可能性は――?』
『もちろん、100パーセントです』
スタッフの指示に従い、入場門の前に一斉に並ぶ。
Aランクの二次予選進出冒険者が最も多く、30人くらいだったので、フィールドでのバトルロイヤルも白熱していることだろう。
もうBランク冒険者たちは淘汰されてしまったのか否か。
ここにいるSランク冒険者は11人。
【ウルフパック】の西園寺と一ノ瀬、剣騎、真悠姉さん、雷電、真一と俺。
幹部メンバー全員が参戦し、ここまで残っている。
まあ当然のことだろう。
一ノ瀬は誰とも話したくないのか、イヤホンで周囲の音を遮断し、感じ悪い雰囲気を控え室中に放っていた。
少し離れたところから、フィールド入場の準備をしている。
雷電も似たような感じだ。
同じ組織である俺たちとはあまり関わりたくないらしい。
【バトルホークス】からは3人のSランク冒険者がいた。
これで全部じゃない。
剣騎からは、【バトルホークス】の他の高ランク冒険者は大会そのものに出場していないと聞いた。
冒戦に重きを置く冒険者は多くいる。
それと同時に、冒戦なんかよりダンジョンで実践的なトレーニングやってた方がいいわ!という層も一定数存在する。
残りの1名は大企業出身じゃない冒険者。
見たことがないので、地方のフリーか、中小企業出身だろう。少し興味がある。
「多分だけど、ここにいるメンツはほぼ全員残るだろうね」
剣騎の一言に俺も頷きを返す。
「BランクとAランクでのサバイバルだろうな」
「でも僕たちが入場する必要があるってことは、まだ4人に絞れてないってわけだ」
控えている冒険者が神宮司も含め12名なので、この時点で4名に削れていれば、俺たちは入場すらしなくていい。
だが、それは厳しそうだ。
35名以上から5分10分程度の戦いで4名。
ランクが上がるたびにタフになっていく冒険者たちの体が、スピード勝負を無効にしている。
「とにかく、神宮司君に入場させたら何がどうなるかまったくわからない。入場したら5分で15人に絞ろう」
「そうだな」
ルール上、同じ組織に所属しているからといって助け合うことはできない。
だが、お互いに戦わないことを選ぶのは個人の自由だ。
一ノ瀬、雷電あたりは未知数だが、【ウルフパック】のメンバーが自分を蹴落とそうとしてくる確率は低いということだ。
「そういえば才斗」
「どうした?」
「昨日一ノ瀬君が才斗だけは潰すって言ってたよ」
「……は?」
もしかしたら俺、決勝トーナメント出場すら危ういかもしれない。
***
知ってはいたものの、フィールドに出た途端、観客の数が圧倒的すぎて腰を抜かした。
10万人も収容していることを考えるだけで気が狂いそうだ。
「才斗くーん! 大好きでーす!」
「応援してるわけじゃないから! 勘違いしないでよね!」
なんと、聞き覚えのある声が鋭い耳に入ってくる。
片方はいつも聞いている甘々の声。
もう片方はツンデレ感満載のセリフを吐くのはあの人しかいないという、少し甲高い声。
――楓香と佐藤。
かろうじて捉えられる2人の姿。
2人は観客席の比較的手前側に座っていたが、そもそも高いのでフィールドからは遠い。
楓香はお手製才斗くんうちわを手に持ち、全力で振っていた。
というか、佐藤がいるなんて意外だ。
ここまで人が多く集まる場所となると、闇派閥も手を出しずらいだろうという考えだろうか。
西園寺がしっかり交渉してくれたおかげで、政府の監視下に置かれながらも【ウルフパック】の保護を受けている佐藤。
普通に思うんだが、楓香と佐藤の2人って結構仲いいよな。
隣に座ってポップコーンをシェアしている様子を見る限りだとそうなる。
『さぁーて、ようやくSランクのエリートたちが入ってきましたぁぁぁあああ! 盛大な歓声を送っていきましょう!』
『やっぱり【ウルフパック】と【バトルホークス】の冒険者が出場してると盛り上がりますね』
『そうですね中島さーん。注目はどの冒険者になりますか?』
実況のアナウンサーは俺の一次予選の時と同じ若い感じの男性だったが、今回はなんと、知り合いのちゃんとした解説者が追加されていた。
まさかの富秋。
どうして彼が解説に抜擢されたのかはわからない。
あとで聞いておこう。
『そうですね。このSランク冒険者の中では、西園寺龍河が圧倒的だと思います。それと、贔屓にはなるんですが、黒瀬才斗には個人的に注目しています』
『西園寺さんには昨日の実況で非常にお世話になりましたぁ! そんな彼に中島さんは大注目! そしてなんと、中島さんが個人的に注目しているのは、先日会見でその正体を全世界に公開した、黒瀬才斗だぁぁぁあああ!』
大歓声。
特に楓香から。
『贔屓になる、とおっしゃいましたが、中島さんとブラックとの接点はあるんですかね?』
『はい、2年ほど前でした。ダンジョンで他の冒険者に裏切られ、死を覚悟していた僕を救ってくれたのが才斗君なんです』
大歓声。
特に腐女子の皆様から。
『なんと! 衝撃の接点が発覚しましたぁぁああ! そして中島さん、ズバリ、ブラックの決勝トーナメント進出の可能性は――?』
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