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五章 高天原へ?
二十九話 物理的に神々しいものをどうするか…サングラスとかあります?いや、ないですよね。
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「光が集うと光度が増す。そうすればこうなるのも必然であろう?貴様は準備してこなかったのか?」
「いや、こんな物理的に眩しいと思ってないからね?!」
「平突…僕でも準備出来たのに?」
「お前何をかけて…?!それ、ラー神の被り物じゃねぇか?!どうやって手に入れた?!あ、そうだ、今脱いでるのか…って脱げるのか?!」
「着脱可能だ。我は姿を色々変えることが出来るからな?」
「私もやりますか?平突よ?」
「え?どうやって?」
「目玉を飛び出させて、水で作った目玉と入れ替えるのです。」
「無茶苦茶怖い事言ってる?!嫌だよ、そんな怖い事するの!」
「む?始まるぞ、光度を下げる儀式だ。」
「なんの儀式?!そんなの神々同士なら要らないんじゃないの?!」
「いや、神々も眩しいのだろう。何せ、自分が光り輝いているのに、八百万が集結したのだからな?」
高度を下げる儀式をしてまで、集まるのか…。それはそれで面白いけどね?そういうもんじゃないでしょ…。神々しいって確かにね、すさまじい光だ!ってなるのは何となく分かるよ?でもさ、光の物量で押されるとは思わなかったよ…。
「高度が下がって我でも見えるようになったぞ。」
「いや、見えてなかったのかよ?!どういう事なんだよ?!」
「我は月読命(つくよみのみこと)に聞いていただけだからな?事象自体は知っているが、顔を隠さないと見えないであろう?」
「平突…僕は凄いものを見てしまったよ…。」
「なんだ?すごい…それは俺も見たかったな。」
「儀式の内容がね?おしくらまんじゅうだった」
「凄すぎ!!神様のおしくらまんじゅうは凄すぎ!!それが儀式と呼ばれている事自体が謎だろ!!」
光が収束してく…。あぁ、凄い。神さまってこんなに居るんだな。何だか…ぎっちりじゃない?!そんなに広くない空間にぎっちり…みっしり…。苦しそう。
「君たちかな?私に用事があるという人間たちは?」
「…?あの…失礼ですけど…どちら様でしょうか?」
なんだろう…凄い、神様って感じの神様に話しかけられた?!上唇と顎に蓄えられた髭に白い着物をびしっと着こなして…?!胡坐で浮いてる。胡坐で…浮いてる!!だ、どちら様ですか?
「私かい?私を知らないのか…私は思金神(おもいかね)という。」
「すいません…平突と申します、丁寧にありがとうございます?」
「私は一応、今回の件を取りまとめているのだ。」
「凄いですね、徳が高い神様でいらっしゃるのですか?」
「どうだろうね?神は等しく皆、徳は高いだろうね?」
「確かに…聞き方を間違えました。」
「所で、君は常世の長鳴鳥を持っていないかい?」
「常世の…長鳴鳥?なんですかそれ?」
「む?知らぬのか?そうだ、人間界では鶏と呼ばれているであろう?」
「鶏…持ってる?!初めて聞かれた…。」
「私は今、集めているんだ。常世の長鳴鳥をね。」
「コレクションしたいんですか?烏骨鶏とか通常とか、カラーバリエーションに富んでますもんね?」
「あはは!そうではない!今回の儀式で使おうかと思ってね?」
「あぁ…鶏いっぱい鳴かせる作戦ですか!」
びっくりした…あまりにもやる事が無くて、鶏をコレクションしだしたのかと思った。というか、鶏持ってる?って聞かないな…。飼ってる?とかなら分かるけど…。俺のポケットには入らないわ。
「そうだ、君は勘違いしているみたいだけどね?命は敬称だ。だから様を付けると様様になるよ?」
「な、なんですと?!俺今まで…神様様って言ってたのか…」
「あはは、それは失礼には当たらないとは思うけどね?」
「ありがとうございます。」
「所で…君たちはどうしてここに居るんだい?」
「呼ばれたので…。ラー命に。」
「我を命と呼ぶ出ない!!何故我がツッコみに回っているのだ!」
「いや、俺…ツッコみ出来ない。」
「だからって我にやらせるな!大体、貴様が様様とかさんさんみたいな二十敬称で読んでいたのが問題なのではないか!」
「二十敬称は別に問題ないでしょうが!!敬ってるんだから…良いでしょうが!!」
「あはは!いいね、君は面白い。これなら…もしかしたら出てきてくれるかもしれないね?君は…神になりたいのかい?」
「神になりたいから来た訳ではないのですが…。」
「でも平突、ちょっと前に"まだ神になってない"って叫んでたよね?」
「あ、まだ?!それは誤解があるぞ…。」
「いや、良いんだ、君を神にしてあげる事は出来なくない。問題は…今の現状だからね?」
現状…ね。まぁ、きっと太陽が出ない事によっておこる弊害なんだろうけど。俺らが見えてるのはきっと…ラー神が傍に居てくれるからなんだろうな。暑いけど。
「暗いと怖いからね、元に戻して欲しいんだけどね。」
「そんな理由なんですか?!瘴気とか禍が発生するとかじゃなくて?!」
「うん?君は怖くないかい?私は怖いんだけどね、暗い所。」
鶏の作戦を決行しようと思ったのって…朝が来るのが待ち遠しいから何羽も連れてきて鳴かせようとしてる?なんだか…小学生みたい。
「いや、こんな物理的に眩しいと思ってないからね?!」
「平突…僕でも準備出来たのに?」
「お前何をかけて…?!それ、ラー神の被り物じゃねぇか?!どうやって手に入れた?!あ、そうだ、今脱いでるのか…って脱げるのか?!」
「着脱可能だ。我は姿を色々変えることが出来るからな?」
「私もやりますか?平突よ?」
「え?どうやって?」
「目玉を飛び出させて、水で作った目玉と入れ替えるのです。」
「無茶苦茶怖い事言ってる?!嫌だよ、そんな怖い事するの!」
「む?始まるぞ、光度を下げる儀式だ。」
「なんの儀式?!そんなの神々同士なら要らないんじゃないの?!」
「いや、神々も眩しいのだろう。何せ、自分が光り輝いているのに、八百万が集結したのだからな?」
高度を下げる儀式をしてまで、集まるのか…。それはそれで面白いけどね?そういうもんじゃないでしょ…。神々しいって確かにね、すさまじい光だ!ってなるのは何となく分かるよ?でもさ、光の物量で押されるとは思わなかったよ…。
「高度が下がって我でも見えるようになったぞ。」
「いや、見えてなかったのかよ?!どういう事なんだよ?!」
「我は月読命(つくよみのみこと)に聞いていただけだからな?事象自体は知っているが、顔を隠さないと見えないであろう?」
「平突…僕は凄いものを見てしまったよ…。」
「なんだ?すごい…それは俺も見たかったな。」
「儀式の内容がね?おしくらまんじゅうだった」
「凄すぎ!!神様のおしくらまんじゅうは凄すぎ!!それが儀式と呼ばれている事自体が謎だろ!!」
光が収束してく…。あぁ、凄い。神さまってこんなに居るんだな。何だか…ぎっちりじゃない?!そんなに広くない空間にぎっちり…みっしり…。苦しそう。
「君たちかな?私に用事があるという人間たちは?」
「…?あの…失礼ですけど…どちら様でしょうか?」
なんだろう…凄い、神様って感じの神様に話しかけられた?!上唇と顎に蓄えられた髭に白い着物をびしっと着こなして…?!胡坐で浮いてる。胡坐で…浮いてる!!だ、どちら様ですか?
「私かい?私を知らないのか…私は思金神(おもいかね)という。」
「すいません…平突と申します、丁寧にありがとうございます?」
「私は一応、今回の件を取りまとめているのだ。」
「凄いですね、徳が高い神様でいらっしゃるのですか?」
「どうだろうね?神は等しく皆、徳は高いだろうね?」
「確かに…聞き方を間違えました。」
「所で、君は常世の長鳴鳥を持っていないかい?」
「常世の…長鳴鳥?なんですかそれ?」
「む?知らぬのか?そうだ、人間界では鶏と呼ばれているであろう?」
「鶏…持ってる?!初めて聞かれた…。」
「私は今、集めているんだ。常世の長鳴鳥をね。」
「コレクションしたいんですか?烏骨鶏とか通常とか、カラーバリエーションに富んでますもんね?」
「あはは!そうではない!今回の儀式で使おうかと思ってね?」
「あぁ…鶏いっぱい鳴かせる作戦ですか!」
びっくりした…あまりにもやる事が無くて、鶏をコレクションしだしたのかと思った。というか、鶏持ってる?って聞かないな…。飼ってる?とかなら分かるけど…。俺のポケットには入らないわ。
「そうだ、君は勘違いしているみたいだけどね?命は敬称だ。だから様を付けると様様になるよ?」
「な、なんですと?!俺今まで…神様様って言ってたのか…」
「あはは、それは失礼には当たらないとは思うけどね?」
「ありがとうございます。」
「所で…君たちはどうしてここに居るんだい?」
「呼ばれたので…。ラー命に。」
「我を命と呼ぶ出ない!!何故我がツッコみに回っているのだ!」
「いや、俺…ツッコみ出来ない。」
「だからって我にやらせるな!大体、貴様が様様とかさんさんみたいな二十敬称で読んでいたのが問題なのではないか!」
「二十敬称は別に問題ないでしょうが!!敬ってるんだから…良いでしょうが!!」
「あはは!いいね、君は面白い。これなら…もしかしたら出てきてくれるかもしれないね?君は…神になりたいのかい?」
「神になりたいから来た訳ではないのですが…。」
「でも平突、ちょっと前に"まだ神になってない"って叫んでたよね?」
「あ、まだ?!それは誤解があるぞ…。」
「いや、良いんだ、君を神にしてあげる事は出来なくない。問題は…今の現状だからね?」
現状…ね。まぁ、きっと太陽が出ない事によっておこる弊害なんだろうけど。俺らが見えてるのはきっと…ラー神が傍に居てくれるからなんだろうな。暑いけど。
「暗いと怖いからね、元に戻して欲しいんだけどね。」
「そんな理由なんですか?!瘴気とか禍が発生するとかじゃなくて?!」
「うん?君は怖くないかい?私は怖いんだけどね、暗い所。」
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