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第1章
第2話
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理人が慌てた様子で立ち上がり、小走りで行ってドアを開ける。其処に、マーマレードジャムのような髪が覗く。陽希だ。
「陽希、遅いじゃないですか、僕が久々に出勤する日に一体どこで何を……」
その陽希が、何故か金髪の青年を負ぶっているので、ぎょっとする。
「事務所の下で困ってるみたいだったからさぁ、負ぶってきた!」
金色の髪の青年を、思わず水樹はじっと見る。両足が美しい陶器の義足で、何か絵が描いてあるようだったが、何の絵なのかは、ズボンに隠れて見えなかった。次に青年の顔に視線を動かす。色合いや輝きからピンクダイヤモンドのようだった。
「……この方は?」
理人は、水樹よりも更に警戒していたようで、声がほんの少し尖っている。しかし、陽希は無邪気な笑みを浮かべて、「彼は依頼人だってさ!」と元気に答えるのだった。
「陽希、遅いじゃないですか、僕が久々に出勤する日に一体どこで何を……」
その陽希が、何故か金髪の青年を負ぶっているので、ぎょっとする。
「事務所の下で困ってるみたいだったからさぁ、負ぶってきた!」
金色の髪の青年を、思わず水樹はじっと見る。両足が美しい陶器の義足で、何か絵が描いてあるようだったが、何の絵なのかは、ズボンに隠れて見えなかった。次に青年の顔に視線を動かす。色合いや輝きからピンクダイヤモンドのようだった。
「……この方は?」
理人は、水樹よりも更に警戒していたようで、声がほんの少し尖っている。しかし、陽希は無邪気な笑みを浮かべて、「彼は依頼人だってさ!」と元気に答えるのだった。
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