転生して将来イケメン寝取りクズ勇者になった俺は、主人公のハーレムメンバーを寝取るため最強に至る

睡眠が足りない人

文字の大きさ
8 / 11

8話

しおりを挟む


 暗く深い闇の中、当てもなく歩いているそんな感覚。頭も身体もどこかふわふわと謎の浮遊感に包まれており、この状態に何の疑問を持つことはなかった。
俺の頭にあるのは、何処かにある出口に向かうそれだけだ。
暫く歩いていると、白い光が見えた。俺はその光が見えた瞬間出口だと思い走り出した。
その光を掴もうと手を伸ばした俺の手は何も掴めず空を切った。
そして、光は俺の元から離れていく。

「『待って』!」

反射的に出した声と誰かの声が被った。俺はその声の出所を向くとそこには、手を伸ばして泣いているレイアが居た。

『私は……………何てしてない。どうして信じてくれないの!?………ちゃん!………私を一人にしないでよ……』

ぷつぷつと何故かレイアの声は途切れて聞こえ、内容がよく分からない。
ただ、彼女が一人になってしまったのは何となく理解した。
俺は俺の女を悲しませることはしない。彼女達と一生を共にするのだから常に笑っていて欲しい。それが主人公から無理矢理奪った女だとしても、俺は彼女を彼女達を俺を選んで後悔なんて絶対にしないくらい幸せにしたい。

だから俺のすることは決まっている。俺は泣いているレイアに近づき、ニヒルに笑い告げる。

「なぁ、お前俺の女にならないか?」

そう声をかけたと同時に俺は彼女の手を引いた。そして、暗闇で閉ざされた世界は輝き始めた。
俺はあまりの眩しさに、目を細めながら最後にレイアの顔を見た。その時の表情は俺は絶対に忘れないだろう。陽だまりのような、可憐な笑顔を。
忘れないと、そう思った瞬間俺の意識は無くなった。









「んあぁっー……ここ何処だっけ?」

瞼を開けると、こちらを心配そうに?見ているレイアが居た。

「私は……知らない……それより大丈夫?」

無表情ながらも声のトーンは少し落ちているので心配しているのだろうが、彼女の設定を知らない俺以外の奴だったら分からないくらいの違いだ。

「あー………そっか俺契約の時に気絶したんだっけ…別に身体に異常はないから大丈夫だな」


「それなら………良かった。急に動かなくなって……どうしようかと思った」

レイアは俺が大丈夫だと言うと、少しだけ頰を緩めた。

(相変わらず笑うと綺麗だな)

……あれ?初めて笑ったところを見たはずなのに何で既視感を覚えているんだ………そういや、さっき夢を見ていたような、そこで何かを見たのか?思い出せない。

「お前のせいなんだけど……まぁ、無事契約出来たしそんなことはいいか」

「ねぇ……レイク……契約をしてから身体が変……ポカポカする。……これは何?」

レイアはそう言うと巨大なお胸様を潰しながら、心臓の辺りを両手で抑えた。 

「それは、多分俺とレイアが契約したこと出来たパスの影響だろう。レイアは以前の状態が分からんだろうが、その状態なら、前の状態で魔法を使った時よりも格段に強くなってるはずだ」

「魔法って…どうやって使うの?」

「魔法すら覚えてないのか……まぁ、契約してくれたんだそこも含めて教えてやるよ」

「ん……お願い」

「んんっ…じゃあ、精霊とは何かから教えよう。精霊とは精霊の祠の先にある精霊界に住んでいる種族だ。精霊の身体の基礎的な構造は人類と大体同じだが、人類が魔法を使うためには、魔心臓と言われる器官に精神力を流して魔力を変換する必要がある。だが、精霊は魔心臓がなくても魔法が使える。それは何んでだと思う?」

俺はただ説明を聞いていてもつまらないだろうと思い、レイアに質問してみた。

「……魔心臓以外に…精神力を変換する器官があるから……?」

「惜しいな、器官という小さい部位では無くて、正解は身体そのものが魔法を使うための媒体なんだ精霊は、そのため俺たち人類に比べて魔法を使う際の精神力の消費はかなり少ないのに威力が高い。理由は簡単で精神力を変換して作った魔力の漏れが無いからだ。人類は魔力に変換した際に身体の細胞に魔力がどうしても流れてしまい変換した魔力の七割を使うのが限界だ。だが、精霊は身体全体で魔力を生成するから余計な場所に魔力が流れないから無駄のない完璧な魔法が使えるんだ」

「……なるほど……」

「強力な魔法が使える代わりに、精霊は一つの属性魔法しか使えない。それは精神力を変換する際に魔力にその精霊が持つ適性属性が勝手に付与されるからだ。これだけ聞くと一つの属性しか使えない代償としては微妙だと思うだろうが精霊には上級魔法よりも遥かに威力の高い精霊魔法が使える。これはどう足掻こうと人類は使えない。さらに精霊は適性属性の魔法なら例え、放った魔法が敵のものだったとしても自身が操つれる。長々と説明したが、要するにレイアは無属性魔法のエキスパートってことだ」

「…じゃあ、私ってもしかして強い?」

「あぁ、かなり強いな。多分同じLevelなら今の俺じゃあ叶わないくらいには」

「Level?……」

新しく出てきた単語にレイアはまたも首を傾げた。

「そこの説明もいるか……こりゃ長くなるな」

俺はそう言って溜息を吐き、帰ったら両親に怒られるなーと遠い目になりながら思うのだった。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた

歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。 剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。 それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。 そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー 「ご命令と解釈しました、シン様」 「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」 次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

RPGのストーリー開始前に殺されるモブに転生した俺、死亡フラグを回避してラスボス助けたら女主人公が現れてなぜか修羅場になった。

白波 鷹(しらなみ たか)【白波文庫】
ファンタジー
――死亡フラグのあるモブに転生した。なぜか男主人公の姿で。 王国に孤児院の子供達を殺された少女ミュライトがラスボスのRPG『プリテスタファンタジー』。 物語後半でミュライトと主人公は互いに孤児院出身であることが分かり、彼女を倒した主人公がその死を悲しむ絶望的なエンディングからいわゆる「鬱ゲー」と呼ばれているゲームでもある。 そして、そんなゲームの物語開始前にミュライトと同じ孤児院に住んでいた子供に転生したが…その見た目はなぜか男主人公シュウだった。 原作との違いに疑問を抱くものの、このままストーリー通りに進めば、ミュライトと主人公が戦って悲惨なエンディングを迎えてしまう。 彼女が闇落ちしてラスボスになるのを防ぐため、彼女が姉のように慕っていたエリシルの命を救ったり、王国の陰謀から孤児達を守ろうと鍛えていると、やがて男主人公を選んだ場合は登場しないはずの女主人公マフィが現れる。 マフィとミュライトが仲良くなれば戦わずに済む、そう考えて二人と交流していくが― 「―あれ? 君たち、なんか原作と違くない?」 なぜか鉢合わせた二人は彼を取り合って修羅場に。 こうして、モブキャラであるはずのシュウは主人公やラスボス達、果ては原作死亡キャラも助けながらまだ見ぬハッピーエンドを目指していく。 ※他小説投稿サイトにも投稿中

魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します

burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。 その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

主人公に殺されるゲームの中ボスに転生した僕は主人公とは関わらず、自身の闇落ちフラグは叩き折って平穏に勝ち組貴族ライフを満喫したいと思います

リヒト
ファンタジー
 不幸な事故の結果、死んでしまった少年、秋谷和人が転生したのは闇落ちし、ゲームの中ボスとして主人公の前に立ちふさがる貴族の子であるアレス・フォーエンス!?   「いや、本来あるべき未来のために死ぬとかごめんだから」  ゲームの中ボスであり、最終的には主人公によって殺されてしまうキャラに生まれ変わった彼であるが、ゲームのストーリーにおける闇落ちの運命を受け入れず、たとえ本来あるべき未来を捻じ曲げてても自身の未来を変えることを決意する。    何の対策もしなければ闇落ちし、主人公に殺されるという未来が待ち受けているようなキャラではあるが、それさえなければ生まれながらの勝ち組たる権力者にして金持ちたる貴族の子である。  生まれながらにして自分の人生が苦労なく楽しく暮らせることが確定している転生先である。なんとしてでも自身の闇落ちをフラグを折るしかないだろう。  果たしてアレスは自身の闇落ちフラグを折り、自身の未来を変えることが出来るのか!? 「欲張らず、謙虚に……だが、平穏で楽しい最高の暮らしを!」  そして、アレスは自身の望む平穏ライフを手にすることが出来るのか!?    自身の未来を変えようと奮起する少年の異世界転生譚が今始まる!

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~

味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。 しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。 彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。 故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。 そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。 これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。

処理中です...