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第19話:「ざまぁ」な断罪劇
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王国の決定に従い、帝都の大広場には、巨大な特設裁判所が設けられた。
裁判の様子は、帝国民だけでなく、多くの王国民にも公開されることになった。これは、カイゼルの「全ての真実を、白日の下に晒すべきだ」という意向によるものだった。
被告人席に引きずり出されたのは、ゲオルグとエレノア。
二人とも、かつての威勢は見る影もなく、憔悴しきっている。
裁判長は帝国の最高判事が務め、その隣には、オブザーバーとしてカイゼルが座っていた。俺は、カイゼルの隣にある特別席から、その様子を見守っていた。
裁判が始まると、検察官役のヴィクトルが、次々と証拠を突きつけた。
ヴァインベルク公爵家の横領を示す帳簿、ゲオルグに土地を奪われた領民たちの涙の訴え。
ゲオルグは最初こそ「俺は知らない!」と喚いていたが、動かぬ証拠を前に、やがて顔面蒼白になっていく。
次に、エレノアの罪状。
素性を偽った罪、そしてリオンを陥れるために仕組んだ、階段突き落とし事件の真相。
現場近くに隠されていた、エレノアが事前に用意していた「偽の血糊」が入った小瓶が、決定的な証拠となった。
追い詰められた二人は、生き残るために、見苦しい罪の擦り付け合いを始めた。
「私は、ゲオルグ様にそそのかされただけです! リオン様を追い出せば、私を王太子妃にしてくれると約束したから……!」
エレノアが、涙ながらに叫ぶ。
「なっ、嘘をつくな! お前から、リオンが邪魔だから消したいと持ちかけてきたんだろうが!」
ゲオルグが、顔を真っ赤にして怒鳴り返す。
「違います! 全て、この男が仕組んだことです!」
「この悪女め!」
その醜い争いを、民衆は冷ややかな目で見つめていた。
もはや、彼らに同情する者など、どこにもいない。
そして、裁判には特別証人として、アルフォンス王太子が召喚された。
彼は、全ての真相を知らされ、自分がどれほど愚かだったかを思い知り、力なくうなだれていた。
「私は……エレノアの言葉を、鵜呑みにしてしまった……。リオンが、何度も無実を訴えていたというのに……。私が、間違っていた……」
彼の情けない告白に、王国民からは、ため息と失笑が漏れた。
最終的に、判決が下された。
エレノアは、王家と国民を欺いた詐欺罪で、辺境の修道院への終身禁固。
ゲオルグは、横領罪及び殺人未遂罪で、北方の鉱山での終身強制労働。
二人には、それぞれ、二度と日の目を見ることのない、重い罰が与えられた。
そして、愚かなアルフォンス王太子も、その責任を免れることはできなかった。
彼は、王位継承者としての判断力に欠けるとして、廃嫡。王位継承権を剥奪され、一貴族として生きることを余儀なくされた。
まさに、自業自得。痛快なまでの「ざまぁ」な結末だった。
全ての裁判が終わった後、俺はカイゼルの隣で、静かに呟いた。
「これで、全部終わったんだな……」
「ああ、終わった」
カイゼルは、俺の肩を優しく抱き寄せた。
「お前を苦しめた者たちは、皆、相応の罰を受けた。もう、何も心配することはない」
彼の言葉に、俺はこくりと頷いた。
長かった悪夢は、ついに終わったのだ。
俺の目の前には、光り輝く、新しい人生が広がっていた。
裁判の様子は、帝国民だけでなく、多くの王国民にも公開されることになった。これは、カイゼルの「全ての真実を、白日の下に晒すべきだ」という意向によるものだった。
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二人とも、かつての威勢は見る影もなく、憔悴しきっている。
裁判長は帝国の最高判事が務め、その隣には、オブザーバーとしてカイゼルが座っていた。俺は、カイゼルの隣にある特別席から、その様子を見守っていた。
裁判が始まると、検察官役のヴィクトルが、次々と証拠を突きつけた。
ヴァインベルク公爵家の横領を示す帳簿、ゲオルグに土地を奪われた領民たちの涙の訴え。
ゲオルグは最初こそ「俺は知らない!」と喚いていたが、動かぬ証拠を前に、やがて顔面蒼白になっていく。
次に、エレノアの罪状。
素性を偽った罪、そしてリオンを陥れるために仕組んだ、階段突き落とし事件の真相。
現場近くに隠されていた、エレノアが事前に用意していた「偽の血糊」が入った小瓶が、決定的な証拠となった。
追い詰められた二人は、生き残るために、見苦しい罪の擦り付け合いを始めた。
「私は、ゲオルグ様にそそのかされただけです! リオン様を追い出せば、私を王太子妃にしてくれると約束したから……!」
エレノアが、涙ながらに叫ぶ。
「なっ、嘘をつくな! お前から、リオンが邪魔だから消したいと持ちかけてきたんだろうが!」
ゲオルグが、顔を真っ赤にして怒鳴り返す。
「違います! 全て、この男が仕組んだことです!」
「この悪女め!」
その醜い争いを、民衆は冷ややかな目で見つめていた。
もはや、彼らに同情する者など、どこにもいない。
そして、裁判には特別証人として、アルフォンス王太子が召喚された。
彼は、全ての真相を知らされ、自分がどれほど愚かだったかを思い知り、力なくうなだれていた。
「私は……エレノアの言葉を、鵜呑みにしてしまった……。リオンが、何度も無実を訴えていたというのに……。私が、間違っていた……」
彼の情けない告白に、王国民からは、ため息と失笑が漏れた。
最終的に、判決が下された。
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