13 / 16
第12話「二つの太陽」
しおりを挟む
ネビュラの本拠地がついに判明した。
エイスケからのリーク情報だ。
俺たちスターガードは、総力を挙げて敵の要塞へと突入した。
だが、最奥部で待ち受けていたのは、異形の姿に変貌したネビュラの総統だった。
彼は自らの体に複数の怪人のコアを埋め込み、神にも等しい力を手に入れていた。
「愚かな人間どもよ。そして裏切り者グラキエスよ。我が力の一部となるがいい」
総統が腕を振るうだけで、空間が歪み、衝撃波が俺たちを襲う。
全員が変身しているが、近づくことさえできない。
そこへ、天井を突き破ってエイスケが現れた。
「遅いぞ、エイスケ!」
「主役は遅れて登場するものだ」
彼は氷の防壁を展開し、総統の攻撃を防ぐ。
だが、圧倒的な物量の前には、彼でさえも防戦一方だ。
「カイ! 俺の氷を使え!」
エイスケが叫ぶ。
「何をする気だ!?」
「俺の全魔力を氷のレンズに変える。そこにお前の炎を通せ! レーザーのように収束させて、奴のコアを貫くんだ!」
それは、防御を捨てた賭けだった。
失敗すれば、エイスケは魔力枯渇で死に、俺も反動で消し飛ぶかもしれない。
でも、迷っている暇はない。
「信じるぞ、相棒!」
俺はレッドとしての最大出力を解放する。
炎が全身を包み、赤蓮の太陽となって燃え上がる。
エイスケが両手を広げ、巨大な氷のレンズを空中に生成した。
「行けえええええッ!」
俺は炎の渦となって、レンズへと突っ込んだ。
氷の冷たさが炎を圧縮し、研ぎ澄まし、純粋な破壊の光へと変えていく。
熱いのに、冷たい。
エイスケの氷が俺の炎を包み込み、圧縮し、極限まで研ぎ澄まされた破壊の光へと昇華させていく。
これが、番の力だ。
一直線に放たれた閃光は、総統の幾重ものバリアを紙のように貫き、その心臓部にあるコアを直撃した。
「馬鹿、な……オメガとアルファが……これほどの力を……!?」
絶叫と共に、総統の体が光に飲み込まれ、消滅していく。
要塞が崩壊を始める中、俺は力尽きて落下していくエイスケの手をつかんだ。
「離さないぞ! 絶対に!」
俺たちはもつれ合うようにして、崩れゆく要塞から脱出した。
エイスケからのリーク情報だ。
俺たちスターガードは、総力を挙げて敵の要塞へと突入した。
だが、最奥部で待ち受けていたのは、異形の姿に変貌したネビュラの総統だった。
彼は自らの体に複数の怪人のコアを埋め込み、神にも等しい力を手に入れていた。
「愚かな人間どもよ。そして裏切り者グラキエスよ。我が力の一部となるがいい」
総統が腕を振るうだけで、空間が歪み、衝撃波が俺たちを襲う。
全員が変身しているが、近づくことさえできない。
そこへ、天井を突き破ってエイスケが現れた。
「遅いぞ、エイスケ!」
「主役は遅れて登場するものだ」
彼は氷の防壁を展開し、総統の攻撃を防ぐ。
だが、圧倒的な物量の前には、彼でさえも防戦一方だ。
「カイ! 俺の氷を使え!」
エイスケが叫ぶ。
「何をする気だ!?」
「俺の全魔力を氷のレンズに変える。そこにお前の炎を通せ! レーザーのように収束させて、奴のコアを貫くんだ!」
それは、防御を捨てた賭けだった。
失敗すれば、エイスケは魔力枯渇で死に、俺も反動で消し飛ぶかもしれない。
でも、迷っている暇はない。
「信じるぞ、相棒!」
俺はレッドとしての最大出力を解放する。
炎が全身を包み、赤蓮の太陽となって燃え上がる。
エイスケが両手を広げ、巨大な氷のレンズを空中に生成した。
「行けえええええッ!」
俺は炎の渦となって、レンズへと突っ込んだ。
氷の冷たさが炎を圧縮し、研ぎ澄まし、純粋な破壊の光へと変えていく。
熱いのに、冷たい。
エイスケの氷が俺の炎を包み込み、圧縮し、極限まで研ぎ澄まされた破壊の光へと昇華させていく。
これが、番の力だ。
一直線に放たれた閃光は、総統の幾重ものバリアを紙のように貫き、その心臓部にあるコアを直撃した。
「馬鹿、な……オメガとアルファが……これほどの力を……!?」
絶叫と共に、総統の体が光に飲み込まれ、消滅していく。
要塞が崩壊を始める中、俺は力尽きて落下していくエイスケの手をつかんだ。
「離さないぞ! 絶対に!」
俺たちはもつれ合うようにして、崩れゆく要塞から脱出した。
34
あなたにおすすめの小説
泡にはならない/泡にはさせない
玲
BL
――やっと見つけた、オレの『運命』……のはずなのに秒でフラれました。――
明るくてお調子者、だけど憎めない。そんなアルファの大学生・加原 夏樹(かはらなつき)が、ふとした瞬間に嗅いだ香り。今までに経験したことのない、心の奥底をかき乱す“それ”に導かれるまま、出会ったのは——まるで人魚のようなスイマーだった。白磁の肌、滴る水、鋭く澄んだ瞳、そしてフェロモンが、理性を吹き飛ばす。出会った瞬間、確信した。
「『運命だ』!オレと『番』になってくれ!」
衝動のままに告げた愛の言葉。けれど……。
「運命論者は、間に合ってますんで。」
返ってきたのは、冷たい拒絶……。
これは、『運命』に憧れる一途なアルファと、『運命』なんて信じない冷静なオメガの、正反対なふたりが織りなす、もどかしくて、熱くて、ちょっと切ない恋のはじまり。
オメガバースという世界の中で、「個」として「愛」を選び取るための物語。
彼が彼を選ぶまで。彼が彼を認めるまで。
——『運命』が、ただの言葉ではなくなるその日まで。
銀狼様とのスローライフ
八百屋 成美
BL
激務に心身を病み、逃げるように田舎へ移り住んだ佐伯湊。
ある雨の日、彼は庭先で銀色に輝く巨大な狼を拾う。
それは、人間に追われ傷ついた神獣、リュカだった。
傷の手当てをきっかけに、湊の家に居座ることになったリュカ。
尊大で俺様な態度とは裏腹に、彼は湊が作ったご飯を美味しそうに食べ、寒い夜にはその温かい毛並みで湊を包み込んでくれる。
孤独だった湊の心は、リュカの無償の愛によって次第に満たされていく。
しかし、平穏な日々は長くは続かなかった。
【完結】end roll.〜あなたの最期に、俺はいましたか〜
みやの
BL
ーー……俺は、本能に殺されたかった。
自分で選び、番になった恋人を事故で亡くしたオメガ・要。
残されたのは、抜け殻みたいな体と、二度と戻らない日々への悔いだけだった。
この世界には、生涯に一度だけ「本当の番」がいる――
そう信じられていても、要はもう「運命」なんて言葉を信じることができない。
亡くした番の記憶と、本能が求める現在のあいだで引き裂かれながら、
それでも生きてしまうΩの物語。
痛くて、残酷なラブストーリー。
恋した貴方はαなロミオ
須藤慎弥
BL
Ω性の凛太が恋したのは、ロミオに扮したα性の結城先輩でした。
Ω性に引け目を感じている凛太。
凛太を運命の番だと信じているα性の結城。
すれ違う二人を引き寄せたヒート。
ほんわか現代BLオメガバース♡
※二人それぞれの視点が交互に展開します
※R 18要素はほとんどありませんが、表現と受け取り方に個人差があるものと判断しレーティングマークを付けさせていただきますm(*_ _)m
※fujossy様にて行われました「コスプレ」をテーマにした短編コンテスト出品作です
ヒートより厄介な恋をα後輩に教え込まれる
雪兎
BL
大学三年のΩ・篠宮湊は、何事も理屈で考えるタイプ。
ヒート管理も完璧で、恋愛とは距離を置いてきた。
「フェロモンに振り回されるのは非合理的」
そう思っていたのに――。
新学期、同じゼミに入ってきた後輩は、やたら距離の近いα・高瀬蒼。
人懐っこくて優秀、なのに湊にだけ妙に構ってくる。
「先輩って、恋したことないでしょ」
「……必要ないからな」
「じゃあ俺が教えますよ。ヒートより面倒なやつ」
余裕のあるα後輩と、恋に不慣れなΩ先輩。
からかわれているはずなのに、気づけば湊の心は少しずつ乱されていく。
これは、理屈ではどうにもならない
“ヒートより厄介な恋”を教え込まれる物語。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
追放オメガ聖帝の幸せな結婚〜クールなスパダリ騎士に拾われて溺愛されるまで〜
あきたいぬ大好き(深凪雪花)
BL
ノルディーナ王国の聖帝サーナは、教皇のありもしない嘘のせいで聖宮から追放されてしまう。
行く当てがないサーナが国境に向かうと、そこで隣国ルミルカ王国の騎士であるムーシュと出会う。ムーシュから諸事情により偽装結婚を提案されて、サーナは期限付きの偽装結婚ならばよいと承諾し、一時的に保護してもらうことに。
異国暮らしに慣れていく中で、やがてムーシュから溺愛されるようになり……?
オメガはオメガらしく生きろなんて耐えられない
子犬一 はぁて
BL
「オメガはオメガらしく生きろ」
家を追われオメガ寮で育ったΩは、見合いの席で名家の年上αに身請けされる。
無骨だが優しく、Ωとしてではなく一人の人間として扱ってくれる彼に初めて恋をした。
しかし幸せな日々は突然終わり、二人は別れることになる。
5年後、雪の夜。彼と再会する。
「もう離さない」
再び抱きしめられたら、僕はもうこの人の傍にいることが自分の幸せなんだと気づいた。
彼は温かい手のひらを持つ人だった。
身分差×年上アルファ×溺愛再会BL短編。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる