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第7話「偽りの罪、引き裂かれる絆」
エリアス王子の野心を知ってしまった俺は、あの日を境に、カイに対する態度を改めた。
彼の真っ直ぐな愛情から逃げるのをやめ、きちんと向き合うことにしたのだ。
もちろん、すぐに「あなたの番になります」と言えるほどの覚悟はまだなかったが、少なくとも、彼のそばにいることが今一番安全なのだと、本能的に理解していた。
俺の変化に、カイは誰よりも早く気づいた。
食堂で隣に座っても避けなくなり、夜の散歩の誘いにも時折応じるようになった俺に、彼は戸惑いながらも、その蒼い瞳を嬉しそうに細めた。
「リヒト……最近、よく話してくれるようになったな」
城壁の上で、二人で並んで星空を見上げながら、カイがぽつりと言った。
「……あなたが、俺を守ろうとしてくれているのが、わかったからです」
俺が素直にそう言うと、カイは少し驚いたように目を見開いた後、ふっと穏やかに微笑んだ。
それは、俺が初めて見る、彼の心からの笑顔だった。
「当たり前だ。お前は俺のたった一人の番なのだから」
その言葉に、胸が温かくなる。
このまま、穏やかな日々が続けばいい。
エリアスのことなど、杞憂であってほしい。
そんな風に、俺は少しだけ楽観的に考えていた。
しかし、運命は、そんなささやかな幸せさえも許してはくれなかった。
事件が起こったのは、シルヴァーナの使節団が帰国して数日後のことだった。
王城の宝物庫から、建国記念の式典で使われるはずだった「建国王の宝剣」が盗まれるという大事件が発生したのだ。
城内は蜂の巣をつついたような大騒ぎになった。
騎士団が総出で捜査にあたったが、犯人の手がかりはまったく見つからない。
そんな中、突如として、俺に疑いの目が向けられることになった。
きっかけは、匿名の密告だった。
「アシュフィールド家の三男が、シルヴァーナの者と密会し、何かを渡しているのを見た」という内容だったらしい。
馬鹿な。
俺はエリアス王子とは公式の場でしか会っていないし、何かを渡した覚えなどまったくない。
これは、明らかに誰かの策略だ。
エリアスの顔が、脳裏をよぎる。
俺はすぐに騎士団に捕らえられ、尋問を受けることになった。
「リヒト・アシュフィールド!貴様がシルヴァーナと通じ、宝剣を盗み出したのであろう!」
厳しい詰問に、俺は必死に無実を訴えた。
だが、状況は圧倒的に不利だった。
俺の部屋から、なぜかシルヴァーナの金貨が数枚見つかったのだ。
もちろん、俺にはまったく身に覚えがない。
すべては、俺を犯人に仕立て上げるために巧妙に仕組まれた罠だった。
「言い逃れはできんぞ!」
騎士たちの怒声が飛び交う中、俺はただ唇を噛みしめることしかできなかった。
その時、尋問室の扉が勢いよく開かれ、カイが飛び込んできた。
「待て!彼がそんなことをするはずがない!」
カイは俺の前に立ちはだかり、部下たちを睨みつけた。
その体からは、怒りのフェロモンが立ち上っている。
「しかし団長!証拠は揃っております!」
「その証拠とやらが、捏造されたものではないと、どうして言える!リヒトは俺の番だ!俺が彼の潔白を証明する!」
カイの力強い宣言に、目頭が熱くなった。
この人は、俺を信じてくれている。
それだけで、心が救われる思いだった。
しかし、カイの行動は、彼の立場を危うくするだけだった。
宰相をはじめとする王城の重臣たちは、以前からカイの功績と影響力を快く思っていなかった。
彼らはこの事件を好機と捉え、カイを失脚させようと画策したのだ。
「ヴァレンシュタイン卿、あなたのリヒトへの私情は、騎士団長としていかがなものか」
「容疑者をかばうなど、言語道断!あなたも、この反逆に関わっているのではないか!」
カイは重臣たちに囲まれ、窮地に追い詰められた。
彼が俺をかばえばかばうほど、彼への風当たりは強くなっていく。
俺のせいで、カイの輝かしい経歴に傷がついてしまう。
それだけは、絶対に嫌だった。
「……もう、やめてください、閣下」
俺は、震える声で言った。
「俺のせいで、あなたまで罪を問われるわけにはいきません」
「リヒト……?」
「宝剣を盗んだのは、俺です」
俺は、嘘をついた。
カイの蒼い瞳が、信じられないというように見開かれる。
尋問室にいた誰もが、息をのんだ。
「俺がやりました。シルヴァーナにそそのかされて……金に目がくらんで……」
自分で言いながら、涙がこぼれそうになるのを必死にこらえる。
これでいい。
俺一人が罪を被れば、カイは助かる。
彼を失脚させたい重臣たちも、犯人が自供したとなれば、矛先を収めるだろう。
「……なぜだ、リヒト……なぜ、そんな嘘をつく……」
カイの悲痛な声が胸に突き刺さる。
(ごめんなさい、カイ。あなたを守るためには、これしか方法が思いつかなかった)
俺はそのまま、城の地下牢へと連行された。
鉄格子が閉まる冷たい音を聞きながら、俺はカイの顔を思い出していた。
絶望と、深い悲しみに染まった、彼の蒼い瞳を。
俺たちの絆は、エリアスの卑劣な罠によって、無残にも引き裂かれてしまった。
暗く、冷たい牢獄の中で、俺は一人、膝を抱えた。
これから俺を待っているのは、悪役令息のシナリオ通り、断罪と追放の運命なのだろうか。
希望の光は、もうどこにも見えなかった。
彼の真っ直ぐな愛情から逃げるのをやめ、きちんと向き合うことにしたのだ。
もちろん、すぐに「あなたの番になります」と言えるほどの覚悟はまだなかったが、少なくとも、彼のそばにいることが今一番安全なのだと、本能的に理解していた。
俺の変化に、カイは誰よりも早く気づいた。
食堂で隣に座っても避けなくなり、夜の散歩の誘いにも時折応じるようになった俺に、彼は戸惑いながらも、その蒼い瞳を嬉しそうに細めた。
「リヒト……最近、よく話してくれるようになったな」
城壁の上で、二人で並んで星空を見上げながら、カイがぽつりと言った。
「……あなたが、俺を守ろうとしてくれているのが、わかったからです」
俺が素直にそう言うと、カイは少し驚いたように目を見開いた後、ふっと穏やかに微笑んだ。
それは、俺が初めて見る、彼の心からの笑顔だった。
「当たり前だ。お前は俺のたった一人の番なのだから」
その言葉に、胸が温かくなる。
このまま、穏やかな日々が続けばいい。
エリアスのことなど、杞憂であってほしい。
そんな風に、俺は少しだけ楽観的に考えていた。
しかし、運命は、そんなささやかな幸せさえも許してはくれなかった。
事件が起こったのは、シルヴァーナの使節団が帰国して数日後のことだった。
王城の宝物庫から、建国記念の式典で使われるはずだった「建国王の宝剣」が盗まれるという大事件が発生したのだ。
城内は蜂の巣をつついたような大騒ぎになった。
騎士団が総出で捜査にあたったが、犯人の手がかりはまったく見つからない。
そんな中、突如として、俺に疑いの目が向けられることになった。
きっかけは、匿名の密告だった。
「アシュフィールド家の三男が、シルヴァーナの者と密会し、何かを渡しているのを見た」という内容だったらしい。
馬鹿な。
俺はエリアス王子とは公式の場でしか会っていないし、何かを渡した覚えなどまったくない。
これは、明らかに誰かの策略だ。
エリアスの顔が、脳裏をよぎる。
俺はすぐに騎士団に捕らえられ、尋問を受けることになった。
「リヒト・アシュフィールド!貴様がシルヴァーナと通じ、宝剣を盗み出したのであろう!」
厳しい詰問に、俺は必死に無実を訴えた。
だが、状況は圧倒的に不利だった。
俺の部屋から、なぜかシルヴァーナの金貨が数枚見つかったのだ。
もちろん、俺にはまったく身に覚えがない。
すべては、俺を犯人に仕立て上げるために巧妙に仕組まれた罠だった。
「言い逃れはできんぞ!」
騎士たちの怒声が飛び交う中、俺はただ唇を噛みしめることしかできなかった。
その時、尋問室の扉が勢いよく開かれ、カイが飛び込んできた。
「待て!彼がそんなことをするはずがない!」
カイは俺の前に立ちはだかり、部下たちを睨みつけた。
その体からは、怒りのフェロモンが立ち上っている。
「しかし団長!証拠は揃っております!」
「その証拠とやらが、捏造されたものではないと、どうして言える!リヒトは俺の番だ!俺が彼の潔白を証明する!」
カイの力強い宣言に、目頭が熱くなった。
この人は、俺を信じてくれている。
それだけで、心が救われる思いだった。
しかし、カイの行動は、彼の立場を危うくするだけだった。
宰相をはじめとする王城の重臣たちは、以前からカイの功績と影響力を快く思っていなかった。
彼らはこの事件を好機と捉え、カイを失脚させようと画策したのだ。
「ヴァレンシュタイン卿、あなたのリヒトへの私情は、騎士団長としていかがなものか」
「容疑者をかばうなど、言語道断!あなたも、この反逆に関わっているのではないか!」
カイは重臣たちに囲まれ、窮地に追い詰められた。
彼が俺をかばえばかばうほど、彼への風当たりは強くなっていく。
俺のせいで、カイの輝かしい経歴に傷がついてしまう。
それだけは、絶対に嫌だった。
「……もう、やめてください、閣下」
俺は、震える声で言った。
「俺のせいで、あなたまで罪を問われるわけにはいきません」
「リヒト……?」
「宝剣を盗んだのは、俺です」
俺は、嘘をついた。
カイの蒼い瞳が、信じられないというように見開かれる。
尋問室にいた誰もが、息をのんだ。
「俺がやりました。シルヴァーナにそそのかされて……金に目がくらんで……」
自分で言いながら、涙がこぼれそうになるのを必死にこらえる。
これでいい。
俺一人が罪を被れば、カイは助かる。
彼を失脚させたい重臣たちも、犯人が自供したとなれば、矛先を収めるだろう。
「……なぜだ、リヒト……なぜ、そんな嘘をつく……」
カイの悲痛な声が胸に突き刺さる。
(ごめんなさい、カイ。あなたを守るためには、これしか方法が思いつかなかった)
俺はそのまま、城の地下牢へと連行された。
鉄格子が閉まる冷たい音を聞きながら、俺はカイの顔を思い出していた。
絶望と、深い悲しみに染まった、彼の蒼い瞳を。
俺たちの絆は、エリアスの卑劣な罠によって、無残にも引き裂かれてしまった。
暗く、冷たい牢獄の中で、俺は一人、膝を抱えた。
これから俺を待っているのは、悪役令息のシナリオ通り、断罪と追放の運命なのだろうか。
希望の光は、もうどこにも見えなかった。
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