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第09話「引き裂かれる心と魂の懇願」
リアムの来訪によって、アレンが築き上げたささやかな平穏は完全に崩れ去った。カイゼルが国を守る英雄であり、自分とは住む世界が違いすぎる。その事実は、ずしりと重くアレンの心にのしかかった。
「アレン、準備をしろ。王都へ行くぞ」
カイゼルは、それが当然であるかのように言った。彼の金の瞳は、アレンを王都へ連れて帰るという強い意志に満ちている。
「…行けません」
アレンは、震える声で、しかしはっきりと拒絶した。
「俺は、ここで暮らしたいんです。あなたの世界には、行けません」
「なぜだ。俺のそばにいてくれるんだろう?」
カイゼルの声には、戸惑いの色が浮かんでいた。彼は、アレンが喜んでついてきてくれるものと信じて疑っていなかったのだ。
「俺は…あなたの隣に立つ資格なんてありません。俺はただの、森で薬草を育てているだけのΩです。それに、あなたの呪いの苦しみを、根本的に治してあげることもできない…」
アレンは俯いたまま、そう言った。無力感が彼を苛む。自分にできるのは、一時的に彼の苦しみを和らげることだけ。いずれ、彼の呪いは彼自身を蝕み、自分もろとも破滅させるかもしれない。そんな未来を想像すると、恐ろしくてたまらなかった。
「俺はあなたに、ただ迷惑をかけるだけです。だから、もう俺のことは忘れて…」
言いかけたアレンの言葉を、カイゼルは強い力で抱きしめて遮った。カイゼルの腕が、壊れ物を扱うかのように、しかし決して逃がさないという強い意志をもって、アレンの体を包み込む。
「ふざけるな…」
耳元で、絞り出すような声が聞こえた。
「迷惑だと? お前がいなければ、俺はとっくの昔に正気を失っていた。忘れる? どうやって忘れろと言うんだ。お前だけが、俺の唯一の光なんだぞ」
その声は、騎士団長としての威厳など微塵もない、ただ一人の男の、悲痛な魂の叫びだった。カイゼルは初めてアレンに弱さを見せた。それは、アレンが今まで感じたことのない、カイゼルの脆い部分だった。
「頼む、アレン。そばにいてくれ。お前がいなければ、俺は…俺はもう、駄目なんだ」
その懇願に、アレンの決心はぐらぐらと揺らいだ。この人を、こんなにも苦しんでいるこの人を、見捨てていけるだろうか。いや、できない。自分はもう、この人を深く愛してしまっているのだから。
アレンが返事をしようと口を開いた、まさにその時だった。小屋の外から、空気を切り裂くような甲高い音が響き渡った。続いて、リアムの切羽詰まった叫び声が聞こえる。
「団長、敵襲です! 敵国の魔術師です!」
カイゼルの表情が、瞬時に騎士団長のものへと変わった。彼はアレンを腕から離すと、鋭い眼光で外を睨みつけた。
「ゾルダンか…! なぜ、ここが分かった…!」
小屋の扉が、強烈な魔力の波動によって木っ端微塵に吹き飛ぶ。そこに立っていたのは、禍々しい紫のローブをまとった、痩せこけた男だった。その目は狂信的な光を宿し、歪んだ唇には嘲るような笑みが浮かんでいる。カイゼルに呪いをかけた張本人、魔術師ゾルダンだった。
「ようやく見つけたぞ、カイゼル。そして…なるほど。そこにいるのが、貴様の呪いを不完全にしている原因か」
ゾルダンの視線が、アレンに注がれる。蛇のようにねっとりとした視線に、アレンは身をすくませた。
「素晴らしい…! まさに、私が探し求めていた『純粋な浄化の力を持つΩ』だ。その小僧さえいれば、我が呪いは完成し、貴様は私の完全なる傀儡となるのだ!」
ゾルダンは高らかに笑うと、その指先から黒い雷を放った。それは、アレンを目掛けて一直線に飛んでくる。
「アレン!」
カイゼルはアレンを突き飛ばし、自らの剣でその雷を受け止めた。凄まじい衝撃に、カイゼルの体が大きく揺らぐ。
「小僧を殺し、その力を我が物とすれば…カイゼル、貴様は永遠に私のものだ!」
狂気の叫びと共に、ゾルダンは次々と邪悪な魔法を繰り出してきた。カイゼルはアレンを背後にかばいながら、必死に応戦する。しかし、ゾルダンの魔力は強大で、カイゼルは徐々に追い詰められていった。さらに悪いことに、敵の邪悪な魔力に触発され、カイゼルの体内で眠っていた呪いが再び目を覚まし始めていた。
「ぐ…ぅ…!」
カイゼルの金の瞳が、再び赤く染まり始める。呪いの力と、ゾルダンへの憎悪。そして、アレンを守らなければならないという強い意志。それらが彼の内部で激しくぶつかり合い、彼の精神を限界まで追い詰めていく。
「カイさん…!」
アレンは、自分のせいでカイゼルが苦しんでいるという事実に、胸が張り裂けそうだった。自分がここにいなければ、彼が狙われることもなかったのかもしれない。
だが、後悔している時間はない。アレンは震える足を叱咤し、覚悟を決めた。臆病なだけの自分はもう終わりだ。この人を救うためなら、自分にできることなら、何でもしよう。
アレンの青い瞳に、今まで宿ったことのない、強く、澄んだ光が灯った。
「アレン、準備をしろ。王都へ行くぞ」
カイゼルは、それが当然であるかのように言った。彼の金の瞳は、アレンを王都へ連れて帰るという強い意志に満ちている。
「…行けません」
アレンは、震える声で、しかしはっきりと拒絶した。
「俺は、ここで暮らしたいんです。あなたの世界には、行けません」
「なぜだ。俺のそばにいてくれるんだろう?」
カイゼルの声には、戸惑いの色が浮かんでいた。彼は、アレンが喜んでついてきてくれるものと信じて疑っていなかったのだ。
「俺は…あなたの隣に立つ資格なんてありません。俺はただの、森で薬草を育てているだけのΩです。それに、あなたの呪いの苦しみを、根本的に治してあげることもできない…」
アレンは俯いたまま、そう言った。無力感が彼を苛む。自分にできるのは、一時的に彼の苦しみを和らげることだけ。いずれ、彼の呪いは彼自身を蝕み、自分もろとも破滅させるかもしれない。そんな未来を想像すると、恐ろしくてたまらなかった。
「俺はあなたに、ただ迷惑をかけるだけです。だから、もう俺のことは忘れて…」
言いかけたアレンの言葉を、カイゼルは強い力で抱きしめて遮った。カイゼルの腕が、壊れ物を扱うかのように、しかし決して逃がさないという強い意志をもって、アレンの体を包み込む。
「ふざけるな…」
耳元で、絞り出すような声が聞こえた。
「迷惑だと? お前がいなければ、俺はとっくの昔に正気を失っていた。忘れる? どうやって忘れろと言うんだ。お前だけが、俺の唯一の光なんだぞ」
その声は、騎士団長としての威厳など微塵もない、ただ一人の男の、悲痛な魂の叫びだった。カイゼルは初めてアレンに弱さを見せた。それは、アレンが今まで感じたことのない、カイゼルの脆い部分だった。
「頼む、アレン。そばにいてくれ。お前がいなければ、俺は…俺はもう、駄目なんだ」
その懇願に、アレンの決心はぐらぐらと揺らいだ。この人を、こんなにも苦しんでいるこの人を、見捨てていけるだろうか。いや、できない。自分はもう、この人を深く愛してしまっているのだから。
アレンが返事をしようと口を開いた、まさにその時だった。小屋の外から、空気を切り裂くような甲高い音が響き渡った。続いて、リアムの切羽詰まった叫び声が聞こえる。
「団長、敵襲です! 敵国の魔術師です!」
カイゼルの表情が、瞬時に騎士団長のものへと変わった。彼はアレンを腕から離すと、鋭い眼光で外を睨みつけた。
「ゾルダンか…! なぜ、ここが分かった…!」
小屋の扉が、強烈な魔力の波動によって木っ端微塵に吹き飛ぶ。そこに立っていたのは、禍々しい紫のローブをまとった、痩せこけた男だった。その目は狂信的な光を宿し、歪んだ唇には嘲るような笑みが浮かんでいる。カイゼルに呪いをかけた張本人、魔術師ゾルダンだった。
「ようやく見つけたぞ、カイゼル。そして…なるほど。そこにいるのが、貴様の呪いを不完全にしている原因か」
ゾルダンの視線が、アレンに注がれる。蛇のようにねっとりとした視線に、アレンは身をすくませた。
「素晴らしい…! まさに、私が探し求めていた『純粋な浄化の力を持つΩ』だ。その小僧さえいれば、我が呪いは完成し、貴様は私の完全なる傀儡となるのだ!」
ゾルダンは高らかに笑うと、その指先から黒い雷を放った。それは、アレンを目掛けて一直線に飛んでくる。
「アレン!」
カイゼルはアレンを突き飛ばし、自らの剣でその雷を受け止めた。凄まじい衝撃に、カイゼルの体が大きく揺らぐ。
「小僧を殺し、その力を我が物とすれば…カイゼル、貴様は永遠に私のものだ!」
狂気の叫びと共に、ゾルダンは次々と邪悪な魔法を繰り出してきた。カイゼルはアレンを背後にかばいながら、必死に応戦する。しかし、ゾルダンの魔力は強大で、カイゼルは徐々に追い詰められていった。さらに悪いことに、敵の邪悪な魔力に触発され、カイゼルの体内で眠っていた呪いが再び目を覚まし始めていた。
「ぐ…ぅ…!」
カイゼルの金の瞳が、再び赤く染まり始める。呪いの力と、ゾルダンへの憎悪。そして、アレンを守らなければならないという強い意志。それらが彼の内部で激しくぶつかり合い、彼の精神を限界まで追い詰めていく。
「カイさん…!」
アレンは、自分のせいでカイゼルが苦しんでいるという事実に、胸が張り裂けそうだった。自分がここにいなければ、彼が狙われることもなかったのかもしれない。
だが、後悔している時間はない。アレンは震える足を叱咤し、覚悟を決めた。臆病なだけの自分はもう終わりだ。この人を救うためなら、自分にできることなら、何でもしよう。
アレンの青い瞳に、今まで宿ったことのない、強く、澄んだ光が灯った。
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