【R-18? いえ、純愛です】金髪ロリ美少女に生まれ変わった親友がピュアすぎて困ってます。

ポークピッツ

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宮野宅 Day 1

第20話 告白

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…乃愛ちゃんが眠そうにしたため、和室に布団を敷くことにした…




ここで、宮野宅の構造を少し詳しく紹介してみようと思う。


1階

玄関からはまっすぐメイン廊下が伸びており、玄関のすぐ左側に2階へと続く階段がある。

階段脇を左側に伸びる廊下はお風呂へと繋がっており、引き戸を引くと洗面台や洗濯機がある脱衣所だ。   
脱衣所のドアからは、例の洗い場と露天風呂が広がっている。
   
 
メイン廊下の右壁には二つドアがあり、手前側は御両親の部屋、奥はトイレである。
御両親が帰ってくることは滅多にないため、普段は物置として使っているそうだ。


メイン廊下の突き当りにドア等はなく、すぐにリビングとなっている。

リビングに入ると右側には立派なペニンシュラキッチンがあり、
左側には漫画コレクションがある(自室に大きい本棚を置くスペースがない&姉弟の共通の趣味)


リビングの奥の右側の壁面には80インチの巨大薄型TVが取り付けられている。

その手前にテーブルとイス。  
左側の壁にはふかふかの緑のL字ソファー。

大きな窓からは庭に出られるようになっていて、全開にすると縁側のようになる。





二階

階段を上がってすぐには宮野の部屋があり、廊下をL字に曲がると結衣さんの部屋、トイレがある。
   

一階と基本的な構造はほぼ変わらない。

脱衣所と洗い場の上が宮野の部屋、ご両親の部屋の上が結衣さんの部屋だ。
トイレはそのまま。


違うのはこちらの廊下の突き当りにはふすまがあり、それを抜けると旅館のような和室になっている。
 
畳張りで、右側には布団を仕舞っている押し入れと掛け軸、   
真ん中にはザ・旅館といった高級そうな座卓と、一枚の板でできたあの座椅子がある。
   
奥は障子で仕切られていて、開けると小さめのテーブルと、椅子がふたつあり、大きな窓から外が見える。








ーーー


いつも友達が泊まりに来るときは、この和室に布団をしいて雑魚寝するらしい。

布団はふかふかで、柔軟剤の良い香りがする。


当たり前だが宮野は自室で寝るみたいなので、自分と乃愛ちゃんと結衣さんの三つ分の布団をしく。
布団は全部で5セットあった。


乃愛ちゃんは、ふらふらーと真ん中の布団にダイブして、「ふかふかー」と言いながら、すぐに寝てしまった。





あどけない寝顔だ。 
ずっと見ていたくなる。 

結衣さんも同じように、二人で乃愛ちゃんを囲み、優しく頭を撫でてあげる。 


すごく気持ちよさそうな表情。

こんな反応されたら、隙あらば頭撫でたくなっちゃうな。












しばらくして、結衣さんが乃愛ちゃんを起こさないように小声で、
「ねぇ、彩葉ちゃん。 お風呂で泣いてた理由聞いてもいい?」


そうだった、言ってないんだ。
結衣さんはあの時と同じように申し訳なさそうな顔をしている。

でも、大声で話せるような内容ではない。 
隣の部屋には宮野もいる。


「そっち行ってもいいですか」と、乃愛ちゃんを超えて結衣さんの布団へ移動する。

大きな布団なので、二人でも余裕だ。




言葉をまとめるのに少し時間がかかった。

結衣さんはその間、静かに待っていてくれた。




・・・本当は言いたくない。恥ずかしいから。

でも結衣さんが私のせいで申し訳なさそうにしているのは耐えられない。









「実は、あの時・・・イキそうになってて」

「いく? ・・・あっ、えっ、 そうだったんだ」と一瞬戸惑うが、すぐに察する結衣さん。


「で、それが、その… いつも一人でシてるときと全然違って…」

「気持ちよくなかったの? 痛かったの?」 とあくまで心配してくれる結衣さん。



ほんとのこと言いづらいな。  

でもっ、と首を振りながら


「気持ちよかったんです。 すごく…」と尻すぼみに答える。

じゃあ、なんで? と不思議な顔になる結衣さん。





「気持ちよすぎて、 いつものは全然イッてなかったんだって気づいて…」


「それで・・・イッたらどうなるんだろうって思うと、怖くなっちゃって」


「ほんとに死んじゃいそうなくらい気持ちよくて」


「結衣さん止めてくれなし、頭真っ白になっていって…」


「よく分んなくなっちゃって・・・」



私は、その恐怖を思い出して、後半は少し涙声になっていた。






「そっか、そっか、怖かったのか」と結衣さんは優しく抱きしめて頭を撫でてくれる。


…すごく落ち着く 

乃愛ちゃんが好きなのも納得だ。


結衣さんはしばらくそれを続けてくれた。





















「落ち着いた?」

「はい、ありがとうございます」


結衣さんの抱きしめる力が弱まったので、離れるのかと思ったら…

逆に、強くギューっと抱き着かれた。



そして
「ごめんねぇー、気づけなくってー」
「好きなコに怖い思いさせるなんて、ダメダメだなぁー」といつもの結衣さんの声のトーンだ。

「好きなコ?」
と思わず聞き返すと、結衣さんはハッとしながらも落ち着いて






「ええっと、私ね、彩葉ちゃんのことホントに大好きなんだ」



「彩葉ちゃんが初めて美容室に来てくれた時、私、美容師になったばっかりで、失敗もたくさんしてたんだ」



「常連さんがなかなかできなくて・・・彩葉ちゃんが私の初めての常連さんなんだよ」



「彩葉ちゃん、私が手間取ってても怒らないし、シャンプーすごく気持ちいいって言ってくれた」



「私、それで自信がついて、仕事が上手くいくようになったんだ」



「彩葉ちゃん、多いとき毎週シャンプーしに来てくれるでしょ」



彩葉のお小遣いの使い道の半分以上はシャンプー代である。
(おまけしてくれることもある)
(普通に髪を切りに行くときは、母が負担してくれる)



「私それがすごく嬉しくて、いつも、次はいつ来てくれるのかなって考えてた」



「気づいたときには彩葉ちゃんのことしか考えてなくて・・・好きなんだって気づいたんだ」



「変だよね、女の子同士なのにそんなの・・・」と話すにつれ、結衣さんは泣きそうな表情になっていく。




衝撃的だった。 

結衣さんがそんな風に思っていてくれたなんて。




「なんにも変じゃない! 私だって結衣さんのコト大好きだよ!」

「シャンプーも好きだけど、それ以上に結衣さんが大好きだからいつも会いに行くんだよ!」 と熱くなる。



それを聞くと結衣さんは目に涙を浮かべながら、ニコっと笑って「嬉しい」と言って強く抱きしめてくれた。


抱きしめ返しながら眠りにつく。






今日は、幸せなことがいっぱいだ。 







このまま続いてほしいなぁ







夢みたいだ。
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